「インディペンデント」を含む日記 RSS

はてなキーワード: インディペンデントとは

2017-09-11

anond:20170910082231

バルセロナ号泣したのを思い出した。

6〜7年前だろうか。バルセロナ一人旅で行った。

ベタに、サクラダファミリアとかグエル公園とかを回っていて、ほぼ電車で移動をしていた。

とある場所電車にのり、次の目的地に向かおうと思ったら、電車めっちゃ混んでいて、みんな旗を持っている。

サッカーのチームの旗かな?サッカー試合でもあるのかなー?」と思っていたくらいのノリだった。

ある駅で大半の人が降りていったので、興味本位でついていった。

地上に出ると、都内花火大会くらいの混みっぷりで、みんなが同じ方向に向かって歩いている。

「やっぱり本場のサッカーの人気って凄いなー」くらいでしか思っていなかったのだが、

10分ほど一緒に歩いてみても、サッカー場が見えるわけでもなく、パブリックビューイング様相もない。

周りでは「イ!イナ!イナビカチオ!」と、叫びながら老若男女問わず歩いている。

サッカー雰囲気でも無いような気がしてきたので、隣で歩いていた人に片言の英語で聞いてみた。

すると、彼も片言の英語でこう答えてくれた。

カタルーニャ地方は、昔から独立をしたいんだ。今日独立デモなんだ。」

「イナビカチオってのは、英語でいうとインディペンデント意味なんだよ。」

衝撃が走った。

彼と話したあと周りをみた。

孫と一緒に参加している老人や、家族連れの人たちも皆「イ!イナ!イナビカチオ!」と独立を叫んでいた。

サッカーの旗だと思っていたものは、カタルーニャ地方の旗印らしい。

住民一丸となってスペインから独立を願っているのは、日本だと見ない光景だなと。

政治の熱ってこんなにも熱くなるものなのかと。

日本だと一部が騒ぐだけだと思っていて、冷静に見ている自分がいる。なさけない。

そのようなことを考えていたら、何故か自然と涙が出てきた。

というか、号泣していた。

感動・熱量・落胆・反省、色々な感情が一気に出てしまったのだと思う。

カタランに囲まれアジア人が1人で号泣しているのは、不思議光景だったろう。

後ほど調べたら「2010年カタルーニャ自治抗議」というらしい。100万人近く集まったとのこと。

https://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E8%87%AA%E6%B2%BB%E6%8A%97%E8%AD%B0

後日談だが、

その勢いもあり、日本に帰って某政治塾に応募した。ある程度の倍率のなか受かった。

入塾式で周りを見渡すと、初対面同士だがチラホラ会話が聞こえる。

大半は男女の会話で、女性の周りにいる男性が声をかけた感じだろう。

入塾式での男性同士の会話はほぼなかった。

それを見て、なにか落胆したものを感じてしまい、塾を途中で辞めてしまった。

だが、今もその政治塾の人とは交流はあるので、行ってよかったとは思っている。

たまにこの経験を思い出し、自分にはなにが出来るんだろうと思うときもある。

経済的に、この国を盛り上げていく方が向いているんだろうなとか思ったので、

今はそれに近いような会社をやっている。起業支援・成長支援等が生業だ。

自分へのリマインドを兼ねたメモとして、この経験増田に投下しておこうと思う。

カタルーニャがんばれ!

2016-04-13

めもてきなかきちらし

コンテンツ思い入れがなければダメだという日本商業的にもまかり通ってきた俗説を鑑みるに)、やっぱりひとつ創作にこだわりがあると全くダメで、こだわりがなければないほど商業性や一般性というクオリティに貢献できるので商業的には大変有意義な結果を出せるんじゃないかなと思う。GoogleとかAmazonも、多分自分のやってる「コンテンツ」に興味がなくて、プラットフォームとかどうすれば効率的かみたいなことに注力してるんじゃないかと思う。

日本場合自分で作ったもの」にこだわりすぎて身動きがとれない。また、プラットフォームを作ろうという人達自分たちの作ったサービスの動き方にとらわれすぎている。自分の決めたことにとらわれすぎている。

そういうのは作家に任せておけばいいのであって、フォーマットだけ作ればいいんじゃないかなと。

アメコミヒーロー社会情勢によって変革できるフォーマットをとっている。だからとてつもない時間を生きながらえている。そういう作品って日本あるかなと考えたら、多分ない。長く居続けているのはサザエさんアンパンマンくらいで、前者は何も語りはしない。語るけど、せいぜい時代錯誤なことか持っている機器の変化くらい。アンパンマンは設定が普遍性がなく、大人向けに落としこむことが出来ないので(全身タイツ超人/一般人と、頭がアンパンの人造人間の、どちらが感情移入できるかは明白)いついかなる時代の空気を落とし込めることは出来ない。社会性のある、そしてなおかつエンタテイメント性のある作品は作れない。作ったとしても、アンパンマンでは世界全体に届かない。

ドラゴンボール孫悟空という人格破綻した存在と、世界を脅かす悪役が魅力的だから日本以外の国にも受けている。しかし、ドラゴンボール鳥山明以外が作ったら受けるかと言ったらそんなことはない。それはドラゴンボールエボリューションでも明らかなことだと思う。ファンが作ったものが最高だというけれど、それは商業には成り得ないし、社会性は得られない。ドラゴンボールという作品自体社会性は得られない、鳥山明個人的世界を描いた作品しかない。日本作品はそういうものしかないと思われる。

どんなにクールジャパンだとか政策として日本作品世界に輸出しようといっても、作られる物自体社会性の乏しいものだとしたら一般性は得られないだろう。進撃の巨人も、バットマンスーパーマンのように80年近く愛されはしない。

日本人世界に向けて「売れる」作品を安定供給しようとするなら、すべての自主規制的なものを取っ払い、個人的で、誰にも想像し得なく、そして少数の心に突き刺さるインディペンデント作品を大量に押し出していくしかないだろうなと思う。それは太宰治夏目漱石、それよりももっと前の作者にしてもそうだと思う。日本は今のところ個人的ものしか作れない。ライトノベルもそうだし、内需しか見えてない。ポリティカル・コレクトネスがどうこうではなくて、作る人間の数メートルしか見えてない。それは宮﨑駿もそうだと思う。

クールジャパン、あり得るけれどもそれが全世界普遍性のあるものなんて幻想だ。普遍性がないからこそ求められてる。新堂えるが、トレヴァー・ブラウン国外脱出した意味を考えるべき。自分のありようを考えるべき。どうしても日本人は、自分から自分の周辺から抜け出せない。あるいは自分を外部化出来ない。

から、この環境適応できるとサイコー楽園なんだけどね。

自分自分で終われるから。今の日本が苦しいのは、外部的な存在をきちんと認識できているのかもしれない。

2015-03-05

Independent Games Festival 2015にて

授賞式の最後に、昨今の海外ゲーム業界現在も揺るがしている状況について良い意見表明があったので書き出し&訳。

http://www.gamespot.com/videos/independent-games-festival-2015/2300-6423621/

(45:20くらいから)

プレゼンターNathan Vella (Capybara Games CEO)

This past year has exposed a lot of hatred and some significant unpleasantness in our industry. As of tonight, there continue to be women, people of color, lesbian, gay, bisexual, trans and queer artists who are being trolled, and spammed, and threatened, and doxxed, and hacked, and even driven from their homes. It's no longer possible for those of us in this room to ignore or minimise these issues with our industry or these issues with our art.

(Applause)

I know you all believe it. I know you do.

(Standing ovation)

But just as this year has exposed all that ugliness, it has also exposed a new generation of creators and activists who are fighting for video games and video game culture. They are fighting for us, the independent games community. I really don't think they want our gratitude at all. I think they need our support. I think they need us to work together as a community to show people a new way to engage with each other and play. So let's all fight back against this hate, the best way we know how: through our games, and through our teams, and through our collaborations. Let's make sure our games are not embodying any stereotypes or caricatures. Let's make sure as a community we are supportive of one another, and we are as welcoming as possible to any and all new voices. To me, it really gets to the core of what it's about to be an independent developer. We don't have any stock prices to fret over. We don't have any entrenched political dogmas. We own our art. This gives us a real opportunity to be the change that we all want see in the industry. And I think that we can change for the better, together.

(Applause)

この1年間、私たち業界では多くの憎悪といくつかの非常に不快出来事があらわになりました。今夜の時点でも、女性有色人種レズビアンゲイバイセクシュアルトランス、そしてクイアのアーティストたちが、荒らしに遭い、スパムを送られ、脅迫され、個人情報暴露され、ハッキングを受け、中には住まいを追われる人さえいます。ここにいる私たちは、もはや私たち業界私たち作品に関する問題無視したり、軽視したりすることはできません。

拍手

みなさんそう思うでしょう。わかってますよ。

(大喝采)

そうした醜い部分が衆目に晒された一方で、今年はビデオゲームビデオゲーム文化のために戦う、新世代のクリエイター活動家が現れた年でもありました。彼らは私たちインディペンデントゲームコミュニティのために戦ってくれています。彼らは私たち感謝などではなく、私たちの支持を求めていると思います。彼らに必要なのは私たちコミュニティとして一体となり、新しい関わり合い方、遊び方を人々に示すことです。だからみなさん、この憎悪に立ち向かいましょう。私たちが一番よくわかっているやり方で。私たちゲーム私たちのチーム、私たち協調を通じて。私たちゲームステレオタイプや風刺を含めないようにしましょう。コミュニティとして互いに協力し合い、あらゆる新しい意見をできる限り歓迎しましょう。私にとっては、これがまさにインディペンデントデベロッパーであることの核心です。株価一喜一憂する必要もない。凝り固まった政治的ドグマもない。私たち作品私たちのものです。そのことが、この業界私たちが望むような変化を起こすための、本物のチャンスを与えてくれるのです。私たちはともに、良い方向に変わることができると思っています

拍手

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん