「七対子」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 七対子とは

2013-04-08

自己分析批判とか

自己分析必須論とか、批判論とか、この時期学生は惑わされ続ける。

この間そんな後輩から相談されて話した内容を、本人から要望もあって、増田に書くことにする。

発端はこうだ。

大学時代部活の後輩から「相手から見た自分を知りたいので、ぜひ書いてくれ」と長所だの短所だのを書いて欲しいとメールがあった。

んで、大学時代の後輩を思い出しながら「カタンでは資源バランスを重視して、極端な戦略をとることが少ない」とか「ドミニオンの後半戦では集中力が切れるのかミスが多いので、熟考した方が良い」とか書いたが、せっかくなので飯でも食いながら相談にのることになった。

自己分析をしているが意味があるのだろうか、と開口一番聞かれた。

そりゃ意味はあるだろうと答えて、しばらく話してて、どうにも噛み合わない。

どうも自己分析不要とか、むしろ害だ、みたいな話があるらしい。

確かにその場でググるとまあまあ出てくる。もっともな意見もある。

なので、オマエの思う自己分析とはなんだ、と聞いてみた。

自分内面に本気で向き合う」「その業界に入りたいか真摯に見つめる」みたいな事を言う。

まあ、どっかで読んだんだろうが、どうにも文学的な表現が多い。

から自分もやったし、意味もありそうなやり方でやり直して見ることにした。

キーワードは、できるだけ定量的に、だ。

いくつかポイントを話して、後日また飯を食うことにした。

時系列的にここで一週間ぐらいあくから、その間にポイントを噛み砕き直して話すことにする。

ここでは、「事故分析から自己分析」を語ることにする。

例えば、ググると以下の様な事故分析を見つけることが出来る。例だけどな。

限られた予算でより大きな事故削減効果を得るためには事故発生要因の科学的・客観的な調査分析に基づいた対策が重要と考えられます。当研究室では道路環境的要因に起因して発生する交通事故を削減するために実施される交通安全対策の立案を支援するために、主に道路状況、交通状況と交通事故との関係分析しています

中央帯の有無による事故率の違い

(中略)

4車線道路での中央帯の有無による事故率の違いを分析したものです。事故率の低減には幅員1.0m以上の中央帯、すなわち分離帯の設置が有効であることが分かります

http://www.nilim.go.jp/lab/gdg/past/intro/accident.htm

分かりますとか書いちゃってるが、そのへんのツッコミポイントは取り敢えず置いとく。

要は、分析ってのは、データを集めて、何がしかを得たいためにやるわけだ。

ここでは『交通安全対策の立案を支援するため』だ。

んで、データの中から中央帯の有無による事故率の違い』ってのを拾ってきて、

『分離帯の設置が有効』そうって分析をした。

交通事故真摯に見つめたり、分離帯に真剣に向き合ったりはしない。(してるかもしれないが、レポートには書かない)

内定獲得対策の立案を支援するため』にやる分析だったら、『○○の有無による内定率の違い』のデータ引っ張ってきて、『だから○○の実施有効』って導かなきゃならん。

から就職活動でよく言われる自分を見つめなおす自己分析みたいなのは、まだデータ取りの段階で、分析には他と比較せにゃならん。

そういう事を話したら、納得したのか次の週に持ってきた。

曖昧なもんだが、本人もOKらしいのでざっくり書くと、次のあたり。

さらに飯くいながらヒアリング(ってほどでもないが)をして、加えた。



で、さっきの事故分析の話みたいなのをしながら、質問した。

「この中で、どの有無が、内定率に影響しそうか?」って。

バイトと、趣味、あとなぜか血液型

俺は大学名、成績表、研究室名前出身地とかもじゃないかな、と指摘した。

その上で、最も大切なことを後輩に伝えた。

「で、これって他のやつと比べてどうよ?」って。

あんまり変わんないかもしれないですね、ってのが後輩の答えだった。声は小さかった。

俺は、まずそこが第一歩だ、と言った。

自己分析なんて言ってはいるが、自分と他人、大仰に言えば自分世間とを比較するわけだ。

他者なしに自己はありえないと言うとカッコイイけど、何も言ってない。当たり前だからだ。

自分長所短所なんてのも、世間様一般と比べて秀でているか劣っているか、みたいなことを聞かれているわけだ。

世間様のモノサシでオノレを測る作業を、自己分析とか言うから惑うのだ。

他人と比較しよう!世間水準と比較しよう!と素直に言えば良い。

自分真摯に見つめなおして、実はロリコンじゃなくてショタらしいと解ってショックを受けてどうするつもりなのだ

NTRが好きなんじゃなくて、実は着衣に萌えてたと新たな発見があって、何がしたいのだ。

そういう真にオノレを知る作業は、就職活動では必要ない。

(営業だけは嫌だと思ってたヤツが、実は営業が好きかも、と思うのは、どっちかというと見つめなおしじゃなくてインプットが足りないだけだ)

後輩には、結局就職活動なんて運みたいなもんだと言った。

なんかぐちゃぐちゃ言ってきたので、例え話をした。

いろんな女王様が、軍団の新入りを募集していると仮定しろ、と。

そいつがMっぽかったからだ。案の定少し乗り気になってきた。

例えばすげえ好みの女王様がいたとして、募集に応募したとする、と。

興奮します、とか言ってたんで無視した。

それで、結局新軍団員にはなれなかったとする。オマエが恋焦がれていたのにもかかわらずだ。なぜだと思う?と聞いた。

他のやつと熱意に差があったから。いや、オマエすげえ好みだって言ってた。

他のやつと体力に差があったから。想像したくないがみんなオマエみたいだった。

じゃあ俺がフラれて、そいつらが傅けるのはなんでだ!とか興奮に磨きがかかってきた。

女王様からだ、というと、実に深く頷いていた。

そう。女王様の好みは判らんし、その理由を聞いても本人も判らんかもしれない。今朝のトーストが上手く焼けたから左のオトコ、とか言ってるかもしれないのだ。よく判らんが。

ポイントは、外から推測しても、女王様の好みは変えられないってことだ。

ここで、自己分析に戻る。

後輩にもうっすらわかって来たようだった。

まり女王様に気に入られるにはどうしたら良いか考えれば良いと。

肉体を磨き上げる時間がないのであれば、少しでも周りと比較してアピールすれば良いと。

ヨイショも当然必要から女王様情報舐めるように調べると。

そして、「自分はあまり秀でてはいいかもしれないけど、劣ってはいないと思う。だから、周りが劣っていれば普通自分でも選ばれるかもしれない」と。

素晴らしい女王様は、他の奴らも軍団入りを狙うし、きっと自分が選ばれるのは女王様の気まぐれに期待するしかいから、確率が低いだろうと。でも後悔しないように行くだけ行ってみたいと。

それでいいんだ、それが二歩目だよ、と言った。

スヌーピーじゃないが、手持ちのカードで勝負するわけだ。

じゃあ、まず何持ってるか確認しないと。

自分七対子が作りたいのか、三暗刻をほんとに狙いたいのかと悩む奴はいない。

作れるのか、狙えるのか、だ。

だれだって天和したり、直撃して逆転したいに決まってる。俺だって2ch監視して3兆ぐらいもらえる仕事が本当に心の底からしたい。でも無いんだよ。

4種しかないのに国士狙うってのは、無謀ってもんだ。別に夢に生きてもいいが、負けるのが前提だ。

長くなったし自己分析就職活動の狙い方が混じってきたから締めるが、そういうことだ。

自己分析必要だよ。手持ちのカードを見ないで勝負はできない。

数字にできる勝負どころがないなら、気に入られそうな利点をあげても良い。

十人並みの嫁さんだって口説くときには「俺と良い国作ろうぜ」ぐらいは言うもんだ。(最近は揉めてるらしいが)

そういう、オノレを知り、どこに賭けるか検討する作業は、やって損はない。

結局、後輩は、かしずいても良いと思える女王様の軍団に入れた。

納得して奉仕したいですからね、と実に晴れやかだったが、入社までにその例えは治したほうが良いと思うぞ。

2013-02-05

福本伸行麻雀漫画が致命的につまらない

十数年前、俺が小学生だったころ。

当時コロコロコミックで『デュエルマスターズ』というMTGを扱ったマンガの連載が始まり結構楽しみに読んでいたのだが、

途中からオリジナルカードゲームを売りたくなったらしく、その新カードゲームをメインに扱うようになった。

俺はその新カードゲームにはもう全く興味がわかず、なんでこんな訳わからんカードゲームしなきゃなんないのと思って、

俺はコロコロコミックから卒業したのだった。

時は流れ、麻雀を覚えて

福本伸行麻雀漫画を読むにつけ、その時と似たような感想を抱いてしまう。

まり、なんで麻雀をこんな変なゲームに改造しなきゃなんないの?ということ。

カイジ』のように最初からオリジナルゲームをやるならそれはそれでいいよ。

でも麻雀悪魔改造するにあたって、いかなるコンセプト性も見いだせず、

かといってゲームとして面白そうにはとても見えず、わざわざ改造する意義が一切見いだせない。

読んだのは『天』と『アカギ』の鷲巣麻雀編だけだが、これ以上読むのは苦痛なので勘弁。

『天』は、天がひろゆきを変な麻雀もどきゲームで試したところから、既に怪しくなっていたが、

とりあえず東西戦の話だ。

東西戦、最初面白かったよ。原田がイカサマで四暗刻和了った健の左手をぶっ刺すところとかね。

その次から交代方式の麻雀が導入されたが、これもまあ良かったよ。

赤木の作った手牌を天が引き継いで四暗刻和了る場面は熱いし、あれは確かに共闘するからこその面白さだ。

交代方式以外に特に面白いとも思えないルールが山ほどオマケでくっついていて、全部要らないと思うが、

それは忘れることにするよ。

ここまでだよね、『天』が面白かったのって。

東西戦の準決勝からこの漫画は一気につまんなくなる。

決勝で導入されたルールクリア麻雀によって。

クリア麻雀」とは、

麻雀の代表的二翻役である、「一気通貫」「三色同順」「七対子」「チャンタ」「三暗刻」を先に全て和了したグループの勝ち

というルールだ。

もう、ハァ?という感じ。パッと見、何が面白いのかさっぱり分からない。当然漫画を読んでも、とても面白そうなゲームには見えない。

こんなルールを導入するからには、それなりの説明があっても良いのだが、それも特に無い。

天が言うには、「チームワーク重視であること」「ひろゆきの理詰めのセンスが生かされやすいこと」が理由だが、

明らかに論理の飛躍がある。そのためなら、こんな意味不明ルールでなくても良い。

しかもだよ。「三暗刻」が「麻雀の代表的二翻役」ってどういうことだよ。滅多に和了れないだろそんな役。

まだ「トイトイ」が残ってるのに。

トイトイ」を差し置いて「三暗刻なのはなぜ?どう見ても作劇の都合で「三暗刻」にしたよね?

導入する理由も不明瞭、ルールも作劇の都合というわけで、決勝編はかなり悲惨だった。

原田が「そんなパズルみたいなことやってられるか」と言うが、ごもっとも。

ちなみに原田の提案で普通の点棒制との並立制が取られている。それがなければもっと悲惨だったかも。

まだ終わらない。決勝がいろいろあって引き分けに終わったのち、原田と天の一対一の対決が始まるが、

ここでもまた意味不明ルールが導入される。名前がついていないので、福本ルールと呼ぶね。

ざっくり言うと

18巡以内に二人のうちどちらかが先にテンパイを宣言する。宣言された方は当たり牌を推測し、宣言した方はひたすらツモる。

ツモ和了までに当たり牌を当てられたら宣言された側の勝ち。当てられるまでにツモ和了したら宣言した側の勝ち。

もちろんこれに点棒の収支が絡む。知らない人はWikipediaでも見て。

これは、本質をついた改造でも何でもなく、麻雀というゲームを激しく勘違いしているよね。

麻雀ってそういうゲームじゃねーから

ただ二人で麻雀したいだけなら、萬子筒子の2~8を抜くとか、あるいは萬子だけでやるとか、やり方あるじゃんよ。

まーこれどっちもゲームとしてはクソだよ?特に後者天和人和地和が連発する歪なゲームなっちゃう。

でも漫画なら面白く盛り上げる方法はあるだろうし、ゲームとしてクソなのは福本ルールどっちもどっちでしょ。

そんなんだったら、そういうスタンダードルールを退けて、こんな意味不明ルール採用する理由ってなに?

無いでしょ?そんなの。

天の提案したクリア麻雀を「パズルみたいなことやってられるか」と一刀両断した原田が、

ここでこんな幼稚なゲームを提案してきたことに俺はひどくガッカリした。

健の左手をぶっ刺したときは、ヤクザーな感じで超かっこよかったのに、

もう俺には原田がガキンチョにしか見えなかった。

この後、麻雀とは特に関係のない通夜編が始まる。通夜編の評価は特に高いようだが、

俺には原田だの天だのが赤木を送り出すに相応しいとはとても思えず、特に何か感じるものもなかった。

強いて言えば、「ナイン」を見たとき

こういうシンプルゲーム原田と天の最終決戦でこそやれよ…って思い、更にガックリと来た。

これが『天』の感想

もうなんかめんどくさいので、『アカギ』鷲巣麻雀編の感想は簡単に済ますと、

アレは一晩の対決を何十年もかけて連載していることに価値があるんだと思う。それは認める。

しかし、鷲巣麻雀ではなく普通麻雀だったらもっと良かった。鷲巣麻雀は『天』の時ほど本来の麻雀からかけ離れているわけではないが、

やはり変則ルールを導入する意義が見いだせない。

カイジ』にも変な麻雀やってるとこあるけど、アレはちゃんと読んでないか感想言えない。つーかもう読みたくない。

つーわけで以上。

好きな麻雀漫画は『咲』です。

『咲』もまあ、キャラ数がいい加減多くなりすぎて苦しくなっているところはあるけど、

能力キャラクター性が緊密に連携しあっていて、それがいかにも少年漫画的で、良いと思いますスピンオフの『阿知賀編』も面白い

あと全然関係ないけど、最初に書いた時期のコロコロで、魔法使いの話が読み切りで掲載された事があったと思うんだけど、

あれが何だったのか気になるので知っている人は作品名と作家名を教えて下さい。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん