理解ある彼くん現象とは、精神疾患や引きこもり等の女性が『女性の生きづらさ』『困窮した状況から立ち直った方法』をテーマに描いたコラムや漫画の中で『理解ある彼氏』が最終ページ辺りに唐突に登場し、男性パートナーの経済的・精神的な支えによっていきなりすべての問題がなんとかなってしまうというある意味デウス・エクス・マキナ的な超展開パターンがあまりにも多いため、皮肉や嫉妬を込めて『理解ある彼くん現象』とか『そ理彼(そんな私にも理解ある彼くんがいますの略)』などと言われるようになったネットスラングである。
逆に障害者や引きこもり男性の人生にこのような『理解ある彼女』が登場し経済的・精神的に支えられ人生におけるセーフティネットとして機能するケースはそ理彼に比べると極めて稀で(健常男性だったパートナーが結婚後に鬱病を発症したケースや数十年前の国民皆婚時代の話であれば例外的にないこともないが)、自由恋愛化した現代日本においての生まれながらの性的価値の差による男女の非対称性の象徴としてよく扱われている。
また、男性の自殺率などを持ち出し『男性と女性どちらが本当の弱者であるか』というテーマの議論でもよく議題に上がる内容だ。
ちなみにこれは『無能の世界』の男女の対比の話であって、例えばそこそこ良い大学を卒業していたりコミュニケーション能力が高かったりと男だろうと女だろうと現代社会で就業や恋愛や結婚に特に困ることのないような五体満足の男女とは全く別次元の社会問題であることは予め頭に入れておいてほしい。
解説するが、理解ある彼くんの正体とは『一応定職にはついているが健常者の女性に相手にされなかった冴えない非モテ男性』のことである。
恋愛競争に敗北したチー牛顔の彼らは『無職や障害者のメンヘラ女性を養う』という戦略を取ることでギリギリの境界で恋愛競争に振り落とされないように必死にしがみついているのだ。
男としての性的魅力は低いが『優しい』『メンヘラ相手でも面倒を見れる』『嫁を養えるレベルにはまともな経済力』という属性がたまたま彼女らのセーフティネットとしてマッチングし、双方の妥協と打算の歪な結果生まれたのがあの物語なのだ。
しかし、この構図は同時に、後世の男性に対する重大な加害行為ではないだろうか?
この漫画で描かれる多くの『性を売ることでしか生きていけない無能な女性』というのは、言い換えるともし彼女がたまたま男であれば生きていけない人間だったということだ。
この『性を売る』というのは売春行為だけでなく当然恋愛での優位性を利用して婚姻等の社会制度の中で『理解ある彼くんに面倒を見てもらう』ことも含まれる。
男性パートナーに依存して生きていくということは、大人として成熟していけば結婚、出産などのイベントからは多くの場合逃れられないだろう。
そして、精神疾患や発達障害などは高確率で子供に遺伝してしまう。
私が『理解ある彼くんに支えてもらいか弱い女性が幸せになったお話』を見たときに一番違和感を感じるのは、彼女らの間に生まれるかもしれない男の子、つまりは不幸の再生産による後世の男性に対する加害行為があまりにも見て見ぬ振りされすぎではないだろうか?という点だ。
生活や承認のために様々なものに目をつぶって『ただ女だから生きていけた無能な女性』が『男だというだけでは生きていけない無能な男性』をこの世界に生み出すことはあまりにも残酷ではないか?
生き方が多様化した現代社会、中には「私は理解ある彼くんと無能な女性の間に生まれた性的弱者の無能な男性であるが、それでも趣味や宗教に打ち込むことによって幸せな人生を送ることができた。」というような男性も、ミクロレベルにはいるのかもしれない、だがそんなレアケースが生まれることを期待して恋愛や生殖のような生物としての根源とも言える選択肢を生まれながらにして当人の意思とは関係なく奪われた弱者を生み出すことは果たして人道的であろうか?
Twitterなどで男女論で議論しているフェミニストやこのような論説に異を唱えているアカウントを追っていると、(勿論漫画化などされていない)暗数も含め『無能な女性が理解ある彼くんと結ばれることで不幸な人生を歩むであろう男の子を生産する』パターンはかなり多いように見える。
現代の発達障害者の男女の生涯未婚率などを比較すると、統計としてもより顕著になるだろう。
もしかすると、この歪な関係の男女の間に生まれてくるのが運良く女児である可能性もある、その場合、その娘は母親と同じように将来『理解ある彼くん』を生やすことで幸福や承認を掴むことは可能なのかもしれない。
しかし、結局は彼女らの子孫から男の子が生まれてしまうまで問題を先送りするだけのことだ。
弱い男性が恋愛や人間関係の中で淘汰され苦しまざるを得ない現代の構造は誰が悪いという話ではない。
それが自然の摂理、といえばそれまでだし、ほぼ全国民が見合い結婚をしていた数十年前の方が生物としてはおかしかったのかもしれない。
これは黒人の奴隷制や昭和時代の女性蔑視な法体制のように国家による責任でも、ましてや『彼らを選ばなかった女性』の責任でもないだろう。
国民に自由を与えた結果、たまたま彼らは選ばれなかっただけだ。
LGBTや黒人のように歴史的な道徳的優位性もなければ、彼らは被害者ですらないだろう。
しかし、そんな歴史の都合は本人達の苦しみとは何一つ関係ない。
100年前であれば、現代では考えられないような碌でなしの男ですら皆何も考えず結婚できていたのだろう。 労働者階級が農民中心の時代では、現代では無能扱いされる彼らも無能ではなかったのかもしれない。
もっと昔の狩猟時代であれば、生きることに必死でこんなことは考えすらしなかったのだろう。
たまたま時代と自己の存在がミスマッチしてしまった不幸な存在が現代の無能な男性なのである。
社会は自動化が進み労働環境は複雑化し続け、教育費は高騰。経済格差は今後も広がり続ける。
無能な社員を雇い続け海外からは『日本式経営』と揶揄される現代の終身雇用形態も合理性のもといつ終焉を迎えるのか誰にもわからない。
きっと無能男性に対して厳しい社会は今後も長い間続いていくのだろう。
社会が形を変え、自殺率や幸福度が更に悲惨な状態になり、無能な世界の男女格差がどれだけ広がっても、きっと彼らは被差別階級にすらなれないのだろう。
情報化によって無能な男がどんな惨めな末路を辿るのか、現代はこんなにもはっきりと知ることができてしまう。
今の世界は、無能な男が笑って胸を張って生きていけるほどまだ優しいものではない。
政治的な正しさなんて概念も、そこまで万能ではない。 『多様性』なんて甘い言葉にきっと苦しむ彼らの存在は含まれていない。
現代における政治的な正しさにおいては「どんな人間であれ恋愛や生殖の権利はあるし、か弱い彼女らがパートナーに救済され子供を持つことは何一つ間違っていない」という主張の方が圧倒的に正しいのだろう。
しかし、どんなに取り繕っても現代の自由経済・自由恋愛社会というものは性淘汰と優生思想の理のもとに機能していて、結局は彼女らの救済の物語とは性淘汰の苦しみを後世の男性にすべて押し付けているだけではないだろうか?
実の子供というのは親にとっては可愛いものだ。 それは多分、種としては出来損ないの息子であったとしてもだ。
理解ある彼くんと無能な女子との間に生まれてきた子供の存在意義を無理やりこじつけるとすれば、それはきっと弱い女性と冴えない男の人生に多少の彩りを与える愛玩動物なのであろう。
彼らの存在は、さしずめカップルが寂しさを紛らわすためにペットショップから貰ってきた去勢済みのポメラニアンと何も変わらないのだ。
悲しいことに、愛玩動物として生を全うするには人類は幾分賢すぎる。
もし今後このような物語を見たとき、少しでも思い出してほしい。
か弱い女性が『理解彼くん』に救われた明るい物語の陰には、その皺寄せにより生涯苦しみ抜かねばならない後世の男性がいるかもしれないことを。
おいおい、江戸時代ですら独身率5割以上だったの知らんのか >結婚して子孫を残すというのはどちらかいえば身分や階層の高い者に限られていて、本家ではない傍系の親族や使用人など...
それ江戸時代の一時期だけだよ
江戸時代はそれでも人口増加してたから景気は良かったけど 総人口が減ると「社会問題」っぽくはなるよね 実際には歴史上男は余り続けてるんだけど
産業革命前の話は今からしたら誤差みたいなものだよ
人権意識が急に高くなったから話が面倒くさいんだよなあ 子供を生んだら子供への加害とか いくらでもいえるしなあ
めっちゃリアリスティックな逃げ恥みたいなこと言ってるけど歪んだ優生思想でしかないね
自由恋愛でパートナーを選ぶ行為自体が優生思想そのものだからね(低身長は嫌、社会的地位が低いのは嫌、毛深いのは嫌、等・・・)
全然ちゃうで 優生学 一般に「生物の遺伝構造を改良する事で人類の進歩を促そうとする科学的社会改良運動」と定義される お前の言う通りなら孔雀も魚もスズメも優生思想に取り憑...
動物は恣意的な「改良」を目指しているわけではない 生存と環境適応はあくまでも結果でーす
尾羽が長いオス孔雀を選ぶメスは高身長のオスを選ぶ人間のメスと同じやで 性選択(性淘汰)っつうんや 自然淘汰の一種やけど、性選択の指向は必ずもしも適応的ではないで
いずれにせよ優生学と全然関係ないぞ低能
なるんじゃないの?
それ優生学で優生思想とちゃうやないか
いや優生思想は優生学を是とする思想やで? 優生思想も「生物の遺伝構造を改良する事で人類の進歩を促そうとする科学的社会改良」思想。
資本主義自体が優生思想だからな 財を作る能力が無いものは自動的に子孫を残せないような社会構造になっている
資本主義と優生思想の相性はいいが全く別物やで 優生学の成り立ちを勉強してみるとええ
精神疾患の遺伝はタブー
一切触れられてないけど、こういう理解ある彼くんを叩いたり、優生思想むきだしにしたりする増田ってどういう人なんだろう? 彼くん夫婦の「被害」者である「愛玩動物」の男性なの...
内容について話してるときに発言者の属性(それも勝手な妄想)を書き込む必要性って? 内容に反論できないから発言者にレッテル張ってそっちで叩いてやろうという目論見?
そんなこと言ったらがんの人が子をなすのは遺伝する可能性高いから後世への加害行為だ、心臓病の人は、精神病の人は、アトピーの人は、花粉症の人は、猫アレルギーの人は………っ...
キリないどころか 優生思想で一つにつながっているからな
健常な筈の両親から生まれた筈の俺が発達障害チックなのは何でなんだろう 結婚してるけど上の二人の兄弟も発達障害だったり強迫障害だったり患ってるけど 母親も服薬抜きでは外出も...
遺伝の概念が雑すぎるだろ
パパ活でお金いっぱいパパが女子大生ぶち壊すのといっぱい似てると思うね。
役所の認証書類の有無の問題にすぎず 実態は売春 ほんらいはKKOがイケメンに金を配るべきところ
ド直球の優性思想だけど、一部の方々がオタク男を忌み嫌うのも、自分が劣ったと判断した男が性的な行動をすること(それが自分に直接かかわらないとしても)に対する嫌悪感と考え...
ディストピアに全力でのっかっていって「社会が悪いのではなく俺を生んだ親が悪い」って主張したいタイプ 賛同はえられないよ 日本からでていきゃいんだから
日本って本当に屑しかいない 日本に焼夷弾を落としまくったカーチスルメイさんに日本政府が勲一等旭日大綬章を渡した理由がよくわかる 日本人はもれなく滅びたほうがいい
元増田に直接いってやれよ 元増田ならとりあえず正気にもどってからきて
リベラルな友人が 「差別に反対なら差別の極北たる恋愛や結婚にも反対しなければならない」 と言ってた。 この増田に優生思想うんぬんと言ってる人やいわゆる反差別のリベラル派は...
理解のある彼くんカップルの加害性を指摘するより、「男だというだけでは生きていけない無能な男性」のフォローをどう行うかの方がよくない?義務教育で最低限の身だしなみ(眉の整...
ワイは逆に安楽死を合法にするといいと思う。絶望したら簡単に安楽死するようになれば理解のある彼くんばかりの社会になると思う。
身だしなみができてる女は「生来の性的魅力だけでやっていけて楽をしてる」という判断で、身だしなみすらできない男は「男というだけでは生きていけない無能」なのかよ 非対称す...
身だしなみをする意欲や欲求に男女差が無ければそうなるけどね
女なら当たり前に身だしなみや化粧はウキウキでやってるに違いないと思ってんのか?違いがあるとすれば社会的に許容されるかどうかで、周りからの抑圧でしぶしぶ身につけたもんを...
女は身だしなみや化粧をすれば、それが性的魅力の向上となり明確なリターンがあるけど、男が同じことをしてもリターンが得られないからね(性的魅力が少しばかり向上したところで...
その理屈で言うなら身だしなみを整えて魅力的な自己を保ててる男もまた「生来の性的魅力だけでやっていけてて楽をしてる」んか? そりゃあそうだろ 男で得するほど魅力的って言う...
女は無職・無収入・無資産でさらに発達障害や精神障害があっても、身だしなみを整えて化粧をして性的魅力を身に着ければ容易に養ってくれる男性パートナーをゲットできるけど、 男...
身だしなみができてる女は〜じゃなくて、眉ぼうぼう肌ぶつぶつで身だしなみできてなくても女はモテるんやで ソースは私 性別が逆の場合はたぶんありえないと思う
「生きていけない無能な男性」のフォロー かつての「男尊女卑」ですね 男性だというだけで尊重され優遇されるあの制度
>生来の性的魅力だけでやっていける女性 またそうやって生まれつきブスな容姿の女性の存在を「いないこと」にしている・・・
jou2 何言いたいのか正直分からんけど、生きていく為には就活なり婚活なりしないといけなくて、扶養に入れるから扶養に入っただけなので、理解ある彼くんゲットしたエッセイ主人公...
アスカってメンヘラだったのか… なんだと思ってたの? まぁエヴァの登場人物で掘り下げがあるキャラはみんな病んでるけどな 人間やめた非常識キャラだからケンスケあんな風...
「関係性萌え」を「理解のある彼くん」みたいな奴への萌えだと思ってるのか。馬鹿じゃないの。あんなのに萌えるわけないでしょ。 前提の共有ができないんだよなぁマジで でも...
そんなものは分かってるに決まってるでしょ…。 そこまでスローペースの話には付き合ってられない。
わかってたら(前提の共有が難なくできるのなら)下記みたいにはならないんだよなぁ >> ワイ「関係性萌えはキャラを自分自身に都合いいキャラにする人形遊び」 増田「メンヘラに...
個を見れば関係も見えるだろ
個を見れば 増田は個を見ているのか。じゃあ、 > 関係性萌えは理解できるけど個人を推す感情は理解できない。例えその関係性の片割れであったとしても個人としてはどうでも...