はてなキーワード: 80年代アイドルとは
テレビで小泉今日子の特集を見たけど、昔からその良さが正直今ひとつわからなかった。
松田聖子は歌唱力や曲が素晴らしいと思うし、中森明菜の自分の身を削るようなステージパフォーマンスは現在見ても凄い(明菜のDESIREはマジでヤバい)。
小泉今日子はこの二人に並ぶ80年代アイドルのはずなんだけど、良さがよくわからない。確かに顔立ちはきれいだけど、歌は小ぎれいにまとまっているものばかりで、繰り返し聴いてみようという中毒性は全くない。
「アイドルの概念を変えた」というのも、アイドル史研究として面白い対象ということではあっても、小泉今日子の魅力ではない。そして、当時「最先端」だったものの宿命だが、今見ると余計に古さを感じる。
聖子や明菜が、その自我と個性の強さから様々なトラブルやスキャンダルを免れなかったのに対して、小泉今日子がそうした地雷を慎重に踏まずに、いつのまにか俳優業に転身して芸能界を器用に渡り歩いて生き残っているのも、あまり興味を持てない理由の一つ。小泉今日子の何が魅力なのか、同世代の50代の人たちに聞きたい。
数十年前だと、日本人含むアジア人は当時は美人だとされてる人でも「うっわ、これちょっとなあ……」ってなるのに、白人は全然イケる美人が多いの、どういうことなんだろうね。いやもちろん日本人やアジア人でも時代を超えて美人にみえる人もいるけど、全体として。あと、普通に現代の日本人は白人風じゃなくてもこれは美人さんですわってなるんだよなあ。
日本の80年代アイドルとか女優とか、美人とされる人でも軒並みかなりキツい。彼女らを貶めるつもりはなくて、ただなんか率直に今の身勝手な視点からはそう思ってしまう。同じ時代の白人はわりとイケる。……思ったんだが、現代目線からは洗練されてない(と勝手に見える)髪型なり化粧なりとのマッチの問題とか?よくわからんわ。
・当然のように犬のフレンズが贔屓される。
・音楽はもちろん川井憲次。日常系からエスニックまでできる天才なので意外と適任。OPは80年代アイドルソング風。
・ボスのデザインについて「これではジャングルなどの中での活動ができない」などと言って観音おにいさんと喧嘩する。
・動物解説の代わりに毎話冒頭に鳥の子育てに関する蘊蓄が挿入される。
・アルパカが経営しているのはジャパリカフェではなく立ち食い蕎麦屋。
・登場する人間の遺物が大体兵器(主にヘリコプター)監督曰く「堕天使の化石のイメージ」
・PPPのライブシーンで観客席含めて空間の全てを緻密な3DCGで作り、その中でカメラを実際に回して撮影したかのような映像を作ろうとする。
正直、典型的なアイドル路線が好きだった俺にはわからないよ。アイドルってのはかわいいってのがあって、その子がテレビで切なげに恋を歌うのを見るのが楽しかったし、若くてぴちぴちした水着を(デビュー直後だけだが)恥ずかしげに見せてくれるのがよかった。
Perfumeはその路線から外れている。それほどかわいいわけじゃないし、歌詞もわかりにくい。歌も滑らかで覚えやすいわけじゃない。振り付けだって、女のこのかわいさを引き立てるようなものじゃない。80年代アイドルだとしたらはじめから「このままじゃ熟れそうにないから少しきわものっぽく行こう」とプロデュースされているグループだ。
実際、際物としてプロデュースされているように思う。
ところが、たぶんプロデューサーがよかった。いろんなサブカルチャーのつまみ食いが毎回はいっていて、おいしいことに、それがわかる人にしかわからない。「みんなにはわからない、だけど俺にわかる」そう思った人がBlogのネタにできるのがPerfumeのおいしいところじゃないか。Perfumeはマッシュアップするためのアイドルなんだよ。
3Tohei氏が「Giant Killing」を最近はやりの監督視点漫画の良作として絶賛していた。Perfumeは「こんな子が彼女だったらいいな」「こんな子とやれたらいいな」という恋人視点ではなく、「プロデューサの狙いはこれだな」と業界人視点で楽しむコンテンツじゃないの?もう少し言えば、Perfumeだけの良さってのはプロデューサーが彼女たちで遊んでいると言うまさにその点。「XX先生の作品が読めるのはジャンプだけ」と同じ。それがジャンプのよさ。それがPerfumeのよさ。