はてなキーワード: 転職成功例とは
性別:女
年齢:当時20代前半
Mさんは若かった。とても若かった。同い年の多くは働いていない。
初めに電話で話した時はそのことに驚いたけど、実際に会ってみるとさらに驚いた。
率直に言ってしまうと、見た目がよかった。かわいいとか美しいとか、そういうタイプではない。
佇まいや体型、身のこなしから、「ただ者でない」ことが伝わってくる。漫画のキャラクターで例えると、手塚治虫の漫画に出てくる女の子みたいだった。火の鳥の未来編だった気がする。
見た目の感じは……健康的な細さと不健康なそれの中間だが、どちらの脆さもまったくない。代わりに気高く甘い、葉巻のケースの杉の香りのような雰囲気をそこはかとなく感じる立ち姿だった。
肌の感じは乾いたものではない。むしろ、ステンドグラスみたいに深い、どろりとしたみずみずしい煌めきが漂ってくる。そんな印象だった。
話し方に幼さはない。こちらの顔色を窺わないだけの大胆さと、常識の範疇を外れたことを口にしないだけの手堅さをもっている。
要約すると、Mさんはクールキャラだった。話し方は明瞭だけど、ハキハキとした雰囲気ではない。小鳥のような声で、必要な言葉だけを手短に喋る。
(中略)
実を言うと、当時私が勤めていた会社に入ってほしかった。実際にMさんも乗り気だったし、私の上司(営業所長)もそのつもりだった。
でも、叶わなかった。女性が活躍することで有名な会社だったが、採用試験を受けることすらできなかった。主な理由は年齢だ。4大卒しか新卒採用をしない会社だった。このままだと史上最年少の正社員になってしまうらしい。
別にそれでもいいじゃないか。私は悔しかったし、営業所長も飲み会の時に恨み辛みを語り倒していた。それくらい眩しい人材だった。
すばらしい文章ですね
公務員の転職サイト登録数が過去最高、「ヒマで安定」が激変の悲哀
https://diamond.jp/articles/-/248437
すなわち、公務員の職場は昔に比べてキツくなっている。公務員の職場が昔はユルかったかどうかはわからないが、とにかく過酷な環境になっているのは間違いない。
今回は、元転職エージェントの視点から見た公務員の転職について語りたい。
トピックは以下の3点になる。
これからの時代、あなたの会社にも入社を希望する公務員が現れるかもしれない。参考になれば幸いだ。
ではさっそく。
する。転職希望者の多くが通用するとは言わないが、マスコミやネット掲示板での公務員叩きを真に受けるのは間違っている。
私の転職エージェント歴は14年と少々になる。転職活動を支援した公務員はぜんぶで18人。そのうち転職に成功したのが7人。さらにそのうち、「アタリ」の数は4人だ。
※アタリのKPI…採用後アンケートにおいて、会社側が転職者を5段階査定で3以上であると判断したこと
私が担当したことのある民間の求職者のアタリ率と変わりはない。むしろ公務員の方がわずかに高い。
私個人の肌感覚が転職エージェント的な『平均』に近いとした場合、公務員だからといって不利益な扱いをするのは間違っていることになる。
手短かに、かつ本人が特定できないようにし配慮している。失敗例の2人については特に慎重に書いた。
※何かあった場合は私が責任を取る。そういう覚悟で筆を進める。
※各人の転職理由は伏せるが、根っこは全員共通している。察してほしい…
※時系列はバラバラだ。数年前の人もいるし、10年以上前の人もいる。
性別:女
年齢:当時20代前半
Mさんは若かった。とても若かった。同い年の多くは働いていない。
初めに電話で話した時はそのことに驚いたけど、実際に会ってみるとさらに驚いた。
率直に言ってしまうと、見た目がよかった。かわいいとか美しいとか、そういうタイプではない。
12/30 一部削除。読み返して鼻につく文章だったのと、見た目の印象を描きすぎているため。
要約すると、Mさんはクールキャラだった。話し方は明瞭だけど、ハキハキとした雰囲気ではない。小鳥のような声で、必要な言葉だけを手短に喋る。
Mさんは何度かの不採用の後、大手証券会社の窓口スタッフ(リテール職)に内定した。当初は門前払いかと思っていたが、意外にイケるものだと感じた。私が猛プッシュしたのもあるが…。
内定理由は、新しいことに挑戦する精神が同世代と比べて優れていたから、とのこと。
実際にそうだった。
一番最初の転職面談の時に、過去にMさんが事務担当者として達成した「改革的な仕事」の話を聞かせてもらった。
聞き始めの時は、「盛ってない…?」と思っていた。が、次第に、「それ以上は内部事情なのでしゃべらないで」とこちらが注意せざるを得ないほどに具体的で生々しいエピソードが出てきた。
その仕事を企画したのはMさんではない。その上司だ。あくまでMさんは「事務」担当者だった。だが、その「改革的な仕事」というのが、「公務員は創造性がない」を正面から否定する内容であり、Mさんと、直属の上司と、先輩の3人のチームはそれを成し遂げた(その自治体のHPで確認している)。
今現在、それと同じ取り組みをしている自治体はいくつもある。Mさんの自治体は最初期の先達だったと言っていい。
実を言うと、当時私が勤めていた会社に入ってほしかった。実際にMさんも乗り気だったし、私の上司(営業所長)もそのつもりだった。
でも、叶わなかった。女性が活躍することで有名な会社だったが、採用試験を受けることすらできなかった。主な理由は年齢だ。4大卒しか新卒採用をしない会社だった。このままだと史上最年少の正社員になってしまうらしい。
別にそれでもいいじゃないか。私は悔しかったし、営業所長も飲み会の時に恨み辛みを語り倒していた。それくらい眩しい人材だった。
12/31追記 Mさんは今もその証券会社で働いている。本人にとってよい転職であったことを祈っている。
性別:男
年齢:当時30代半ば
Kさんは何でもできる人だった。
本当に何でもできる人だった。公務員は2~3年ごとに異動を繰り返す関係で、事務系の器用貧乏になりがちなイメージがある。
彼の場合は違う。事務だろうと現場だろうと、企画だろうと調整だろうと何でもアリだった。具体的には、行政事務を除いて以下のような資格や経験を持っていた。
・TOEIC(社会人の平均よりもやや高い)
ここまでの資格や経験を持っていれば、安心して企業に推薦できる。
公務員の転職がなぜ難しいかといえば、応募先企業の干飯スキルと本人のそれがマッチしないからだ。マッチしたとしても、本当にマッチしている保証はない。
仮に「労務経験者」というカテゴリでマッチしたとしても、公務員と民間とでは労働関係法令の適用が異なる。例えば、「採用」するという行為の意味からして違う。極論すると、公務員の場合は、いわゆる内定取り消しがやろうと思えば自由にできる。東京都建設局事件で検索してみよう。
社会保険関係の事務量もぜんぜん違う(※民間企業の方が官公庁よりも処理人数が多い。入退職者数が多いので)し、派遣法の適用も違う(※公務員の職場だと3年ルールも5年ルールも適用がない)し、労働組合向けの対策も異なる。
業務の手順が違うだけならまだいい。覚えていけばいいからだ。だが、労務に限らず、仕事の進め方のその背景にある、『思想』が民間企業とは違う。だから公務員の転職は難しい。
さて、Kさんが最初に受けた建設系のコンサル会社は、一次面接が終わった時点で事実上の内定を出した。
「次の面接で、よほどのことがない限りは内定を出します。Kさんに他社を受けないように勧めてください」
という要請があった。
当時、Kさんは30代半ばだった。自己の能力を客観的に証明できるものがあれば転職活動で有利になるというのは一般的な事実だ。
彼と私は同年代だった。最初の面談の時点で意気投合した。今でも年に一度は飲みに行く。今回出てくる4人の中で、彼だけは許可を取っている。
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