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2020-07-09

介護がワタシにやってきた。

anond:20200707172323

 

境遇似過ぎていて、ほぼドッペルゲンガーかと思ったよ。

 

 

役満でございますw

 

金ない・兄弟姉妹ない・親族ない。

ここまで揃うと、笑うしかない。

 

こんな状態なのに、去年介護がワタシにやってきた(サンタが街にやってきた風)。

 

「お父さんが緊急搬送されたと病院から連絡がありました。あなた電話番号病院に教えていいですか?」

という不動産から電話。先方も事情がわからないようで困惑している。

定時で帰ろうと呑気に考えていた春のある日、こんな風に始まった。

 

当初は脳梗塞も軽く済み、介護サービスを使いながら独居することも可能だった。

が、治療した数日後に脳内出血を起こして重症化。

その後のリハビリのおかげで、身の回りのこともできるし、簡単な会話もできるくらいには回復したが、細かな判断お金周りとか)を要する質問には返答できない。

独居は不可能となり、退院後の施設を探す必要が出てきた。

 

兄弟姉妹もいないので、1ヶ月半おきに北海道帰省した。終の住処になる施設に落ち着くまで、約1年間続いた。

毎回4泊5日のスケジュールで、病院役所・父のアパートを何往復もした。お金は勿論のこと、体力的にかなりきつかった。

 

施設には色々な種別があるが、正直かなりわかりづらい。

金額石狩管内私調べなので、田舎に行くともっとお安いところもある。

 

有料老人ホーム

CMでよく見かけるのはコレ。あれは金持ち用の至れり尽くせりな施設だ。

母が医療関係者として働いていたことがあり、「料金が高いせいか、入所者になにもやらせない(家族もそれを望んでいる節がある)。結果、入所後にボケる人が多い」らしい。

貧乏人には永久にご縁がないので、まったく調べなかった。

 

グループホーム

通常家屋で暮らせる程度の身体能力がある人が入所していて、痴呆症の受け入れも多いようだ。

脳梗塞後遺症で、通常家屋に住むのはちょいと厳しいので深くは調べなかった。

金額的にはピンキリの様子だが、18万円は高い部類だと思う。都市部グループホームだろうか?

 

老人保健施設老健

退院後、自宅に戻るためのリハビリ施設立ち位置

最初の3ヶ月くらいは手厚いリハビリを受けることができる。

ただし、終の住処にはなり得ないので、3ヶ月後には退所しなければいけないことが大半。

戻る家がない場合は、老健を3ヶ月に1回渡り歩くことになる。

また、入所中の通院、日用品の買い足し等は家族が行うので負担が大きい。施設に入っているから一安心とはならない。

最近建設された施設は、個室またはユニット個室なので、利用料も12万円台〜。

多床室と呼ばれる大部屋の場合は利用料9万円台〜。

裏技的に特別養護老人ホームの入所待ちに使われることもある(自分もそうだった)。

 

特別養護老人ホーム特養

利用料も抑えられ、終の住処になり得るので大人気の施設

「入所待ちが100人以上いる」と言ってるのはこのタイプ

首都圏では施設数が増え、待機期間が短くなっていると言われているが、空いているのは個室またはユニット個室で利用料は高い。

利用料の安い多床室は、相変わらず入所待ちが続いている。

現在、新しく施設を作る場合は、個室またはユニット個室である

多床室は昔の制度下で建設された施設のため、建て替えなどで個数が減ったとしても増えることはないと思われる。

 

特養の利用料は老健と同じようなレベルだが、特養は自宅介護不可能な人たちが入所してきている。

「終の住処」と呼ばれているが、見取りを行っていない施設もあるし、胃瘻インスリン注射必要な人の入所数を制限したり、断っている施設もある。

入所は順番待ちになっているが、介護度が重いほど上位に来るかというと…そうでもなかったりする。

介護度5を最優先にしている所が大半だが、施設によっては、状態の重い人を入れ過ぎてスタッフ疲弊バランスをとるために、ちょっと介護度低い人にしよう…となることもある。

これは、各施設方針によるので、見学した時にざっくばらんに聞いてみるといい。ぶっちゃけてくれる相談員もいる。

 

ありがたいことに、比較的すぐに特養入所ができたため、ほとんど帰省しなくて良い状態になった。

定期検査で通院する時は、施設スタッフが付き添いをしてくれるし、日用品がなくなると代行して購入し、月末に利用料と一緒に領収書添付の請求書が送付される。

そもそも老健立ち位置が違うので、比較するのはよくないことなのだが、老健に移動してから負担が恐ろしいほどに減った。

 

利用している特養スタッフは皆親切だ。

世の中的に介護施設のお給料は少ないと言われてるので、もっと給料あげて欲しいと思う。

スタッフ献身のみに支えられているのは異常だ(でも、利用料は据え置きでお願いしますw)。

 

元増田さん

正直、母上のグループホーム18万、父上の20万という利用料は大きすぎると思う。

首都圏では普通にあり得るんだけど、北海道では、高額な部類に入ると思う。

この状況が1020年続いた時のことを考えなければいけない。

ご両親の蓄えがなくなった時、元増田さんや兄上は金銭的な負担ができますか?負担しても、それぞれの家庭が壊れないと断言できますか?

 

私は家庭を築く気持ち能力もない、頭アッパラパーな人間です。

そんな人間に言われるのも心外だと思うけど、自ら作った家庭に対する責任第一にした方が良いと思うんだ。

多分、老後もそろそろ考えないといけない年齢だよね。

金銭的援助を20年続けたとして、その間に自分たちの老後の蓄えできるだろうか?

玉突きのように、子供たちに負担がいったら…親としては、ものすごく辛いんじゃなかろうか?

 

介護で一番やってはいけないことは、大きく2つある。

 

どちらもお金が関わっている。

大事なのは「愛」というけれど、世の中の不幸の大半は「お金」で解決できる。

自分は「愛」より「お金」が大事守銭奴なので、父親介護に関して持ち出しをしないことにした。

ただ、父には蓄えがなかったので、当初は50万〜は持ち出しした。ボーナスもぶっ飛んだ。

でも、そんなことを続けていたら共倒れするので、病院の「無料・低額診療制度」を利用して、入院費や定期検査を1年間無料で受けられるようにしてもらった。

その他にも、役所にある地域包括センター相談して施設を探してもらったり、任せきりにせず、自分施設を探すために電話しまくった。

 

法律法律を知るものの味方」とはよく言ったもので、介護制度を知らないと金銭的にも心身的にも疲弊する。

 

ほぼドッペルゲンガー元増田さんには以下をお勧めする。

 

利用できる窓口に相談する以外にも、自力で動く必要もある。そして、それがめちゃくちゃ気が重い。

親の介護お金のことって、簡単相談できるものじゃないから、わからないことだらけ。

でも、「助けて!」と叫ばないと、どこにも声は届かないんだよ… 。

 

つらつら記載したけど比較的両親が若い状況で倒れ、治る見込みもなく医療費が月40近くかかり、実家資産家でもなく、かつ自分親族は遠方というベリーハードな状況の人っているのかね?

 

元増田さんから見ると、ベリーハードな状況から脱しているように見えると思う。

でも、安心してください!

 

 

すごいよ!すごいよ!私の元家族(両親は離婚済)!

去年から、ずーーと続いてるよ!

 

続く時は続くというけど、本当だっだねー…元増田さん、まだハードモード続行中なんで安心してください!

でも、私やあなたよりも酷い状況下で戦っている人はたくさんいるはず!ひとりじゃないよ!

あと、毎月医療費が40万円もかかってるなら、高額医療費として払い戻しできるんじゃない?ぜひ調べてみて!

 

自分健康診断で「高度」判定されたのだけど、再検査では「低度」になったので自然治癒する可能性があった。…残念ながら、先日の再々検査で「中度」に格上げされてしまったので、このまま自然治癒せず「高度」に上がってしまうと、めでたく手術になる。

 

案外、自分のことは冷静で、いの一番に「生命保険で手術・入院費が支払われるか」を確認した。

私に隙はなかった。ちゃんと出る保険かけてたぜw

母の方がうるさいくらいで、「セカンドオピニオンしてもらった方がいいんじゃないの?」と心配してくるが、正直かなりウザイ

この辺りは独身の気軽さで、「ダメなっちゃったら、もう仕方ない」という境地にたどり着いているのが原因かも。

 

この世にいる以上、生と死があるのは仕方ないこと。

配偶者子供がいたら、セカンドオピニオンでもなんでも受けると思う。

今のところ、自覚していないだけなのか、手放して惜しいものが一つも思い浮かばない。

 

まさか40半ばで達観するとは思わなかったな。ちょっと早すぎるよね。もっとあがきなさいよ。

 
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