はてなキーワード: 銀杏とは
秋の冷たい風が肌に当たってひりひりする日。
俺は銀杏の木の下に居た。
『俺』という一人称だが、俺はれっきとした
女である。
殺気優佳(さっきゆうか)。
それが俺の名。
受験のことなど全く考えていない
中学三年生だ。
俺は母親が居ない。
父が浮気をし、
クラスの奴らはそういうことを
___こっちは別に気にしていないが。
人を信じる気にもなれない。
信じたくない。
思うんだが、人間とはなんでこんな
最悪な種族なのだ?
___それだけの理由?
本当嫌になる。
そんな俺だが、一人だけ信じれる人がいた。
小学校に入る少し前のことだ。
「優佳ちゃーん!!」
・・・なんだまたお前か。
何だっけ??
もう結構前のことだ。
全然覚えていない。
ただ、明るく優しい顔だけを____
俺は信じることができた。
確かに見た目はちっちゃくて可愛いのよ。
でも事あるごとに、「◯◯(私のこと)と付き合う前に彼くんは私に気のある態度してた」
とかいちいち毎度毎度ウザいくらい私に言ってくる。
しかも私の彼氏に対して上目遣いで体の距離を近づけて話す。これ見てて本当にハラハラする。
これに対して文句言うのは、共通の友人からの話で彼女が彼氏がいながら浮気しているのを知っているから。
彼女は相当のイケメン好きで、私の彼氏もイケメンといえばイケメンかもしれない(銀杏の峯田に似てる)
私の彼氏に対しては彼女が浮気性だという事はまだ話してない。無意味かもしれないけど私の矜持に関わるから。
彼女と私の異性関係の経験量は5倍は違う。彼女は25人以上と関係を持ったことがあるのだから。
いつか彼氏を寝取られてしまうんではないかと恐々としている。もういっそ彼女がヤリマンだと言うことを言った方がいいのだろうか。
どういう臭さかというと、銀杏のような臭さ。
つまり100%んこのにおいである。
で、ケツがクサイのを彼も自覚してて、
付き合い始めたころから、俺のケツがクサイクサイ、と言っていた。
うんこのあとちゃんと拭いてないんじゃないの?と聞くと、
ちゃんと拭いている、と言う。
しかもゴシゴシ拭いている、と。
彼曰く、おならをたくさんするし、おしりの割れ目に汗をたくさんかく、んだそうだが、
それでそんなに臭くなるんだろうか。
先日彼のジャージを洗った。
おケツ部分をにおったら、洗剤のいいにおいがした。
「おケツ臭いと悪いから、パンツも替えたほうがいいよ」と言ったら、
朝起きて、彼は仕事に出かけた。
さすがに一晩しかはいていないから、おケツは臭くなってないだろう、と思って
彼の脱いだジャージのおケツ部分をにおってみた。
・・・やっぱり臭かった。
どういうことなんだ・・・。
・・・全然におわない。
まさか、自分の匂いだから分からないだけ・・・?そんなことないよね!
次に家に来た時、必ずパンツも替えさせよう。
シャワーも廃止だ。
ちゃんと湯船につかって汚れを柔らかくしてから体を洗ってもらう必要がある!
いや、そもそも風呂でちゃんとお尻を洗ってるのか?
なんなら、一緒に入って私が全身を洗って確認しないといけない!
そうでもしないと、このおケツの臭さはシャレにならない。
笑ってやり過ごせるけど、この先どういう感情に変化するかわからない。
とある趣味に使う材料の加工を専門の業者に依頼するために駅を降りたのだが、土地勘もなく材料も重い。
プリントアウトして手帳にはさんだつもりでいた地図は、広げてみればカラオケボックスの割引チラシだった。
その事実に憮然としながら私は、さてどうしたものか、と改札を出た屋根の下で少しばかり考えてみた。
加工依頼をした後に別件の約束の時間が迫っており、あまり時間を無駄にはできない。
駅にありがちな、裏側に蛍光管が取り付けられた発光する周辺地図を探すと、
それはたやすく見つかった。が、あろうことか改札の内側に設置されているではないか。
ちょっと待ってくれ。なぜそれを内側に置くんだ。浅草橋。
自宅にて、プリントアウトする前に画面で確認した目的地は、駅からおよそ500メートル。
あるいは店名を尋ねればタクシーの運転手が知っているのではないかと、
屋根を出て、初乗り710円の高額移動体を停めてみたものの
「ちょっとわからないですねえ」
とつれないお返事。この界隈は規模でいうと零細~中小の問屋や専門店が軒を連ねているのだ。
結局、控えていた店の電話番号に連絡をして住所を尋ね、
それをもとにタクシーのナビで無事到着することができた。
驚いたことに支払いの際、710円の料金に対して1010円を出そうとしたところ、
「700円でいいですよぉ!」
などと気前のいいことを言われてしまった。
短い乗車時間ではあったのだけど、ナビの性能に純粋に感動してベタ褒めしたり、
焼き鳥屋で出てくる銀杏の話で小さく盛り上がった効果もあったのだろうが、
無論額面通り支払って車を降りたのだが、なんというかさすが首都。
ああいうリラックスした雰囲気で移動できたら710円もアリである。
余談だが、カーナビに電話番号を入力すればそこから住所が検索できるのだ、ということにはあとで気づいた。
さて、加工依頼も終えて、その後の約束でしこたま酒を飲んで
足元がヘロヘロになりながら地元の駅を降りれば時刻はすでに0時すぎ。終バスは10分前に出発していた。
1日に2度もタクシーに乗るなんて生まれて初めてである。芸能人か。
酒をどれだけ飲んでも、言動に淀みがないことに定評のある私であるので、
終バスに乗り損ねたおろかもの目当てに列をなすタクシーの先頭をとらえて淀みなく目的地を告げた。
このトンネル、わが町にある車両で通ったことはないほどの主だったトンネルで、
そんな目的地を、いささか厭そうに訊き返されたのだ。
自分の舌に不安を覚えるも、一瞬前の発言を思い返してもおかしい箇所はない。
再度同じ目的地を告げると、運転手はドアを閉めて走り出した。
目的地に到着して、メーターを見ると昼間と同じ額面の710円。
人のよさそうな昼間の運転手の笑顔が浮かんで、少し幸せな気持ちになりながら
昼間と同じ1010円を支払うと、硬貨3枚のつり銭を渡された。
降りて何の気なしに街路の明かりでつり銭を確認すると、手のひらに乗っているのは210円だった。
なんだこれは。
足元はふらついている酔っ払いだというのもマイナスポイントかもしれない。
だが、なんなんだこれは。あまりにも卑小すぎる。
これがサービス業なのか?
たった90円を酔った客から掠め取るような程度の低い仕事なのか?
いうまでもないことだが、地元のタクシー運転手すべてがそういった屑だということではない。
だが、会社の看板を背負って、たった90円を騙し取るなんて正気の沙汰とは思えない。
ただ自分の納得のいくものをひたすら創り、より多くの人に食べて味わってもらうという大きな志をもっている。
いや、もしかしたら、彼の志は全く別のところにあるのかもしれない。
料理を通して何かを成し遂げたいのかもしれない。
だが、彼の大きな志がなんであるかは、料理に詳しくない私には知ることできない。
私は、偶然その大衆食堂に立ち寄り、目立たないが、きびきびと洗練された彼の仕事ぶりにひかれた。
木訥ではあるが、手抜きのない緻密な仕事ぶりを誰もが誉めた。
彼の食堂にはメニュー表がある。
客から見れば、ずいぶんと細かなメニュー表であるが、彼はそれではまだ満足しないようだ。
客の年齢、人数、雰囲気、行事などを察し、日替わりメニュー、お勧めメニューも変わる。
もう一つ、彼の大衆食堂の特徴はデザートもあること。
和風、洋風、中華風、そこには季節の果物も必ず添えられている。
もちろんすべて彼の手作りである。
食後にくつろぎを与えてくれるお茶のサービスも専門店に劣るものではない。
一見目立たない、彼の大衆食堂のすばらしさを噛みしめることができるのも、私が客の少ない午後二時~四時頃まで訪れることができる環境にいるからだろう。
彼のさりげないティータイムの心配りはあらゆる客層に向けられていた。
少しだけ夏に手の届く春の日差しの強い日には、冷たい菜の花入りリンゴジュースとさくらんぼケーキのセットを(恋人達は注文した後、チェリーがペアになっていることを初めて知る)、
受験間際の制服組の女子中学生には、たまたま手に入ったという10種類以上もの果物を載せたハニーパイとレモンの香り入りのローズヒップティーを、
秋のお宮帰りの老夫婦には、梅昆布茶と銀杏のカケラの入ったきんつばを、
雪の日に来店した子供が皿の上に見たものは、トトロの形をしたバニラアイスクリームだった。