コンビニオーナーには悪いけど自分もコンビニの成人誌なんて見苦しいだけだし誰が買っとるねんぐらいに思ってた。(ただコンビニ関係者に言わせると長期間置けてダメになりにくい商品らしい。弁当は数時間、ジャンプは数日で腐るのに成人誌は一週間以上置けたり)
でもそれはそれとして、コンビニ成人誌に積極的にアヤつけていくような勢力、つまりネットフェミニスト層とシュナムル的フェミニズムチンポ騎士層、あの連中の因縁付けや作り話による圧力によって撤去されるのはやめてほしかった。あの手の連中にはいかなる勝利体験も与えるのはよくないから。
なので「オリンピックでお客さん増えるからきれいにしちゃおうねー」という誰の手柄にもならない形での撤去の流れはとてもよかった。
書いてて思い出したけどなんか「オウムがサリン弾入れるからゴミ箱撤去しちゃおうねー」に似ている。我が国では制度や環境を大きく動かす時に、特定の誰かの手柄にされないような大雑把な理由をつけてほいと動かす方がスムーズにいくし予後もいいんだ。(というかこれは我が国じゃなくてもそうなんじゃないかという気がしている。)
それはそれで、器用だな。
小中高と「趣味はゲーム」なんて思うまでもなく当たり前にゲームをやっていた。
でも、部屋の中でピコピコやってるのは、きっと女子に嫌われるし、体力至上主義の男子にもいじめられるかもしれない、という妄想から、ゲームをやっていることはあまりおおっぴらにしていなかった。
仲良くなって、どうやら相手もゲームが好きみたい、って分かってから、ゲームの話をする程度。
ところがですよ。
この歳になって、職場や取引先、PTAや保護者会なんかで同世代のおじさん、おばさんと話すと、みんなゲームやってたのな。
キレイな奥さんも、スポーツお父さんも、スーパーマリオやドラクエくらいの有名どころはほぼ100%がやってたと言う。
女性ボーカルを探していて女性がサムネのMVをクリックすると7割ぐらいの確率で
顔が見えないぐらいに髪を伸ばした男性のハイトーンボイスが流れてくる
はぁ
社会科の授業の一環で株式会社はてなの会社見学に訪れたぼくたちの班が連れて行かれたのは、予想していたような明るいオフィスフロアではなく、じめじめとした暗い地下室だった。案内のお姉さんに従って戸惑いながら階段を下ると、そこでは部屋いっぱいのウェルシュ・コーギー・ペンブロークが、不恰好に長い胴に備えつけられた金具で太い柱につながれ、はあはあと舌を垂らしながらその柱を重たそうにゆっくりと回していた。その様子を背に、私たちはこうして電力を作り出しているのです、とお姉さんは得意気に語った。犬の回転で発電する仕組みが図解されたパネルが不気味に灯った。
コーギーさんたち、あんなふうに口を開けて、笑っているみたいだね、と班の誰かが言ったけれど、柱を回す犬たちの目を見ていたぼくには、その表情はむしろ虚ろに感じられた。犬たちは目の前の犬のお尻を見つめながら、短い脚で床を蹴り、一歩一歩、円周に沿って同じ道を歩く。
最近では原発が……と慣れた様子で流暢に語るお姉さんの声をBGMに、コーギーたちは笑わない目で舌を垂らし、柱の周りをぐるぐると周る。犬がぐるぐると周り、班の誰かがお姉さんに質問をし、犬がぐるぐると周り、お姉さんがそれに答える。それを繰り返すうちに、お姉さんが何気なく時計に目をやり、そうして、与えられた見学の時間が終わった。
最後に質問は、と言うお姉さんにぼくは手を上げて、あのコーギーたちの中にいるんですか、会長は、しなもんはいるんですか、と尋ねると、お姉さんは少しの間だけ怪訝そうな顔をして、それから、その日いちばんの満面の笑みで言った。「あそこにいる犬みんながしなもんで、会長なんですよ」その言葉にみんなが拍手をして、見学は終わった。
みんなの最後尾について地下室を去ろうと階段に足をかけたとき、後ろでブザーが鳴った。その音にぼくが振り返ると、天井からぱらぱらとドッグフードが落ちてくるところで、コーギーたちが床に落ちた餌を舌ですくっていた。そのうちの一匹と目が合った。彼は一瞬、虚ろな目で笑ってみせて、ふたたび柱を回す作業に戻った。