2023-05-22

零細だろうがメガだろうがベンチャー技術力はない

そもそも高い賃金が欲しくてプログラマーになったようなやつは勘違いしているようだけど

技術系は普通社員より給料が低くて当たり前だ

なぜなら経済として会社を支えているのはどんなときでも営業から

優秀な営業なら技術がなくても売れるし

現に9割9分の会社技術などないが営業が優秀なので存続している

(ちなみにここでいう営業というのはプロモーション戦略系も含まれる)

例えば流行機械学習生業としているようなベンチャー企業であっても

価値の大半は要件課題定義ドメイン知識抽出であって

最新のトレーニング手法パラメータ定義なんかを使っても得られる利益ほとんど無いのだ

Web系でもAngularだろうがReactだろうがVueだろうがどうでもよくて

とにかくデザイナーの出したものを忠実、もしくはそれ以上のものを生み出せれば技術などどうでも良いのである

「5年後に技術負債になるかもしれない」

という人もいるが、残念ながら全ての技術は5年後に負債になっている可能性が等しくあるということを理解していただきたい

そんな中で日本での人材流動性の高まりであるとかプログラマー育成問題なんかもあって

技術系(プログラマー)の市場価値が高まりたまたま今だけ高給になっているわけである

卵が少なくなって卵の値段が上がったとしても

その卵が美味しいかと言われるとそんなわけはないのだ

どちらかと言うと腐った卵まで流通するのが恐ろしいところである

私が見てきたベンチャーの腐った卵には下記のようなジャンルがある

テックマウントパワハラ

メガベンチャーや伸び盛りのベンチャー系に多く、特に旧帝大出身特に東大)に多いのがこのパワハラ

とにかく(自分の)理論が正しいということを前提に自覚無くパワハラを繰り返す

これが雇われ社員ならそれほど問題でもないのだが、経営者側のCTOなどだった場合は目も当てられない

テックだろうがベンチャーだろうが雇用主と雇用者という関係性は変わらないのに平気でゴリゴリパワハラを行う

雇用主側に主張されると組合も無い弱い立場雇用者は何も言えない

その状況を理解していないのか雇用主側のパワハラエスカレートしていく傾向にあり

社員退職するが新しい人材は集まらずたいていの場合は逆に雇用主側が病む

この手のテックマウントパワハラ系の特徴は、ドメイン駆動や過度の抽象化、もしくは無駄高速化機械語への執念などが挙げられる

例示するのは難しいが、PRを上げてきた新人社員Slack上で公開にボコボコ論破した上に

「こんなことは一般企業として当たり前のこと」

社会人としてできて当たり前」

「他の企業に行っても絶対役に立たない」

みたいなことまで説教を始める人を何人か知ってる

結局全部自分でやる系

小さめで大きくなってきているベンチャーに多いのが、この結局全部自分でやる系

部下や委託者に対する指示はかなり抽象的、もしくは指示が無く

締め切りの前日もしくは当日、もしくは過ぎた後に自分で全部やり直す人

それまで部下や関係者が相談しつつ進めていても結局は全部ぶち壊して全部自分でやる

「全部自分でやるなんて技術的に凄い」

などというのは完全な素人で、単に他者業務依頼できない人である

その証拠に出来上がったもの特殊ことなどなく

「言ってくれればもっと早く出来たのに」

ということしかない

そんな調子で依頼することができないので結局は自分実装を繰り返し更に時間がなくなる

本人は多忙なくせに部下は暇という典型的ダメ管理者なのだ

「俺ほどの技術力を持った人がいなくて困る」

みたいな自己肯定感を醸成しているのでそのうち上のパワハラ系へと移行していく

特徴としてはSlackしろPRしろ話が抽象的すぎて文章力が無い人である

「1を聞いたら10を知るのが当たり前だろ!」

と言う人が多く(1と10から100は分かるけど1だけで10を知ったら変態ですよ)

タスクの分割や共通化などがひどく苦手な印象がある

ヒドイ人になるとIssueやPR管理全然できず、ブランチ規則無く乱立してしまっていて

新しく入った人もいったい何をどうすればいいのかさっぱり分からない状況で放置してしま

これも例示すると、新サービス仕様だけは決まっていてページレイアウトが無い状態

デザイナーの配属が難しいので実装側が考える、ということになったとき(割とある

「せめてテーマカラーかぐらい決めて下さい」

と言っても音信不通で渋々とこれまでのレイアウト踏襲して3人できっちり作ったところ

リリース前日になってCTO徹夜で全部作り直す、ということがあった

レイアウト全然変わっていて、実はニュースリリースの段階から新規テーマになることが決まっていたらしく

それに合わせて全部作り替えたそうだ

新規テーマは1ヶ月も前から決まっていたのだから共有さえしてくれればそれに合わせて作ったのになぁ、という話をした

余談だがこういうときにこの手の人が「デザイン共有できず申し訳なかった」というような一言ほとんど無い

そういうコミュニケーションが取れる人は最初から業務依頼ができるのだ

技術無いけどとにかく頑張る系

最後最近一番多いのだが、単に技術力が無くて頑張ってるだけの技術

社員だけでなくCTOにも多い

技術力が無い、というのがどういうレベルかというと

JavaScriptリストの中に'apple'があるかどうかを調べる時に array.includes('apple')と書くとして、

10個のフルーツリストがあってそれらが含まれいるかを調べる時に10個のincludesを書いてしまうような人である

「せめてfor文で書こう」「そもそもデータ構造おかしい」「というか本当にやりたい処理は?」

などなど様々な疑問が出てくるが、不思議なことにこれらを指摘しても絶対に直ることは無く、全く同じことを何度もやる

他にも例えば男性女性かでメッセージを変えて出力しているコードがあったとする

if( gender === 'male') {
...
} else {
...
}

これに、20歳以下の場合は男女共通で違うメッセージを出す場合

if( gender === 'male') {
  if ( age <= 20 ) {
   ...
  } else {
  ...
  }
} else {
  if ( age <= 20 ) {
  ...
  } else {
  ...
  }
}

みたいなコードを書いてしまう(20歳以下の部分は同じコードコピペ

メッセージ表示させるだけなら大したことないが、実際にはもっと複雑な処理をコピペで貼り付けるのである

そのため

20歳以下の表示部分のバグについて、男性場合は直ってるけど女性場合に直ってない」

という謎のバグを生成するし、そのバグ修正

if ( gender === 'female' && age <=20 ) {
...
}

というコードをこれより前に追加して更にカオスになっていく

これでもだいぶオブラートに包んでいて、実際にはもっと複雑なロジックをぐちゃぐちゃのまま整理せずに追加するのでとてもじゃないがメンテできない

最近だとそういう部分はまとめてChatGPTに放り込むと綺麗にしてくれるので非常に助かっている)

こういう低レベル技術者は結構いるのだが、大企業だと時間をかけて成長していくのに対して

ベンチャーになると自己肯定感が高いのか成長せずに偉そうである

「動いてるものは触らないで欲しい」

こちらの方が自分は分かりやすい」

Javaだとこういう書き方するんだよね」(そんなことはない)

みたいなことを言って、とにかく学習しない

CTOシニアエンジニアに非常に多く

曲がりなりにもそういう職に一度就いてしまうと指摘されることもないので学習しないんだと思う

特にCTOだとあくま雇用主側の立場なので雇用者側から指摘されることも少ないし

同業他社レビューなんてのもないからそこで時間が止まってしまうんだろうな、という感じ

こういう技術者のコードでも、見た目は動いているので営業から見ると売るには問題ないのだ

なので営業が優秀だと下手に売れてしまって成功体験からますます自己肯定感が増して手が付けられないモンスターCTO誕生である

メガベンチャーありがちな

成功してから伸び悩んで大手企業が買収したけど技術負債が凄まじ過ぎてリファクタリングだけで一大プロジェクトになる」

リファクタリングが上手く行かずに仕様変更することになって『大手企業に買収されてダメになった』というレッテルが貼られる」

「当時のCTOは別の会社で新しい事業CTOとして活躍している」

という流れはこうして生まれている

ベンチャーに行っても技術力は身に付かない

以上のようにまともに技術力を伸ばしたいのであれば大手企業に入ってプロダクトに携わるか

もしくは自分セミナー等に参加して技術収集をするしかない

「一流技術者として将来は高収入を」

などと考えてベンチャーには絶対に行ってはいけない

  • なんか結論が先にあってそれを理論付ける為のような文章だな。 クソなコードって期限や仕様変更、複雑なビジネスモデルから生まれていくからこんな局所的な話をされてもなあと思っ...

  • 俺が見てきたメガベンチャーはそんなことなかった、どうも俺とは違う世界を生きてきたようだな

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