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はてなキーワード: 写像とは

2021-06-20

複素関数勉強を始めた。

多価関数とかリーマン球面とか等角写像とか、これまで自分不勉強だったせいで知らなかった概念に新たに触れて、世界が広がっていく新鮮な気持ちを味わっている。

2021-06-11

数学科飲み会

「Xが飲めて〜」

「Yが飲めない〜」

「わけがない〜〜〜 (f: X→Y)」

ハイ !

単射全射全単射!」

写像対応準同型!」

ハイ !

「環!可換!可換!非可換環!」

ハイ !

任意の〜」「任意の〜」

任意任意の〜アルアルアルアル」

絶対値からの不等式〜〜〜」

ハイ !

2021-06-06

上巻と下巻の最初の方まで読んだ

その後の展開が推理できたので、後で答え合わせする為に備忘録として書き残す。もしかしたら、ネタバレ注意。

---

漫画世界で何が起ころうと、それが漫画である限り現実の脅威とはならないと、多くの人は考えている。漫画は作者の脳の写像であり、それが直接現実に対して影響を与える事はない。一休さんじゃないのだから、夜な夜な屏風の中から虎が抜け出すなんて事はありえない。しか作品を観た者の行動を変え、間接的に現実を変えるという事ならあるかも知れない。

現実対峙するのはリスクを伴う。そんな時は空想世界に逃げ込むしかない。それは逃避かも知れないが、その空想現実を変える日が来るかも知れない。それには長い長い年月がかかるだろう。だが人の命と違って作品寿命が長い。今すぐ現実を変えなくても、いつか変える日が来るかも知れない。作品を残す事は、自分の魂を冷凍保存して未来へ託すことに等しい。

2021-05-04

ディープラーニングアニメ絵動画を生成してなんの意味があるのか分からない。

なんてリアルではそれ系の研究をしたりディープラーニングスゲーって盛り上がってる人たちが周りにいるので言えないんだけど。

実際意味あるのか?

実現したいアニメ作品ゲーム作品などの企画に合わせてアーティストキャラデザをしたりコンテを描いたり動画を作ったりするプロセスのどこかに自動生成が入る余地があるのか?

キーフレームの間を補間するようなやつはわかる。動画作成の手間を削減できるからな。でも何だか分からん適当空間上のランダム点や軌道からGANとかで絵や動画写像するタイプの話はどう使い途があるんだ?

サイコロ振っていい感じのキャラ動画が現れるまで頑張るのか?ちょっと修正したいんだけどとなった時どうするんだ?そもそも自分萌えるキャラなりシーンなりを作り出したいんじゃないのか?

オタクから効率的に金を巻き上げるコンテンツを最低限の手間で作りたいという純粋ビジネス用途だとしたらA/Bテストどころか無数に生成させたランダムキャラのガワを全部市場投入して反応を見るしかなくなるんじゃないか?それは流石に成立しなくないか

色んな意味で疑問しかねーんだよなあ。せいぜい教師データ年代ベルを入れて今ウケてるキャラクター造形の分析をするのに使うとかならわかるか。乱数入力したらそれっぽい女の子がでてきたやったー!の嬉しさがわからん

2021-04-26

anond:20210425022947

共通言語たるドメインモデルを、そのままコードと1対1対応しなければならない、という思い込みや風潮。

既存のWAF(Web Application Framework) の利点を潰してどうする…」

こういう誤った思い込みエンジニアにさせているのは、ドメイン駆動設計の原典であるエリックエヴァンスドメイン駆動設計」が、いか抽象的な内容で、ある意味では哲学的であったかを、明示するものでは無いか

プログラムとはメタファーであり、現実を、もしくはそれに準ずる写像的な世界観を、コードに忠実に再現するものでは必ずしも無いと考える。この記事増田は「過度な抽象化」とも書いているが、プログラムというか、そもそも言語のもの物事の全てを表象できるものではなく、ある一側面の一イメージしか切り取れない不完全なものだし、それ自体問題ではない。現実ソフトウェアの溝を、ユーザーエンジニアの溝を、ドメインソースコードの溝を、いかにして埋めるかというのが、ドメイン駆動設計の本質だし、その埋め方についてはエリックエバンスは一例を示しているに過ぎない。EntityやValueObjectなど、必要なら使えば良いし、不要なら使わなければ良いのだ。ただし、元々何が問題なのか、問題だったのかという点について、いかにして向き合うかが肝要であり、それは技術論や方法論の話ではない。

ドメイン駆動設計の記事を書いたり、勉強会で発表をしている人間は、原典やそれに付随するドキュメントの内容を、無批判に信奉し、そのようにしなければならないという強迫観念に追われているのではないかそもそも、本当に理解しているか怪しいし、不安から教科書の内容にしがみつこうとするのだろう。さらにこの手の連中は、昨今のCQRSやイベントソーシングマイクロサービスなどとも絡めて話をし出すから、タチが悪い。「ドメイン駆動設計はこの手の技術スタックと相性が良い」という言葉を何度も見かけたが、技術的な方法論はそもそも無関係だったはずだし、そうやって安易に結びつけてしまうからユーザーが置き去りになって来たんじゃねーのと、暴言でも吐きたくなる。問題本質はどこにあったのかを、聖典の内容や、流行り廃りの技術とは切り離して、エンジニアは三思九思すべきだ。

別にこうあらなければならないという法律や決まりは無いし、好きにやれば良い。モデルと1対1にならなければ、分割する事を選択するのも一つの向き合い方だ。ドメイン駆動設計の信者にゃんにゃん写真でも撮られて、ばら撒くと脅迫されているのであれば勿論話は別だ。恥ずかしい写真魚拓されたくなければ、とりあえずEntity、ValueObject、Repository、Service(笑)位は最低限、用意するのが身のためだろう。

自分の頭で考えて、自分責任判断するという当たり前の事に立ち返りたいものだ。ドメイン駆動設計という盲目的な宗教からいかにして抜け出すかが今後のエンジニア課題だろう。

追伸

増田ドメイン駆動設計が大好きです😘

2021-04-08

AIの遺電子新刊出てた

とてもよい。

星新一的な小綺麗な未来から現代写像のような生活感ある未来ちょっと変わった。

2021-03-21

anond:20210321145435

まあみんながみんなTwitterやってるわけじゃないし、Twitterやっててもクラスタ毎に文化がまるで違ったりするというのはある。

勝間和代ひろゆきの「写像ってなんですか?」に呆れてしまったのは、「写像を知らないことを馬鹿にした」のではなく、「まさかひろゆきほど博識なIT分野の人間写像を知らないことが想像できず、煙に巻くためにすっとぼけたと勘違いした」のよな。

文化が変われば常識も変わる。それ自体差別の無くならない理由でもあるから難しいよな。

2021-02-14

anond:20210214181423

ところがセンター後期になると、どこから出すか事前に予告してしまう。

かならず統計は第5問に出すとか、すべて予告されてしまったため、攻略簡単になった。

2025年には複素数平面とベクトル二次曲線はすべて理系数学になるのだが、

あれ25年前は文系数学なんだよ。

40年前は、理系は「微分方程式写像行列と一次変換」がセットで入ってたんだからね。

50年前は、群論とポワソン分布オペレーションリサーチと初等幾何学フォイエルバッハ定理)も入っていた。

あれ全部ないんだよ。

ないほうが難しいということはあり得ない。

この部分無視した読解だよねそれ

2021-01-14

anond:20210114010704

写像微分という概念は、可微分多様体MとNの間の写像f:M->Nがあったとき、x∈Mにおける接空間T_xMからNの接空間T_f(x)Nへの線型写像df_x: T_xM -> T_f(x)Nとして定義される。

2020-12-18

パターナリズム中間段階としての成年の関与

大人」には許可されている行為であって子供についてはパターナリズムに基づいて制約されているものの一つに、飲酒がある。

しかし、特に飲酒について顕著であるが、適切な経験を経ずに飲酒文化に触れた結果、若者だけで無鉄砲飲酒文化形成し、自らを害する例が少なく無い。大学生、うっかり急性アル中で死に過ぎ問題である

近年は飲酒に対する私人間での制裁が強化され、問題行動は随分と減った。しかしそれは、飲酒経験者の減少の写像に過ぎない。母集団自体が縮小したのであって、飲酒大学生における問題行動の割合が減ったわけでは無い。

適切な飲み方というものがあるのだから、それを覚えた大人が、手本となって若者を導くのが望ましい。経験者による監督指導である

未成年への飲酒指導免許制度を導入し、未成年者の飲酒は、免許を取得した有資格者の下に限って認める。

こうすれば、むしろ高校生のうちに学校の授業で飲酒指導することもできよう。無茶な飲み方しか知らない大学生が、無茶な飲み方をする後輩大学生再生産する愚を回避できる。

 

性交も同様である。そしたら指導免許取って高校指導に行って若人たちに頑張れ頑張れって言いたい。

2020-09-25

anond:20200925051507

自分ラッキーだったけど自覚が一切ない、もしくはそれも実力のうちだと心から思ってるから

運のないやつは幼稚園からそろばん片手に日銭を勘定しながら実力を研鑽しろ

そうでなければ甘んじて一生麦でも食ってろ、むしろそうなってるだろ。受け入れろ。と。

まあそうよね。これの写像がいまの日本にちょうど現れてるな。

しかしそれらの行き着く先は腐敗と破壊暴力による解決だ。筋肉は一応のところ逆進性が低いしな。

これからいろいろと等比的にコストは増えるんだろうけど、せいぜい上積みのみなさんで元老院開いて苦い顔して切り詰めでも考えてくだしあ

俺らは麦でも食って暮らすから

2020-09-05

anond:20200905190731

回転行列を考えてみてもXYZどの軸について回転させるのか?で、行列がすこしちがうだろ? それと同じように、同回転させたいかで違う。同じと言えば同じなんだけど、まあ空間写像みたいなかんじ

2020-08-14

anond:20200814134346

これさ86とWin32に直写像してexe・・・あのー つくる?javaccってこと?今調べてる

2020-08-06

anond:20200806114939

100億なら100億円でもいいけど

これをきちんと製品価値写像できる人材となるとそんなにいない。

10万円みたいにあげるだけでも難しい。

その上製品価値向上となると

2020-06-29

anond:20200629153146

どうせほとんどの読者は高校数学さえ理解していないのだから、何を解説したって数学本質的理解は無理なのかもしれない

彼らには、以下はどれも同じに見えている

正の数X, Yに対して、log(XY) = log(X) + log(Y)

N元N次一次方程式は、N次正方行列AとN次元の列ベクトルx, bを用いて、Ax=bと書ける。

この方程式が一意的に解けるためには、Aの行列式が可逆であることが必要十分。

二次体の有限次Abel拡大は、1のべき根と、楕円モジュラー函数特殊値と、虚数乗法を持つ楕円曲線の等分点の座標で生成される。

Xを位数q=p^mの有限体F_q上のn次元非特異射影代数多様体、Y=X×_{F_q}(F_qの代数閉包)とすると、

#X(F_q) = ∑[i=0, 2n](-1)^i Tr(F_q, H^i(Y, Q_l))。

ここでF_qはFrobenius写像、H^i(Y, Q_l)はi次l進エタールコホモロジー(l≠p)。

Cをダークマター作用を持つN次元クリスタル、Xをそのアトラクターとすると、XからCへの次元変換Fは、固有なファクター方程式

F = F_1 ⊕ ... ⊕ F_N

を満たす。

仮に全編にわたって無意味なことを書いてもおそらく判別できないだろう。

2020-06-22

一方はふつう数学文章。もう片方は全くデタラメ文章である

一方は正しい数学文章である。もしかしたら間違っているかも知れないが、少なくとも数学的に正しいか間違っているかが判定できる。

もう一方は完全に出鱈目な文章である数学的に何の意味もない支離滅裂ものである

文章1

本稿を通して、kは代数閉体とする。

k上の射影直線ℙ^1から射影平面ℙ^2への射

i: [x: y] → [x^2: xy: y^2]

を考える。iの像は、ℙ^2の閉部分スキーム

Proj(k[X, Y, Z]/(Y^2 - XZ))

と同型であり、iはℙ^1のℙ^2への埋め込みになっている。ℙ^2の可逆層O_{ℙ^2}(1)のiによる引き戻しi^*(O_{ℙ^2}(1))は、ℙ^1の可逆層O_{ℙ^1}(2)である。つまり、O_{ℙ^1}(2)はℙ^1のℙ^2への埋め込みを定める。

与えられたスキームが射影空間に埋め込めるかどうかは、代数幾何学において重要問題である。以下、可逆層と射影空間への射の関係について述べる。

定義:

Xをスキームとし、FをO_X加群の層とする。Fが大域切断で生成されるとは、{s_i∈H^0(X, F)}_{i∈I}が存在して、任意の点x∈Xに対して、ストークF_xがO_{X,x}加群としてs_{i,x}で生成されることである

Xをk上のスキーム、LをX上の可逆層で大域切断で生成されるものとする。d + 1 = dim(H^0(X, L))とし、s_0, ..., s_dをH^0(X, L)の生成元とする。このとき、Xからk上の射影空間ℙ^dへの射fが

f: x → [s_0(x): ...: s_d(x)]

により定まり、ℙ^dの可逆層O_{ℙ^d}(1)のfによる引き戻しf^*(O_{ℙ^d}(1))はLになっている。この射が埋め込みになるとき、Lをベリーアンプルという。生成元の取り方に寄らない定義を述べると、以下のようになる。

定義:

Xをk上のスキーム、LをX上の可逆層とする。Lがベリーアンプであるとは、k上の射影空間ℙ^dと埋め込みi: X → ℙ^dが存在して、L~i^*(O_{ℙ^d}(1))となることである

例として、ℂ上の楕円曲線(種数1の非特異射影曲線)Eを考える。閉点p∈Eと自然数n≧1に対して、因子pに付随する可逆層O_{E}(np)={f∈K(E)| np + (f)≧0}を考える。Riemann-Rochの定理より、

dim(O_{E}(np)) - dim(O_{E}(K - np)) = deg(np) + 1 - g = n

∴ dim(O_{E}(np)) = n + dim(O_{E}(K - np))

であり、楕円曲線上の正則微分形式は零点も極も持たないから、すべてのnに対してdeg(K - np)<0であり、よってdim(O_{E}(K - np))=0。

∴ dim(O_{E}(np)) = n

n = 1の場合、O_{E}(p)はベリーアンプルではない。n = 2の場合も、よく知られたように楕円曲線は射影直線には埋め込めないから、O_{E}(2p)もベリーアンプルではない。n≧3のとき、実はO_{E}(np)はベリーアンプルになる。

この例のように、Lはベリーアンプルではないが、自身との積を取って大域切断を増やしてやるとベリーアンプルになることがある。その場合次元の高い射影空間に埋め込める。

定義:

Xをk上のスキーム、LをX上の可逆層とする。十分大きなnに対して、L^⊗nがベリーアンプルとなるとき、Lをアンプであるという。

与えられた可逆層がアンプであるか判定するのは、一般的に難しい問題であるアンプルかどうかの判定法としては、Cartan-Serre-Grothendieckによるコホモロジーを用いるものと、Nakai-Moishezonによる交点数を用いるものが有名である

定理(Cartan-Serre-Grothendieck):

XをNoether環上固有なスキーム、LをX上の可逆層とする。Lがアンプであるためには、X上の任意の連接層Fに対して、自然数n(F)が存在して、

i≧1、n≧n(F)ならば、H^i(X, F⊗L^⊗n) = 0

となることが必要十分である

定理(Nakai-Moishezon):

Xをk上固有なスキーム、DをX上のCartier因子とする。可逆層O_{X}(D)がアンプであるためには、Xの任意1次元以上の既約部分多様体Yに対して、

D^dim(Y).Y>0

となることが必要十分である

文章2

kを体とし、Xをk上の代数多様体とする。Xに対して、環E(X)が以下のように定まる。E(X)は

E(X) = E_0⊕E_1⊕E_2⊕...

と分解し、各E_dはXのd次元部分多様体ホモトピー同値からなるk上のベクトル空間であり、d次元部分多様体Yとe次元部分多様体Zに対して、[Y]∈E_d, [Z]∈E_eの積は、代数多様体の積の同値類[Y×Z]∈E_{d+e}である。この積は代表元Y, Zの取り方によらず定まる。各E_dの元のことを、d次元のサイクルと呼ぶ。

このE(X)をXのEuclid環という。Euclid環の名称は、Euclidによる最大公約数を求めるアルゴリズムに由来する。すなわち、任意のサイクル[Y], [Z]∈E(X) ([Z]≠0)に対して、あるサイクル[Q], [R]∈E(X)が一意的に存在して、

・[Y] = [Q×Z] + [R]

・dim(R)<dim(Z)

が成り立つためである。ここで、[R] = 0となるとき、[Z]は[Y]の因子であるという。

dim(X) = nとする。d≧n+1を含むE_dを上述の積の定義により定める。すなわち、任意のサイクルz∈E_dは、Xのd次元部分多様体Zが存在してz = [Z]となっているか、d = e + fをみたすe, fと、[E]∈E_e、[F]∈E_fが存在して、z = [E×F]となっている。後者のように低次元のサイクルの積として得られないサイクルを、単純サイクルまたは新サイクルという。

このとき、k上の代数多様体X_∞で、任意の[Z]∈E(X)に対して、[X_∞×Z] = [X_∞]、[X_∞∩Z] = [Z]∈E(X)となるもの存在する。このX_∞をXの普遍代数多様体と呼び、E~(X) = E((X))⊕k[X_∞]をE(X)の完備化または完備Euclid環という(ただし、E((X)) = {Σ[d=0,∞]z_d| z_d∈E_d})。完備Euclid環の著しい性質は、Fourier級数展開ができることである

定理:

各dに対して、単純サイクルからなる基底{b_{d, 1}, ..., b_{d, n(d)}}⊂E_dが存在して、任意のf∈E~(X)は

f = Σ[d=0,∞]Σ[k=1,n(d)]a_{d, k}b_{d, k}

と表される。ただし、a_{d, k}はHilbert-Poincaré内積(f = [Z], b_{d, k})=∫_{b}ω^d_{X_∞}∧[Z]で与えられるkの元である

Xとしてk上の代数群、つまり代数多様体であり群でもあるものを考える。このとき、Xの群法則はX×XからXへの有理写像になるから、完備Euclid環上の線形作用素誘導する。この作用素に関しては、次の定理重要である

定理(Hilbert):

Xがコンパクト代数群であれば、完備Euclid環に誘導された線形作用素有界作用素である

以下の定理は、スペクトル分解により単純サイクルによる基底が得られることを主要している。

定理(Hilbert):

上述の定義における単純サイクルによる基底は、完備Euclid環の固有自己作用素固有ベクトルになる。

2020-06-05

Galois拡大って何?

分離的かつ正規代数拡大のことです。

集合Kが2つの二項演算+: K×K→K、*: K×K→Kを持ち、以下の性質を満たすとき、Kは体であるという。

  1. 任意のa, b, c∈Kに対して、(a + b) + c = a + (b + c)
  2. ある元0∈Kが存在して、任意のa∈Kに対して、a + 0 = 0 + a = a
  3. 任意のa∈Kに対して、ある元-a∈Kが存在して、a + (-a) = (-a) + a = 0
  4. 任意のa, b∈Kに対して、a + b = b + a
  5. 任意のa, b, c∈Kに対して、(ab)c = a(bc)
  6. 任意のa, b, c∈Kに対して、a(b + c) = ab + ac、(a + b)c = ac + bc
  7. ある元1∈Kが存在して、任意のa∈Kに対して、1a = a1 = a
  8. 任意のa∈K\{0}に対して、ある元a^(-1)∈Kが存在して、aa^(-1) = a^(-1)a = 1
  9. 任意のa, b∈Kに対して、ab = ba

体の例
  • 有理数全体の集合Q、実数全体の集合R、複素数全体の集合Cは、通常の和と積について体になる。一方、整数全体の集合Zは体にはならない。
  • 素数pについて、整数をpで割ったあまりの集合Z/pZ := {0, 1, ..., p-1}は、自然な和と積によって体になる。

代数拡大

K, Lを体とする。K⊂Lとなるとき、LをKの拡大体という。L/Kが拡大であるともいう。もちろん、これはLの部分群Kによる剰余群のことではない。

C/Rや、C/Qは体の拡大の例である。K(X)/K(X^2)なども体の拡大の例である

L/Kを体の拡大とする。任意のa∈Lに対して、K係数の多項式f(X)存在して、f(a)=0となるとき、LをKの代数拡大体、またはL/Kは代数拡大であるという。

そのような多項式存在しない元が存在するとき、LはKの超越拡大体、またはL/Kは超越拡大であるという。

代数拡大の例

C/Rは代数拡大である

なぜならば、任意のz∈Cはz = x + yi (x, y∈R)と表わせ、z* = x - yiとおくと、zは二次方程式

X^2 -(z + z*)X + zz* = 0

の解だから

Kを体とする。K上の任意多項式F(X)に対して、Fの根を全て含む体Lが存在する。言い換えれば、FはLで

F(X) = a(X - a1)...(X - an)

と一次の積に分解する。このようなLのうち最小のもの存在し、Fの(最小)分解体という。Fの分解体はKの代数拡大体である

最後の一文を証明する。

LをFの分解体とする。Lの部分環Vを

K[X1, ..., Xn]→L (f(X1, ..., Xn)→f(a1, ..., an))

の像とすると、VはK上のベクトル空間である。各aiはn次多項式の根であるからaiのn次以上の式はn-1次以下の式に等しくなる。従って、VはK上高々n^2次元の有限次元ベクトル空間である

Vは整域であるから、0でない元による掛け算は、VからVへの単射線形写像である。したがって、線形写像の階数と核の次元に関する定理から、この写像全射である。よって、Vの0でない任意の元には逆元が存在する。つまり、Vは体である

Lは、Kと各aiを含む最小の体であり、V⊂Lなので、L=Vである

さて、Lの元でK上のいかなる多項式の根にならないもの存在したとし、それをαとおくと、無限個の元1, α, α^2, ...は、K上一次独立となる。これはVが有限次元であることに矛盾する。□

上の証明から特に、KにFの1つの根αを添加した体K(α)は、Kの代数拡大体である。このような拡大を単拡大という。


拡大次数と自己同型群

L/Kを代数拡大とする。LはK上のベクトル空間となる。その次元をL/Kの拡大次数といい、[L : K]で表す。[L : K]が有限のとき、L/Kは有限拡大といい、無限大のとき無限代数拡大という(上の証明でみたとおり、超越拡大は必ず無限次拡大である)。

M/K、L/Mがともに有限拡大ならば、L/Kも有限拡大であり、[L : K] = [L : M] [M : K]。

α∈Lとする。K上の多項式fでf(α)=0をみたすもののうち、次数が最小のものが定数倍を除いて存在し、それをαの最小多項式という。

[K(α) : K]は、αの最小多項式の次数に等しい。なぜならば、その次数をnとするとαのn次以上の式はすべてn-1次以下の式になるため、[K(α) : K]≦n。1, α, ..., α^(n-1)が一次従属だとすると、n-1次以下の多項式でαを根に持つもの存在することになるので、[K(α) : K]≧n。よって、[K(α) : K]=n。

Lの自己同型σでKの元を固定するもの、つまり任意のa∈Kに対してσ(a)=aとなるもの全体のなす群をAut(L/K)と書く。

任意の有限拡大L/Kに対して、#Aut(L/K) ≦ [L : K]。


Galois拡大

L/Kを有限拡大とする。#Aut(L/K) = [L : K]が成り立つとき、L/KをGalois拡大という。L/KがGalois拡大のとき、Aut(L/K)をGal(L/K)と書き、L/KのGalois群という。

Galois拡大の例

L/Kを有限拡大、[L : K] = 2とする。#Aut(L/K) ≦ [L : K] = 2なので、Aut(L/K)に恒等写像以外の元が存在することを示せばよい。

[L : K] = 2なので、α∈L\Kが存在して、1, α, α^2は一次従属。したがって、α^2 - aα + b = 0となるa, b∈Kが存在する。解と係数の関係から、α, a - α∈Lは、2次方程式X^2 - aX + b = 0の異なる2解。

α∉Kより、K⊕KαはK上2次元ベクトル空間で、K⊕Kα⊂LなのでL=K⊕Kα。

σ: L→Lをσ(1)=1, σ(α)=a-αとなるK線形写像とすれば、σは全単射であり、Kの元を固定する体の準同型でもあるので、σ∈Aut(L/K)。□

C/RはGalois拡大。

Gal(C/R)={id, σ: z→z*}

平方因子のない有理数αに対して、Q(√α)/QはGalois拡大。

Gal(Q(√α)/Q) = {id, σ: 1→1, √α→-√α}。


正規拡大

L/Kを有限拡大とする。任意のα∈Lに対して、αのK上の最小多項式が、Lで1次式の積に分解するとき、L/Kを正規拡大という。

L=K(α)とすると、L/Kが正規拡大であるのは、αの最小多項式がLで一次の積に分解するときである

K(α)/Kが正規拡大で、さらにαの最小多項式重根を持たなければ、αを他の根に写す写像がAut(K(α)/K)の元になるから、Aut(K(α)/K) = αの最小多項式の次数 = [K(α) : K]となり、K(α)/KはGalois拡大になる。

nを自然数として、ζ_n = exp(2πi/n)とする。ζ_nの最小多項式は、Π[0 < m < n, gcd(m, n)=1](X - (ζ_n)^m)であり、Q(ζ_n)/QはGalois拡大である


分離拡大

L/Kを有限拡大とする。任意のα∈Lの最小多項式重根を持たないとき、L/Kは分離拡大という。

体Kに対して、1を1に写すことで一意的に定まる環準同型f: Z→Kがある。fの像は整域だから、fの核はZの素イデアルである。fの核が(0)のとき、Kの標数は0であるといい、fの核が(p)であるとき、fの標数はpであるという。


Q, R, Cの標数は0である。Z/pZの標数はpである

標数0の体および有限体の代数拡大はすべて分離拡大である

F_2 = Z/2Zとする。F_2係数の有理関数体F_2(X)/F_2(X^2)は分離拡大ではない。

実際、XのF_2(X^2)上の最小多項式は、T^2 - X^2 = (T - X)(T + X) = (T - X)^2となり、重根を持つ。

Galois拡大であることの言い換え

有限拡大L/KがGalois拡大であるためには、L/Kが分離拡大かつ正規拡大となることが必要十分である


Galois拡大の性質

L/KをGalois拡大、Gal(L/K)をGalois群とする。

K⊂M⊂Lとなる体Mを、L/Kの中間体という。

部分群H⊂Gal(L/K)に対して、L^H := {a∈L| 任意のσ∈Hに対してσ(a)=a}は、L/Kの中間体になる。

逆に、中間体K⊂M⊂Lに対して、Aut(L/M)はGal(L/K)の部分群になる。

次のGalois理論の基本定理は、L/Kの中間体がGalois群で決定されることを述べている。

L/KをGalois拡大とする。L/Kの中間体と、Gal(L/K)の部分群の間には、以下で与えられる1対1対応がある。

  • 部分群H⊂Gal(L/K)に対して、K⊂L^H⊂L
  • 中間体Mに対して、Aut(L/M)⊂Gal(L/K)

さらに、以下の性質を満たす。

  • H'⊂H⊂Gal(L/K)ならば、K⊂L^H⊂L^H'⊂L
  • K⊂M⊂M'⊂Lならば、Aut(L/M')⊂Aut(L/M)⊂Gal(L/K)
  • 中間体K⊂M⊂Lに対して、#Aut(L/M)=[L : M]。つまり、L/MはGalois拡大
  • 部分群H⊂Gal(L/K)に対して、#H = [L : L^H]、#Gal(L/K)/H = [L^H : K]
  • 中間体K⊂M⊂Lに対して、M/Kが正規拡大(L/Kは分離的なのでM/Kも分離的であり、従ってGalois拡大)であることと、Gal(L/M)がGal(L/K)の正規部分群であることが同値であり、Gal(L/K)/Gal(L/M)〜Gal(M/K)。同型はσ∈Gal(L/K)のMへの制限で与えられる。

K=Q, L=Q(√2, √3)とすると、Gal(L/K)はσ√2→-√2とする写像σと、√3→-√3とする写像τで生成される位数4の群Z/2Z×Z/2Zである

この部分群は{id}, {id, σ}, {id, τ}, {id, στ}, {id, σ, τ, στ}の5種類があり、それぞれ中間体L, Q(√2), Q(√3), Q(√6), Kに対応する。

2020-06-03

双対空間の具体例って何?

内積を取る線形汎関数

Vを内積(・,・)をもつn次元ベクトル空間としv∈Vを任意の元とすると、w∈Vに対して(v, w)を対応させる写像線形汎関数であって、この写像の全体はn次元ベクトル空間になるからV*と同型

微分形式

微分多様体の各点の1次微分形式は、その点の接ベクトル空間双対空間

コホモロジー

ホモロジーの各次数のチェインの双対空間を取ると、コホモロジーになる

2020-05-25

写像ってなんですか?

教えてください

2020-03-29

[]演算子はだいたい関数

引数を取り結果を返すという意味演算子はだいたい関数と同じものである

演算子オペレータ)は被演算子オペランド)をとって式を構成する。

「1 + 1」「5 - 3」「 1 == 3」等の式はplus(1,1) minus(5,3) equals(1,3)といった関数の言い換えである理解できる。

値を返すものが式である

引数をとり値を返すもの関数である

式の中の特別もの関数だと言える。

Wikipediaによると、関数写像であるという。

写像英訳mapという。

プログラミングにおいてマップマッピングとは

まあだいたい「〇〇は□□と対応してる」という関係を指す。

連想配列とか。

まり関数マップであり、

連想配列マップであり、

まり連想配列関数である。だいたいのところ。

2020-02-04

anond:20200204232411

人間簡単にやってることほど、機械には難しい。簡単にできるってことは、進化過程最適化が、めちゃ進んでいるので。

二足歩行音声認識写像認識が最たるもので、何十年も頑張って最近マシになったけどまだ精度悪く見える。

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