はてなキーワード: グリコーゲンとは
ごく一部の例外的な人を除いて、運動をすると血糖値がみるみる下がる。
十分に運動すると、2~3日は食後に高血糖になりにくいと言われている。
なんで2~3日も運動の効果は持続するのか不思議に思っていたのだけど、
筋肉が糖の保管庫(厳密には糖=グルコースを繋ぎ合わせたグリコーゲンを貯蔵する)と知って納得がいった。
その後2~3日は不足したグリコーゲンを筋肉が補充する(=血中の糖が筋肉に吸収される)ので、
血糖値が上がりにくくなる。
そして、筋肉に十分なグリコーゲンが溜まってしまえばそれ以上は吸収されなくなり、
だから、筋肉を増やすこと(=備蓄可能容量を増やすこと)と、その筋肉を使うこと(=備蓄のグリコーゲンを消費しておくこと)が
http://www.okome-maistar.net/guts/images/morestrong_zu08.png
なるほどなーとおもったので書き残しておく。
まず、人の体のエネルギー源は、長期保存と短期保存の2種類がある。
で、だいたい生命活動に必要な栄養は燃焼しやすい形に変換されて使われる。それが短期保存として書いたヤツ。
消化・吸収したらいったん短期保存の形になっていて、過剰分は長期保存に適した形に変換される。
これだけだと、脂肪を燃やすには、飯を食わず運動すればいいとかいう発想になってしまうが、そうではない。
実は、短期保存の容量は決まっていて、だいたい300kcalからアスリートで500kcalぐらいらしい。
運動の間は、ほぼこのタンクからしかエネルギーが供給されない。
そのタンクが空になった後はどこから捻出しているかというと、脂肪から脂肪酸やグルコースにするのはコストが高いため、脳の活動に必要な糖や筋肉にしようとおもっていたアミノ酸とか、あのへんから消費される。
つまり、それ以上はほとんど脂肪は燃えない。頭がおかしくなるだけだ。
しかも、その状態が続くと飢餓状態と呼ばれる状態になり、どんどん脂肪をためこむ状態になる。脂肪は肝臓や皮下脂肪として蓄えられるが、それを使うのはとんでもない!と体が認識する。なのでどんどんやせなくなる、というメカニズムだそうだ。
やせるためには、1回の食事を上記のタンクを超えないようにすること。とくに、朝はカラッポなので300kcalぐらい摂る。そこからだいたい4時間おきくらいに食事を取るとベター。
脂肪は、貯蔵量さえ超えずにとっていれば、ずっとゆっくりだが脂肪をグルコースに変換する作業を、肝臓がやってくれている。だから、ゆっくり長く運動を一日一回行い、タンクを空にする時間を作る。
とくに糖質制限しすぎると、脂肪ではなく脳から栄養が使われてしまうので気をつける。糖質とらなければ脂肪も吸収されづらいはずだが、そもそも脳の活動を抑えるのはよくない。
花の匂いっていうのは、低分子脂肪酸がアルコールと結合してエステルになったものや、ケトン。
アルコール、たとえばエタノールは糖があれば酵母の作用によって自然にできるから、つまり栄養が染み出している場所には必ず微量存在する。
(ケトンは汗に含まれると思う。これが酸化してアルコール、という仕掛けかも。よくわからない。)
低分子脂肪酸、たとえば乳酸は、これまた糖と乳酸菌の作用でできる。たとえばデーデルライン桿菌がグリコーゲンを分解すると大量にできる。
こうして乳酸エチルができるわけだが、これは青りんごの匂いとかいわれるわけ。
追記:デーデルライン桿菌というのは人体の特定部位に多い乳酸菌の一種
植物の場合は虫を寄せるためにふんだんに糖を分泌しているけどこれがたぶん原料なんだろうね。ガードのない生殖細胞が長時間生き延びられるように、かつ雑菌の繁殖を防ぐべく、弱酸性に保つ点は動物と同じだろうけど、実現する仕掛けは知らない。やっぱりどこかで嫌気的発酵をさせているとか?