うどんレシピには「ハレのうどん」と「ケのうどん」があると思っている。「普段着のうどん」「よそゆきのうどん」と言い換えてもいい。
家族や友人など人に出せるものがハレ、ちょっと人様には出せないけどササッと自分だけ食うのに適しているのがケである。
ハレとケの境目ははっきりしないが、
などが多ければ多いほどハレに寄っていく。
これまでに書いてきた本カテゴリーの中では、おとうふうどんや柚子わさびうどんがケ、パッタイ風や広島つけ麺風がハレだと認識している。
ケの極北はかけうどんだろう。自宅での作り方で一番簡単なのは、
という2ステップ。洗い物も丼と箸だけ。
ヒガシマルのうどんつゆもテーブルマークの冷凍うどんも美味いんだけど、しかし、さすがにずっと食ってると飽きる。
自分は納豆が好物であることから、ここに納豆を加えることでワンランク上のケのうどんを探求していきたい。
不味くはないが、つゆが薄口醤油ベース・添付のたれが濃口醤油ベースでなんとなく相性が良くないような気がする。
手間:★☆☆☆☆
味: ★★★☆☆
つゆをヒガシマルから濃縮めんつゆ(我が家ではにんべんのつゆの素を使用)をお湯で割ったものに代える。
関西風より断然合うが、飽きる。かけうどんに納豆を入れるとどんどん底に沈んでいくため、つゆは全部飲むことが前提になる。じゃないと納豆粒が残っちゃってもったいない。
感覚として、ヒガシマルのつゆは飲みきれるが、めんつゆは薄めにしても飽きてくる。途中で七味をかけて乗り切ることは可能だが、あまり推奨しない。
味: ★★☆☆☆
濃縮めんつゆをお湯でやや濃いめ(飲めるけど濃いかな?程度)に割る。量はうどんの腰ぐらいまで。
はなまるうどんのぶっかけのイメージで作ってみたらこれが大正解。残った納豆も食べやすい。
手間:★★☆☆☆
味: ★★★★★
濃縮めんつゆをそのままうどんに掛け(掛け過ぎ注意)、納豆を乗せて混ぜる。
これも味は悪くないが、讃岐うどんに納豆が絡まずめっちゃ食べにくい。
最終的に「納豆風味のうどん」と「納豆単品」を別に食べてるような状況になる。
手間:★☆☆☆☆
味: ★★★★☆
今回は「ケのうどんとしての納豆うどん」を検討したため、なるべく手間の少ない方法を取り上げた。
面倒でなければ納豆を包丁で叩くとか、釜玉にするとか、冷うどんにしてオクラやメカブ、モロヘイヤと一緒に「ねばねばうどん」にするとか(これは立派なハレのメニューですね)、より美味しく食べる方法はあると思う。
ただ、「ちょっと小腹が減って、冷凍庫にうどん、冷蔵庫に納豆がある」というような時にはぶっかけうどんスタイルが有利であることが強く示唆されます。なお、先日スーパーの納豆売り場で購入した納豆用やくみを入れたらますます幸福度が上がった例も報告されています(俺:n=1)。
器:皿(麺用)と椀(つけ汁用)をご用意願います
タモリの豆腐丼と、前に鯖カレーさんが豆腐+めんつゆ+ごま油+七味を推してたような記憶から適当につくってみたらなかなかうまかった。ただし見た目は悪い。ぜひお試しあれ。