「鯨食文化」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 鯨食文化とは

2024-08-31

捕鯨についての論点整理

ワイの中での基準になるけど。

  1. 捕鯨伝統文化問題
    1. 太地町など近海で行われる捕鯨は間違いなく伝統近代的な船を使っているかもしれないが、それを言ったら線香にチャッカマンで火を点けるのもダメなのかとか、アイヌ儀式の道具を持ち運びするのに車使っちゃダメなのかとか、そういう話になってしまう。太地町でやっているようなのは紛れもなく伝統文化であって、保護すべき多様性の一部。
    2. いっぽうで、南極まで出かけて捕鯨するのは別に伝統ではなくないか江戸時代北太平洋での捕鯨はやっていて、それによって鯨食文化が発展したわけだから北太平洋での遠洋捕鯨まではギリギリ伝統と言い張る余地があるかもしれないが、南極まで行くのはどう考えても近代産物でしょ。南極とかでの捕鯨にこだわる意味は薄いと思う。鯨肉が食べられるならどこの産でもいいよ。
    3. 別に伝統文化ではなくてもやってよいのでは:それはそうなんだけど、説得力は落ちるよね。たとえば南極での捕鯨は、オーストラリアとかの南極に面した国からすごく反発されている。もちろん公海でやる分にはまったくの自由なわけだけど、たとえばロシア中国軍艦公海である津軽海峡の真ん中を突っ切ったら、日本人からは「シマ荒らし」に見えるんじゃない? 完全に合法だとしてもね。「伝統でもなんでもない南極での捕鯨」と「オーストラリアとかとの友好関係」を天秤にかけたら、後者の方が重いから前者を切り捨てようっていう意見もありえると思うけれど。ただ、政府から完全に切り離した民間企業とかがやる分には商売自由ってことになるしな~~~。
  2. 捕鯨は持続的か問題
    1. 絶滅危惧種保全>>>伝統文化保護、だと思う:ウナギもそうだけど、たとえばクジラ絶滅しちゃったら同時に鯨食文化絶滅することが確定なんだから優先順位はまず絶滅危惧種保全に置かれるべきで、伝統文化保護二の次だと思う。
    2. クジラはわかってないことが多い:クジラに限らず遠洋に住んでる生きものは、分類上の位置づけとか、どのくらい棲息してるのかとか、そういう基本的情報がわかってないことが多い。タイヘイヨウアカボウモドキとか、独立した属だとわかったのはつい最近だし、ニュージーランドオウギハクジラみたいに「どのくらいいるのかわからん」って言われてる種もいる。それに隠蔽種の問題もある。「これまで同じ種だと思ってたら、実はぜんぜん別の複数の種でした!」っていうやつ。あるいは、クジラではないけど、リョコウバトは「実は大きな群れを作ることが繁殖必要だったので小さな群れになってから保護しても手遅れだった」という悲劇的な例だ。野生動物は思っているより繊細なので、「ほんとにそれを獲って大丈夫か?」という疑問は常に向けられてしかるべきだろう。和歌山近海でちょぼちょぼ獲ってる分にはまあ問題なさげではあるが、それも感覚ではなく科学的根拠に基づくべきだ。
  3. なんでヨソの国からあれこれ口出しされるのか問題
    1. クジラを殺すなんて残酷! 野蛮! かわいそう!」という反対論無視してよい:我々はイヌネコを食べないが、世界には食べる文化もある。我々はウサギを食べないが、ヨーロッパでは食べる。オーストラリアではカンガルー肉がスーパーに並ぶ。そして、西洋では(一部地域を除いて)クジラは食べないが、我々は食べる。これらはいずれも対等で等価文化であるはずで、「西洋で食べられる動物リストから逸脱した食文化存在を認めないのは、1分もかからずに西洋中心主義である洞察することが可能であり、ここに思いが至らないやつらはただのバカかもしくは確信的なエスノセントリストなので一顧だにする必要はない。ファッキンジャップくらいわかるよバカヤロー。
    2. いっぽうで、動物権利とかそういう方向の論者に対してはもっと丁寧な反論をしたほうがいいと思う:最近西洋では「そもそも肉食すべきではないのでは」とか「肉を食うにしても、もっと人道的に取り扱うべきでは」という議論が出てきていて、このへんは普遍的な論拠に根ざしているので自文化中心主義にはあたらない(民主主義の導入を要求することが自文化中心主義にはあたらないのと同じだ)。こういう議論をしている人たちに「この西洋中心主義者め!」って言っても鼻で笑われるだけなので、なるべく捕殺にあたっては苦痛を減らすような取り組みをしてるんですとか、そもそも畜生権利なんてあるわけないだろとか、そういう、相手議論と噛み合った反論をしないといけないと思う。
    3. とはいえ動物権利論者と自文化中心主義悪魔合体している場合も往々にしてあるだろ:それはそう。正義の仮面かぶってアジア人を叩くのはさぞ楽しいんでしょうなぁと言いたくなるような態度の人は大勢いる。まあ西洋人がアジア人マウント取りたくて仕方ないんだろうなぁっていうのはコロナ禍でよくわかったよね(自国の方がひどいことになってるのに「日本の失敗」を大騒ぎしてた西洋メディア醜態は忘れてない)。こういう場合はどうしたらいいんだろうか。やっぱり強めに「アジア文化に口を出すのはアジア人差別」って喚き立てたほうがいいのかな?

2022-10-15

鯨肉まずいか

長崎人間としては鯨って縁起物かつ美味いものってイメージがある。

冠婚葬祭でよく出されるし、正月にも食べる。

尾羽とか鯨ベーコンかめっちゃ美味い。

でもブコメなどで見ると鯨肉はまずいって人が多い。

単に好みの問題という可能性もあるが、関東圏などでは鯨食文化が廃れてしまって美味しい食べ方が失わてる様な気もする。

かに鯨肉は癖のある食材ではあるんだが、旨味はすごく強い。

昔の給食で出されてた様なものならともかく、今時の鯨カツなどもかなり美味い。

値段が高いからなかなか頻繁に食えるものではないんだが、普通に美味い食材だと思う。

2019-12-22

環境過激派最初攻撃したのはクジラだった。

環境保護過激派ヴィーガンが嫌われてる。だが、待ってほしい。

最初に標的にしたのはクジラだったんだよね。

クジラシャチスピリチュアル動物だの、かわいそうだの苦痛を与えてるから残虐だの言いたい放題だった。

クジラを殺すのは野蛮人だと平然と言って差別をし続けていた。

しかしその当時は欧米諸国は「クジラなんて誰も食わないだろ」とか「環境問題日本に矛先を向けられるぞ」と扇動に乗っかってしまった。

環境保護過激派ヴィーガンがうっとうしいというのは正しいが、その苦痛差別扇動に、ずっと鯨食文化は耐え続けてきた。

犬食もかな。

そのあとで、徐々に「魚の生け作りは残酷だ」とか勢力を拡大し、牧畜全般バッシングし始めた。

そして、運動は拡大し、動物愛護の精神から必然的に、あらゆる動物対象にし始めてきた。

まあ、どこの世界も一緒。ごく一部のマイナーなところから始めて、支持者を拡大し、それから大きなところに放火する。

表現規制とかも「最初は、大多数の比とは関係いか大丈夫」と言いながら、一部をつぶして実績を上げ、一気に拡大していくのも同じ。

この手の運動ワンパターンなんだよね。

2018-12-26

正直IWCを脱退してよかったと思う。

なんかIWCを脱退して大事になってるみたいだけど。

政府の反応を見る限り、調査捕鯨もやめるみたいだし良かったと思う。


これってつまり鯨食文化の行く末を市場原理あるいは国民に委ねるということだよね。

いままではIWC所属して、諸外国からの反対によって無理やりに鯨食文化封殺されていた。鯨肉広告なんかも遠慮していた企業が多かったようだ。

でもIWCを抜けて商業捕鯨を再開するということは恐らくテレビCMWeb広告が解禁されることを意味する。ここまでくれば後は日本人が実際に鯨を食べるのかどうか?

という点のみが争点になってくる。

日本人が鯨を食べないのであれば自然廃業者が増えてくるだろうし、もし鯨肉が思ったより食べられなくて、政権があからさまに捕鯨関係者癒着するのであればそれはそれで批判対象がはっきりする。

まり完全に国内問題になる。

いままでは海外との関係を伺いすぎて鯨食文化のものに対する是非がまったく争点にならなかった。諸外国批判が原因なのか、日本人そもそも鯨を食べないのか原因が絞れない状況に陥ってたから。

多少時間は掛かるだろうけど、これで最終的な決着がつくと思う。

鯨肉を食べる人が一定程度いるのかどうか、これで明らかになるだろう。

食べる人がいるならそのまま食べつづける。

ダメならそのまま廃れる。

わかりやすい。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん