「街の古本屋」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 街の古本屋とは

2019-09-28

古書店が開けるほどの「本の山」

https://togetter.com/li/1409562

こちらのたくさん本があったという話について、古本界隈で働いていたので書いておこうと思います

別に隠れて投稿することもないかと思いましたが、業界の裏話的な内容なのでこちらにしました。

まず図書館への寄贈は、よほどの希少本でない限り基本的に断られます

同様に病院や養護施設などへの寄贈も受け付けてないことが多く、内容についても精査されるので難しいです。

そして古本屋、こちらが本命かと思いますので細かく書きます

これまでの経験からひとりで保管できる最大がだいたい1万冊なので、ここでは仮に1万冊持っていたとします。

それを古本屋が買い取るとなると、トラックなどで往復する手間とそれなりの人手が必要です。

複雑な戸建てや高層階のマンションなどは運び出すだけでも数日かかりますのでここで数万円、場合によっては10万くらいの費用が発生しています

そして商品になるかどうかの品定めを行います

価値があるかどうか、破れていないかペンなどの書き込みがないかをチェックしながら、販売用と転売用と廃棄用に分けていきます

販売用とは自分販売するという意味で、最も価値がある本ということです。

もちろん全部売れるわけではないので、利益が確定しているわけではありません。

転売用とは自分では売らないが他の同業他社が扱っているものです。

この基準は各店舗で異なりますが、例えばあるジャンルは扱ってないとか、破れやシミなどがあるものは扱わないとか、単価の安いものは扱わないとか、それぞれ独自基準を持っていますので、自分が売らなくても他店で取り扱っているのであればそちらに回します。

廃棄用は文字通り廃棄処分です。

破れていたりコーヒーがかかっていたりと商品としての価値がなくなったものこちらです。

その他電話帳のような元々価値がないものや、販売が困難なものこちらに入ることが多いです。

もったいないなと思う代表格に同人誌があります

専門店でないと取り扱いが難しく、またそのような専門店転売しようと思っても、それぞれに価値があるのかどうかの判断時間がかかったりと、色々と手間がかかるのでそのまま廃棄処分となることが多いです。

廃棄処分方法地域によって違いますが、トイレットペーパーと交換したり、1kgいくらかで古紙業者に買い取ってもらったりします。

なおこれらの選別作業を買い取るときにその場で行う業者もあれば、冊数や重さなどで買い取る業者など色々です。

私のいた店ではその場でだいたいの価値を算出して買い取っていましたので、かなり高値で買い取っていたと思います

コレクションの内容や保管状態によってバラバラですが、割合としては、販売が60%、転売10%、廃棄が30%くらいだと思ってください。

過去には数万冊の本を買い取ったのに、あまりに汚いということで持ち帰ってすぐに全部廃棄処分したこともあります

見た目が綺麗でも裏表紙蔵書印が押されていたり、ネットカフェ経由の本はほとんど売れません。

ネットカフェのような乱雑に扱われることを想定している場合は、表紙が糊付けされていたり、ページが抜けないように本全体をタコ糸などで補強していることが多く商品としての価値がありません。

また多少のページの折れはいいのですが、変な形に曲がってしまってる本は全く価値がありません。

保管するときはブックエンドを使ってまっすぐ立てるか横にまっすぐ寝かせてください。

ベッドの隅でねじ曲がって置かれていた漫画など論外です。

こうして販売用として残った本を販売できるようにする作業に入ります

まず価値があるかどうかの品定めを厳密に行います

過去販売履歴などから想定される価値計算し、販売に値するか判断します。

ここで単価が安すぎるものや回転率が悪く自分の店で販売するには在庫リスクが高すぎるという場合は他店への転売に回したりします。

小説実用書はそのままクリーニングにまわしますが、漫画場合シリーズがそろっているかチェックします。

本が少ないときはいいのですが、3000冊を超えると神経衰弱みたいで気が狂いそうになります

10巻完結の漫画で1冊でも足りないとバラ売りになってしまます

バラ売りとセット売りでは1~5割くらい価値が変わります

最近の本であれば自分で買ってきて足せばいいのですが、数十年も前の本は簡単に買い足せません。

単巻で価値があるものはそのまま売りますが、揃わなかった多くの本は他店にまわします。

あと1冊でコンプリートするのに、という状態長編漫画が山積みというのは業界的によるある話です。

また1巻は色んな古本屋で売っているが最終巻はどこにもない、ということはよくあります

友達の家で読んだとか、途中で面白くなくなったとかの理由で最終巻を買わず中途半端状態で売る人が多いです。

まり出回ってない漫画ちゃんと全巻揃えて売ると、価格があがったりしますので参考にしてください。

この段階で脱落するかどうかはジャンルによって差があります

揃っている漫画ほとんどが販売されますが、雑誌ライトノベルほとんど販売されません。

雑誌価値があるのは特定アイドル写真掲載されているとか、特別理由があります

私も学生時代にあるアイドル掲載された1ページが欲しくて古本屋で汚い雑誌抱き合わせの束を買ったことがあります

ライトノベルほとんど売れません。

この購買層は古本をあまり買いません。

激安にすれば売れるのですがそれでは商売になりませんので基本的に他店に転売します。

通常の小説でも単行本販売される確率文庫本の半分くらいですが、高値のつく確率が高めです。

単行本コレクター要素があるので、本棚に飾りたいという需要もあるようです。

私も村上春樹の本を棚に並べていたりしますが別に読み返すことはありません。

ただ映えるという理由だけです。

多くの実用書は時代の流れで価値を失いますが、一部ジャンル実用書は著者によっては下がるどころか価値が上がるものもあります

たとえば囲碁将棋麻雀が該当します。また一部の経済本も価値が下がりません。

そのようないわゆるレア本は表紙がなくても高値で売れたりします。

この段階で半分以上の本が脱落します。

本というのは本棚などに長年置かれているため埃やシミなどが付いているのでクリーニング必要です。

まずおおざっぱにタオルなどで埃を取ってから、専用の洗剤を付けた布でゴシゴシ磨いていきます

場合によっては本にその液体をぶっかけます

その結果、力を入れすぎて表紙が破れたり、シミが取れなかったり、逆に洗剤によってシミが付いたもの廃棄処分となります

汚れが取れたら見た目の体裁を整えていきます

ブック〇フのシールが貼られているような本は売れませんのでシール剥しを使って剥していきます

人気のある本は5枚くらい貼られているのでイライラしながら剥します。

外に貼られているもの簡単ですが、中にシールが貼られている場合は手間がかかり、場合によっては剥すときに傷がついてまた廃棄処分となります

そしてページが折れているものは全てのページを元に戻します。

特に多いのが漫画の表紙の内側が小さく折れているものです。

なぜか多いんですよね、これ。

所有者によって本の扱い方に個性があるので、表紙が1冊折れていたら30冊あると思え、が標語です。

具体的には本を丸めて読む癖があると表紙が折れます

本はまっすぐ開いてください。もちろん開きすぎて開き癖が付いてもいけません。

また表紙がずれるのが嫌で表紙をテープで止める人けっこういますおすすめしません。

経年劣化したテープはシミになってしまいまい本の価値が激減します。

こうしてクリーニング突破できなかった10パーセントくらいの本が脱落します。

このような工程を経て実際に自分の店で販売されるのは買い取った全体の10%くらいになります

他店に転売したときに多少の現金は入りますが、単純計算で1冊10円で買い取ったとしても1冊100円の購入経費がかかっていることになります

また上記の選別作業クリーニングに1冊2分くらいかかりますので、見えないところで人件費がかなりかかっています

それらを考慮するとブック〇フのように100円で売っていたのでは儲けが出ないどころか赤字なのです。

ただ私のいた店では売りに出せばほとんど売れるという厳しい基準販売していたため、他店ではもっと販売に回していると思います

概ね9割が売れていましたので、売れ残った本が山積みになっている街の古本屋想像してもらえれば、経営方針の違いがよく分かるでしょう。

色々と厳しい基準を書いていますが近年のお客さんはとても目が厳しいのです。

私の若い頃(それなりに年です)は古本屋の本といえば埃みまれだったりソースがかかって汚れていたり破れていたり雨に濡れてシワシワだったりと酷いものでした。

しかし今は新品同様の本を激安で求めています

ですので新品同様になるように手入れをして、新品同様にならないものは売らないのです。

この流れはブック〇フが作ったといっても過言ではありません。

綺麗な古本を安く提供する。

一度これに慣れてしまったら汚い古本屋など商売になりません。

そして安く提供することで経営悪化したブック〇フは単価を上げてきました。

なんということでしょう

2018-11-23

セカンドライフに「ネット古本屋起業しませんか?

https://www.asahi.com/articles/ASLC53JDGLC5UTNB003.html

古本ネット販売を、セカンドライフ起業副業に――。そんな狙いで、古本業者組合古本の競りを起業家向けに初公開した。街の古本屋は減り続け、存続の危機さらされている一方で、インターネットでの古本販売需要があるといい「新たに組合員を迎え入れ、市場活性化できれば」と期待する。

はいものの、なんか臭う。

朝日からかもしれないが。

2016-06-11

ネットでよく古本を買う

新刊が払底していて、かつてなら手に入らなかった本がすぐ見つかる、すぐ買える。

古本ながら、状態は良い。新品と見分けがつかないものさえある。

もし状態が悪くても、連絡すれば送料も含めて返金してもらえる。

便利な時代になった。

駅前本屋街の古本屋はおろか、ブックオフにさえ行かなくなった。そもそも本屋が減った。

リアル店舗で買うメリットが分からない消費者だっているのではないか。私は分からない。

本のレビューも見られない、価格比較もできない、店頭に買いたい本があるのかさえ分からない。

Amazonの寡占というのが若干気になるが、今までだって大手取次の寡占だったではないか

あと数年したら、電子書籍印刷会社バタバタと潰すようになるのだろうか。

 
アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん