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はてなキーワード: 浮力とは

2011-06-25

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110624/stm11062411380000-n1.htm

究極のエコ! 重力浮力で発電する装置さいたまの80歳男性が開発

 東日本大震災エネルギー政策の転換が叫ばれる中、重力浮力だけを利用して電気を発生させる装置さいたま市浦和区会社役員、阿久津一郎さん(80)が発明した。パチンコ玉を内蔵したピンポン球を高い位置から落として歯車を回して発電、水の入ったパイプの中で球を再び浮力で上昇させて循環させるもので、平成22年10月に特許を取得した。実用化されれば、天候や時間に左右されない“究極の自然エネルギー”として注目を集めそうだ。(安岡一成)

こういう記事書いてる人達原発がどうだ放射能がこうだと書いてると思うと段々不安になってくるんだよね。

http://slashdot.jp/science/09/03/20/1221229.shtml

http://slashdot.jp/articles/08/06/13/088251.shtml

2009-03-19

釣り三平

巨大魚?

いや、そりゃぁ、水中は浮力という物があるから、陸上よりも巨大になるだろ?寧ろ、巨大な魚がいるのが普通じゃない?

マグロとか?

ほ乳類でも良ければ、イルカとかクジラとか巨大だよねぇ。

なんで、巨大な魚がいちゃいけないの?普通いると思う方が普通じゃない?。

ネッシーのように、特定の形状をした巨大な水中生物というなら、アレだけど。

巨大なだけで良ければ、そりゃぁ、いてもおかしくないだろう。夢でも何でもない現実だと思うんだけど、なんだろう、

いつからこんなに夢のない人間になったんだろうorz

2009-02-11

http://anond.hatelabo.jp/20090211011914

目の前に短いまっすぐな棒を水平に持って,これを延々と伸ばしていくと

または二隻の船の間に長さが無限の綱を張って反対方向に走らせると

地球の表面に沿って伸びていく訳だ(よね?違っていたら以下何の意味もない).

ちがう。

まさか棒が平面状での円の接線のように伸びて大気圏を突き抜ける訳じゃないし,

棒が本当にまっすぐなら、平面状での円の接線のように伸びて大気圏を突き抜ける。

(でなければ飛行機がまっすぐ飛んでいったら大気圏外に突入してしまう)

飛行機地球重力に引っ張られるのと、そもそも空気が無いと浮力が発生しないせいで、まっすぐ飛べない。

強力なロケットなら地球にある程度引っ張られて軌道を曲げられつつも、大気圏外や軌道外にも脱出できるよ。

綱の中央がいずれ海の表面に触れるなんてことはないだろう.

本当に両端からピンッ!と張って直線になっていれば、綱の中央がいずれ海の表面に触れる。綱が直線なのに対して、海は曲面だから。

地球存在するせいで、直線の意味が変わると思っているようだけど、そんなことはない。

(丸の上に四角の下の辺を除いたものの上に三角乗せた絵)は間違いなのか?

天井地球の地面と同じように曲がっているように書かないといけないのか?

星の王子様みたいに小さな惑星に家が一軒ある感じ?惑星の丸みは気にせずに直線で家作った方が、人間には住みやすいよ。

大気圏を突き抜ける(両端は大気圏外で中央は圏内にある状態の)棒を作ろうとしたら,

まっすぐな棒ではなく,弧の形をした棒を作らないといけない?

まっすぐな棒でいい。

2008-10-01

http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2008/09/post-af53.html

「無重力を肌で感じれば人の意識だって変わるさ」と脳内富野キャラが言ってますが(時候の挨拶)。

人が感覚的に理解しがたいのは、無重力状態よりむしろ、真空状態なんじゃないだろうかと思った。

重力状態は擬似的には体験することができて、宇宙飛行士の水中での作業訓練はまさにそれなわけで、そんなに厳密でなくていいなら、プールにでも何でも入れば(たいていは浮力を受けるけど)、まあそれっぽい体験はできる。しかし、真空状態、粘度0の世界はなかなかに難しい。空気抵抗、空気の粘度というのは案外に大きくて、おかげでパラシュートは墜落しないわけだけど、その高い粘度の世界で普段生きている人間にとって、真空状態での物体の挙動というのはなかなかに理解しがたい。

例えば、真空状態で羽毛と鉄球を落とすと同じ(加)速度で落ちるというコラム小学校科学教科書に書いてあったけど、知識があるからこそそうなるんだということは分かっているけれど、想像するのはけっこう難しい。振っている旗の挙動にしたって同じで、ただでさえ複雑な運動でわかりにくいのに、普段体験したことのない、運動量がそのまま保存される世界でどう動くかなんて想像の埒外だ。

んで、自分の感覚と一致しないものを目の当たりにしたとき(正直自分で動画を見たときも「嘘くさい」挙動だと思った)、自分の側に引き寄せる、水中での撮影であると断ずる、というのは愚かな行為ではあるけれど、なかなかに変えがたい感性なのかなとも思った。

2008-06-10

浮力水着ねえ

外道な話、体内に浮き袋を埋め込むとどうなるだろうと想像してしまった、シリコンのように。まあサイボーグは禁止されてるんだろうけど。

泳ぐ前に空気を飲み込んだりするとどうなるんだろう。泳いだ後にメントスが配給されたりするのだろうか。

2008-02-29

誕生日

暦の上ではひとつの節目。ほら、と指折り数えるように季節は過ぎ行く。夏と秋の間には確かにのっぺりと横たわるものがあり、それが僕らの気づかない進度で歩を進めた。徐々に徐々に森羅万象、そこかしこにその歩みの影を落としていった。僕らは気づかなかった。何故なら海はまだ青く、膝までつかった水温が迫りくるものが到来する時が遥か遠く先であることを語った。

 際限なく無限増殖する細胞のような入道雲は今にも落ちてきそうな程低く、僕らの町と空との間には気持ちの優しい屈強な巨人がその四肢でもって落ちてくるものを支えていたに違いない。それほど空の不透明度は低く、ときおり聞こえる巨人の唸り声や大地を擦って踵からつま先へと重心を移動するときの運びまで僕には雑音なくクリアに染みた。巨人が身を呈して守るこの町には軍事基地があり、そのお膝元では軍人の天下となっている。昔からの住人である人々には笑顔を顔に張りつける以外には生きぬく術がなかった。長い長い歴史の中で培われた護身術のひとつである。

  今しがた西の方から飛行機が飛び立った。

 「あ、また飛行機

 僕は銛を片手に堤防の岩肌が突き出した場所に腰掛けた少女の方を見て、呟くように言った。強い日差しの下でもなお黒い印象的に短い髪を風が撫でた。分け目なく乱れた前髪を手で払うようにしてから、彼女はその褐色に焼けた肌を惜しげもなく露出させたキャミソールに点々とついた水飛沫のあとを人差し指で追った。波礁のかけらが今また振りかかる。

 「珍しいね。何かあったのかな?ここんとこ見なかったのにね」

 有無は膝丈のジーンズをロールアップしたパンツから出した足をぶらぶらとさせ、パンツのポケットからメンソールの煙草の箱を出して包みのセロファンを開けて言った。

 「有無。タバコやめろって」と僕は即座に咎める。

 「またぁ。ほんと親みたいなこと言うね、コムは。いいじゃない別に。何がどうなるものでもなし」

 フリップトップの箱を開けて、銀紙を取り去る。ぎゅうぎゅうに詰った20本のうち1本を抜き取り、首から提げたヘンプライター入れから百円ライターを出して火をつけて有無は笑った。

 「コムじゃねぇよ。虚無。間違えんな

 僕は口を尖らせて言った。

 「知ってる?籠みたいなの被った人が時代劇とかに出てくるじゃない、アレ虚無僧』って言うんだよ。あんたと一緒。おかたいのよ、あんた僧侶だから」

 有無はけらけらと笑っていた。僕は口がたたないのでいつもこうやって最後には有無にオチをつけられてしまう。僕は僧侶ではないのだけど、有無の言うように「おかたい」のかも知れない。確かにうまいことを言うかも知れないがそれでも駄目なものは駄目だと思う。僕はそれ以上は取り合わず、水の中を覗くレンズで水中の魚の動きを追った。前かがみになり静かに刺激しないように獲物の動きを観察した。ふくらはぎの半分ほどの深さしかないこんな浅瀬でも魚はいるのだ。僕は彼らに悟られぬよう体を空気中の成分と同化させねばならない、水上で構えた銛の影だって彼らには察知出来るからだ。自分を狙う者の殺気を読めぬようではとてもじゃないけど自然界では生きてゆけない。僕はそういったことを父から習った。僕の銛が水中に落とされる。

 「オオッシャ!」

 僕は思わず拳を天に突き出し、歓声をあげた。銛の先には体をよじる反復運動を繰り返す魚がまだ息を絶えずにいた。その大きさは「大物」とは言いがたいが、とりあえずは僕がしとめた。僕は有無の顔を見る。

 「すごいじゃない。上達したのね」

 彼女は少し感心したような表情で、フィルターの近くまで吸った煙草を指に挟んだまま言った。短く切った髪を耳にかけて露出した耳には銀色ピアス太陽の陽光を眩しく反射させた。

 「その煙草、ポイ捨てすんなよ」

 僕は目を細めて、ぴしゃりと言った。


 家の玄関の引き戸を音を立てて開け、僕は「ただいま」と言っていつものように帰宅した。玄関先に婆ちゃんが駆けてきて、

 「あらあら、おかえり」と迎えてくれた。

 僕は獲れた魚が入ったびくを見せ、反応を伺う。婆ちゃんはやはり父には適わない、と言う。だけれど、僕だってそのうち父のように立派に成れるに違いあるまいと思うのだ。晩御飯の食卓にあがった自分の魚を想像して僕はにまりとした。

 「虚無、町に行って叔父さんのところに見せてくれば」

 婆ちゃんの提案に僕は「そりゃ名案だ」と同意して僕は自転車の籠に魚の入ったびくを載せて跨った。ゆっくりとこぎ出し、加速して町へ向かう坂道を駆け下りてゆく。頬にあたる風が普段の熱風とはうって変わって心地良いものになっていた。僕は心を躍らせて、叔父の賞賛の言葉と大きな手のひらが頭の上にのせられるのを想像してまたもにやりとした顔つきで自転車をこいだ。僕の着ていた白いTシャツはもう脇のあたりが大きな染みになる程汗を吸収し、ショートパンツは海の匂いが香った。汗でも海水でもいずれにせよ塩くさいのだが、僕の着るものがどれも余所行きではなくとも僕はそんなことは気にとめない。僕は頓着しない。

 町の中心部にある叔父さんの経営する釣具店へ向けて、僕はひたすら自転車をこいだ。

 栄えた大きな通りは夕ともなれば軍人で溢れる。彼らはそこで日々鬱憤を晴らすように酒を飲み、ときには暴力を振るう。そんな空気の中を僕は進んだ。

 規模は小さいが売春買春が行われる繁華街一角で見慣れぬ光景発見した。大概、一目でそれと分かる言ってみれば時代錯誤な「売春婦」風の女の人の立ち姿が見うけられるのだが、そのとき僕が見たのは僕と同世代か少し年上ぐらいのあきらかに条例違反であろう年代の女の子の姿である。僕は目を疑ったが真相など確かめる気もなかった。

 叔父の釣具店の扉を押すと、「波浪」と客に声を掛ける調子で叔父が言い、

 「おう、虚無か。どうした?」

 と僕と気づいた叔父は言い直した。

 「魚獲れるようになったよ」と僕は答える。やはり期待に違わず叔父は誉めてくれた。

 「すごいじゃねぇか。たいしたもんだよ、誰にも教わらずなぁ。銛じゃぁオレも教えられないし。どうだ?この際、針と糸に宗旨変えしねぇか?そしたらオレがみっちり鍛えてやるぞ」

 叔父はいつもそう言う。どうにも僕を釣り中間にしたいらしい。

 「それじゃぁ、食べられないじゃないの」

 と言って共に笑った。

 叔母さんの出してくれたオレンジジュースお菓子を食べながら、叔父さんと話した。

 「そういえば、諭くんどうしてるの?オレ昔良く遊んで貰ったよね、銛も上手かった」

 「あいつぁ、ダメだ」

 急に叔父の顔が険しくなり、僕は余計なことを尋ねた気分になった。叔父は続ける。

 「もう、虚無も大人だ。話してもいいだろう。いいか、虚無。おまえはしっかりしてるしそれに頭も良い。おまえだから話すんだぞ」

 「うん」と僕は異様な雰囲気に半ば飲まれながら頷いた。

 「諭。あいつはなぁ、チンピラだ。軍人の腰ぎんちゃくに成り下がって、ろくでもないことばかりしとる。麻薬の売人とかと組んでおるらしい。最近地元の子らを軍人に紹介する橋渡しのようなことをやっていると聞いた。要はな、売春の斡旋だ。分かるか?あいつだきゃぁ、クズだ」

 「ねぇ、叔父さん。じゃぁもしかして『桜番地』にいた僕と同じぐらいの年の子って…」

 僕は恐る恐る尋ねる。

 「あぁ、そうだ。昔は『桜番地』はきちんとした風俗街だったけど、今じゃぁ何だ、援助交際っていうのか?すっかり芯まで腐りきっちまったよ、この町も」

 叔父が煙草に火をつけたところで叔母が話に入る。

 「お父さん、やめなさいな。虚無ちゃんにこんな話。この子はまだ中学生なんだから。そうだ!虚無ちゃん、ご飯食べてく?」

 「何を言ってる。虚無はな、そこらのガキとは出来が違うぞ。そこらへんちゃぁんと分かっとる。な?虚無」

 僕は収拾をつけられなくなったので、「家で食べる」と言って店を出た。しかし、僕はさっき聞いた叔父の話で頭が一杯だった。僕がこんなにも動揺するのは集団の中に恐らく有無らしき姿を発見してしまったからに他ならない。まさかとは思う。ただ、どうしたらいいかは分からない。

 僕は家路に着いた。


 いつも魚を狙う場所があって、そこは観光客がくるようなところではなく地形も厳しく地元の子でもおおよそ僕ぐらいしか来ないプライベートな場所であった。今が夏休みだろうとそうでなかろうと、僕はそこで海につかった。 とろけそうな陽気の中有無はけだるそうに切り立った岩の上に立ち、僕を見下ろしている。彼女は紺色のキャミソールを着ていて肩にかかった部分から黒い下着のストラップがはみ出ているのが見えた。僕も彼女の立つところまで岩をよじ登る。爪や指先、そういった箇所が痛んだ。有無はやはり面倒臭そうに煙草を吸っていた。

 「今年は客足悪いんだってさ」

 彼女は自分の家が営む民宿の話をする。僕の家も観光客相手の商売を多少なりともしているので、そこらへんの話は良く耳にする。今年に限らず年々客足が減ってきているらしい。僕の住む町はそういったことに依った収入が不可欠な町なのだ。切り立った岩のすぐ下の水の中では僕が父から譲り受けた銛が天に向かって真っ直ぐに生えている。それは水没している部分がゆらゆらと正体不明に揺れて、眩しい光りを水面に放った。

 「喉乾かない?買ってこようか?」

 僕は振り返って有無の顔を見て言った。

 「ん」

 自分の財布を放り、咥え煙草のまま返事とも言えない返事で答えた。煙草を離した唇から白く風に棚引く煙を吹いて「奢る。あたし炭酸ね」と付け加えた。

 ガードレールなどない取りあえず舗装された道路を歩き、生活雑貨から何から売っている商店の前の自動販売機の前に立ち有無の二つ折りの財布を開いてお金を取り出そうとする。銀行カードや何かの会員証やらが差してあるスペースに異物感を感じて僕はそれを取り出した。僕は思わず絶句して立ち尽くす。コンドーム男性避妊具である。丁寧に連なったふたつのそれを慌てて元の場所にしまい、小銭が入るポケット部分から手早く出したお金ジュースを2本買った。有無のいる場所へ戻る最中、ずっと考えていたのだけど僕は僕の妄想を頭から払いのけることが出来はしなかった。

 缶を彼女に手渡すとき、偶然とは言いかねるが彼女の服と下着の中に眠るふたつの丘陵のゆるやかなカーブが見えて僕は激しく興奮してしまう。多分原因はさっき財布の中で見た、「性的な行為を行うときの確信」みたいなもので僕のその妄想を確かに現実の場所へ引きづりだすのだ。有無がいくら前かがみの体勢をしていたとしたってそれを覗くのは偶然でなく僕が見たかったからに相違ない。

 夏は終わりにさしかかっているようで終わりは一向に見えやしない。まだまだ雲はその力を誇示するかのごとく胸を張って広がりを見せる。空は低く。巨人はさわやかな笑みを浮かべ。

 僕は思い切って尋ねた。

 「なぁ、おまえ、やったの?」

 僕はこれ以上具体的には言えなかった。空気は全ての空間と繋がっていると僕は思っていたのだけど、それは違った。人と人を繋ぐ関係性の濃密によって区切られていたのだ。そして、僕は空気がこれ程硬く固まるものだなんて知らなかった。伝う汗さえも流れ落ちない程度時間が流れた。

 「見たんだ?」

 と言って有無は目を閉じて立ちあがった。そしてゆっくりとこちらを向き、太陽に背を向け逆光の中褐色の肌が通常よりもそのトーンを落とすのを僕は見た。明度も彩度もが一段落ちる。そして瞼を開いて微笑んで言った。

 「そうだよ。セックスしたよ」


  僕ははっきりと滑舌良く発音したその単語と服と下着の中から覗いたふくらみを脳裏に描いて、まるで猿のように際限なく永久機関のように終わりなくオナニーした。マスターベーション自慰行為と言い代えても良い。そう、十年一日のごとく来る日も来る日も布団の中でそればかりしていた。最低の男であった。他にするべきことも見つかりはしなかった。想像が加速してブレーキが利かず、有無は僕の想定した架空の世界の架空の部屋で日を追うごとに一枚ずつ脱いでゆき、日を追うごとに僕のどんな無理な要求にも応えるようになった。そしてある日の夕方一切立ち寄らなくなった海へ行き、計り知れなく大きい太陽ですらすっぽりと難なく包んでゆく水平線を見て自分が一体何者かを己に問うた。

 朝起きると適当な袋の中に水着タオルそういったものを積め込んで、海へ出かけた。銛は持たず、ただ体ひとつで海を泳ぐ。海水中の塩分が浮力を生み僕の体をまるで拒絶するかのように押し上げ水面に浮かせた。僕が潜ることを嫌がっているようでもあった。体中に蔓延した不健康な老廃物を全て排出する腹づもりで、体の奥深く何処かで息を潜める病巣の中核を探し当てねばならない。そうでもしないと僕は存在異議を失うのだ。夜毎陰茎をしごくだけの「もの」であって堪るものか。自分だけが知る海岸線でなく、公衆遊泳場に来ていた。時期もピークではないので割と地元若者が多いようである。そういった経緯で日がな泳いだ。

 僕はこれ以前にだって自慰行為をしていた。考えていた。ずっと。何故僕はこうまでみっともなくならなければいけなかったのか。何故僕はかさぶたを掻き毟るように。何故。何故。そういったことを呟きながら水中から回答の眠った宝箱を探す、見渡す。遊泳中のカップルの片割れで目的も持たずにふらふらと漂い泳ぐ女が平泳ぎの恰好で股の間の小さな布で隠された部分を晒すのを長い間ずっと潜り続けて凝視していた自分を発見したとき、僕は同時に答えをも発見した。なんのことはない。これが僕だったんだ。塩水で目を擦った。

 僕は大人になるまでこの自分自身の下半身的問題を平和的に解決出来ない。要するに女を買えない、ということだ。しかしながら僕は望みもしたが勿論憎みもした。有無が買われるという現実を、この両目ではっきりと見ておかなければならなかった。より深く自分を呪う為に。


  町へ降りると、金曜だけあって人は多い。都会の盛り場と比べたら本当にちっぽけなものだ。色町『桜番地』へ近づくにつれ、ぎょろぎょろとした目つきであたりを見まわす。ここの色町は変わっている。それらしい店を全部一角に集めただけで、表の通りから丸見えの場所で平然とさも普通のことのように売り・買いが成される。同時に良くある繁華街でもあるから、例えば僕や同級生やなんかが居ても特に誰も咎めない。

 僕は諭くんを見つけた。面影が残っていたのですぐに分かった。その後について歩くのは有無と同級生の友達であった。僕の予想は出来れば外れて欲しかった。全員知った顔で、それもクラスの中でも特に大人びていて顔だちが美しく整った者ばかりだった。そして有無は群を抜いている。

 僕は叔父さんの家にお使いに行く名目で町に来ていた、そして恐らく彼女らも似たような嘘を並べて来たことであろう。預かってきたトマトを握りつぶした。

 何てこった。あいつらか。

 僕は自転車の籠の中のトマト軍人の足元に投げつけた。そして僕自身、我を失い何事か夢中で叫んだ。自分ですら果たして何を言っているのか分からない。僕は右手の中指を立て、

 「間座墓!」

 と叫んだ。軍人は首だけで振り返り、それから僕の方へ歩みを寄せる。僕よりも40センチ身長が高い彼の眼光は既に「子供のしたこと」を笑って許すような雰囲気ではなかった。軍人はその上等な皮のブーツで僕のももの付け根をポケットに手を突っ込んだままで蹴った。大人の力の衝撃がその箇所から電流のように地面に抜け、さながらアースの役割でも果たしたかのように僕の左足は焼け焦げて落ちた。立っていられなくなり、地面に倒れ込むとすぐ目の前に皮製の靴のつま先がある。目をつぶる暇もなく鼻から大量の血が流れ出して、息が出来なくなった。口の中が熱くて、鼻水と血が混ざってマーブル模様を織り成しその不自然な美しいコントラストを眺めた。涙で視界が利かなくなると、今度はわき腹に針で刺されるような衝撃が訪れた。正体不明の嗚咽を漏らす僕を助けようなどという者は現れるはずもなく、結局は僕が何者であるかを問われるだけだった。彼の顔は笑っていた。

 「坂!…国家!」

 僕は片足を押さえ膝を付いた姿勢まで体を起こし再び中指を立てた。彼はそれまで顔の表情は笑った形を作って努めていたがその瞬間には完全に笑顔もおちゃらけた態度もなくなった。ポケットから出した拳で僕を思いきり殴りつけた。僕は誰だ?彼は最早軍人として僕を殴らない。そして笑わない。ならば、立ちあがろうとする僕は一体何者だ?今さっきまで軍人であった男は問う。オレは誰だと。オレは一生陰部を擦り続ける醜い生き物か?そんな男か?退いて生きるか?

 僕はふいに笑いがこみ上げた。

 「オレは海の男だ」

 僕は声に出して言った。

 彼は飽きたという身振りで友人らしき軍人を連れて、帰っていった。だらりとぶら下がった動かない腕はファイティングポーズのつもりだった。


 叔父さんの家で目が覚めた。叔父さんは安堵した表情で

 「あぁ、良かった。このまま目を開けないんじゃないかと思ったよ。しかし、すげぇ顔だなぁ」

 と僕に話し掛ける。叔父さんの説明によると僕は気を失い、そして軍人が帰っていった後で見ていた人達がここまで運んでくれたということらしい。有無がどうなったか知りたかったけれど、そんなことは勿論訊けはしなかった。叔母さんが出してくれたお粥を食べようとして口の中に入れたらすごい衝撃が走って、僕は思わず宙に浮く。

叔父さんも叔母さんも笑って言った。

 「虚無の親父さん、未曾有さんもケンカはしたけどさすがに奴らにケンカふっかけるなんざ聞いたことねぇや」

 「そうよ。もうちょっと相手を考えなさい。殺されてたかも知れないのよ」

 やはり叔母さんは泣き、僕はあとで家族にみっちりと怒られた。

 だけれど、僕は自分が何者かを取り戻した。


 以前にも増して僕は亡き父のように立派な漁師になろうと強く思う。鋭く切り立った岩壁を背に、汐が引いて膝丈程もなくなった外界から隔絶された知られぬ海で僕は銛を片手に空を見上げた。いつまでも空は夏の様相を呈していて水面に落ちた人影で僕は背後の岩の上に有無がいることを察知する。

 「そこだ!」

 僕は小指の爪ほどの大きさの小石を放ちながらそう言った。

 「久しぶりじゃない」と小石のことには触れずに進める。思わず冗談めかした自分が恥ずかしくなるほど冷静に。

 「そうだな」

 僕も冷静に。

 「虚無、少し変わった?」

 「そうかな」

 「何してんの?」

 「銛の練習。オレはやっぱり漁師になるよ」

 「そう」

 そんな会話を交わした。有無はメンソールの煙草に火をつけて煙を吐き出すと同時に顔を上げた。僕は相変わらず銛で水の中の地面を形をなぞるように落ちつきなく突ついていた。彼女は指に煙草を挟んだまま、切り立った岩のわずかな取っ掛かりを慎重に滑るように降りた。僕の隣に腰を下ろし尻をつけて砂浜に座る。僕も砂の上に座るが水着が濡れていた為に濡れた砂が尻の形にくっきりとついた。あまりスムーズ言葉が出ない。

 「有無は?何になるの?」

 僕は沈黙の堰を切るように話し掛ける。

 「分からない。あんたのお嫁さんにでもして貰おうかな」

 僕が驚いた顔をしていると「冗談よ」と言った。

 二人で動きのない海を見ていた。海鳥が遠くの島へ飛んでゆく。すると、有無は立ちあがり

 「気持ち良さそうね。あたしも入ろ」

 とそのままの姿で駆けて波を掻き分けてその身を浸した。僕があっけにとられ制止する暇もないまま彼女はずぶぬれの恰好で海からあがってきた。

 「やっぱ服着たままだと辛いね」

 僕の目は彼女の透けた服から浮き出た秘密しか入らず、完全に思考は停止し例えば気の利いたセリフのひとつも出てこないままとめどなく湧いてくる唾で急激に乾いていく喉を潤していた。髪をかきあげる仕草をした後、有無は

 「虚無はセックスしたいの?」

 と訊いた。

 僕は「オレはセックスしたいよ」と答えた。

 僕は煮え切らない情欲を抱えて悶々としたままの紳士に分かれを告げた。僕は快楽を貪る者だが、決してそれのみには存在しない。彼女に抱いた幻想彼女に抱いたいかがわしい妄想、己に都合の良い空想、そういったものを1箇所にまとめて全部破棄した。それから僕は有無と交わった。

  鋭く切り立った岩影で、外界から情報がシャット・アウトされた知られぬ砂の上で、落ちかけた太陽に焼かれ背中を水飛沫に濡らし僕は一際大きな声を出して果てた。

 僕も有無も裸だった。彼女のお腹の上にはまだ生々しく行為の証が記されたままである。濡れた有無の服は薄いタンクトップですらまだ乾かず先ほどと全く変わらない。時間の経過も感じられない。脱ぎ散らかされた衣類の位置もそのままだ。

 「気持ち良かった?」

 と一番最後に有無は乾いた服をそそくさと着ながら訊いた。


 自転車海岸線を走っていると、東の方角へ飛行機が飛んでいった。僕が数えただけでももうさっきから一体何台の飛行機が飛び立っただろうか。気体がもの凄い速さで小さくなっていくのを見届けてから、再び自転車に跨りエデンに似た外界から隔絶された場所へ向かう。遠目に有無の姿を発見して片手でハンドルを握りながら大きく手を振った。彼女も体全体を使って信号を僕に返す。

 「あ、また飛行機

 有無は上空を見上げて言う。

 「オレも見たよ。来るときだけですごい数の飛行機見たなぁ」

 「あたしも。何かあるのかなぁ。演習とか?」

 僕は「さぁ、どうだろうね」と言い終わらないうちに、すぐ隣に座る有無の乳房を背面越しに触ろうとした。彼女は僕の手をまるで蝿や蚊をはたくような感じで叩いた。僕が彼女に会うのが待ち遠しかったのはいわずもがななのだけど。有無は

 「あの時だけだよ。そんなねぇ、都合良くホイホイやらせるわけないでしょうが」

 と手厳しく言った。僕はしつこく懇願したが、彼女が要求を飲むことは無かった。岩場に立てかけた銛が太陽の光りを反射して光線を生み出す。僕や有無に浴びせ掛けられた兆しの元を探し、空を見上げた。往き付く先は夏を完全に体現しその大きな両手で包み込むような入道雲。空を支える巨人はやはりその笑みを絶やさずやがて秋が来るまで微笑み続けるのだろう。

 「まったく、言わなくちゃ分からないの?」

 有無は胸の高さの水面に左手を入れて、水の中で僕の手を握り引き寄せた。帆を張った舟のように水面に浮かんだ僕の体もその小さな力で彼女の体にぶつかる形で引き寄せられる。お互いに向き合い体の前面を押しつけるように抱き合った。彼女は僕の股間を水中で触る。空は高く広大で、僕たちは身を寄せ合い抗わずそこに含まれた。東の空からまた飛行機が飛んで来て、僕たちの上空を過ぎ去るのを見ていた。

 僕たちは飛行機の来た方角の空を見る。空では入道雲とは違う、けれど、ひときわ大きな球体のような雲が風船が膨らむ様を連想させた。心なしか荘厳で見ているものを魅了する何処かで見たことのある形の雲だった。ずっと、ずっと遠くまで、僕は僕の父も祖父もが愛したこの海の果てまで思いを飛ばす。

 「わぁ、見て。綺麗」

 と有無は水中から出した手をかざし、遥か遠くの海で立ち昇る雲を指差した。

2007-10-14

http://anond.hatelabo.jp/20071014214619

そうそう。さらに関係ない話を補足すると、浮力を維持しつつうまくブレスするには、顔を上げる直前ギリギリに、一気に息を吐くこと。いかにまとめて一瞬でどばっと吐けるかどうかが水泳の呼気のコツですね。


でも元増田の症状って、水泳とは全く関係ないんだよね。当然水泳呼吸法も何の役にも立たないし、それ(つまり運動時呼吸)を元に解決しようとしても無理。

私も若い頃の一時期、なったことがある。何というか、呼吸の仕方がわからなくなるというような感覚。私は寝る前、横になっているときによくなった。このまま呼吸ができなくなって死ぬんじゃないかなんて思いに駆られたこともあった。私の場合は数年後にふと気付くと「そういえば…」という感じでいつの間にかならなくなっていた。そんなものじゃないかと思う。敢えて何とかしようということなら、やばいと思ったら一旦思いっきり吸えるだけ吸って、その後10秒くらい止めて、あとはできるだけ長ーく時間をかけて(最低40秒以上)吐いてごらん。死ぬほどゆっくり深呼吸5回でもいいや。

2007-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20070420154504

ロボットと一緒に暮らしていた動物たちは、ラピュタの崩壊が原因で絶命・・・

無論そうですよ。でも浮力派の人々とか監督とかは、少女を無自覚の大量殺戮者にしたくないので

何とか妥当な高度で収まらないかと考えているわけです、おそらく。

高度一万メートルならロボオーバーテクノロジーで何とかなってるんじゃないかと思いたいのです。

私は上昇力一定で重力が弱くなるに従って加速度アップでやがて亜光速宇宙の彼方派です。

さいれんとらんにんぐ

http://anond.hatelabo.jp/20070420093744

浮力説、ということで浮力を調べる。

理科年表経由、"U.S.Standard Atomosphere 1976"によると、大気の密度は、ざっと以下のような所だ。

  • 高度0km:1.2kg/m^3
  • 高度2km:1.0kg/m^3
  • 高度4km:0.8kg/m^3
  • 高度8km:0.5kg/m^3
  • 高度15km:0.2kg/m^3

さて、問題はラピュタの平均密度がいかほどか?って所。

上部の木は900kg/m^3位、石造りの下部は重めの2,700kg/m^3でどうだろうかだろうか。

体積比で木部1に対し、石部2とすると、平均密度は2,100kg/m^3、平地で1750倍ということになる。


ここで、浮力を強めるのではなく、重力を抑える方向で考えて、スピードを抑えよう。

たとえば重力が2千分の一になったとすると、地表での浮力単位体積あたり、おおよそ

  • 1.2-1.05 = 0.15kgf = 1.5N

となる。

これに対し、平均密度は2,100kg/m^3なので、0.0014m/s^2の加速度となる。

この場合、1時間後には18km/h程度の速度となる。って、ちょっと遅めかな。

いずれにしろ、浮力が釣合う、高度約2km程度まで上がる事になる。


続き。同様に木部だけになると、900kg/m^3が0.45kg/m^3相当の浮力を得て、高度約10km程度までは上がる事になる。

高度約2kmからの加速とすると

  • 1.05-0.45 = 0.6kgf = 6N
  • 6/900 = 0.0067m/s^2

で、10分後には14km/h、数十分で高度約10kmに達するでしょう。


こんなもんでどうでしょ。

http://anond.hatelabo.jp/20070420093744

荷重を失ったわけじゃなくて、「バルス」という言葉浮力が増したのかと思ってたけど。

http://anond.hatelabo.jp/20070419104244

まあ原理を厳密に云々してしまうと、そもそも飛行石なんてのは存在しないという点に収斂してしまうのでそこは無視の方向で。

ただ、荷重を失って浮かび上がる点、ある程度の高度で停滞しているように見える点から浮力という説が有力かという判断。


こういうのはどうだろう、飛行石の能力というのは「物体に働く浮力を増幅する」というものであるという説は。

そうすると最後のシーンは「密度の高いブロック(主に石)が墜ちてスカスカ部分(主に木)が残ったので浮いた」ということになるのかな。

2007-04-19

http://anond.hatelabo.jp/20070419150822

のび太は黙ってろ!

浮力だったらいつも浮いちゃってしょうがねぇじゃねぇかよ!

ギッタギッタにすんぞ!!





と、突っ込みを入れたくなった。いや、自己レスなんだけど。

いや、のび太君のアイディアはあながち間違ってないよ、的なできすぎ君の解説を望む。

http://anond.hatelabo.jp/20070419090639

飛行石の原理を妄想する。



重力物質という線もある。だがナンセンスだろう。

崩壊したあと上昇するというのが解せないし、飛行石の効果でゆっくり落下するというのもわからない。

いやそもそも反重力物質ってなんだ?


そこで増田くんも浮力説を支持する。

浮力とは本来そこにあるものを押しのけてどかした重量差分が浮力となる。

水にビート板が浮くのは同体積の水よりビート板の方が軽いからであり、

空中に風船が浮くのは同体積の空気より風船の中に含まれたヘリウムガスの方が軽いからである。


地球空気は主に窒素酸素二酸化炭素で構成されており、その重さは1モルあたり29グラムと仮定される。

大してヘリウムは4グラムで風船のゴムの重さを入れても、ある程度の体積があれば中空に浮かぶことができる。


だが岩石がちがちに固められた天空の城を中空に浮かすほどの浮力を持てる物質が存在するだろうか?

ヘリウムより軽い物質は水素しかない。(水素で飛ぼうとするとレッドツェッペリン号になる。)

それでも24リットルで28グラム程度の浮力しか得られずとても飛行石程度の体積で確保できる浮力ではない。



やはり超低温伝導物質のような物質なのだろうか?

地磁気で飛んでいる?


いや、もっとシンプル

飛行石は空間が圧縮されたものなのだよ。

実は飛行石は質量の無い空間を鍛えて鉱石にしたものであり、それだけの浮力を確保することができるんだ。

つまりドラえもん四次元ポケットは同時に浮力も得ることができる。

僕はそう考えたんだ!

http://anond.hatelabo.jp/20070419090639

原理を説明してるところは何処にもないので、どういう想像をしても自由なんだが、飛行石の能力を浮力相当と考えるのはちょっと無理があるんじゃないだろうか。

重量を支えていた重力と反対向きの力があって、重量を減らすことで上昇を始めたのなら、上向きの力は変化しなかったということだ。たぶん。そうなるとラピュタは上向きに加速していくことになるのだが……

http://anond.hatelabo.jp/20070419003807

浮力釣り合うところで停まる。

そもそもラピュタがあの位置に留まっていたのは城全体の重さでそれ以上浮かべなかったからだし、滅びの呪文で飛び去ったのは構成物が崩壊して軽くなったからだ。

あと大気圏で物が燃えるのは超高速で落下することによる大気摩擦や圧縮熱が原因だから浮かび上がって燃えるはずはないし、そもそも「大気圏」ってのは空気のある範囲、つまり低い位置の方だ。浮かび上がって達する所としては「成層圏」とか。

教えてエロイ人

ネタバレあるよ!」(>∀<)@ハヤテ


天空の城ラピュタで、最後に木の根が抱えた石(名前失念)とともにラピュタが空にのぼっていくじゃん。

あれ、最後はどうなるの? 石の浮力(?)が続く限りオゾン層大気圏までどんどん昇って行くの? それともこれ以上浮き上がれないところで止まるの?

だれか、文系にもわかるように教えて><

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