はてなキーワード: 真央ちゃんとは
たとえばこんなの
http://ameblo.jp/taka24kawa/entry-11724564340.html
ミッツ・マングローブがブログで羽生選手の点が高すぎると指摘しました。
そう思っていたのは私だけじゃない!! まともな神経をしている人はそう思う。
(中略)
昨日、いやでいやで見たくなかったFSを見ました。
大ちゃんにはもちろん、チャンにも勝っていると思えない演技、後半はバテバテ。
最後のスピンは軌道がずれてぶれまくっています。なのに、何で-なしで+がつくの?
こんな選手、今までにいなかった。
確かに、フィギュアよくわからない人には何のこっちゃになる状況なのかも。
浅田選手は最終的に6位で確かに思ったような成果ではなかったのかもしれないけど、彼女のフリープログラムは世界で最も難しい構成をしています。トリプルアクセルは女子選手で跳べるのは現在彼女だけで、過去にも跳べた人は4人だけととても難易度の高いジャンプです。
実際、フリープログラムでは浅田選手の基礎点は全選手の中でもトップでした(全選手の中でのフリー順位は3位)。採点は「技術点(基礎点+出来栄点)+構成点=総合点」で行われます。採点競技の問題点でもあるのですが、フィギュアの場合は後半に滑る選手にどうしてもジャッジは点を多くつける傾向にあります。浅田選手はショートのミスが響き前半滑走でしたので、ノーミスで素晴らしい演技をしたにも拘らず出来栄点と構成点があまり伸びませんでした。
結果的にはフリー3位、総合6位なわけですから、確かにここまで騒ぐほどの結果ではないと思われるのもわかります。ただし、それは本当に結果だけでの結論であって、フリーに限って言えば歴史に残るぐらいのものすごい偉業だったわけです。
それと、どうしても長年フィギュアを見続けている者にとっては、浅田選手がずっと逆境に晒されてきた状況を知っています。彼女に不利なルール改正が数多く行われました。それにも文句ひとつ言わず、苦手なジャンプを練習してきたこと彼女の肩を持ちたくなるフィギュアファンは、とても多いと思います。フィギュアは芸術的な要素が強いとはいえやはりスポーツですから、難しいジャンプや苦手な要素を克服し、努力する選手を称賛したい気持ちになるのは致し方が無いことなのかもしれません。
特に彼女は既に二度トリプルアクセルに失敗していましたし、前日のショートはひどい出来でした。直前の練習でも身体が固く、これはもうだめかと誰しもが思っていたところでした。それが、フタを開けてみれば、ノーミスで美しい、最高の演技だったわけです。実際私も前半の段階で大泣きしておりましたし、今でもそのシーンが映るとちょっと泣いてしまいます。フィギュア好きにとっては、感動なしでは見られない最高の演目だったわけです。ナショナリズムの欲目もあるかもしれませんが、正直なところメダリストの誰よりも記憶に残る滑りでした。
…とはいえ、本当にフィギュアファンでもない人には、ただただ演技を流してスタジオで泣いてるアナウンサーが「真央ちゃんすごい」って言うだけでは、さっぱりわからないと思います。きちんと何が凄い、ここが良かった、という解説があれば、多少は違うのかもしれませんが。日本のメディアの軽薄さは自分も実感しているところです。
浅田選手といえば、子供のころから活躍し、その純粋さ無垢さ天真爛漫さで、日本国民を虜にしました。
今回のオリンピックも、曇った表情、思いつめた発言、見ていられないほど追い詰められていました。
SPが大失敗に終わった後、彼女は「なにもわからない」と答えています。
もう3回転アクセルを飛ばないでいいという声も、ありました。
浅田選手ほどの技術を持っていれば、ほかのジャンプステップを磨くことで、他にも金メダルへ到達する道はあったはず。
それが、ファンやマスコミや日本国中が「飛べる!」と望みをかけたがために、彼女は3回転アクセルに呪われました。
羽生選手は、FPで何度も失敗をしました。それでも、彼自身の話す、「絶対に飛んでやる」という気迫が、最後まで見て取れました。
ロミオとジュリエットは悲劇ですが、その悲劇の物語と相まって、何度うまくいかなくても諦めないという
結果的にはある種すばらしいプログラムにすることができていました。
それは彼の話した「自分の中にいるオリンピックの魔物」との戦いでもあったでしょう。
羽生選手の一番のライバルは自分自身の影でした。これは羽生選手に限らず、多くの選手が戦っていたものでした。
一方の浅田選手は、抽選順が決まったときの記者会見でもアメリカの記者に突っ込まれていたのですが
3回転アクセルが「飛びたいジャンプ」ではなく「飛ばなくてはならないジャンプ」になってしまっていました。
日本中から、「3回転」「3回転」と言われ続け、飛べないときも飛びたくないときも飛ばされ続け
それが「存在価値」と言われ続け、思い込み、転倒し続けました。
自分の中で、飛ばないという選択肢を導き出すことが、彼女だからこそ、できなかったのです。
浅田選手の心を支配していたのは、3回転の呪いだけです。オリンピックの魔物すら近寄れませんでした。
ある種の思考停止状態のなか、それでも、強迫観念に似たものに突き動かされ、ただ、飛ばなくてはならないのです。
そして、飛んだのです。
あのような深い慟哭を、あの愛らしかった少女が、あんな慟哭をするとは、それほどまでに呪いが深かったのだと、思い知らされました。
うれし涙ではない、あれは慟哭です。
できた!!!!!飛べた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
自分の生活のすべてを、人生を、人質にとられ、あらゆるものを犠牲にし、最愛の母も亡くし、それでも、強いられ、休むことも辞めることも赦されず
「真央ちゃんなら大丈夫!」「真央ちゃんならできる!」という無責任な期待を背負わされ、日本中から呪われ、
初日で大失敗をし、呪いの底で押しつぶされている彼女は、恐ろしいことに、それでもなお、泣くこともできず
私たちの、悪意ある無責任な期待を、背負わなくていいのに背負い続け、滑ってくれてました。
自分の意思とはまともに向き合うことを必要とせず、ひたすら耐え、為しました。
これは、ある種の奇跡であったことと思いました。あの慟哭は、あのシーンは神がかっていました。
でも、奇跡が起こったこと、それこそが、彼女が最も一途で、最も純粋な証拠で、だからこそ日本国から愛されのでした。
この呪いから、なんと、自らの手だけで、解き放たれたプリンセス。
美しかったです。強かったです。
という屈辱的な結果に終わった。
何よりもまずかったのは
最初の5分で決められたことと
後半ロスタイムに決められたこと。
完膚なきまでに叩きのめされたと言っていい。
終わった後、採点について激しく口撃した。
しかし採点はひっくり返らなかった。
全ては後の祭り。結果が全てなのだ。
好き嫌いは別にして韓国人俳優と比較すると体格はあまりにも貧弱だ。
サムスンから発売された。
そんなにも軽いものか?
ここ最近の韓国は常に上手で、一歩先のところから日本を見ている。
昨夜の日韓戦を見ながら改めて思い知った。
聞こえてきたのはデーハミングクの声ばかり。
声援でも負けていた。
今、我々日本人に必要なのは
ただの愚痴です。
昨日フィギュア見てました。点数にびっくりというかある意味面白い。
女子って男子より低い点数でるはずでしょ。
構成点だって女子は0.8掛けだし。トリプルアクセルとかクワドない分技術点と構成点のつり合い取るために。
なのに1位の子の点数がそのままでも男子の10位とか、スゴイネ。
まあ、でも韓国がスポーツするってことはこういうことが起こるってことだからいいや。
だから点数に関してはもういいんだけど、何より驚いたのは1位の子の顔。
演技中はきっと頑張って演技してるんだろうけど、演技以外のどんな場面を抜かれても凄い顔しかしてない気がする。
いつも意地の悪そうな、邪悪な顔してる。
真央ちゃんが滑り終わって、その子が抜かれたときゾッとした。
前からこんな感じだったっけ?
ジュニアのころから色々ブログにあちゃーって感じのこと書いてたりはしてたけど、ここまで人相悪くなかったんじゃないかな。
演技も最近は同じのしかしてない。
06-07シーズンの演技は好きでした。今ほどくねくねしてないし、何よりちゃんとつなぎがあった。
本人曰く「あげひばり」は疲れるからもうしたくはないらしいけど。
今の演技は、とりあえずくねくねして眉間にしわ寄せてあはんって顔しとけばいいんじゃね?って感じに思えて仕方がない。
年齢が近いってのもあるかもしれないけど、見ていて恥ずかしくなってくる。
腕とか手先でちゃんと表現できる子だったはずなのに。
Jスポでやってた7、8年の世界選手権見たけど、別人かって思えるほどスカスカになってた。
それなのに点数が上がるばかりで可哀想だ。
どこが上達したんだろう。33も年を追うごとにぐりってるし、スピンも移動するようになってる。
スパイラルはぐらつくことが多いし、ステップは止まってばかり。
点数と演技は反比例で、点数と傲慢さは比例の関係にあるのか。
おととしかな、GPSで違反とられた時に採点に文句つけたり、安藤さんの方が33足りてないじゃんってコーチ自ら言ってたのにはひいた。
直そうとか次頑張ろうとかじゃなくて、自分が正しい、お前ら変!って考えなのか。
日本みたいに意見言わなすぎるのもどうなのかと思うけど、なんていうか、主張も度を越すと馬鹿みたいだ。
それに、昨日のショート見ててもニュース見ててもひとつも楽しそうじゃないし、なんか本当に可哀想だ。
オリンピックって平和の祭典じゃなかったっけ。堂々といがみ合える場?
別にそれぞれがそれぞれの目的を持って臨めばいいんだけど、ずっと憧れてたんなら思いっきり楽しめばいいのに。
ヨナさんは何と戦ってるのかな。
今の彼女は人柄も演技も嫌いだけど、なんか可哀想だ。
ひどいなー。
得点差がかなりあるからかな?
ジャンプも減点されてたし。
仕事あったから得点だけでまだ演技見てないけど。
キムヨナもそんなよかったの?
うーん、安藤美姫は64.76かあ。もうちょっと出てもいいんじゃないのかと思ったけどなあ。後で採点を確認します。1位はキム・ヨナ、2位が浅田、3位にロシェット、4位に安藤、鈴木は11位。
なんかこう、ロシェットの順位と安藤の順位に作為を感じてしまうのはなんだろうねえ?(笑)
とりあえずSP終了、次はフリーだ!ああ、緊張の一日(半日?)が終わった〜。
やっぱり美姫ちゃんの3-3はダウングレードとられてる上に、GOEでもマイナス。すでにここでキム・ヨナの3-3とは点差が倍近い。あいたたたたた。次の3Flipもキム・ヨナはGOEで加点付いてるのに美姫ちゃんはマイナス。同じジャンプなのに2点近い開きが。真央ちゃんの3Flipもキム・ヨナのそれには1点も差がついている。キム・ヨナ恐るべし。
そもそも浅田とキムをやたらに(当人たちがしていないのにも関わらず)年と背格好が似ているからといってライバル視して煽るマスコミの論調が気に食わないのだが、もっと気に食わないのはいまだに「技術の浅田、表現力のキム」と日本のメディアが煽っていることだ。
そら確かに、技術力で上回る浅田に、表現力のあるキム、そして二人は同じくらいの背格好で、同い年!という構図はいかにも漫画チックで面白げだが、その面白げな演出のために事実を曲げるのは言語道断だろう。
浅田選手は実は(といってもフィギュアファンには常識だが)表現力も凄い。PCS(厳密には違うがかなりおおざっぱにいえば芸術点的なもの)の今季最高得点は浅田である。今回のGPF(グランプリファイナル)でも、なぜだか日本のマスコミはやたらに「ヨナがミスしたおかげで浅田が勝った、浅田はノーミスなのにキムよりちょっとだけしか上じゃなかった」「ノーミスだったら多大な表現力の差でヨナの方が勝つ」的なことにしたがっているのだが(これはもう、物凄く不思議だ。自国の選手がアウェーで優勝し、女子史上初の3A(トリプルアクセル)×2を決めてきたというのになぜこういう論調にしたがるのだろう。男子の小塚が初めてGPS(グランプリシリーズ)で台にあがったのに、ほぼスルーなのも気になるし、あれほどマスコミが煽ってきた4S(4回転サルコウ)を安藤がチャレンジし、DG(回転不足のこと)こそとられたものの着氷したというのに(個人的には安藤はもう4Sを目指さないほうがいいと思うが)スルーしているのも謎だ)、GPFでの二人のPCSの差はほとんどないのである。またヨナがミスして浅田はほとんどミスなかった、的構図も誤りであって、浅田はSP(ショートプログラム)でもFS(フリースケーティング)でも減点の非常に大きなミスをしている。ただそのミスは、減点が大きいわりに素人目にも、いや、荒川静香や伊藤みどりというプロにでさえもわからなかったようなものであるため一見目立たなかっただけだ(要はDGである。それに加え、FSでは、転倒そのものより、それによりコンビネーションジャンプが単独になってしまったことが痛かった。今のルールでは下手をすると転倒よりわずかなDGの方が痛いのだ)。素人が浅田の演技を見て「ノーミスなのに」と思うのはまあ仕方ないが、マスコミがそれでどうするのだろうか。
まあとにかく、結論として、浅田は実は表現力もかなり優れたスケーターである。海外ではむしろ、技を褒める前に表現力の方を褒め称えられていたりする。浅田は、表現力もトップクラスの上、スピンやスパイラルやステップもレベルが高く、その上にジャンプの凄さ、またスタイルも抜群によく(フィギュアスケート選手として。この点はキム選手も同じ)、メンタル面も優れている、奇跡のような選手なのだ。
メンタル面の強さは凄い。今シーズン初めのフランス杯で、あれだけgdgdになっておきながらも、わずか2週間でジャンプの調子を整えてきたという凄さ。普通なら有り得ない。また昨シーズン足を引っ張ったロングエッジのルッツを、僅か1シーズンでしっかり矯正して来て、加点までもらえるほどのジャンプにして見せた凄さ。驚異的だ(ジュニア時代からずっとそういう癖だったものを矯正するのは勿論難しいことだ)。なんと苦手だったサルコウまで飛んでいる。
月曜日のとくダネというニュース番組で、こともあろうに「3Aを二度飛んだのに、結局ミスをしたヨナとたいして差がない!浅田は実力不足が否めない!その差はヨナの妖艶な表現力にある!」といった論調で報道がなされていたのだが……これには正直文字通り開いた口が塞がらなかった。何度も言うが、PCSはほぼ変わりない。というか、昨シーズンの世界選手権では浅田の方が上である。
キム選手は確かにトップレベルのスケーターでありそれには間違いないが、事実を捻じ曲げてまで、優勝した自国の選手を「実力不足」だと言うのは最早、何がしたいのか分からない。ピーコに至っては「二人の私服のファッションセンスに差がある」というような事を言い出し、アナウンサーは「二人のCM契約数の差」を話し出し、小倉はそれらにいちいち暗い顔をしては「真央ちゃんはまだ力が足り無い……」と嘆き……本当に何がしたいのか意味不明な番組であった。アウェーで自国の選手が優勝したのに何故かお通夜ムードである。
まあしかし、確かに浅田も重大なミスをしたとはいえ、女子史上初、伊藤みどりも成し遂げなかった3A×2を成し遂げた業績の割には点が伸びなかったのは事実である。表現力もいいというなら、一般視聴者にとっては更にわけがわからなくなることだろう。一体何がダメなのか?そこは2年くらい前から変わってきた今のフィギュア界の不可解なルールが関係しているのだが話すと長くなるので割愛する(キムヨナもジュニア時代からほとんどやっていることは変わりがないのに急に浅田に勝てるほどに点が伸びだしたのもルール改正と同時だ)。
あと日本のマスコミはやたらにGPSを重視し、まるで世界選手権と同格のように扱っているが、フィギュアスケート界では大会の格としては世界選手権>>>>GPSである。というかここまでGPSを盛り上げているのは日本と韓国くらいだ。別に盛り上げてくれるのはいいが、フィギュア選手の毎年の最終目標は常に世界選手権であり、GPSはその前座的役割、今季のプログラムの経験値を上げるような場である。今回など、浅田選手は相当に高難度なプログラムを入れているため、これはもう世界選手権で完成してくれれば御の字、といったところだった。正直フランスでの演技を見て、GPSはヤバいかなと思っていた(のだが、あの回復……驚異的だ)。あまり、全ての試合に勝つように煽るのもどうかと思う。国内大会で力を使い果たして世界大会でバテるのでは意味がないのと同じだ。
まあ、とはいえもうマスコミには必要以上に浅田をアイドル化してほしくない、安藤の二の舞にさせたくないという気持ちもあるのでそう着目されても困るのだが。浅田・中野の3Aや安藤の4Sは、本っ当に難しい技で、今のルール上はチャレンジしてもたいしたうまみはないばかりか、リスクばかりが伴う。大技煽りもマスコミにはやめてもらいたい。高橋の4回転2度や、小塚の4回転も同様である。特に安藤の4Sはもう煽らないで欲しい。今回まさかチャレンジしてくるとは思わなかったが、4Sとプロトコルに出て、DGだったものの着氷したのには驚いた。あれだけでもかなり凄いことなのだが、どうしてこういう時に限って取り上げないのだかな。まあ、これを期にもう安藤の4Sには注目しないのであれば、それはそれでいいのだが。安藤は4Sに固執せずとももともとレベルが高いのだから、点数的にも怪我的にもリスキーなだけでうまみのないあの技はもうやらないほうがいい。
でも、スノボはできない。
そういうとき、スノボの選手って僕を代表してはいないよなあとさっき思った。
陸上競技とはちょっと違う。
国民の代表ってよりは、スノボやってる人の代表なんじゃなかろうか。
だったら、スノボやってる人がいいっていえばそれでいいような気がする。
それとも、スノボをやってトップ選手になっていたかもしれない僕の「可能性」の「代理」なんだろうか。
そう考えた方が少し面白い。
でも、なんで僕の可能性は自国の人にしか託せないんことになってるんだろう。
「祭典」としてのオリンピックの選手たちに、国は関係なしにありえた「可能性」を見るのも、多くのスポーツ好きが自然と取っている態度だと思う。
国のくくりに関係なく。
そういう、日本の世間の目じゃない世界の目を彼は裏切ったのかしら?
そういうことを考えるとき、同じ競技の他の選手は国母選手とどんな会話をするのか気になる。
雑音の消える雪上でどんな会話があるのかしら。
会話はそもそもないかもしれないし、
災難だったな、ドンマイ、と言われてるかもしんないし、
あれはちょっとひどかったね、とアドバイスされてるかもしれない。
雪上で、日本、なんてことを考えるのかしら。
なんか冬季オリンピックは、その国の「余裕」を見せる場な気がする。
たぶん。
もちろん、
近くに彼がいたら、
謝るときはもっとうまいやり方があるだろ、
とかそういう適応を促す「助言」を僕もするだろうけど。
金メダル級だけど、参加者が全員実力を出しきれば銀メダルに終わることを国民が納得しているヒロインで、
それだけシビアな実力認識が共有されなおかつヒロインであることは、
やる前に期待を煽りすぎる国で稀有なことだと思う。
これまた、フィギュアという種目の特性が関わるだろうけど。
そもそも浅田とキムをやたらに(当人たちがしていないのにも関わらず)年と背格好が似ているからといってライバル視して煽るマスコミの論調が気に食わないのだが、もっと気に食わないのはいまだに「技術の浅田、表現力のキム」と日本のメディアが煽っていることだ。
そら確かに、技術力で上回る浅田に、表現力のあるキム、そして二人は同じくらいの背格好で、同い年!という構図はいかにも漫画チックで面白げだが、その面白げな演出のために事実を曲げるのは言語道断だろう。
浅田選手は実は(といってもフィギュアファンには常識だが)表現力も凄い。PCS(厳密には違うがかなりおおざっぱにいえば芸術点的なもの)の今季最高得点は浅田である。今回のGPF(グランプリファイナル)でも、なぜだか日本のマスコミはやたらに「ヨナがミスしたおかげで浅田が勝った、浅田はノーミスなのにキムよりちょっとだけしか上じゃなかった」「ノーミスだったら多大な表現力の差でヨナの方が勝つ」的なことにしたがっているのだが(これはもう、物凄く不思議だ。自国の選手がアウェーで優勝し、女子史上初の3A(トリプルアクセル)×2を決めてきたというのになぜこういう論調にしたがるのだろう。男子の小塚が初めてGPS(グランプリシリーズ)で台にあがったのに、ほぼスルーなのも気になるし、あれほどマスコミが煽ってきた4S(4回転サルコウ)を安藤がチャレンジし、DG(回転不足のこと)こそとられたものの着氷したというのに(個人的には安藤はもう4Sを目指さないほうがいいと思うが)スルーしているのも謎だ)、GPFでの二人のPCSの差はほとんどないのである。またヨナがミスして浅田はほとんどミスなかった、的構図も誤りであって、浅田はSP(ショートプログラム)でもFS(フリースケーティング)でも減点の非常に大きなミスをしている。ただそのミスは、減点が大きいわりに素人目にも、いや、荒川静香や伊藤みどりというプロにでさえもわからなかったようなものであるため一見目立たなかっただけだ(要はDGである。それに加え、FSでは、転倒そのものより、それによりコンビネーションジャンプが単独になってしまったことが痛かった。今のルールでは下手をすると転倒よりわずかなDGの方が痛いのだ)。素人が浅田の演技を見て「ノーミスなのに」と思うのはまあ仕方ないが、マスコミがそれでどうするのだろうか。
まあとにかく、結論として、浅田は実は表現力もかなり優れたスケーターである。海外ではむしろ、技を褒める前に表現力の方を褒め称えられていたりする。浅田は、表現力もトップクラスの上、スピンやスパイラルやステップもレベルが高く、その上にジャンプの凄さ、またスタイルも抜群によく(フィギュアスケート選手として。この点はキム選手も同じ)、メンタル面も優れている、奇跡のような選手なのだ。
メンタル面の強さは凄い。今シーズン初めのフランス杯で、あれだけgdgdになっておきながらも、わずか2週間でジャンプの調子を整えてきたという凄さ。普通なら有り得ない。また昨シーズン足を引っ張ったロングエッジのルッツを、僅か1シーズンでしっかり矯正して来て、加点までもらえるほどのジャンプにして見せた凄さ。驚異的だ(ジュニア時代からずっとそういう癖だったものを矯正するのは勿論難しいことだ)。なんと苦手だったサルコウまで飛んでいる。
月曜日のとくダネというニュース番組で、こともあろうに「3Aを二度飛んだのに、結局ミスをしたヨナとたいして差がない!浅田は実力不足が否めない!その差はヨナの妖艶な表現力にある!」といった論調で報道がなされていたのだが……これには正直文字通り開いた口が塞がらなかった。何度も言うが、PCSはほぼ変わりない。というか、昨シーズンの世界選手権では浅田の方が上である。
キム選手は確かにトップレベルのスケーターでありそれには間違いないが、事実を捻じ曲げてまで、優勝した自国の選手を「実力不足」だと言うのは最早、何がしたいのか分からない。ピーコに至っては「二人の私服のファッションセンスに差がある」というような事を言い出し、アナウンサーは「二人のCM契約数の差」を話し出し、小倉はそれらにいちいち暗い顔をしては「真央ちゃんはまだ力が足り無い……」と嘆き……本当に何がしたいのか意味不明な番組であった。アウェーで自国の選手が優勝したのに何故かお通夜ムードである。
まあしかし、確かに浅田も重大なミスをしたとはいえ、女子史上初、伊藤みどりも成し遂げなかった3A×2を成し遂げた業績の割には点が伸びなかったのは事実である。表現力もいいというなら、一般視聴者にとっては更にわけがわからなくなることだろう。一体何がダメなのか?そこは2年くらい前から変わってきた今のフィギュア界の不可解なルールが関係しているのだが話すと長くなるので割愛する(キムヨナもジュニア時代からほとんどやっていることは変わりがないのに急に浅田に勝てるほどに点が伸びだしたのもルール改正と同時だ)。
あと日本のマスコミはやたらにGPSを重視し、まるで世界選手権と同格のように扱っているが、フィギュアスケート界では大会の格としては世界選手権>>>>GPSである。というかここまでGPSを盛り上げているのは日本と韓国くらいだ。別に盛り上げてくれるのはいいが、フィギュア選手の毎年の最終目標は常に世界選手権であり、GPSはその前座的役割、今季のプログラムの経験値を上げるような場である。今回など、浅田選手は相当に高難度なプログラムを入れているため、これはもう世界選手権で完成してくれれば御の字、といったところだった。正直フランスでの演技を見て、GPSはヤバいかなと思っていた(のだが、あの回復……驚異的だ)。あまり、全ての試合に勝つように煽るのもどうかと思う。国内大会で力を使い果たして世界大会でバテるのでは意味がないのと同じだ。
まあ、とはいえもうマスコミには必要以上に浅田をアイドル化してほしくない、安藤の二の舞にさせたくないという気持ちもあるのでそう着目されても困るのだが。浅田・中野の3Aや安藤の4Sは、本っ当に難しい技で、今のルール上はチャレンジしてもたいしたうまみはないばかりか、リスクばかりが伴う。大技煽りもマスコミにはやめてもらいたい。高橋の4回転2度や、小塚の4回転も同様である。特に安藤の4Sはもう煽らないで欲しい。今回まさかチャレンジしてくるとは思わなかったが、4Sとプロトコルに出て、DGだったものの着氷したのには驚いた。あれだけでもかなり凄いことなのだが、どうしてこういう時に限って取り上げないのだかな。まあ、これを期にもう安藤の4Sには注目しないのであれば、それはそれでいいのだが。安藤は4Sに固執せずとももともとレベルが高いのだから、点数的にも怪我的にもリスキーなだけでうまみのないあの技はもうやらないほうがいい。
真央ちゃんを手放しで褒めちぎったり応援する大人どもが嫌いだ。
十代の小娘相手に大の大人が何ヨイショしてんの?って思う。マジで気持ち悪い。
うちの母親とか、いちいち美姫ティと比較して、美姫ティをけなしてまで真央ちゃんを褒めたりする。
確かに真央ちゃんは実力も才能もあると思うし、彼女の演技に自分だって感動したことがある。
でも周囲の大人たちの気持ち悪さの所為で、だんだん真央ちゃん自身も嫌いになりつつある。
宇多田ヒカルや綿矢りさにむらがった大人たちにも同じような嫌悪感を覚えたのを思い出した。