とあるジャンルで同人誌を出している。ネット上にも小説を上げている。
ひとつ前に出していたジャンルではあまり売れなかった。全くと言っていいぐらいに売れなかった。ジャンル友達もいないので他人がどれぐらい売れているかなんて聞いたことはない。それでも毎回20部売れれば良いほうだった。
自分の文章が下手だからだと思った。面白くないから読まれないのだと思った。他の同カップリングの書き手は(片手の指ほどもいなかったけれども)パロがうまいとかエロがうまいとかキャッチーな部分がある。自分はそれがない。だから人気が無いのだと思った。
面白い話を書きたくて、映画を見た。小説を読んだ。面白い話の構造を分解してどうして面白いか探ろうとした。売れている物をなるべく見るようにした。
とあるジャンルにハマってそちらで小説を書き始めた。前のジャンルの数十倍は人がいる。比喩ではない。私の書く小説ですら、閲覧数が20倍になったので人がいる。このあたりで他人と比べてしまうのが嫌で、スタイルシートを変更して閲覧数と評価数が見えないようにした。
話の傾向は変わらない。キャッチーさはない。エロも殆どない。面白いパラレルが書けるわけではない。好きなものを好きに書いた。
感想を時折もらえるようになった。人が多いからだろうと思った。
同人誌を書いた。即売会に出た。売れた。前のジャンルと同じ部数を刷ったらすぐに捌けた。
次の即売会では倍にした。捌けた。感想を言いに来てくれた人がいた。
その次の即売会では1.5倍にした。それでも捌けた。今度こそ余ると思っていた。
この時、売り子として友達に入ってもらったお陰で周囲を見る余裕ができた。同じ島で一番人が並んでいた。
書いている話の傾向は変わらない。文章力は上がったとは思えない。何も変わっていないはずだった。なのに売れる本の冊数も10倍近くなった。
ジャンルが変わるとこれだけの人に見てもらえる。怖くなった。今は売れている、反応もある、感想ももらえる。でもこれはジャンルのおかげだ。私自身の文章力や話の構成力、キャラの再現力がどうなのかわからない。傲るのが怖かった。自分の話が上手いんじゃないかと勘違いするのが怖くなった。下駄を履かせてくれるジャンル自体が怖くなった。他の人より売れている、人が来てくれる、嬉しい、そう思ってしまった自分に嫌悪感を持った。
オフをやめた。話は書き続けている。相変わらず閲覧数や評価を見えないようにしている。面白い話を書きたくて映画や小説、漫画を取り込むようにしている。構造分析もするようにしている。好きな子たちが萌えることをしているところを、少しでも面白い話として読みたい。でも他人と較べてしまうのは嫌だ。
オフはまたやらないのですかとたまに訊かれる。オンは1万字程度しか書かない。オフは10万字前後の話を書いていた。長い話を楽しんでもらえるのは嬉しい。そのうちオンライン上に長い話をアップしたい。
どうしても胸が出っ張ってるから人に接近したら最初に当たるのが胸になっちゃう。
満員電車じゃボヨンボヨンと他人に当たってしまうから手でガードしてるし許して。
ぶつけてくる人はただの痴女なのでは?
私以外の人は全員敵。
遠くから私を見ている人も、もしかしたら私を狙っているかもしれない。
基本的に世の中というのはそういうもので、同業者の仲間もひとたび仕事になれば蹴落とさなければならないライバル。
だから私は、取引先とある程度仲よくなって、さらに仲間も携わっているなら、その仲間の悪い噂を流して、蹴落とすようにしている。
あとはお金も。
稼いでいる人のことは正しいと思うけれど、稼いでいない人に立場はないと思う。
でも、なんだか最近疲れてきた。
どうにもならなささがある。
「成功は孤独ですか?」「人生は苦痛ですか? 成功が全てですか?」「僕はあなたに あなたに ただ会いたいだけ」特にここらへん。
自分は社会的成功目指して努力しているけれど、成功しないと社会から認められないと思うとむなしくなるし、社会的価値がなくてもただ会いたいだけと言ってくれる人がいればなぁって思う。そういう友人は大昔に捨てたけれど。
何も気にしなくても弱音を吐き出せるところが欲しいなあ。
大学生の男。
本当に友達が一人もいない。
ここ数年休日に友人と遊んだことはないし、飯も一人で食べてる。
なぜこうなったかというと、小学生時代に2回引越しして幼なじみ消滅、中学受験で小学生時代の知り合いが消え、中学はいじめられて中退、高校も結局色々あり中退。高認取って大学行ったはいいけど、社会適合力が失われており終了。
異性としての魅力はあるんだろうけど、それも出会い系経由。