はてなキーワード: 野村監督とは
先発: 仲田幸司 野田浩司 猪俣隆 中込伸 湯舟敏郎 薮恵一 川尻哲郎
暗黒時代の阪神は、投手力はセリーグの中でもかなりいいほうだった。
先発陣もそこそこよかったが、中継ぎ陣はとくに優秀だった。
弱いチームなのに中継ぎ陣だけすごくてもしょうがないのだけど。
とくに弓長の安定感は抜群で、もっと優勝争いの中で活躍させたかった選手。
打撃が本当にひどく、当時巨人の高橋と松井が普通に3割30本のところ、
はじけたのは野村監督以降。
2000年代の横浜が暗黒暗黒と言われるけど、やはり阪神の暗黒ほどじゃない。
金城、多村、村田、内川と、打線は首位打者や本塁打王が並んでいて、
ファンもそこそこ楽しめていたはず。
スワローズファンの親元に産まれた時点でその運命は決まっていた。
抗えもせず、私は幼少時から、野球そのものを知る前にスワローズを知り、それを愛した。
スワローズに夢中になり、故野村監督の全盛期から今に至るまで、シーズン中、私の気分の上下は、ほぼこのチームの勝敗に左右された。
『いきなりよわくなったりつよくなったり』のチームを、応援し続けて、今では殆どの選手が年下となっていた。
数少ない年上選手の中で、19年間神宮のマウンドに立ち続け、チームのために投げ続けてくれる石川雅規(愛称カツオ)というベテラン投手がいる。
40歳の開幕投手なんて、と他の球団のファンは思ったかもしれない。
他の球団には、もっと強くて勝てるエースがいるのだろうし、それは素直に羨ましい。実際石川は、華々しいエースというタイプではないだろう。
しかし石川は、怪我人の多さでは他の追随を許さないヤクルトで、19年間ほぼずっとローテを守って投げ続けてくれてた。
しかし、今年は石川にとって辛い登板が続いた。チーム状況も目を逸らしたくなるような有様だ。
『スワローズに勝利を』毎日そう願ってる。でもある日、石川が登板する日に『どうかカツオに勝利を』と願ってる自分を見つけた。
今更気づいた願いは、石川と同期の五十嵐亮太投手の引退を聞いてより切実となった。石川にはまだ投げ続けて欲しい。石川がいないヤクルトは、神宮は、それまでと同じではなくなるような気がした。(神宮が建て替え予定なのは知ってる)
私はここで初めて、自分の世界の中心のスワローズの中心にカツオがいることに気付いた。当たり前のこととして、自覚していなかったけれど。
今年の石川の成績が振るわないこと、年齢的なこと、ヤクルトファンの中でも色々言われてるのは知ってる。それも現実。
でも、この厳しいプロの世界では、どんな若手だって明日のことは分からない。
つまり逆にいえば、石川は、まだまだこれからの選手、の可能性だってあるかもしれない。
選手の応援の仕方なんて人それぞれだから、私は私なりの応援を続けたい。
輝く一等星、流れ星、消えた星、現れた星、そんな選手達に囲まれて、北極星のように中心でずっと動かずに。
野球選手の割には小柄な石川の肩には、今までに去っていった選手の思いも乗っている。ずっとみんなの背中を見送る側だ。
本当なら、その全部を降ろして神宮のマウンドから下りて仕舞えば、その方が楽なのかもしれない。
でも私は、石川にはまだ去って欲しくない。
当たり前のこととして、来年も神宮の『カツオの日』を眺めていたい。
ともすれば、マウンド上で迷子になりがちな若手投手陣に背中を見せ続けて欲しい。
ずっとスワローズを守り続けた石川雅規を、まだまだ誇らせて欲しい
ここに来て私は、カツオへの強い想いを自覚したので、勝手に一蓮托生でいようと決意した。
カツオがヤクルトに入団した時から、これはもう宿命みたいなものだから。
勝てる時も負ける時も、最後の日の最後の一球まで添い遂げる覚悟だ。
どうして急にこの感情が湧き出したか本当に分からない(ほぼ五十嵐のせいな気はする)。こんな押しつけがましい愛を、もちろん伝えられる訳ないので、ここに溢れるままに書いた。これで少しは落ち着けるかなと思う。
だから。
今夜も、私は世界の中心へ愛を叫ぶ。
テレビで見る彼女はちょっと乱暴というか恐妻?すこし怖いイメージが強かった。
そのころはまだ全面禁煙でもなく、喫煙席で友達とおしゃべりをしていると
すぐ近くの席に、野村監督が一人で座っていることに気付いた。
しばらくして佐知代夫人が現れ佐知代さんがタバコを吸っていた。
場所柄もあり、サインだの握手だのと誰かに囲まれるわけでもなくのんびりとした空気が流れるご夫婦を素敵だなぁと思った。
二人が席を立つのが目に入り、あぁお食事終わったのかな?くらいの気持ちで
声を荒げるわけでもなく、ただそっと「あなたたち、ちょっと声が大きいわよ」って。
私はびっくりして、とっさにありがとうございます、と答えると
少しだけ口角をあげ(たように、その時の私には見えた)監督と共にお店を後にした。
そのあとすぐお店のスタッフの方が飛んできて「大丈夫ですか?」って聞かれてしまった。
抑えてたつもりだった声のボリューム、たぶんきっと他の席の方もかしましいと思っていたのかもしれない。
そっと注意してくださった佐知代さんのそのやさしさにとても感動した。
でもその日から、私は佐知代さんをテレビで見るたびにあの優しい気遣いを思い出していた。
245 :どうですか解説の名無しさん:2008/10/14(火) 19:05:30.02 ID:/UJ4CE1j
お互いに死力を尽くした闘いは最終回を迎えていた。
日本は先頭の西岡がヒットで出塁、続く川崎が送りバント、3番青木が
ここで日本ベンチが動く。監督の野村が主審に歩み寄り、短く代打を告げた。
『代打 大道』
その中をゆっくりと大道は打席へと入っていった。
マウンドにはキューバのクローザーが1点もやらないとばかりの気迫をみせる。
246 :どうですか解説の名無しさん:2008/10/14(火) 19:06:38.25 ID:/UJ4CE1j
そして第1球、ストライク。150kのストレートがミットに納まる。
第2球も同じ球でストライク。あっという間に追い込まれる。
だが、ここから大道は驚異の粘りを見せる。
3球目、4球目の際どい球を見極めた後、なんと10球連続ファールで粘り、11球目を見極める。そして運命の12球目。
100マイルのストレートを鮮やかに振り抜く、打球は右中間を深々と破った。
選手たちが大はしゃぎで大道を祝福する。
照れ臭そうにはにかむ大道。大道の背中をポンと叩く野村監督の目には涙が溢れていた。
表彰式
静かにそれを見守る大道、そして流れる『君が代』に大道の目頭は熱くなった。
その男、大道典嘉
男なら大道