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2021-06-06

旅行記

数ヶ月アジアを旅したことがあり、旅の前後に何冊も読んだ。その中から

深夜特急/沢木耕太郎ベタだがそれでも外せない。文庫でいうと3巻くらいまでが面白い

漂蕩の自由/檀一雄:たしか上記の本経由で知った。この人、どうやら人格はかなりアレ。しかし話は味わい深い。メシの描写も良い。

チベット旅行記/河口慧海読みかけ。坊さん大冒険RPGかと思うレベル体験連続

いつも旅のなか/角田光代:色んな国での話を少しずつ。次は何が出てくるのかな?とサクマ式ドロップスでも舐めるように気軽に読める。

行かずに死ねるか!/石田ゆうすけチャリで何年もかけて世界一周した人の。段々たくましくなっていく。

人生の100のリスト/ロバート・ハリス好き嫌いが分かれそう。ヒッピー?旅とドラッグセックス本が好きオッサン旅行記というか半生記というか。

自己啓発/似非科学/特定政党の考えを強く押したもの、これら以外】

新書のくくり無し。ここ数年で読んだ比較的カッチリした本の中からおすすめの著者を挙げる。

歴史宮崎市定、井波律子高島俊男川北

国際政治高坂正堯

仏教:魚川祐司

投資ウィリアムオニールマーク・ミネルヴィニ、ジムロジャーズ

エッセイ

まり読まないのでパス徒然草とか好きだが、鎌倉時代だし。

anond:20210605222034

2021-01-10

同人女感情仏教家の感情(私の宗派空海がいます)でも行けそう

河口慧海チベット旅行記Kindle無料だったので読んでいたら、

ふと慧海の言動思想が非常に失礼とは思いつつも若干拗らせた同人女ぽく、ついつい同人女感情を思い出してしまい、

そして連鎖的に、あの話ほとんど仏教エピソードでも似た感じあるんじゃないか、などと思い至ってしまった。

 

天才僧侶空海)と秀才僧侶最澄

空海宗派移動

千年前の経典が欲しい(玄奘

前人未到悟りの境地

初めての訳経地獄

素晴らしき過疎宗派

天才僧侶アンチ

空海が悟った日

など(あまり詳しい訳ではないから間違いあったらすまない)

 

原作釈迦)じゃないのに神扱いされて解釈が準公式みたいに崇められまくってるのマジで無理というご意見もなども空海なら満たしてる気がする。

他には仏教でもないけどシー◯派(ム子孫原理主義)と敵対しているスン◯派のサ◯イド(ム子孫)ほど複雑な心境の方々はおるまい、と思ってしまう(厳格なム◯リムの方には怒られてしまいそうだが……)

2019-04-23

お手軽健康食はったい粉」を朝食・非常食にしよう

 「はったい粉」をご存じだろうか? オオムギハダカムギを炒った上で挽いた粉末状の穀物である。「麦焦がし粉」・「こうせん」など様々な呼称があるが、ここでは「はったい粉」に表記統一する。私が「はったい粉」の存在を知ったのは、「チベット旅行記」(著:河口慧海)という自伝旅行記を読んでからである

……そこでまあ袋の中から麦焦しの粉を出して椀の中に取り入れそれに雪と幾分かのバタを加えてうまい具合に捏ねるです。それからまた一方の椀には唐辛子と塩とを入れて置きまして、そうして一方の麦焦しを雪とバタとでよく捏ねてその唐辛子の粉と塩とを付けて喰うのです。そのうまさ加減というものは実にどうも極楽世界の百味の飲食もこれに及ぶまいかと思うほど旨かったです。(青空文庫より引用、太字ママ)

 上記は、河口慧海氏がネパールからチベット国境へ入る雪山食事をとる場面であるチベット主食は「はったい粉」なので、他にも「はったい粉」の描写が盛りだくさんであるチベットに到着すると、チベット人に手や体を洗う習慣がないのに手の平だけが綺麗であり、それは「はったい粉」で団子を作っているからだ(団子に手垢が含まれている!)ということを観察している。鳥葬現場に立ち会ったことの解説もあり、遺体の肉を鳥(ハゲワシ)に食べさせるのはもちろんだが、骨も砕いて脳味噌や「はったい粉」と混ぜて食べさせるので残るのは頭髪だけであるという。力仕事である鳥葬の合間に僧侶が休憩して食べるのも「はったい粉である。「チベット旅行記」を読んで私が印象に残ったのは、「はったい粉」なる謎の穀物とその食文化である

 「はったい粉」とは「極楽世界の百味の飲食」と言えるほど美味いのかと気になったので、実際にスーパーで買ってみた。きなこの様な粉末状の「はったい粉」に水を加えて練り、バターや一味唐辛子を混ぜて食べた。しかし、美味くもまずくもなかった。バターを大量に入れると美味いがそれはバターの味であって、「はったい粉自体はパサパサ・モサモサしているだけで麦の香りがする無味が口中に広がるだけだった。それでも、「はったい粉」を残すのはもったいないと思い、買った分を使い切るまでは食べ続けることにした。「はったい粉」は調理の手間なく食べられるので朝食に用いることにした。かつて、朝食は早起きして料理をするのが面倒なので菓子パンのみを食べていたが、「はったい粉」に変えると腹持ちが良くて午前中に腹がすくこともなくなり便通もよくなるなど健康効果を実感したので、次第に朝食は「はったい粉」へと変化していった。以下に「はったい粉」の栄養を主要な穀物比較してみた。

日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用(可食部100g当たり)

食品エネルギー(kcal)たんぱく質(g)脂質(g)炭水化物(g)食物繊維(g)
麦こがし
391
12.5
5.0
77.1
15.5
精白米(うるち米)
358
6.1
0.9
77.6
0.5
玄米
353
6.8
2.7
74.3
3.0
小麦粉(強力粉・1等)
365
11.8
1.5
71.7
2.7
そば粉(全層粉)
361
12.0
3.1
69.6
4.3
とうもろこし玄殻(黄色種)
350
8.6
5.0
70.6
オートミール
380
13.7
5.7
69.1

 「はったい粉」(上記表では麦こがし)が上記表で最も食物繊維含有量が多いので、腹持ちの良さを数値で納得できるだろう。たんぱく質含有量でもオートミールに次いで優秀である。「はったい粉」の商品外装には和菓子レシピ記載されているものが多く、販売者は「はったい粉」を和菓子の原料として扱うことを想定しているようだ。しかし、上記表の通り栄養価に優れているので、主食としての利用をもっと推奨すべきだと私は思う。

 「はったい粉」を食べ始めた頃は水で練って食べるだけだった。しかし、さらなる栄養を求めて水ではなく豆乳を入れたり、他にも様々なものを混ぜて食べるようになった。以下に現在の私の朝食レシピを示す。

はったい粉
40~70g
豆乳
150~200mL
脱脂粉乳
大さじ2~3杯
すりごま
適量
粉末煮干
適量
味噌orしょう油
適量

 上記のものを全て丼に入れてスプーンで混ぜて食べるだけであるチベットでは「はったい粉」を手で練って団子状にして食べるそうだが、そうすると手が汚れるし寝起きの朝食に食べるには水分が少なくて口の中が乾くので、私はベチャベチャのスープ状にして食べている。調理器具として冬季には豆乳を温めるのに電子レンジを使うくらいであり、料理の手間がほとんどかからないので忙しい朝の時間節約に役立っている。また、昼や夜でも食べ物特にないときには「はったい粉」を食べることがある。特に食事の用意をしていなくても「はったい粉」の蓄えがあれば問題ない。

 非常食としても「はったい粉」は米食品や小麦粉食品と比べて優秀である。米や小麦粉麺類そのままでは食べられないし、食パンは1週間ほどしか保存できないし、ご飯類の缶詰は加熱に時間がかかるという欠点がある。しかし、未開封の「はったい粉」の賞味期限半年から1年ほどもあるし、袋詰めされているので保存やごみ処理の問題も少ない。そして、「はったい粉」は加熱処理も調理器具必要なしに、水で練るだけで食べられるのだ。ぜひとも、各家庭での穀物備蓄として、米や小麦粉だけでなく「はったい粉」という選択も加えてみてほしい。

 なぜ、「はったい粉」を紹介したのかというと、普及して流通量が増えてほしいからだ。数年前に引っ越した先の近所のスーパーでは「はったい粉」が売っていなかったので、それ以降はネット通販で注文している。しかし、これまで通販で頼んでいた品が在庫切れかつ入荷日未定となってしまった。なんとか別の品を注文して手に入れたが、もしかしてはったい粉」は流通量が減少したのではないのかと思っている。近い将来、「はったい粉」は業務しか流通せず、個人主食として購入することはできなくなるのではないか。その様なことは流石にあり得ないだろうが、せめて地域の小型スーパーでも買えるくらいには「はったい粉」が普及してほしいものだ。

 
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