はてなキーワード: ショーペンハウエルとは
こういうブコメがあった。
バカロレアの哲学問題に比べれば、日本は青少年を子供扱い。 - ko2inte8cuのコメント / はてなブックマーク
フランス(って書いてないけど、「バカロレアの哲学問題」って言ってるから、それが毎年話題になるフランスのことだと思う)の文系バカロレア「bac-L」は、「誰でも受かる」ことで有名です。確かに問題そのものは難しいかも知れないが、採点基準はとても甘いのでしょう。そう言う意味では確かに大人なのかも知れないけどね。比較に出すのはどうかなぁ。
フランスから帰国後しばらく経つ私であるが、久々に調べてみよ、と思った。
今年のbac-L哲学問題は以下の通りだったようです。翻訳は私訳です。ますだにフランス語が堪能な人がいるとは思うけどそんなに多くはないとは思うけど、ファクトとの対照という意味で、原文併記しておきます。
(参照:BAC 2018 SÉRIE L SUJET ET CORRIGÉ PHILOSOPHIE)
Souvent nous ne savons pas ce que nous souhaitons ou ce que nous craignons. Nous pouvons caresser un souhait pendant des années entières, sans nous l’avouer, sans même en prendre clairement conscience; c’est que l’intellect n’en doit rien savoir, c’est qu’une révélation nous sembledangereuse pour notre amour-propre, pour la bonne opinion que nous tenons à avoir de nous-mêmes; mais quand ce souhait vient à se réaliser, notre propre joie nous apprend, non sans nous causer une certaine confusion, que nous appelions cet événement de tous nos vœux; tel est le cas de la mort d’un procheparentdont nous héritons.
Et quantà ce que nous craignons, nous ne le savons souvent pas, parceque nous n’avons pas le courage d’en prendre clairement conscience. Souvent même nous nous trompons entièrement sur le motif véritable de notre action ou de notre abstention, jusqu’à ce qu’un hasard nous dévoile le mystère. Nous apprenons alors que nous nous étions mépris sur le motif véritable, que nous n’osions pas nous l’avouer, parcequ’il ne répondait nullement à la bonne opinion que nous avons de nous-mêmes. Ainsi, nous nous abstenons d’une certaine action, pour des raisons purement morales à notre avis;mais après coup nous apprenons que la peur seule nous retenait, puisque, une fois tout danger disparu, nous commettons cette action.
SCHOPENHAUER, Le monde comme volontéet comme représentation,1818.
3問目は長くて訳すの大変なのでご容赦ください。ショーペンハウエルみたいです。日本のセンター試験でショーペンハウエルの文章そのものが出るか、と言うと、出ることもあるかも知れませんが、まあ出ても4択問題だと思うので、確かに問題は難しいですね。
さて、確かにある意味難しい、難しいが、しかしこの試験は誰でも受かる。つまり、ちょっとウケ狙いなところがあることが否めません。多分これは「太陽は西から昇るか東から昇るか」と言う試験にしたとしても、おそらく受験者の点数分布は変わらないと考えられます。どうせ誰でも受かると言う状況下にある場合、問題文そのものの難易度に意味があるのかどうか不定になる、と言うある意味哲学的問いかけなのかも知れん。。。
いずれにせよそう言う試験な訳で、フランス人は誰もがこう言うレベルにある、と言うのはちょっと。そうは思えません。比較に出すのはちょっと間違いだと思います。
ところでフランスではバカロレアがセンター試験みたいなもので、一般の大学はこれ以外に試験はありません。しかし一部のエリート希望の人は、準備学級を2年こなした上で、グランゼコールを受験します。グランゼコールの哲学は、本気で解くことを要求されます。こう言うとき、問題の難易度について論じる意味が出てくるのだと考えれます。
グランゼコールの一つ、高等師範学校の2015年の入学試験は「説明せよ(Expliquer)」。この一問だけで、試験時間は6時間だったとのこと。
まあ、なんと言うか、ここまでくるとねぇ。
>「マイナスは確実にあるが、もしかしたらプラスもある」より「確実にマイナスはない」のほうが合理的
というところに引っかかった誤解が多いみたいだ。
おそらく、苦痛は-5あるけど幸福が+10ある場合、-5+10=+5の幸福な人生というイメージをしている。
そうではない。
生まれないことは0。
幸福が+10あっても苦痛が-5あるなら苦痛は確実に存在している。
だから子供を産むことは苦痛を産み出すことなんだ(だから産まないほうがいい)、というのが元増田の論理。
でもこれは論理的に弱い(状況次第で覆しうる)んじゃないかな。
たとえば苦痛も不幸もない状況。
遺伝子操作で痛覚をなくし、洗脳と薬物で強制的に幸福にする、というように。
オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』をさらに推し進めたディストピア的な状況(『すばらしい新世界』は培養ビンで生まれた子供が睡眠時教育で疑問を持たないよう教育され、少しでも不快な気分になるとドラッグで「楽しい気分」になる)
「幸福」「不幸」「苦痛」その他もろもろを感じる主体自体を産み出すことの是非を問題にしたほうがいいと思うな。
この点はベネター『生まれてこないほうが良かった~』もシオラン『生誕の災厄』もいまいちで、ショーペンハウエル『意志と表象としての世界』の方がいいような気がする(よく理解できていないのでわからないが……)
あれは、迷ってるヒトの背中を押す、のが本旨なんじゃないの?
副産物として、独身主義者たちの神経を逆なでしちゃったみたいだが、
それはまぁ、仕方ないことではないか。
個人の立場を離れて、社会全体に物申す、なんてスタンスとるなら、
結局のところは、そういう方々は少数派であってもらわねばならんのだ。
日本人は子作りしません! 二百年たったら絶滅です! って前提で
国も社会も成り立つものか。
カツマさんのあれは、ご自身の経験に即して、
成長のきっかけになりました、って実に卑近な話であるんだろう。
それだったら、俺の場合もまったくそうだったし、
既婚者の多くのひとも、大体そういうんではないか。
前の段階じゃ想像もしてなかった試練がでてくる。
こればっかりは、独身者にはわかるわけがない。
どうしたって勝てないよ、という立派な方々がいるのも
また自明の話。
だから、独身でいいよ、と思ってるショーペンハウエルみたいなひとは、
それはそれで、鼻で笑い飛ばしていればいいんだ。
★★読(大学) 4. 「果心居士の幻術」 司馬遼太郎 地味。でもヘタに新撰組血風録とか読むよりマシかも。
未読 5. 「突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年」 宮崎学
★★読(会社員) 7. 「ドグラマグラ」 夢野久作 中高生でわかんのか? ふいんきの問題?
未読 10. 「ローダン・シリーズ<1>大宇宙を継ぐ者」 K・H・シェール,クラーク・ダールトン
★★★読(高校) 11. 「十角館の殺人」 綾辻行人 これは中高生でも楽しめた気がした。
未読 13. 「魔が堕ちる夜―デーモニックプリンセス 二次元ドリームノベルズ」 謡堂笹弘
未読 18. 「江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼」 江戸川乱歩
未読 19. 「赤い影法師」 柴田錬三郎
★★読(会社員) 22. 「ディアスポラ」 グレッグ・イーガン 会社員になってから読んだが難解すぎて楽しめなかった。宇宙消失とかの方が楽しくない?
★★★読(会社員) 23. 「EGコンバット」 秋山瑞人 「ガンパレードマーチ」っぽいなあと思った。「猫の地球儀」の方が好み。
未読 25. 「ドゥイノの悲歌」 R・M・リルケ
★読(高校) 26. 「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン 昔のエスエフってこんなのかー。という感慨。期待しすぎるとがっかりする。
★★読(高校) 31. 「人間失格」 太宰治 背伸びして読んだが、よくわからなかった。
未読 34. 「道程」 高村光太郎
未読 35. 「鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活」 ハラルト・シュテュンプケ
未読 36. 「プログラミング言語C ANSI規格準拠」 B・W・カーニハン,D・M・リッチー
未読 37. 「ムーンチャイルド」 アレイスター・クロウリー
未読 38. 「外科室・海城発電 他5篇」 泉鏡花
★★★★★読(大学) 39. 「ラヴクラフト全集(1)」 H・P・ラヴクラフト 予想外に楽しかった! マジお勧め。
未読 40. 「饗宴」 プラトン
未読 41. 「書を捨てよ、町へ出よう」 寺山修司
未読 42. 「妖聖記」 竹河聖
未読 45. 「スローターハウス5」 カート・ヴォネガット・ジュニア
★★読(会社員) 48. 「黄昏の百合の骨」 恩田陸 同作者「麦の海に沈む果実」の続き。一冊だけなら「夜のピクニック」。
未読 50. 「黄金の羅針盤 ライラの冒険」 フィリップ プルマン
未読 51. 「フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人」 佐藤友哉
未読 52. 「未来のイヴ」 ヴィリエ・ド・リラダン
★読(大学) 53. 「桜の森の満開の下」 坂口安吾 これもアレコレで引用されてたんで読んでみた系。
未読 55. 「マッチ棒遊びの本―ひまつぶし決定版」 大島正二
★★読(大学) 56. 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 村上春樹 大学時代に村上春樹よく読んだけど、特に残らなかったなあ。
未読 57. 「マルコヴァルドさんの四季」 イタロ・カルヴィーノ
★★★★★読(大学) 58. 「さようなら、ギャングたち」 高橋源一郎 大学時代に高橋源一郎もよく読んだけど、理解できなかったなあ。でも、これは面白かった。
未読 59. 「すべてがFになる」 森博嗣
未読 60. 「発作的座談会」 椎名誠、木村晋介、沢野ひとし、目黒考二
未読 61. 「知性について 他四篇 」 ショーペンハウエル
未読 63. 「バガージマヌパナス―わが島のはなし」 池上永一
未読 66. 「黒猫」 エドガー・アラン・ポー
未読 67. 「わが闘争―完訳」 アドルフ・ヒトラー
★★★★読(会社員) 70. 「猫の地球儀」 秋山瑞人 かなり好きなSF。小・中学で「星虫」とか読んだ後に読むといいよ。
未読 71. 「グミ・チョコレート・パイン」 大槻ケンヂ
未読 75. 「函の中の失楽」 竹本健治
★★読(会社員) 78. 「戦闘妖精・雪風(改)」 神林長平 神林長平のSFって読みづらくて苦手。
未読 80. 「今夜、すべてのバーで 」 中島らも
★★読(高校) 82. 「妖精作戦」 笹本祐一 新盤「星のダンス」とか「裏山の宇宙船」じゃないんだ。
★★★★★読(中学) 85. 「百億の昼と千億の夜」 光瀬龍 漫画もよかった。中二病も突き詰めるとこうなるという感じ。
未読 88. 「失われた時を求めて<第一篇>スワン家の方へ」 マルセル・プルースト
★★★読(中学) 89. 「星を継ぐ者」 ジェイムズ・P・ホーガン ホーガンは甘すぎてもう読めないなあ。中学生ぐらいの時は楽しめたけど。
★★★★読(中学) 91. 「MOTHER2」 久美沙織 隠れた名作。
未読 92. 「若きウェルテルの悩み」 ゲーテ
未読 93. 「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」 宇月原晴明
未読 95. 「星の墓標」 谷甲州
未読 96. 「鴉」 麻耶雄嵩
未読 99. 「フィーヴァー・ドリーム」 ジョージ・R・R・マーティン
未読 100. 「しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術」 泡坂妻夫
昔はモノを思わなかったことであるなあ。
何か似てるなーって思った。周りの人と一緒にいても楽しめないし、一人でいるほうがいい。ただ、決して現状に満足できているわけではないから、何をすれば満足できるのか求めている。観念論で考えれば、友達(小集団)と一緒に何かに取り組むのは面白いと思っている。興味や関心の対象が一致しているならもっと充実した毎日を送ると思う。だけど、心から楽しめる趣味を持っているわけではないので、物足りない毎日を送っている。
もっといえば、周りの人間自体がつまらないのではなくて会話がつまらない。日々、目の前の出来事を消化するように会話をしていても楽しめない。注意深く観察すれば、人間的な魅力の一つや二つぐらいはすぐ見つかる。でも、根底としている考え方が一致しないから自分には合わないと思ってしまう。
一時期「孤独」についての本を読み漁ったことがある。孤独の良い面と悪い面。小説家、芸術家、哲学者なんかは人間関係から離れることで創造的(統一性への興味)になれるとか。
ex)ヴィトゲンシュタイン、ショーペンハウエル、ドストエフスキー
>>誰か1人、孤独感を共有する人がいれば生きていけると感じるのだが、その1人を愛せるのか、不安に駆られる。
誰か1人、孤独感を共有する人がいれば、何が期待できる? お互いに存在は認めつつ、沈黙のまま場を共有するってこと? もし、無根拠にそう思っているならずっと不安なままだと思う。