はてなキーワード: 超短編とは
まず何といっても、上皇陛下。あなたのおかげで、20余年間僕の誕生日は毎年休日でした。
再度祝日になるのは陛下がお隠れになってからというのが、なんとも複雑だ。どうか長生きしていただきたい。
次に、山崎まさよし兄貴。子どもの音楽的嗜好は、親が車内で流す曲によって決まる。
母はさして音楽に興味がなかったのに、なぜか兄貴のアルバム『ドミノ』が置いてあって、惰性のようにかけていた。
「僕はここにいる」なんかを聴くと、今でも胸がキュッと締まる。好きな子にCD貸したりしたなあ。
残念ながらまだライブに行けていない。いつまでもその甘く鋭い声を聴かせてください。
さらに、倉科カナさん。可愛い女優の尻を追っかけている僕にとって、最初のミューズになった人だ。
深夜に何となくテレビを点けたら、あるドラマが流れていた。甲斐性なしの片桐仁が営む喫茶店で、チャキチャキ働く女の子。
まぶしい笑顔と、はち切れんばかりにたわわなお胸。極太の眉毛もチャーミングだ。メロメロになった。ほぼ毎日ブログをチェックしていたっけ。
(「根津サンセットカフェ」という超短編ドラマ。熊本から上京したての頃の初々しい姿が収められている。蒲田のTSUTAYAでレンタル落ちのDVDが投げ売りされていたので確保した)
その後の演技派女優としての活躍ぶりはご存じの通り。特に「名前をなくした女神」での性悪ヤンママ役には目を瞠った。
最近は舞台に重心を置いているのか、映像作品が少なくなっているのでさみしい。お元気でしょうか。
本人はちょっと嫌かもしれないけど、深キョンみたいにグラビア復活してくれないかなあ。
そして、小島瑠璃子ちゃん。これは最近知った。ウィキペディアの「12月23日」のページで見つけた。
通常なら、ほーんと悦に浸る対象が増えて満足するところだが、今回は事情が異なる。
小島瑠璃子、1993年12月23日生まれ、26歳。僕と同じ生年月日だ。
この事実を知った僕は、ひどく落胆した。
片や、抜群のトーク力でバラエティ番組に引っ張りだこで、小麦色のムチムチボディで日本中の男子を虜にする26歳。
片や、東京で夢破れ都落ちし、地方都市の湿気た会社でのブルシットなジョブに消耗する浅黒い26歳。
僕たちは同じ日に生を受け、よーいドン‼でスタートした。それなのに、どうしてこうも差がついてしまったのだろうか。
それ以来、テレビや雑誌で彼女を見かけると、脊髄反射で溜息をつくようになってしまった。
こんな似ても似つかぬ二人だが、一つだけ共通点がある。中国語を勉強していることだ。
https://www.youtube.com/watch?v=ZsFApxMqYWM&vl=ja
彼女は努力の人なのだと思う。多忙だろうに、1年間の勉強でこんな綺麗に発音できるのはすごいよ。(特に"湯"がちゃんと"-ang"になっているのが很好)
しかも始めた動機が「西安の料理がめちゃ旨かったから」で、将来の夢は「湖南省のテレビに出ること」っていうガチぶりがまたいいよね。
(営業目的で雨後のタケノコのように微信を開設するAV女優とは大違いだ。蛇足失礼)
もう勝手に落ち込むのはやめた!
pixivで漫画を漁るのに異様にはまってるんだけど、一見うまくいっているように思える日常に実は結構な不満があるんだなわたし、と自覚ができたので吐き出しに来た。
内気で口下手な女の子と、その子にベタ惚れな優しくて不器用なかっこいい男の子、みたいな少女漫画の王道の作品をひたすら読み耽っている。苦しい。読めば読むほど苦しくなる。でも読むのをやめられない。
商業誌よりずっと密度の高い、ほしいシチュエーション(女の子のふとした萌え仕草に男の子が悶絶して、我慢できずにキスしちゃうとかそんなの)だけを切り取って描いた数ページの超短編が、劇薬のように依存性の高い刺激を次から次へと与えてくる。
あまりに求める気持ちが強すぎて最近は自分で描くようになった。中高の頃に何度かその手の雑誌の読者コーナーに掲載されたりしたことがある程度の中途半端な腕前だけど。
たぶんそういう「姫扱い」に飢えているのだと、今の自分のどハマりしてる状態を見て思う。
ハッピーマニアのフクちゃんがバツイチになったのちに「自分は多分結婚に向いてない。いつまでもカワイイね、キレイだねって言われてチヤホヤされてないと無理な性分だけど家族になってしまうと言われなくなるから」という意味合いのことを諦め半分で話していたのが思い起こされる。それを受けて友人のマリちゃんが「でもそれって、家族としての愛を感じることができないってことかもね」と。自分もそうかもしれないと思う。恋愛体質に傾きすぎの自覚はある。
付き合っていた頃の熱情はもう感じられないが、旦那はわたしを大切にしてくれている。そしてわたしはそんな旦那の人柄に、改めて恋をしている。片思い。求めれば好きと言ってくれるけど、それで満足できていない。チヤホヤされたい。あの男の子が言うように、一挙手一投足を見るたびに「カワイイね、キレイだね」と言ってほしい。のだと思う。もうカワイイなんて言われる年ではないし、同世代の中で特別にキレイなわけでもないのに。
夫婦なんだから何でも話してみればいいよ。と友人に言われるし、話したこともある。そのときは「好きだよ」と言ってくれる。けどその後は普通だ。当たり前だ。わたしたちは日本人だし旦那は質実剛健の九州男児。そこに惹かれて結婚したのにこの上「王子様になれ」だなんていくらなんでも求めすぎだ。そもそも今のわたしは彼にとって無条件にチヤホヤされるお姫様足り得る存在でも何でもない。それくらいわかっている。全部わかっている。
わかっているのに飢えが止まらない。
飢えを満たすためにさらに二次元にのめり込み、ますます飢えを加速させていく。
たぶん世間の人妻はこういうところから不倫に走るのだろう。わたしはたまたまコミュ障でオタクだったから二次元の世界に逃避できただけで、おそらく根本の心理は一緒なのだろう。いや生身の人間との不倫が二次元と本質的に違うのはわかるし、オタクじゃなくても不倫はしないと思うけどもね。動機としては共通する部分があるんだろなと。あとジャニオタの知り合いは周りに少なくないが(自分の周りでは40代から50代の主婦にすごく多い)たぶんそこにも同じメンタルの人はいると思う。
ある意味、よく出来ていすぎたんだと思う。
共働き子育て中家庭の夫婦が、それぞれにつのらせてしまう不満を、生々しく感じさせすぎたのではないかと。
特に夫役の新井浩文の、爆弾のぶつけどころに困っているような不穏な無表情たるや。
夫:子供時代とは違う父親の役割を求められる困惑。
妻:子供時代には父親一人が負っていた稼ぐ役割を分担しているのに、家庭内のケア役割はまだ母親メインという割をくっている感。
夫:ゴミ出しも買物も文句一つ言わずにこなしているのに、感謝と尊敬が足りない。
妻:頼めばやってくれるが、自分から気づいて動いてはくれない。お手伝い程度で恩着せがましくされたくない。
夫:ぼんやりと苦しいけど言葉にならず、黙ったり不機嫌そうにしてしまう。わざとじゃないし、はっきりしないのが自分でもつらい。
妻:夫が何を考えているか分からなくて不安。私はエスパーじゃない。
……そういった不満の数々。 「お互い言えよ」って話だけれど、共働き子育て中なので話しあう余裕も取れず、とりあえず「洗い流す」のが精一杯でも仕方ない。
で、ですね。 牛乳石鹸のウェブCMは夫の不満だけを描いている。
一方で、べき論は置いておいて現状、牛乳石鹸の購買層はむしろ妻の側。
しかも、CMで描かれるのはほとんどの場合、よい、少なくともマイナスではないものorこと。「こんなに優れた商品だから買って」「これがあればこんなに素敵な生活が手に入るから買って」と訴えるための映像なのだから。
そうすると、CM中の夫の態度や行動が、メインターゲットである妻の側にすっと受け入れられるものだと、牛乳石鹸共進社なり制作者なりが考えているようにも見えてしまう。
だから、「受け入れられるかよ!」という反発を生んでしまった。
CMではなく超短編映画として発表されていたら、ギャッツビーなどの男性向けシリーズのCMだったら、妻編子供編後輩編などと一緒に公開されていたら、反応はまったく違っただろう。
予想されるつっこみに対するお返事もあるのですが、長くなったのでエントリーをあらためて。
習作スケッチ
条件:
16時19分から17時19分までの1時間以内に書きあげる超短編
女子がスタバでカフェラテを頼む確率は70%を超えてると思う。
けど、いまぼくの目の前でカフェラテを飲んでいるのが女子かといわれると70%の確率で男子だ。
「ウィッグ、めずらしい?」
こともなげに、っていう単語、こういうときに使うんだな、とか思った。
「似合ってると思います」
そう言うと、くくるはけらけら笑った。
「だっよねーほんと、だと思ってたー」
くくるはおなじ調子で、蛍光グリーンと蛍光ピンクの爪を自慢した。
「これジェルネイルっていって、両手で2万円くらいしてさ。2万円だよ?かわいいけど、かわいい税のっけすぎじゃない?経済なんとか大臣も考えてくれないかな」
黒いメガネに黒いカーディガンに白いブラウス、葬式帰りみたいなカッコのぼく。
きれいなパールグレーのブラウスに、ゴージャスな毛皮のマフラーのくくる。
嫌でもくくるが目立つ組み合わせだった。
なんかのコンテストならぼくが引き立て役になって、くくるが優勝まちがいなし。
思わずまわりが気になってちらちら目だけ動かしたけど、だれもくくるを見てない。
ぼくだけがキョドったフクロウみたいで、なんかかえって死にたくなった。
新宿ルミネに着てる女子たちにとって、くくるの登場なんてたいした事件じゃないのかな。
それとも、見て見ぬふりをしてるだけなのか。
ほんとに気にしていないのか、見なかったことにしてるのか、おしゃべりしてる女子たちの顔からは分からない。
くくるのくすくす笑いが聞こえてきて、さっと意識がもどってきた。
「えっなに?すいません、なにか言いました?」
くくるは笑いながらカツラをかぶりなおし、マグカップを片手に言った。
「飲んだらちょっと歩こ」
「え、まだどっか行くの?」
「だってぼく中2だよ、おカネ持ってないし」
「わたし21歳で、何もしてない。正確には女子しかやってない」
くくるはそう言って歯をいーっとすると、マグカップをかつーんと置き、旅行かばんみたいに大きなショルダーバッグをかついで、くいくいっと手まねきした。
そう言って、くくるはエスカレーターに飛びのった。
青いミニスカートから、うそみたいに細い足がしゅっと流れていた。
もう秋で、しかも雨なのに、くくるを見ていると、なぜかいまがまだそういう季節だったような、タイムスリップした感じがする。
なぜか急にいけないことをしてるような気がして、どきどきしてきた。
ただネットで知りあった人とスタバで会ってただけなのに、ほんとは絶対に親や学校に内緒にしたらいけないことを、こっそりやってしまったみたいな気がした。
「くくるさん」
ちょっと大きな声を出すと、くくるはエスカレーターからこっちを見上げた。
何も言えないままくくるのそばに歩いていくと、くくるはぼくの手を握った。
からだが思わずきゅっとする。手をふりはらえずにいると、くくるは手に手をのせた。
「つっめたいでしょ、わたしの手」
たしかに手は冷たかった。けど、それよりも手のひらが大きいこと、それと、くくるの目がきらきらLEDみたいに光ってることにびっくりした。
「冷たいですね」
小さい声で返事しながら、くくると一緒にいる自分がふしぎに思った。
くくるは――この人は、ふだんからこういうことをしているんだろうな、と思った。
もし誰かがくくるに恋をすることがあったら、その誰かは、この大きな手に何を期待するんだろう。
ぼくの手を握っている手で、どこに連れていかれてしまうんだろう。
ぼくはぱっとくくるの手を払った。
くくるは一瞬アニメっぽく目を丸くしたあと、けらけら笑って、ショルダーバッグをかつぎなおした。
「ごめん、もうやんない」
くくるはそう言い、ぼくは何も答えられない。
エスカレーターの手すりをぎゅっとつかんだまま、くくるの方を見ないよう、自分の安っぽいパンプスを見つめつづけた。
16:58 終了
反省点:
→はじめにコンセプトだけではなく、ざっくりとストーリーを決める
・人物が2人しか登場しない
→家族、友だち、同僚、犬、恐竜、神、霊、火星人、何でもいいから関わらせる
・ストーリーの背後が見えない
→出会いのきっかけとか、なぜそこにいるのかとか分かるようにする
・ワンシーンのキュートさが活かされていない
・結局なんなの、男の娘なの?