2016-06-05

じゃあ、文系就活手順

 文系専門性がない、供給過多のため、就活地獄絵図になりがちです。そんな地獄を戦い抜くためのアドバイスをいくつかしようと思います東大京大文系エリートコミュ力の鬼、イケメンリア充サイコパスメンタル、とかそういうケースではなく、そこらにはいて捨てるほどいる何のとりえもない文系向けです。

1) 業界

 文系には専門がないので、専門を生かせる業界存在しません。理系であれば、自分の専門が生かせる業界、やりたい分野を手掛ける会社、と絞り込みをしていくことができますが、文系は一から自分がどの業界に進みたいのか?を考えていくことが第一歩です。ここが出来ているかどうかで大きくライバルと差がつきます

 文系は闇雲に何の関連性もない業界を知っている会社からと、受けまくる人がいますが、これは本当に非効率なので、止めるべきです。業界研究をするにも絞り込みが出来ていれば、エントリーシート志望動機面接対策など、業界が同じであれば、ある程度のひな形を持てます。それをガチガチに隙がないように組み上げていけば、そう簡単に振り落とされないはずでしょう。

 東大京大でもない限り、どの業界就職するにしろ文系なんてパシリみたいなものなので、夢だ、自己実現だ、とか、甘ったれたことを考える前に自分資質と合いそうな業界を選ぶことが大事です。割り切った性格が持ち味なら金融ガテン系親父に可愛がられるなら建築土木、モノ作りが好きならメーカー、体力自慢の体育会出身なら商社、とか決めるわけです。ともかく、飯食っていけるなら、まずはそれでいいんですよ。

 凡人はまったく不向きでない業界に潜り込めたら、その業界会社のいいところを見つけて、そこに前向きになるべきです。否定的なことばかり言えば、完璧業界なんてないし、嫌になってくるだけです。人間でもそうでしょ? 完璧な異性と付き合って、結婚などまず出来ません。いいところを協調して、踏み切らないと結婚できないし、片目をつぶって相手肯定してあげないと、結婚生活を持続できません。

2) 会社

 業界が決まったら、大まかに三分類くらいに分けておくといいでしょう。チャレンジ企業群、本命企業群、滑り止め群、とします。これは会社四季報を買ってきて、自分学歴判断すべきです。残念ながら、文系学歴しか売り物がありません。理系のように専門とのマッチングさえするなら、ある程度どこでも受けられるってことはないです。学歴不相応の会社を受けまくっても、時間無駄で、落ちまくります

 マーチ文系トヨタ自動車内定、とかは名門野球部エースとか、オヤジトヨタのお偉いさんとか、特殊な売りがある人だけでしょう。彼らはそこらの文系ではないです。理系なら、愛知県のショボイ工業機械出身の上位層でもトヨタ自動車に入る人は一定数います。この辺が文系の辛いところです。

 エントリーする会社が絞り込めて来たら、その会社財務状態確認しましょう。上場企業なら、有価証券報告書ネットに転がっているので、タダで見まくれます。有名企業でも危険財務状態に陥っている会社いくらでもあるので、そういう会社は何か特殊戦略でもなければ、避けましょう。わざわざ泥船に乗り込む愚を侵す意味はないです。例えば、なんで東大理系ソニーなんかあえて入社するのか、私にはまったく理解ができません。学歴バカなんでしょうか?

 有価証券報告書にその会社基本情報がすべて書いてあるので、読み込んでいけば、財務状態だけでなく、株主構成、売上構成、何が強み、弱みなど誰でも理解できます。また、平均給与も書いてあるので、どのくらいの給与水準が確保できるかもわかります。もし、見方がわからないなら、薄い本一冊買って読んでから、取り組んでもいいでしょう。

 別に会計勉強している必要などないです。日本語が読めれば、学校で教えてもらわないとわからないことではありません。こんなものも読めないなら、デスクワークを諦めて、体を動かす仕事をしたほうがいいです。お金の流れが理解できない人は何をやっても出世できません。好き嫌い別にして、財務諸表も読めないってのはダメすぎです。

3) 面接

 応募者にできるのはたった二つしかなく、応募するかどうかを決める、内定を受けるかどうか決める、だけです。「就職お見合いだ!」っとか言う人がいますが、それは全く間違っていて、企業が選ぶ側であり、強者であり、文系学生なぞ鼻くそみたいな存在いくらでも代わりのいる駒です。「学生風俗嬢だ!」っと思います。客は別にだって抜ければいいですが、嬢はオッサンに選んでもらえないと、生活できません。人気嬢は東大京大学生でしょうか?

 多くの企業学歴フィルター文系を振り分けるので、面接には似たレベル学生しかいません。要するに面接までこぎつけたら、そこでの立ち振る舞いが合否を分けるのです。当然、イケメン美女が有利に決まっていますが、身だしなみはしっかりしましょう。日本企業個性など求められていないので、無難な恰好、無難な立ち振る舞いに終始すべきです。普段キモオタでも、髪の毛を短くして、きちんと整え、キモイ眼鏡を変えて、きちんと磨いた靴を履いていれば、きもくないです。

 特に男性同士の場合相手イケメンでも、大して加点しないものです。ウザイ系のイケメンならむしろマイナスです。一緒に働きたくなるやつってガタイがよくて、どっしり構えて、落ち着きのあるタイプでしょうか? 薄っぺらいことをペラペラ話す人間より、朴訥でも論理的に言いたいことを伝えてくる人間評価します。

 面接官はほとんど男性なので、ウザイ系の美女でも加点されますし、性格の良さそうな女性でも、不細工なら、マイナスにはしないにしろ積極的に働きたくはないでしょう。一般職、名ばかり総合職採用なら、何年かしたらやめるわけですし、だったら、少々ウザイ女でも、見た目さえよければ採用したくなるものです。なので、女性は見た目にこだわりまくってください。メイクをきちんとすれば、強烈にデブでもなければ、それなりに見えるものです。

 コミュ障気味の人は家の鏡の前で笑顔練習発声練習をして、明るいリア充を演じる努力しましょう。就職すれば、文系リア充を装わないと生きていけないわけで、実態はどうであろうが、そこは生きるために演じるのがいいです。家に帰って、着替えて、気の置けない友人しかいない時に本性を出せばいいのです。仕事なんてそんなものなので、割り切れない人間ニートになるしかないです。

 マスコミ系などの目立たなければならない業界なら話は別ですが、一般的会社ギャグとか言っても、鬱陶しいだけなので、あくまで「俺はかなりあんたの会社勉強しているぜ!」っというアピールをすればいいです。ただし、面接官が明らかにつつかれたくないような話題はしてはだめです。権力者自己満足不採算事業をやっていることもありますが、それをつついても、面接官は答えられません。あと、文系は専攻について、聞かれない限りは何も言わないほうがいいです。文系なんて社会に出たら、何の意味もないことくらいは面接官はよく知っています

■ まとめ

 ここまでやっていれば、相応の会社を受けていれば内定は出るはずです。理解すべきなのは自分は何の専門もない馬鹿文系野郎であり、お金くれる人間なら、誰にでも尻尾振らなければならないチワワみたいのものだと割り切って、相手が望むことを真剣に考え、それに沿ったふるまいを心がければいいのです。体育会就活に強い一因は縦社会を一足先に経験しているため、立ち振る舞いがそつないっていのがあるでしょう。

 自分の腕で生きていきたければ、理系に行くべきだったし、エリート気取りしたいなら、東大京大に行くべきだったんです。バカから文系を選んで、何の意味もない講義を受け、人生モラトリアムを楽しんでいたツケを返す時期が来たってことを自覚して、もうこれからはお客さんではない、と覚悟して就活に臨みましょう。何度も言いますが、「お金を払っているなら楽しくて当然、お金をもらうなら苦しくて当然」です。

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