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2017-04-10

夜は短し歩けよ乙女』を観たけどさぁ

なんというか2017年にやる時代性を感じなかったな。

マインド・ゲーム』の頃は内容は良くわからないけど、なんかスゴイという感じで目新しかった。『四畳半神話大系』・『ピンポン THE ANIMATION』で適度に、原作パワーでお気軽に評価されてしまって、どんどん手持ち無沙汰なのに、話は舞い込んできてる感あるある

シャフト×新房監督物語シリーズだって最初の1~2年は面白かったけれど、途中から演出意味どうでも良くなって、みんな興味失ってるのと同じ。

星野源は、最初早口滑舌は良くないなーと思ってたけど、途中から大して気にならなかったけど、また最後の方で気になった。

去年夏にやってた『ちえりとチェリー』でも、前川みく役の人とダブル主演格だったけど、あちらは落ち着いたキャラだった。ユーロスペースなのに朝から情操教育やってそうな親子連れが沢山居たけど、土着的な日本的ストーリー解決で小規模公開も納得な感じだった。ちょっと作品に恵まれてない。

流し見するなら、P.A.Works有頂天家族2は最適だね。絵はすごく綺麗だし。

2017-02-27

この世界の片隅に (ネタバレなし)

観てきました。

君の名はの次は、この世界の片隅にがキテる」という噂を聞いてから、はや数ヶ月。

まだやっててよかったユーロスペース

結構重い話だということは聞いていたのですが、広島舞台戦時モノだとはつい知らず…

だんだん展開の悪い方向が見えてきてヒヤヒヤして観てました。

この映画の素敵なところは、

戦争ってこんなに悲惨なんだよ。そんな"犠牲"の上に成り立ってる現代を大切にしようよ!!』

という押しつけがましさが全くないところ。

悲惨な部分は一部分で、大部分は主人公すずの日常を幼少期から丁寧に描いてある。

からこそ積み上がっていたものが崩れる悲惨さがあるし、日常感情移入している分、こちらまで痛々しく感じる。

かといって絶望して終わりでもなく、楽しいことも温かみもある日々が続いていく。

そしてボクらの現代は、そんな"日常"の先にあるのだと、決して"犠牲"一色の上にあるわけではないのだと気付かせてくれる。

ここら辺のアンバイがゼツミョウというか、

登場人物たちに体温を感じるし、同じ人間として共感出来るから戦争の記録映像の何倍もリアリティのある恐怖を、アニメーションの爆撃の中に感じました。

戦争で帰ってこなくて悲しむ対象の人もいれば、喜ぶ対象の人もいた。

終戦宣言の時にキョトンとする人もいれば、怒る人もいた。

アメリカ人残飯の美味しさに感動し、

自宅の白米の無味に落胆することもあった。

きっと本当にそうだったはずだ。

少なくとも、僕があの時代を生きていたらそうだったはずなのだ

戦争が本当はどんなものだったのか。人間はその時どう生きていたのか。

その一端を見れた気がしました。

今の日常一生懸命生きたいと思います




nekoich

2016-08-14

明日ユーロスペース野火のリバイバル上映があって、監督舞台挨拶も予定されてるみたいなのだけど、そういう場でシンゴジラの話を聞こうとするバカが出るのではないかといらん心配をしてしま

2016-03-28

新宿はテアトルとか角川とかシネマカリテ・武蔵野館とかK'sシネとかちょこちょこ行ったけど、

渋谷ミニシアター系はあんまり行ったことなくて。

ユーロスペース野火を見に行ったら周囲がホテル街でびっくりした。

http://anond.hatelabo.jp/20160327134232

2014-02-23

[HMJM]劇場版テレクラキャノンボール2013を毎日観に行ってました。

 2014年2月15日(土)から2月20日(木)までの6日間劇場版 テレクラキャノンボール2013 | オーディトリウム渋谷を観に行って来ました。

 大評判の作品で6日中4日間は満員札止め、補助席出したり通路にクッション置いてお客さん座らせたりしても入りきれなくて、劇場まで足を運んでも入れずに帰される人も居たとの事。そんな中、毎日通うなんて迷惑だ!まだ観てない人に席を譲ってやれ!というご意見もありましょうが、…観たかったんですよ!どうしても!ってか私が居ない所でみんなでこんな楽しいモノ観てるなんて耐えられない!来月またやるしDVDも20日くらいから店頭に並んでいるからとりあえず観たいってだけの人はDVD買おう!私は悪くない!逆にDVDの売上に貢献する行為だ!私を褒めろ!と開き直って通いました。

 作品自体について書きたい事が山ほどあるんですが、何書いてもネタバレになる内容だし、もうとりあえず凄すぎてちゃんとその凄さを伝えられる文章を書ける自信が全く無いので今回は『映画館劇場版テレクラキャノンボール2013を6日連続で観てきたのでその6日間の日記的な事』を書いておきます

 初日。2月15日。2週連続大雪が降った日。実はこの前週の最初大雪の日に『劇場版テレクラキャノンボール2013』公開記念2週連続カンパニー松尾オールナイト特集』の第1回があったのですが、大雪電車が止まりまくって居た為かお客さん21人しか居なかったのですよ。私は自宅から一番近い地下鉄の駅まで4~50分かけて徒歩で辿り着き普段なら絶対使わないようなルートで無理矢理渋谷まで行ったんですが、他の20人のお客さんはどうやって劇場まで辿り着いたのだろうかと思うような日でした。

 そんな感じだったので一体この『劇場版テレクラキャノンボール2013』がどれだけ広くの人に知られているのか、お客さんが入るのかってのが初日劇場行くまで全く予測出来なかったのですが、開場前のロビーはお客さんでいっぱい!勿論客席もバッチリ埋まっていておりました。ちなみに整理番号は開演の1時間前位に引き換えて47番でした。

 そんな中上映開始。満員のお客さんが笑い、驚愕し、劇中自然に何度も拍手が起こって。「客席が沸く」というのはこういう事か!というのを経験しまくりました。上映中は私自身も沸きまくってるのでわーわーって感じだったんですけど、終わって一人になって思い返してみると映画館でこんな事が起こりうるもんなんだなぁと不思議な気持ちに。

 2日目。日曜日の夜のレイトショーしかも上映後のトークまで見たら23時半を越えるという事でお客さんの入りはどんな感じだろう?と思っていたのですが、初日よりはちょっと少ないものの、思ってた以上に沢山のお客さんが詰め掛けておりました。整理番号は開演1時間前位に引き換えて39番。上映中、初日と同様に沸く客席、そして沸く自分。前の日に観たばっかなのに同じところで声が出る。

 3日目。月曜日。ここから平日だからお客さんの数も落ち着くかな?と思ってたのですが、実際は正反対でこの日から連日満員札止め。週末に観た人からの評判を聞きつけたお客さんが押し寄せます。整理番号は開演45分前に引き換えて59番。

 この日くらいから作品を観ている時の心境に変化が。最初観た時は「うおーすげーやべー!でも端折られてるシーンいっぱいある!DVD版どうなるんだろう?楽しみ!」という感じだったのですが…

 松尾監督AV作品劇場版は何作品存在しております。んで、とりあえず私が観た分に関しては全部AV劣化版みたいな感じなんすよ。特に一番気に入ってないのが『監督失格×ポレポレ東中野企画【性と死と旅】第一夜【センチメンタルジャーニー】』というオールナイトの企画で1度だけ上映された『劇場版 私を女優にして下さいAGAIN11』。オリジナルDVD版は簡単に言うと「物凄く実用性のあるアダルトビデオなのに監督の実の父親の介護から息を引き取る所までをしっかり描いている」という奇跡作品なんです。いやマジでホントこんな事言われても意味わかんないと思うけどDVD観たらその通りだから。とりあえず観てみて下さい。

 それに対して劇場版映画館で上映する事を意識してかエロシーンを大幅に削っちゃってるんすよ。なので「物凄く実用性のあるアダルトビデオである」という一番重要な部分が薄れちゃってるのです。もうナンカそれじゃ台無しじゃないっすか。実の父親を看取る所を描いたドキュメント作品としてはちゃんと出来てるんですがそれだけだと普通だもん。奇跡が起こってたのにその奇跡の部分を切って捨ててる。勿体無いどころの騒ぎじゃない。

 その事を踏まえまして、劇場版テレクラキャノンボール2013を思い返してみると…明らかに超沢山の事を切り捨てまくってる!省略し倒してる!なので、劇場版テレクラキャノンボール2013は実は劇場版私を女優にして下さいAGAIN11的な状態である可能性が高い。その事に気づいて以降、DVDの10時間版を観るのが怖くなってきました。だって10時間版がすっごく良くて、私達がわーわー言いながら観てる劇場版が10時間版の重要な部分を切り捨てたモノだったらナンカ悲しいじゃないっすか。こんなに楽しい時間劇場に来たみんなで過ごしてるのにそれが嘘になっちゃうみたいで。

 4日目。火曜日。整理番号は開演3時間前に引き換えて36番。この日はキャノンボールを観る前に1つ上の階のユーロスペースへ。実は私の友達女子大生ちゃんがキャノンボールの上映期間とほぼ同じ時期に行われていた『第3回死刑映画週間国家は人を殺す』という企画の運営に携わっていたのでまずはそちらにお邪魔して『さらばわが友 実録大物死刑囚たち』という映画安部譲二氏のトークを観る。死刑廃止運動をしている国際的な人権擁護団体主催イベントという事でちょっと身構えて行ったのですが、さらばわが友は東映の実録モノ映画だったから全く難しい内容でもなく面白かったし、安部氏のトークも笑いどころも入れつつ、会場が円山町だったので安部氏所属していた安藤組(本拠地が円山町にあった)の話、暴力団員時代に「こいつは死刑にするしかない」と思わせるような野獣のような極悪人を何人も見たという話、しか国家という権力が人を使って人を殺すという構造戦争と同じなので許してはいけないという話、死刑制度のないブラジル裁判を受けた事があるという話からブラジルでは懲役2週間という判決が出ると刑務所の中無期懲役刑の受刑者からリンチを受けて殺されるという話、などバラエティに富んだ内容。

 安部氏のトークが終わったのが8時40分を少し過ぎた頃。そこから階段下りオーディトリウムに。すぐに開場時間となり入場して前から2列目のど真ん中に着席。開演を待っていると、どっからどう見ても小西康陽しか見えない男性がやって来て、私の前の席を確保し、マフラーコートを脱いで着席しました。ぱっと見た時から小西康陽だ!と思ったし、マフラーコートを脱いでる間ずっと観察してても小西康陽じゃない要素がなかったし、恐らく間違いなく小西康陽なんだけど、何故わざわざ「どっからどう見ても小西康陽しか見えない男性」と書いたかというと、まず、小西康陽テレクラキャノンボール観に来るか?というのがあるし、もし仮に観に来たとしてもわざわざ最前列ど真ん中に座るか?というのがあります。けどDJやってはるの何回か見た事あるし間違いなく本人だとは思う。おまけに帰宅してから小西さんのブログ見たら「2013年は533本の映画劇場で観た。」と書いてあったんで本人確定でいいと思う。年間500本以上劇場映画観る人だったら確実にキャノンボールも観に来るだろうし。だとしたら8時40分から50分の間の10分間に安部譲二小西康陽に遭遇した事になりますな。正反対人生を歩んでる有名人の組み合わせ。小西さんって暴力世界と一番遠い所で生きてきた感じするもん。

 5日目。水曜日レディースデーオーディトリウムツイッターアカウントが現時点での残りの席数を呟いたりして煽るので17時に会社を飛び出してそのまま直行17:55頃に整理番号引き換えて108番でした。18時から補助席案内になって18時40分には完売していたとの事。

 レディースデーだけあって女性客の比率は多め。でも、上映中のお客さんリアクションにそこまで差はなかったように感じました。日によって声が上がる所や拍手の起こるタイミングがバラバラだったのでその「日ごとの差」の範囲内だったように思います

 6日目。木曜日。とりあえずの千秋楽。火曜や水曜とほぼ同じ時刻、開演3時間前の18時頃に整理番号に引き換えて107番。昨日と1番違い!レディースデー並み!さすが最終日!

 この日もキャノンボールを観る前に死刑映画週間が行われているユーロスペースへ。上映されていたのは韓国映画の『執行者』。死刑執行する刑務官お話で「公務員仕事として(死刑判決を受けた犯罪者はいえ)人を殺さなければいけない」という事に対する問題提起的内容の映画でした。もうね、これがね、面白い映画である事は確かなのですが、韓国映画らしい剥き出し感とエピソード詰め込み感が半端無くて観終わるとグッタリしちゃいました。だって死刑執行シーンで刑が執行されて首吊り状態になってるのに死刑囚が死んでないってんで刑務官死刑囚に抱きついて体重かけて殺してたりすんだもん!絶対実際そんな事やんねーだろ!こんなヘビーな映画観た後にキャノンボール観るのはかなんなぁ、と思ってたのですが、この日の上映後のトークが松江哲明監督で、作品俯瞰した目線での話をしてくださったので気持ちが切り替えられました。あと、そのトークの前にこのイベント運営をしている女子大生ちゃんが松江監督に渡すお水用意するの忘れた!と慌ててたので下のオーディトリウムの受付で売ってるお水を買いに行くというお使いをしたのも気持ちのリセットになりましたね。びっくりして慌てたのと走って階段上り下りして身体動かしたのが良かった。身体動かすの大事!そしてオーディトリウム受付でお水売ってるの咄嗟に思い出せた私エライ。6日間通ってた事で人のお役に立てた。という事でこのトークの間に松江監督が飲まれていたお水は私が直前に買ってきたモノです。あと、この日松江監督と一緒に舞台に立ってトークをしていた女の子が私の友達女子大生ちゃんです。松江監督の大ファンなので偉い人を説得してこのイベント松江監督を呼んだのも彼女。という全くキャノンボール関係ないお話でした。

 20時40分頃にユーロスペースを出て下に降り、開場の整理番号呼び出しのタイミングオーディトリウムに入場。満員の客席を見渡してみると、初日と最終日では結構客層が違うように感じました。なんかね、一般の人に届いてる感じがした。初日の客層が特別変だったとか変わってるって感じでもなかったし、何がどう違うかって説明しろって言われると難しいんですけど、雰囲気というか空気というか醸し出しているモノが違うというか。どっちが良いとか悪いって話ではなく種類が違っているという感じ。

 そんな種類の違うお客さんでも上映中はちゃんと笑いが起こり、声が上がり、拍手も出て。やっぱりね!良いモンは誰が観ても良いんですよ!客層とか関係ない!劇場版テレクラキャノンボール2013は誰が観ても最高の作品なのです!

 という訳で6日間の上映期間が終わりました。私が常日頃から最高だと思っていた人達が最高である事が証明された日々。この6日間、私はとても幸せでした。雪で大変だった初日から沢山のお客さんが来て、週明けで客足が落ち着くかと思ったら逆で評判を聞いた人が劇場に押し寄せ満員札止めになって、その次の日に小西康陽が観に来てたという物凄く解りやすブレイク過程が観察出来たのも嬉しい。3月にも上映される事が決まっているので今回来れなかった方は是非お越し下さい。

 そしてこの6日間が幸せだったからこそ、DVDの10時間版を観るのが怖い。実は、昨日ムーランで買ってきて手元にあるんすよ。でもまだ観てない。観るの怖い。ってか観るのを先延ばしにする為にこの文章を書いてました。でも観ない訳にはいかないし、今日のうちに観ないと明日から仕事だし。今から観るしかないんだけどホント怖い。劇場版より全然良くてこの6日間の幸せな気持ちが色褪せちゃったりしたら悲しい。でも観るよ!…この文章アップしてしばらくツイッターとかしてからね(まだ先延ばしにしようとしている)。

2012-04-07

人間を殺しているという感覚全然なかった

松井監督の『日本鬼子(リーベンクイズ)』を観る。東京ではユーロスペースで大ヒットした作品だ。これまで観る機会がまったくなかったわけじゃないけど、往年の日本兵士たち(つまり老人たち)のインタビューだけで構成された三時間近くの作品と聞いて、正直に告白すれば、これまでどうしても食指が動かなかった作品だった。でもせっかくの機会だから観た。退屈だったら途中で退席すればいいと思っていた。会場のシティホールはほぼ満席。結論から書けば、僕は最後まで座席に釘付けだった。まさしく一歩も動けなかった。

 戦争時、虐殺行為を働いた兵士たちの証言はこれまでも何度か聞いたことがある。でもそのほとんどは、同じ舞台兵士がやったという目撃談か、上官に命令されて仕方なく……式の証言がほとんどだった。つまり傍観者であった(制止できなかった)自分を悔いるか加害者でありながら戦争という構造的な狂気被害者でもあるというエクスキューズは残されているのが常だった。しかし『日本鬼子』に登場する元日本兵たちのほとんどは、まさしく虐殺の命令を自らの意思で下した上官か、そうでなければ実際に手を血で染めた兵士たちだ。まずはその身も蓋もないほどの事実に圧倒された。

 中国の村を襲い、略奪と村民全員の虐殺をはかった兵士の証言が出てくる。家の中で幼児と共に震えていた若い妊婦を見つけ、レイプしようとしたが抵抗されてかっとなり、妊婦の髪を摑んで家から引きずり出して、井戸の中へ叩き込んだという。泣き叫びながら井戸の周りを走り回っていた幼児が、家の中から椅子を持ってきて井戸の脇に置いてよじ登り、母親の名を呼びながら中を覗き込もうとしてつるりと滑り落ちた。その一部始終を眺めていた彼は、部下に命じて井戸の中に手榴弾を投げ込ませた。

 目撃談ではない。命令されて仕方なくの行為でもない。証言する彼が、まさしく自分の意思でやったのだと断言した。

中国人を同じ人間とはどうしても思えなかった。何故かは分からない。でもとにかく、人間を殺しているという感覚全然なかった」

 登場するかつての皇軍兵士たちのほとんどは、そうつぶやいた。七三一部隊中国人捕虜たちを材料に様々な生体実験を率先してやったお爺さん。南京で何十人も虐殺して河が紅く染まったと証言するお爺さん、捕獲した民間人中国軍スパイだと決めつけて拷問の末に片っ端から銃刀で突き刺して殺したお爺さん、中国娘をレイプした後に虐殺してその肉を部隊全員で食べたお爺さん。たくさんのお爺さんたちが、縁側で、茶の間で、ホテルロビーで、診療所で、午後の柔らかい日差しに包まれながら、蝉の声を聞きながら、訥々とそう告白する。

 慟哭はない。嘆息や逡巡や絶句すらほとんどない。松井監督はそんな要素をすべて削ぎ落としている。作品としての評価は分かれる部分だと思う。僕がもしこの作品の編集担当したとしたら、インタビューの内容よりもむしろ、お爺さんたちの話の合間に生じるそんな余白に興味を持つだろうし、カットとしても最優先するだろう。そもそも彼らへのインタビューの交渉そのものを素材にしていたかもしれない。

 しかし結果として、そんなニュアンスを徹底的に削ぎ落としたインタビューは、これ以上ないほどにグロテスクものになる。「内臓がドバーッと出てきましてね」と苦笑混じりに語るお爺さんを眺めながら、彼らは殺人鬼でもないし血に飢えた狼でもないと客席の隅で僕は歯を食いしばりつづける。親を敬い初恋に胸を焦がし子供を愛し、笑ったり泣いたり、憎んだり赦したりしながら、戦後の半世紀以上を市井の片隅で生き抜いてきた人たちなのだ。だからこそ考えなければならない。優しく穏やかな僕たちが、そんな残虐さを何の躊躇いもなく発露することがあることを、僕らは自分たちを主語として考えねばならない。

晶文社ワンダーランド」優しく穏やかで残虐な我ら 森達也(2002/4)

2011-08-28

http://anond.hatelabo.jp/20110828194358

池袋パルコとか、渋谷パルコの北東のブロックセレクトショップ密集地)とかで買い物(服とかを試着したり見たりするだけ、買わない)

買い物前にユーロスペース映画ってこともあったな

で、歩き回って疲れたらどっかのカフェに入るという感じ

ひねりがなくて参考になるかどうか分かんないけど

2010-09-02

ぼくのかんがえた「トーキョーモール

http://anond.hatelabo.jp/20100831203134

http://togetter.com/li/18345

はっきり言って、HMV、Right Onピンクラテ、IKKA、ヴィレッジヴァンガードワーナーマイカル無印良品がある程度で「擬似東京」なんて言う人がお目出度すぎる。あんなもん、東京資本中国工場で作ったものを売ってるだけで、別に東京文化を売っているわけでもないし、東京の記号ですら無い。確かにそれっぽい服を買ったり、けいおん!CDを買ったり、特攻野郎Aチームを見に行くにはいいかもしれないけど。でもそれ、別に東京じゃなくてもできるじゃん。

そういうわけで、本当に擬似東京「トーキョーモール」に有るテナント妄想してみた。

書店青山ブックセンター

紀伊国屋でも三省堂でもなく青山ブックセンター。今となってはブックオフ傘下となってしまい、スノッブハイソ書店としての地位はすっかり凋落してしまったけど、それでもここで洋書美術書を買ったり、トイカメラを買ったりするというのは、一種のトーキョー的消費じゃないだろうか。どれもこれもアマゾンで買えるものだけど。

映画館恵比寿ガーデンシネマor渋谷ユーロスペース

イオンモールランドマークになるようなクソ田舎で一番文化的にレベルが下がるのは映画フジテレビとかが制作するような映画とか、ハリウッド大作とかはワーナーマイカルで十分だけど、ユーロスペースでやるような単館系は田舎じゃ見る機会がない。いや、それどころか「涼宮ハルヒの消失」ですら見れない県は沢山ある。

レコードディスクユニオン

ここも青山ブックセンターと同じで、アマゾンで買えるんだけど、でもかつての田舎音楽少年ってここに憧れてたよね。

ファッションアバクロ

去年のここの銀座オープンの時、田舎のおしゃれ好きさんたちが、現金握りしめてならんでたよね。

家電アップルストア

アップルストア家電量販に含めるのは間違っているんだけど、扱い的にここ。MaciPhoneも別にヤマダ電機で買えるんだけど、最上階でやるワークショップとかイベントとかはアップルストアでしかやっていない。

あとは神田古書店街とか下北沢ライブハウスとか秋葉原とか中野ブロードウェーとか色々あるんだけど、それを言い出すとモールじゃなくなるので除外する。

 
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