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2023-11-30

なぜ「回転焼き」は別称がとても多いのだろう

たい焼き」は「さかな焼き」「ぶり焼き」「まぐろ焼き」みたいに各地で別の名前で呼ばれることはない

ほぼ「たい焼き」で名称固定されている

饅頭」とか「どら焼き」とか「煎餅」とか……

もちろんこれらにも別称はあるけれど「回転焼き」ほど多くの別名を持たない

何故「回転焼き」だけあんなにもいろんな名前で呼ばれたのだろう

不思議

「何故別称が多いのか?」という疑問はわかる

地域に広まる際に、売り出す側が違う名前をつけたか

そりゃそうだ、なんだよな

じゃあ「何故他のお菓子別称が多くないのか?」という話になる

いろいろぐぐってみたが、納得するためには日本焼き菓子歴史を紐解かないといけない雰囲気が出てきた

今時点の自分の中のこうなんじゃないかな~という仮説をメモしておこう

回転焼き」は他の和菓子と比べて作るのが簡単

真似して売りやすいということ

なのでそれぞれが好き勝手名前で売った……

他の和菓子はある程度技術設備必要なので真似されなかった、なので別名は増えない

……いや、違う気がするなこれ

大外れではないが芯を食っていない気がする

もっと別の観点がいるな

とりあえず「たい焼き」の別名が少ない理由はわかる

比較的新しいお菓子から

饅頭」の別名が少ないのは逆にとても古いお菓子からだろうな

古くから同じ名前が知られていたのだろう

回転焼き」は最初今川焼き」というローカル地名がついた名前だったのが大きいのではないか

それぞれの地方が「は?今川って何?」と思ったから、それぞれ別の名前が付けられた

ということは例えば関西で「回転焼き」と呼ばれたなら、それ以西は「回転焼き」の名前で広まっているのでは?

と思ったが確かに関西九州では「回転焼き」だが、「太鼓饅頭」とか「二重焼き」とも呼ばれているのか……

いや、でもこの説はもうちょっと考えたい

当時は陸路海路のどちらが情報伝達が速いんだ?

もし海路の方が速いのであれば違う名称飛び地が出来ていても不思議じゃない

先行研究があるはず、本を探して読もう

日記

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何故他のお菓子名称地域差が少ないのに、「回転焼き」だけあんなにもいろんな名前で呼ばれたのか

これに納得するためには回転焼きの歴史だけでなく、他のお菓子歴史までひも解く必要がある

菓子文化誌』

史料でみる 和菓子とくらし』

『図説 和菓子歴史

ここらへんの本か……?

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「元々は他のお菓子名前地域差が大きかったが、一部の呼び名を残して淘汰された」説もありえる

その場合は何故回転焼系列呼び名は淘汰されず群雄割拠が維持されているのかに答える必要がある

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これってお菓子限定した話じゃないかもしれないな

絆創膏だって地域呼び名が異なる

まあこれはそれぞれの地域で主に流通している商品名の違いだろうけれど

しかし読む本が変わってくるかもしれない

しれないが……検索するとっかかりが無いな、しばらくこの疑問は寝かすか

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検索キーワードを思いついた

商標普通名称化」

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回転焼きの特殊性を忘れない為に明記してメモしておこう

回転焼系列のあの丸い焼き菓子は、見た目も味もほぼ同一のものが各地域呼び名が違う点が特殊

実際たい焼きの亜種はそこそこある

例えば福岡にはムツゴロウを模したたい焼きの亜種を出す店がある

しかしそれはたい焼きの亜種ではあるが、タイではなくムツゴロウの見た目をしていて……

たい焼き亜種で例えばまぐろ焼きがあったとしても、それはタイの見た目をしておらずマグロを模したものになるだろう

結局それらは「たい焼きの亜種だよね」という認識になる

回転焼系列はそうではなく「これは要は今川焼きだよね」「いや、回転焼きだよ」と意見統一されない

なんかここの考えがまとまっていないな 要再検討

そうか、今川焼って亜種がないのか?

というか亜種が生まれたい焼きなどになった

なんか焼き菓子がどのように発展したか系統樹を見ると何かヒントが得られるかも

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「連載 たい焼き誕生史一覧」を読むと、明治30年代に、様々な形の焼き菓子ブームが起きたとある

ここらへんを調べると何かありそうだ

それぞれの名称元祖を辿っていけば何かわかるかも

あと焼く金型とか焼き機の流通の流れがわかれば……これは滅茶苦茶調べる難易度高そう

地道な作業になるな……

しかしこの連載を書いた近代食文化研究会という方は凄いな

自分が気になっているような事を地道な調査で調べ上げている

この方の本どれか読んでみるか

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今川焼き」「大判焼き」「御座候」の起源はある程度はっきりしているのに、「回転焼き」の呼び名起源だけどうもはっきりしない

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回転焼系列のあの丸いお菓子がどのように広まったかが詳しく書かれているサイトをやっと見つけた

場所によるものの呼び方の違い、日本列島あちこち、方言アレコレ|第1回|「今川焼き」の呼び方、その違いを探る!|岸江信介 | 未草

これこれ、こういう先行研究を知りたかったんだよ

愛媛県松山市にある菓子製造する機械メーカー松山丸三という会社昭和30年初めにこの菓子製造する(焼く)器具販売した[4]。昭和31年-33年に大ヒットした獅子文六連載小説大番」(週刊『朝日』に連載、1957年映画化、のち1962年テレビドラマ化)にちなみ、この機械製造した菓子を「大判焼き」(当初は「大番焼き」で売り出そうとしたが、「大判」に変えたとのこと)と名付けた。この機器だけではなく、小麦粉や餡などの原料の「大判焼の素」も一緒にして売り出したところ、大ヒットした。松山丸三のホームページ説明(注2参照)によると「大判焼の素をあわせたセットは、素人でもすぐ店が開けるということからみるみる間に、四国中国地方から全国へと広がった」とある祭り盆踊り縁日などに全国各地で販売されたのであろう。同ホームページには当時の器具写真掲載されているが、この器具の上や下に「大判焼」と書かれた暖簾がかけられ、器具とともにこの暖簾もセットだったことがわかる。そして露天での販売は、いつもこの暖簾が掲げられていたに違いない。あとで述べる他の呼び方についても一般的に言えることだが、この菓子販売しているところではほぼ例外がないくらい、この名称暖簾のぼりなどに記し、掲示している。各地で呼び名が異なるため、「回転焼き」であったり「おやき」であったり「あじまん」であったり「七なな越こし焼き」といった名称を店のそばを通る通行人の目のつきやすいところに掲げるのである。実はこの暖簾のぼり記載された名称が、各地でこの呼び名が定着する大きな要因の一つとなっている。例えば「回転焼き」と呼ばれてきた地域に「御座候」の暖簾を掲げた店が新しく現れると、客だけではなく地元の人々からも次第に「御座候」と呼ばれるようになるのである。「大判焼き」の呼び方が全国に広がった理由はここにある[5]。

[5] たこ焼きやお好み焼きという名称が広がったのも、「大判焼き」と同様に露天商暖簾のぼりを掲げて全国各地の盆踊り祭り縁日の折に売ったことが大きいと思われる。

 この菓子呼び方が各地で定着した背景には、新しく店を出した時に新たな呼び名をつけたケースがあるほか、客が店の屋号呼び名として採用したケースがあるなど、さまざまである。例えば、「たこ焼き」「お好み焼き」「鯛焼き」には方言が少ないのに対し、この菓子にはこれまでみたように多くの呼び名があるのも興味深い。

 「大判焼き」を例にみたように、暖簾のぼりなどに書かれた商品名インパクトは大きい。この菓子を焼いてもらうのを待っている時間、どうしてもこの暖簾のぼりに目がいく。そして、この結果、新しい呼び方が定着するという現象が各地で起きてきたのだろう。一時代前までは「御座候」は姫路およびその周辺の呼び方だったが、現在大阪をはじめ、各地のデパ地下進出し、「御座候」の文字を目にすることが増えたため、大阪若者呼び方として定着するようになっている。

この記事の内容を読むことでとりあえず納得し満足した

なぜ「たこ焼き」「お好み焼き」「鯛焼き」には方言が少ないのか?という点は追加で調査必要ではある

お好み焼き」は名前から姿形をイメージできないから、方言がぼこぼこ生まれてもおかしくない気がするんだが……

いや、自分が知らなかっただけでお好み焼きバリアント結構いろいろあるのか、じゃあ納得だわ 

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自分用まとめ

・もともと全国各地に丸い焼き饅頭は広まっておりそれぞれのローカルネームで呼ばれていた

戦後プロパンガスが普及し始めて、屋台調理器具プロパンガス使用するものが開発され販売された

・あの丸い焼き饅頭の焼き機も開発され、その際に「大判焼き」の名称販売された焼き機が一番普及した

しかし元々各地に広まっていたせいでローカルネームが根強く名称統一されなかった プラス 焼き機が普及したので各地域でいろんな屋号商品名が生まれそちらも定着した

・何故もともと全国各地に丸い焼き饅頭は広まっていたか?おそらく作るのが簡単から 材料小麦粉餡子からどこでも仕入れやすく形もシンプル円盤

・何故大判焼き以前にもローカルネームがたくさんあったのか?ここは不明 作るのが簡単から同時多発的に生まれた?発祥今川焼きという名前直感的ではなかった?これの傍証は呼ばれ始めた時期が不明のある程度製法由来の名前直感的な回転焼きという名称がそこそこメジャーであること

確認のためには各地のローカルネーム大判焼き以前か大判焼き以後か調べる必要がある 大判焼き以降に生まれた店の屋号商品名がその地域メジャーという可能性は普通にある 分類が必要

少なくとも御座候蜂楽饅頭大判焼きと同時期(おそらく以後か)、回転焼きと太鼓饅頭大判焼き以前

年表作るか…… いや、先行研究サイトにある程度記述があるか 全て網羅不可能だ 単に「まんじゅう」と呼ぶ人もいるらしいのに

例えばたこ焼きは誕生してからしばらくの間、主に関西のみで広まっていたようだ

それはおそらく、生鮮食品流通が容易にならないとタコ簡単に入手できないか他所地域だと作れなかったのかも(未調査

たこ焼きはその実物とともに名前が全国に広まったので方言が生まれ余地が少なかったのだろう

たい焼き明治頃に東京ローカルお菓子として生まれたようだ

それが戦後に各地域に焼き機と共に広まったのだろう

wikipediaによると東京暮らした文筆家がしばしば作中にたい焼きを登場させていたようだ 名称固定に一役買ったかもしれない

江戸明治大正昭和前半くらいまでに全国レベルで普及していたのに各地でローカルネームで呼ばれていたお菓子……ってのがかなりレア

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メモ

レファレンス協同データベース|今川焼はいつどこで誰が考案したか知りたい。

レファレンス協同データベース|関西では今川焼のことを「御座候」と呼ぶと聞いたがなぜか。また、他にどのような呼び名があるのかも知りたい。

連載 たい焼き誕生史一覧 | Rettyグルメニュース

マイ大阪ガス|関西のギモン、調べます!炎の探偵社|御座候?大判焼?地域で違う「回転焼」の呼び名のナゾ

ニチレイフーズ|今川焼(回転焼・大判焼)って?

1位大判焼き、2位今川焼き、3位回転焼き :: 同志社女子大学

【目で見る方言】「大判焼き」名称問題を深掘り レアな呼び名や派生品も:中日新聞Web

場所によるものの呼び方の違い、日本列島あちこち、方言アレコレ|第1回|「今川焼き」の呼び方、その違いを探る!|岸江信介 | 未草

2007-07-01

市民のための科学リテラシー入門という公開講座に行ってみた

公開講座 - 京都女子大学現代社会学部

6/30 京都女子大学にて。

ニセ科学対抗勢力としてはかなりの面子だと思われ。

ぱっと見た感想。かなり年齢層高め。ニセ科学に対するウェブの盛り上がりとは裏腹に、おじいさん率が高かった。男女比は6:4くらいか。会場はかなり混雑していて、立ち見もちらほらと。座ってみてる人もいましたね。

筆者は寝坊して菊池先生のしか聞けなかったのでちょっとだけ要旨をまとめてみます。

ニセ科学がなぜいけないか

信じる側はどんな人?

  • 科学的だから
  • 科学ではまだ証明されていないが事実だと思う
  • 信じたいから…このレベルまで来るとお好きにという気はしますが。

なぜ受けいれられるのか

  • 科学意匠の低さ・敷居の低さ…科学っぽいけど原理(みたいなもの)がわかりやすい。理解しやすい。
  • 結果のわかりやすさ・思い切りの良さ
    • 二分法的思考ダメな物はとことんダメ、効くものはなんでも効く。ズバリいわれたい。江原・細木が流行るのもそのせいでは。
  • 願望充足
    • こうなってほしい、と思うことを提案する。
    • 特に何もしなくても良い。ただ"それ"をしたり、買ったりするだけで全て解決する。

スピリチュアルブーム

  • 江原・細木
    • 言っている事は普通→受け入れやすい
    • 気持ちを代弁してくれている→自分の考えというか気持ちを理由によって補強する。安心を得る。
    • 説明原理としての前世オーラ→これが科学になって間違った方向へいったのがニセ科学

感想とか

まだもうちょっと喋ってらしたのですが、あんまりうまくレポートできてないですね…ニューエイジや、船井幸雄水伝とか百匹目の猿の話もしてらっしゃいました。二分法的思考というのは別にニセ科学だけの問題ではなく、単にニセ科学という分野に現れてきているだけではないかと菊池先生はおっしゃっていました。

最後に菊池先生ホメオパシーが云々の話をしてたおばさんが居て、全否定されてちょっと凹んでらっしゃいました。でも…でも…となんとか納得しようとしてるのがもうなんとも…先生曰く、治った、という事実は確かにある。因果関係科学では認められていない。それだけの事。個人的な体験を一般化しない事。一般化するには適切なプロセスを経る必要がある、などなど。

このような価値ある講演会ですが、おじいさん方が本当に科学リテラシを身に付けて帰るのかは正直謎です。最後に質問する機会が与えられたのですが、還元水純水は違うのかーとか薬飲むときに飲む水は水道水か純水か?とか。そんな事は問題の本質じゃないだろうと思ったのですが、身近な例から入っていくのが正しいのかもしれませんからなんともかんとも。やらないよりは絶対にやった方がいい講演活動ですが、一人ひとり問いただすと凄い人が居そうな気がしました。

説得力より納得力、だそうです。信じたいものを信じちゃう。

あと個人的に聞いたんですが "ネットの盛り上がりに反して意外とご高齢の方が多いですね" と言ったら

やっぱりまだ既存メディアの影響力というのは果てしなく大きい。ある年齢層以上ではウェブ情報源にすることはほとんどない。ネットを使えてもヤフーくらいのもの。僕はYouTubeで自分の動画をみたけど。こういった講演会新聞テレビなどといったものの方がいわゆる一般市民に影響を与えることになるだろう。やっぱりテレビが一番いいんだけど、さすがにゴールデンは厳しいだろう。出れても「世界一受けたい授業」くらいか。(スポンサーとかもあるのでしょうね、と相槌) ただあの時間帯で民放だと編集されるのが一番怖い。どこを切り取られるのかわからない。その点、「視点論点」というのはノーカットなので良かった。たまに怪しい人も出ますけどね。

ということでした。

ウェブでの活動に際して嫌がらせ等はあんまりないのだが、既存メディアに出演するようになると嫌がらせが増えると。左巻先生京都新聞で連載している時に、研究室浄水器の販売会社社長会長が現れて、恫喝まがいの事をされたそうだ。どこから金もらっとんじゃワレ…的な。

天羽先生裁判中。詳しい経緯は先生ウェブサイトで。

訴状 - http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/claim/case01/index.html

ずっと噛み付いている反論サイト - ttp://www.minusionwater.com/

どうもこういう人らは嫌がらせには長けていて、研究室に抗議しにいくのではなくて、大学へ抗議するのだそうだ、内容証明郵便など用いて。すると大学の方からご注進みたいなのが行くと。あんまり事を荒立てないでね、と言われるそうな。

ニセ科学まとめ

7/7に学習院でも同じような講演があるらしい。申し込み制なのでいけないかもしれませんが。

http://www.doblog.com/weblog/myblog/32167/2621176#2621176

ざっと目に付くのをあげてみた。まだいっぱいあるので皆さん参考に。

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