2022-03-16

ツタヤにあるDVDCDは全部オレのものメルカリ商品は全部メルカリの所有物

ツタヤ店舗が減っているというニュースを見た。

10から20代の初め頃、ツタヤにはお世話になったので、少し寂しい。

最近若い人はツタヤ契約したことある人は少ないだろう。

みんなNetflixとかSpotifyとか、サブスク契約だろう?

なので、かつてツタヤ契約して大いに利用したオレが、

その偉大なサービスを紹介してみたいと思う。

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多くの人は、ツタヤレンタル業だと思っているが、実は違う。

そもそもツタヤ店舗店舗ではない。

あそこに陳列されているDVDCD商品じゃない。

アニメ海外ドラマお笑い、そして音楽

あれは、全部オレのものだ。

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オレはツタヤ阪急伊丹駅前店というところと契約していたので、

ツタヤ阪急伊丹駅前店にあるDVDCDは全部オレのものである

ツタヤは、コンテンツ特化型資産管理業をやっていて、オレのDVDCDをぜーんぶ管理してくれていた。(書籍や一部ゲームソフトは除く)

今考えてもすごいビジネスモデルだと思う。

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音楽好きとか映画好きな輩が自宅の棚に膨大なCDDVDコレクションを並べて悦に浸る、みたいな趣味あるけど、

オレからしたら、そんなの比じゃないねコレクションボリュームそもそも違う。

あれだけの量のコンテンツ普通に購入したら数千万円はかかるんじゃない?

にもかかわらず、ツタヤサービス契約すれば、初期費用は、入会金の200円だけ。

それを払うだけで、あの広大なフロアに並ぶ大量のDVD/CDたちがオレのものになった。

しかも地味にすごいのが、このコレクションは徐々に増えていく。

新作が発売されれば、自動的コレクションに追加される。特にこちからオーダーする必要もない。

このサービス契約するだけで、オレは常に歴史的名作から皆が注目する最新作まで、いつでも手中に収めている状態になるわけ。

サブスクだったらそんなの当たり前やん、ってなるけど、DVD/CDという物理メディアが全部自分のものになるっていうのは、

ある一定から上の世代にとっては、すごい夢というか憧れが現実になった感があるんよね。

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うそう、ツタヤ店舗店舗ではないと言ったが、実は、あれはオレの貸し倉庫だ。

それなのに、オレは貸し倉庫オーナー家賃を払っているわけではない。

ツタヤのすごいところは、ツタヤがそれを立て替えてくれているという点。

しかし、ツタヤはオレに毎月その立て替えた家賃請求することはない。

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じゃあツタヤキャッシュポイントって何? ってなるんだけど、実はツタヤ手数料ビジネスをやっている。

貸し倉庫に保管されているオレの膨大なコレクションの中から今日はこれ観たいor聞きたいな」っていうタイトルピックアップし、

枚数に応じて、払い出し手数料を払う。タイトルリリース時期によって手数料金額は変わるが、

最新作でもなければ、1枚1回300円だ。

初期費用200円、払い出し手数料を300円/枚/回払うだけで、あの膨大なコレクションが全部オレのものになったと思うと、

このビジネスやってるツタヤ慈善事業かな? って思うちゃうぐらい。

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それにだ、ツタヤは、なんと貸し倉庫にオレ専用のスタッフを配置してくれている。

払い出しの手続きはもちろん、膨大なコレクションジャンル別に陳列してくれたり、

盤面が汚れたディスククリーニングしたりしてくれている。

どこに欲しいタイトルが置いてあるかわからない時は、

スタッフに聞けば丁寧に場所を教えてくれたり、一緒に探してくれたりもする。

オレが、いつ貸し倉庫に行ってもいいように、シフトを組んで複数人体制対応してくれる。

正直、この手厚いサービス、こんな安い手数料でここまでやっていいの? って思ってしまう。

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あと、大きな問題ではないのだが、ツタヤ契約し、サービス提供を受ける上で注意しておくべきポイントもいくつかある。

例えば、払い出し期間だ。新作なら2泊3日、旧作は7泊8日というように、貸し倉庫へ戻す期限が設定されている。

これは、所有者であるオレがDVD/CDを借りすぎて、自宅に溜め込んで汚部屋にならないように、という配慮だと思う。

せっかく貸し倉庫があるんだから、自宅に溜め込まず、ちゃんと元の場所に戻しましょうね、ってことなんだろう。

コンテンツ特化型資産管理サービスならではの配慮と言えるな。

しかも戻し忘れないよう、期限をすぎた場合は追加料金が発生する料金形態になっている。

人間誰しも損はしたくない。これはヒトの心理を突いた、うまい仕組みだな、と思った。

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次に、たまに払い出そうとしても払い出せない時がある。

世間ではこれを「レンタル中だったから借りれなかった」と言ったりするそうだが、

オレにはよくわからない。だって、オレの所有物である手数料を払うのに、払い出せない訳が無い。

これはオレの想像だが、ツタヤスタッフディスクメンテナンスをしてくれているのだと思う。

馴染みのスタッフが定期的に、汚れたディスクは読み取りエラーになるので、定期的にクリーニングしている、と言っていた。

から、そういうことなんだろう。

こういう時は、数日待てば払い出し可能になるので、特に問題はない。

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たまに、めちゃくちゃコアでマニアック知名度の低いタイトルを払い出したくなることがある。

流石にツタヤ管理してくれているオレのコレクションにもない場合がある。

そういう時は、素直に一般店舗から購入するしかない。

オレのコレクションに追加してくれるようオーダーを頼むことができるのだろうか?

オレはやったことがないからわからない。

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あとはそうだな、せいぜい対応時間が限られるところ。24時間やっている(やっていた)ところもあるらしいが、

多くの場合、深夜早朝はオープンしていない。まあ、これは普通の人にとっては特に困る問題でもないだろう。

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それぐらいである。

それぐらいのことを気をつけてさえいれば、初期費用200円、都度課金の払い出し手数料300円で、

膨大なDVD/CDコレクションが手に入ったのだ。

今のサブスクサービスとは違う。視聴しようがしまいが、月々数千円取られるのとは違う。

もし、その月に払い出ししなければ、かかる費用は0円だ。

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正直、ツタヤはどこで儲けているのか謎だ。

いくつか客側に制約があるとはいえ、それがキャッシュを産むような制約とは思えない。

コンテンツの購入費用、貸し倉庫家賃光熱費スタッフ人件費

オレの払い出し手数料で賄えていたのだろうか?

そのビジネスからくりはオレにはわからないが、

店舗という名の貸し倉庫が減ってきているというのだから

その謎のからくりも、時代の趨勢とは合わなくなってきたのかもしれない。

寂しい限りだ。

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ところで、ツタヤレンタル業を装いながらレンタル業ではないというのがここまでの話だが、

実はメルカリもCtoCサービスとか言っておきながら、

あれが実は本当のレンタル業というのも、あまり知られていない事実だろう。

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結論から言うが、メルカリアプリに並んでいる商品。各商品には販売者とされるユーザー名が付されているが、

あれはその商品担当スタッフであって、あのユーザーの所有物ではない。

では、所有者は誰か? 株式会社メルカリのものである

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例えば、初めてメルカリでモノを売るユーザーを想定してみよう。

最初の段階では、そのモノ、なんでもいい、機種変更して余ったSIMフリーiPhoneでも売ることにしよう。

そのiPhone正真正銘、その売ろうとするユーザー、ここではAとしよう。Aその人のものである

しかし、これに買い手がつき、Bというユーザー販売が成立すると、所有権メルカリに移る。

Bが買い、Bのモノになったのではないのか?

そうではない。Bは、デポジットメルカリに支払い、そのiPhoneを無期限でレンタルするのだ。

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次に、そのiPhoneを買ったBが、そのiPhoneに満足しなかった場合や、必要がなくなった場合はどうすればいいか

簡単であるメルカリに出品すればいいのである。そうすると、また別のユーザー、例えばCとしよう。

今度はCが購入希望という名のレンタル希望を出してくる。

ここで、最初に支払ったデポジットより安く売れた場合、その差額が、BのiPhoneレンタル使用料ということになる。

例えばBがAから50,000円で買ったiPhone。これをCに40,000円で売ったとしたら、BのiPhoneレンタル使用料10,000円だったいうことだ。

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この仕組みのすごいところは、レンタル料が無期限という点にある。

通常、レンタル品は期限が決められている。1泊2日◯円、といった具合だ。

しかし、メルカリ場合はこの期限がない。

にも関わらず、最初に払ったデポジット

次のレンタル希望者との間でディールした金額との価格差レンタル使用料なのである

レンタル期間によって変動はしない。

とてつもなく利用者側に立った料金形態と言える。

この姿勢が、ユーザーメルカリ参入をここまで促したのではないだろうか。

しかも、メルカリ面白いところはここからだ。

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不思議なことに、メルカリレンタル品の返却を義務付けていない。

ユーザーが壊したり、捨てたりしても、弁償する必要はないのだ。

ただし、その場合は、先程の例で言えば、BのiPhoneレンタル使用料は50,000円ということになる。

このレンタル使用料を低く抑えるためには、メルカリに返却(出品)することが最短の近道なのである

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さらに、先程のケースではレンタル使用料をBが払う形になっていた。

だが、時としてレンタル費用ゼロか、あるいはマイナスになることもある。

マイナスマイナス。つまりプラス利益ということである

Bが50,000円で買ったiPhoneを、Cが60,000円で買うこともあり得るということだ。

この場合、BはiPhoneメルカリからレンタルしておきながら、メルカリから10,000円をもらうことになる。

この費用名目は定かではないが、逆にメルカリiPhoneの保管管理費用として支払うのか、

あるいは管理CへiPhoneを発送する配送手間賃として払っているのか。

いずれにしても、こういうワンチャンもあるため、メルカリに参入するユーザーは多いのだろう。

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メルカリサイドからすると、ものすごく旨味のあるビジネスである

まず、在庫を抱える必要がない。最初商品ユーザーから買い取った時点で、

最初の客(レンタル希望者)が決まっているのである

在庫を抱える必要がないか倉庫費用もかからない。

いつレンタルされるかわからない商品仕入れて、いつ倉庫から捌けるかヤキモキする必要がない。

これは物販やレンタル業の経験がある人間からすれば、とてつもなくストレスフリーな状況だと言える。

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次に、商品管理スタッフ不要なのも特筆すべきである

メルカリシステムアプリのものを開発したり保守管理するエンジニア必要だが、

商品登録したり、商品写真を撮ったり、商品解説文を用意する商品管理スタッフ。この人件費スパッと要らなくなるのだ。

2021年12月の時点で、累計流通商品が25億品を突破したという。

累計なので、ある時点でのアクティブ在庫数は不明だが、それにしても、それだけ大量の商品を出品するには、

通常であればかなりの人数のスタッフを用意しないといけない。

それをユーザー負担とすることで、バッサリコストカット成功したわけだ。お見事である

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さらに、商品メンテナンスコスト不要である点。

在庫していれば、経年劣化するし、劣化しないように倉庫温度湿度管理などがシビア商品もある。

先述の通り、在庫しない、倉庫不要なので、メンテナンスコスト必要ないわけだ。

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最後に、手数料。先程のユーザーA・B・Cの例では、わかりやすくするために手数料を省いた。

実際のところは、次のレンタルが成立する時点で、成約した金額10%をメルカリ側が手数料として徴収する。

これは、いわゆる天引きという形になるので、取りっぱぐれがない。

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世の中の形ある製品

それはメーカーが開発し、製造し、販売することで商品となり、最初顧客の元へ届く。

ここまでは、一般的なことだ。

しかし、最初ユーザーメルカリへ出品した途端、それはメルカリの所有物となる。

倉庫必要ない。強いていえば、ユーザーの自宅である

あとは、メルカリプラットフォーム内で、ぐるぐるとレンタルが続けられるだけである

たまにレンタルが成立せず、ユーザーが廃棄することもあるかもしれない。

それはユーザーデポジットレンタル料として確定するだけのことだ。

メルカリを覗けば、こんなものまで売ってるの? と思わせられるほど、多種多様な、

それこそ、世の中のモノは(規約で禁制されているもの以外)大概揃ってしまうのではないだろうか。

そう、世の中のものは、少しずつ、少しずつ、すべてメルカリの所有物となっていくのである

  • オレはツタヤ阪急伊丹駅前店というところと契約していたので、 ツタヤ阪急伊丹駅前店にあるDVDとCDは全部オレのものである。 枚方駅前店じゃないのか なーんだ

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