2024-11-24

港南のタワマンを買って、人生が救われた

去年、港区港南地区築古のタワマンを買った。30代前半で独身だもんで、頭金出すのにほぼ全財産はたいて、これからほぼ死ぬまでローンだ。港南で古いタワマンなんて数えるほどしかいから、わかる人にはバレバレだろうけど。底辺サラリーマンが強引に背伸びした感じ。

普通なら「独身のうちから身の丈の合わないローン組むとか正気か」って話なんだよな。ただ、俺はそれで人生が救われているとしか思えないんだ。

2年前から会社との関係が最悪。ジョブ雇用なのに、ある日突然「君の能力を活かせる場所があるから」とか意味不明理由で、まったく関係ない部署に飛ばされた。教育サポート?そんなもんあるわけない。1年半くらい必死にやってみたけど、当然ポンコツ扱い。自分でもわかるほどなんもわからない。とはいえ、頑張ってるのに「まだまだだね」とか言われ続けてさ。なんなんだよ。

深夜や土日といった空いた時間は酒飲みながら勉強してる。転職しなきゃって思うけど、今の状態面接とか無理。というか履歴書職務経歴欄になに書けばいいかわからん。本職からすれば2年も何もしていない人でしかない。酔いながら「俺って何ができる人間なんだ?」とか考えてる。

プライベートもめちゃくちゃだ。会社のせいで忙しかったり精神状態一定じゃないのもあるけどほかにもいろいろあって、人に会うのも嫌になって、誰とも連絡取らなくなった。結婚子どもなんて夢の話のようにしか思えない。

たからみたらまるっきり鬱でひどい精神状態に見える感じじゃないかなーと思う。

ただ、夜になってベランダから街見てると、なんか気持ち落ち着くんだよな。再開発で次々新しいビル建って、地価も上がってって。俺の人生は停滞してるけど、この街は確実に上がってく。俺の代わりに成長してくれてる気がする。

この街見てると、子育て気持ちちょっとわかる気がする。自分はしょぼくても、大事ものが育ってくの見守れるの、それだけで救われる。俺にはもはや子どもなんて望めないからこそ、余計に。

昨日も「あー死にてえな」とか思いながらベランダから街を眺めると、高輪ゲートウェイ駅ビルの明かりが見えた。来年3月から開業するためのその明かりの瞬きを見ていると、すごく安心した。この街には、まだ見たことない景色がいっぱいできる。それぐらいは最後まで見届けたいなーと思えるんだよな。

人って誰かに認められなくても生きていける。でも、なんか信じるものないと無理。今の俺にはこのマンションと街しかない。はたから見ていると、街と自分人格を同一している異常者だろうけど、このタワマンのローンは俺の命のローンでもあるんだ。

ツイッターを見ているとタワマンとなると所有者と非所有者で煽りあうばかりだから、書いておきたくなった。

  • 頑張りなよ。ちゃんと働いて納税して、自分の好きなもん買っただけのことだから、ちゃんと立派だぞ。

  • まあ洪水のときは糞尿の噴水にお気を付けくださいねとしか

  • ワイは年収750万円資産1億円やけど普通のアパートに住んでるやで。

記事への反応(ブックマークコメント)

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