2020-06-21

いぼ痔との戦いの記録

201X年、10月

肛門は痛みの炎に包まれたーー!

というわけで、ある1人のいい年した腐女子といぼ痔の戦いの記録です。

結論からいうと、手術で切って治しました。

BL性的表現やシモい話、R18的な話にさらっと言及していますので、苦手な方はそっとこのページを閉じてください。

1:原因

というわけで、私は痔になってしまった。

いぼ痔である

元々すぐに切れちゃうタイプだったが、ボラギノールCMを見るたびに、

「や、ここまではいかんだろう(笑)

などと、ナメくさった人生を送っていたらこのざまである

…とはいいつつ、痔になってしまった原因はいまだにわからない。

これかな?と思うものがわりとあるので挙げると、

 

うんこ

・排便が2〜3日に1回の慢性便秘持ち、しか夕方に出る

・生まれつき3ミリほどの肛門?の脱肛癖があり、大人になってから5回に1回くらい出るので戻していた

(この部分が今回、立派ないぼへと変貌した)

 

ストレス

・当時、就活のために週2くらいバスで片道2時間のところへ通っていた

就職試験に落ちまくり、残すところあと1コマのみ

祖母危篤になり、ブッ生き返したところまだらボケHARDとなる

就職試験のため、1日8Hぐらい座って勉強していた

 

多すぎでは??

多分いろいろ重なった結果だと思う。

 

腫れて飛び出た、大人ダンゴムシサイズのいぼ痔はとっても痛かった。

 

2:通院

 

ウルトラ幸運にも地元には腕のいい肛門科があるので、迷わずそこに駆け込むことになる。

ここでダイマしておくと、愛媛県のいくつかの地域には、なぜか人口やら面積にやらに対して病院がめちゃくちゃあるという頭のおかしい(褒)ところがあります

田舎引っ越したい人で病院を重視する人はぜひ愛媛県検討してみてください。

 

話を元に戻す。

診察室に入った私を待ち受けていたのは、やはり肛門の触診だった。

おそらくは万人が肛門受診をためらう理由だろう。

 

私もいろいろ躊躇ったのだが、潔く、診察台の上でパンツの後ろ半分を脱いだ。

ちなみに先生男性です。

なおケツ毛バーガーだったのでこの件と、これから2年後に行う子宮頸癌検診でVIO永久脱毛を決意した。

医療レーザー脱毛はいいぞ!

 

話を診察に戻す。

先生はまず目で確認してくるのだが、その際に尻の肉を、よく肛門が見えるように広げる。

それがもう、ひどい激痛だった。

ヒギィ!である

 

先生の、見た所よくあるいぼ痔ですねという言葉にここで少しだけ安心した。

 

先生「それではゼリーつけますね〜中見ますからね〜」

 

地獄カーニバルはここからだった。

潤滑のためのゼリーを患部に塗るんだろう。

そう思っていた私は、ここで初の衝撃体験を味わうことになる。

 

私「ぐっ!?

 

ほんっと〜〜にこんな声が出た。

いやほんとマジで出る。

今思えば実に当たり前なのだが、診察器具肛門内に入れるために、肛門とその中にに指?でゼリーを突っ込まれたのである

もちろん、入り口にあるいぼ痔にダイレクトヒットするため、とんでもない激痛に見舞われた。

 

先生「う〜ん、中もまぁまぁ…」

 

よくない状態ではあるが、めちゃくちゃひどいわけではないのだろう。

なんとなくそんなニュアンスを感じながら、私はここで、痛みから思考をそらすためにある考えに集中していた。

 

よくBLの挿入シーンで内蔵が築き上げられるような〜的な描写のあれだ。

リアルBL体験だ…めっちゃ痛い…。

内蔵がぐっぐっするかんじがする!

しかもこれまだ先っちょくらいなんやろ…嘘やん…?

受けの尻を大切にしたい…。

やっぱりこれからも挿入じゃなくて素股ものばっかりになりそう…。

ラブ&ケツ&ピースアナルセックス負担高いなり…。

 

直接の診察自体ものの5分以下くらいだったように思う。

再び診察室に戻り、先生は口を開いた。

 

先生「う〜ん、薬で治しても切ってもいいんだけど。切った方がいいかな。切ります?今週できるけど」

私「エッ、今週ですか!?

先生あなたのだと日帰りで10分くらいだし」

私「10分」

先生麻酔してパチンってしたらおしまいだし」

私「パチン」

 

私の中の手術の常識崩壊した瞬間である

そ、そんなばかなーーー!?

が、やはり手術は怖いので薬でとお願いした。

先生曰く、薬なら3ヶ月ほどで萎むよとのことで、先は長いな…と、このときの私は楽観視していた。

 

3:通院と注入軟膏

なんとか通いで済んだ!

というわけで、飲み薬と注入軟膏が処方された。

 

注入軟膏…すなわちボラ◯◯ール的なものを使うのは初めての経験だし、肛門ウルトラ痛いので慣れるまでに時間がとてもかかった。

今では上級である

余談ですが、うまく注入できたら、R18男性向け同人誌にある人工的におならをさせるための準備シーンてこんなかんじなんだろうか…という感覚します。

もしくは入り口付近で出された系か。

 

話を戻す。

とにかくその時の心情はといえば、結構たいへんだなぁ、座るのも歩くのも痛いし、困ったなぁ。

でも切らずに済んでよーかったー!

というものであった。

そう思ったのもつかの間。

初診から5日ほど経った朝、尻に違和感をおぼえてトイレに行くと、無慈悲にもいぼ痔は1.5倍ほど膨れていた。

トイレに行くたびに風呂場でよくよく尻まわりを洗って清潔にし、薬もちゃんと飲む&注入していたというのに。

 

先生「確かに大きくなりましたね〜。まぁでも膨れることもあるものなんで大丈夫ですよ」

私「そうですか…」

 

私は考えていた。

実はこのとき、もう最後に持っている就職試験コマも落ちてしまったと思っていた。

仮に受かっていた場合、手術を受けても術後にギリギリ問題のない最終試験ではあるーー。

 

私「あのー、切ってもらっていいですかね…」

 

なぜか先生は切らなくてもいいと思うけどねと初診の時と違うことを言ったが、手術を行うことになった。

約1週間後である

 

血液検査、尿検査肛門圧力検査、そして手術費込みで3万5000円ほどかかる見通しだった、多分。

実はこの頃いろいろあって実家に頼っていたので、領収書を両親に渡したらどこにしまたか忘れたらしい…。

 

ちなみに尿検査問題なし。

血液検査は、中性脂肪コレステロール値が少し高いと言われ、とてつもなくショックを受けた…。

 

4:手術

手術当日がやってきた。

ジャージスウェットなどの楽で脱ぎやすい服でと指示があったので、ジャージで颯爽と私は診察室にあがった。

肛門圧力検査はなんなく合格

この圧力検査も例にもれず、器具挿入時にはズドムときて苦しいが、入ってきたらあとは痛くなくて、時々先生の指示通りにケツを締めるだけである

楽だった。

 

しんどいのは浣腸である

小さい頃によくしていたけど、何度やっても慣れない!

しかもがんばって最低我慢時間より1分くらいしっかり我慢したのに、前日夜にうんこしてたもんだからなにも出なくて草が生えた。

本当に、本当に、なにもでなかった。

かけらすら。

私の努力とは…。

 

そのあとは手術室にさらっと移動して、転がされた。

ついに台が上がり、先生がやってくる。

準備開始である

 

ちなみに手術室には立派な木のスピーカーが据え付けられており、先生が好きな曲がかけられていた。

 

私(ほわ〜手術室ってやっぱスピーカーあるんや〜)

先生「今回録画なし!」

看護師はい

私「!?!?!!!?!!」

 

不穏!

でも録画されないからよかった。

なお録画モニターが見える位置にあったので、グロ苦手な私からすると本当によかったと思う。

 

うつ伏せになり、尻肉を養生テープらしきもの(医療用のはず)で左右に広げられ、肛門の消毒が始まる。

肛門の消毒は、冷たくてとても痛い。

いだっ、と声はでるけど、まだ耐えられる範囲だった。

 

「痛いっ…痛っ…いっ…いだっ…」

 

このようなやばい悲鳴をあげだしたのが、消毒後の麻酔だ。

最初の3発くらいはまぁまぁで、ちょっと痛いな?程度だったのだが…。

その後から本当に、痔の治療始まって以来の傷みが訪れることになる。

 

インフルエンザ予防接種の傷み。

あれと同じくらいのが、尻の穴という敏感で制御のきかない場所バツバツされるのでめちゃくちゃ痛い!

1発1発なら耐えられるものの、連続して8回か10回くらいは本当にきつかった。

痛い、痛い、痛いとずっと呟き続けた。

途中、気持ち悪くなってきてもうダメだと本気で思ったくらいである。

久しぶりに病院涙目になった。

 

先生麻酔もう効き始めますからね〜。(3秒空白)はいっ、もう効きだしましたよ〜!」

私「!?!??!」

 

その瞬間、私の肛門感覚はどこか遠くへ行ってしまった。

麻酔の ちからって すげー !▼

 

そこからは本当に早かった。

ぐったりした私の尻に、プレートを3枚くらい載せて時々コツコツ叩いているような感覚がし始める。

ただ、ジョキッという音が聞こえたり、麻酔のきいていない尻の割れ目や膣口あたりにガーゼか綿らしきものが当てられる感覚がしたりする。

もちろんだが、血は出ているのだろう。

あと、肛門に今なにか突っ込まれたな?くらいもわかった。

 

先の麻酔の痛みで血圧が高くなった下がっただかで、途中吐き気が出てきてそれどころではない状態だったものの、時計を見たら本当に施術自体は5分ちょいくらいで終わっていた。

全部で10分には収まっていなかったけど、それでも20分以下である

医療技術進歩を身を以て知った。

 

術後は車椅子に乗せられ、病室まで移動させてもらう。

何気に人生車椅子だった。2度と乗らないことを祈りたい。

 

看護師「それじゃ、説明通り術後1時間、病室で安静にしてもらいます。帰りに診察してもらってね。痛み止めが処方されるからね」

私「エッ」

看護師「エッ?あれ、聞いてない?」

私「はい

看護師「あららごめんなさいね…」

 

頼むぜ!

結局、ぐったりして連絡どころでない私は、術後ジャストあたりに迎えにきてくれていた母への連絡をすっぽかし、母があわてて病室へ駆け込んでくる事態を起こしてしまった。

 

とりあえずこの日は出血も止まり、何事もなかったので、無事に家に帰宅した。

痛み止めと麻酔が効いて痛みは感じなかったが、麻酔疲れで速攻で寝た。

 

5:予後

手術後も以前と変わらぬ投薬治療で、約1ヶ月ほどでだいたいの傷口は塞がった。

術後3日くらいは尻に痛みが走るのを恐れて痛み止めをしっかり飲んだので、そんなに痛みは感じなかった。

 

また、うんこをした際に今まで脱肛気味だった部分がヤッホーしなくなって本当に快適になった。

4年経つが、あれから1度もヤッホーしたことはない。

 

6:最後

痔はほっとくとやべぇぞ!

やべぇと思ったらお医者さんに相談だ!

今いぼ痔の手術に迷ってる人の参考になれば幸い。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん