はてなキーワード: 等幅フォントとは
Windows10 以降のWindowsに標準搭載されるようになった「UDデジタル教科書体」というフォントがある。游ゴシックに並んで書体が美しいフォントで、そこらへんのチラシや張り紙などで濫用されているのをよく目にするだろう。
だがUDデジタル教科書体はバリアントが6種類もあって、それぞれがどんなフォントなのかわかりにくい。Word でバリエーションを選ぼうとすると、一覧にはこんな風に並ぶ。
フォント名を単純に昇順で並べただけで、バリアント順になっていない。これでは何がなんだかわからないので整理してみよう。
書体名 | 和文 | 欧文 | ウエイト |
---|---|---|---|
UD デジタル 教科書体 N-R | 等幅 | 等幅 | 標準 |
UD デジタル 教科書体 N-B | 等幅 | 等幅 | 太字 |
UD デジタル 教科書体 NP-R | 等幅 | プロポーショナル | 標準 |
UD デジタル 教科書体 NP-B | 等幅 | プロポーショナル | 太字 |
UD デジタル 教科書体 NK-R | プロポーショナル | プロポーショナル | 標準 |
UD デジタル 教科書体 NK-B | プロポーショナル | プロポーショナル | 太字 |
各バリアントは
という順列組み合わせになっていることがわかる。
日本語の文面は等幅フォントが読みやすく、英文・英単語はプロポーショナルフォントが読みやすいからだ(メイリオや游ゴシックなどもこの組み合わせである)。その組み合わせの NP ひとつでオールマイティにいける。
なお、和文に強いてプロポーショナルフォントを使う場面はなく、せいぜい見出しやタイトルなどの短いセンテンスや、UI部品のメニューなどスペースが限られる用途などに限定して使うべきだろう。
また、英語の等幅フォントも同様で、桁が揃っていないと見にくい表の数値や、プログラムのコードくらいしか一般的には使い道がない。
つまり「N」や「NK」の出番はほとんどないのである。(誤字訂正しました。指摘サンクス)
繰り返します。UDデジタル教科書体は NP-R/B 一択です。
ちなみに、はてな匿名ダイアリーをWindows環境で閲覧すると、本文の表示には「Meiryo UI」が使われています。この書体はOSのUI用に作られた省スペースフォントで、文字幅を強く圧縮した独特の形状をしています。ファイル名やメニュー項目を表示するには省スペースで重宝ですが、ブログの本文などの長文を表示するような用途にはまったく適していません。ごちゃごちゃと詰まっていてとても読みにくいです。こんなもの、普通は読みものコンテンツの最優先フォントに使ったりはしません。
なぜこんなことになっているのか、スタイルシートを読み解いてみましょう。
font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, "Helvetica Neue", "Hiragino Sans", "Hiragino Kaku Gothic Pro", "ヒラギノ角ゴ Pro W3", "Noto Sans JP", sans-serif;
まず先頭に "system-ui" という総称フォントが書かれているのが噴飯ものです。
総称フォントとは「指定された固有フォントがひとつも見つからなかった時に最後の手段として代替できるような一般名」のことで、本来はフェイルセーフとして font-family 値の末尾に書き添えます。ブラウザは総称フォントに対しては必ず何らかのフォントを割り当てていますから、どう転んでも何かのフォントは見つかり、最低限の表示が保証されるわけです。
ところがそれを先頭に書いたりしたら一発でフォントが見つかって、それ以降のフォント指定は読み飛ばされてしまいます。system-ui の後ろのカンマ以降の情報は実質的にただのゴミです。書く意味がありません。
なぜこんなスカタンなフォント指定になっているか、だいたいの想像はつきます。
このフォント指定は、MacOS付属の「San Francisco」という粋なフォントを呼び出す裏技として一部で流行していた方法なのです。すごく使いたかったんでしょうね、San Francisco を……。
しかしMacOS以外のOSでも、system-ui にはそのOS固有のフォントが割り当てられています。Windows の場合は長文の表示にまったく適さない Meiryo UI だった、というわけです。
どっちみち San Francisco は記事内の半角英数記号くらいにしか使われませんが、Windows の和文表示をすべて台無しにしてでもそうしたい何か強い理由があったんでしょうか。私には合理的な理由は思い当たりませんが。
なんでメイリオって言う可読性に優れたフォント有るのにわざわざ游ゴシックなんて細過ぎて見づらいフォントを採用したがるのか。
またMacの真似したくなったのかね。でも肝心のディスプレイ解像度や、低解像度でも可読性を上げるためのシステムがまともに動いてないんだから現状では異様に細すぎてぼやけまくる糞フォントでしかない。
日本法人は明らかに認識してるだろうに何でこの問題に対処しないのかね。自分たちは4Kディスプレイ使ってるから問題無いと思ってるのか?
もう游ゴシックをオフィスのデフォルトフォントにするのやめてくれよ。誰かの作った資料が游ゴシックだと、可読性上げるために全部メイリオにしなきゃならないんだ。しかもそれでレイアウト変わるからそれも考慮しなきゃならない。
8みたいな糞UiのOS出しといてそんなこと今更気にするのか?
基本的にセンスのかけらもないUIばっかりなマイクロソフトの製品で唯一評価できるものだし、無印のフォントに採用しても問題ないデザインだと思う
等幅フォントが無いフォントをデフォルトにするのはよろしくないというなら、等幅造ってくれ
どうせ英語のみプロポーショナルフォント何だろうから問題ないだろ
十 十 化 女 家 (等幅フォントでご覧下さい)
→ Googleでそうしてたというだけの話。もっと前にあったカタカナ語で末尾の「ー」を省略するルール(インターネット→インタネット、メモリー→メモリ、ヘッダー→ヘッダ)と同じで、決まりでもなんでもない。
→ タブ文字によるインデントはスペース2文字分にも3文字分にも変更可能。エディターによっては1段目だけ4文字分、それ以降は2文字分ずつ深くなるようにもできるので、自分が見やすいように変えられる。
→ スペース幅はフォントによって決まるので、フォントと文字サイズに依存してしまう。「スペースでインデントせよ」とするならフォントも指定しなければ無意味なのに、そういう規約は皆無。
→ CUI時代ならともかく、今はプロポーショナルフォントをどこででも使えるので、コーディングにも普通に使ってよい。これも前出1-3と同様にフォントの問題なのにフォント指定はされない。
→ lintを使うべき。また等幅フォントであっても文字幅は一定にならないし、文字間隔も揃わない。桁が揃うのみ。しかし数字ならともかく「英単語の桁揃え」とは? そもそもインデント以外でコメントなどを桁揃えするのは悪例として知られているはず。
→ それが問題だろうか。画面表示上の心配なら無用。表示時(ユーザーに見えるとき)はプロポーショナルフォントになる。
→ 文字間隔が一定になるのはプロポーショナルフォント。コーディングにおいては「見ること」よりも「読むこと」のほうが大事。