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はてなキーワード: ctとは

2009-06-18

http://anond.hatelabo.jp/20090618201008

感情論という件については、

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7344149

こちらが参考になると思います。

麻生総理景気対策の内訳は以下の通り

http://www.kantei.go.jp/jp/keizai/index.html

雇用対策】

住宅・生活対策(全国の主なハローワーク(190ヶ所)で相談援助

雇用維持対策

解雇雇止め等の労働条件問題への適切な対応

●相談体制の充実(一部のハローワーク及び監督署の12月29日及び30日の開庁)

非正規雇用対策等に関する支援

産業界に対する賃金雇用確保の要請

地方公共団体が行う緊急対策への財政支援

雇用維持政策

再就職支援対策

内定取消し対策

雇用保険料の引き下げ

雇用保険の給付見直し

社会保障

医療の安心確保

年金記録問題への対応

出産子育て支援

介護従事者の処遇改善人材確保等

出産子育て支援の拡充

障害者支援の充実

医療年金対策の推進

金融資金繰り中小企業支援対策】

中小企業資金繰り対策

日本政策金融公庫の危機対応業務の発動

金融資本市場安定対策

金融機能強化法の活用改善

国際協力銀行JBIC)を活用した日本企業海外事業向け資金調達等の支援

建設業の資金調達の円滑

住宅不動産市場対策

●下請け事業者の保護

日本銀行による流動性供給

中小企業資金繰り対策の更なる拡充

●改正金融機能強化法に基づく国の資本参加枠を2兆円から12兆円に拡大

銀行等保有株式取得機構活用・強化

●中堅・大企業資金繰り対策

国際協力銀行JBIC)の活用による我が国企業海外事業に対する貸付の拡充

建設業の資金調達の円滑化

住宅不動産市場対策

中小企業対策税制

相続税制、金融証券税制

【生活者支援(定額給付金消費者対策等)】

消費者政策強化対策

定額給付金の実施

消費者庁の創設など消費者政策の抜本的強化等

【成長力強化、低炭素社会の実現】

省エネ・新エネ設備等の導入加速

交通分野の省エネ化、モーダルシフト

地域における取組の推進

環境エネルギー革新技術の開発促進

省エネ交通機関の開発加速

国際競争力向上に直結する技術開発の促進等

●美しく活力あるふるさとづくり

地域の生活排水対策

地域活性化農林水産業対策】

省エネ・新エネ設備等の投資促進税制

海外子会社利益の国内還流

環境性能に優れた自動車に対する減免

地域の生活排水対策

農林水産業供給力・競争力強化

国産農林水産物の需要喚起

資源管理・回復(水産業

●新たな市場の創出

●「安心実現のための緊急総合対策実施」実施のため、地方公共団体への交付金

道路特定財源暫定税率の失効期間中の地方税等の減収を補てん

高速道路料金の大幅引下げ

地域企業再生商店街活性化、ICT活用、PFIの活用による地域経済活性化

観光立国の推進

地域建設業の新分野への進出や他産業との連帯事業等の支援

●安全・安心な交通空間確保と物流コストの低減等に直結する交通ネットワーク整備

地域づくりの推進

●「地域活力基盤創造交付金」を創設

農業の将来を担う経営の育成と雇用創出等

技術開発の加速と農商工連帯、国内農産物の積極的活用

森林林業活性化

水産業活性化

●食に対する信頼確保等

●親切でわかりやすい農林水産行政の展開

雇用創出等のための地方交付税を増額

地方自治体一般会計)に長期・低利の資金を融通できる、地方共同の金融機構(仮称)を創設

地域のきめ細かなインフラ整備を確保するため、「地域活性化・生活対策臨時交付金」を交付

住宅防災対策】

省エネ長寿住宅の振興・住宅投資活性化

高齢者の安心・安全を支える居住空間の確保等

●児童を地震から守る学校づくり等の推進

地震集中豪雨等による災害の復旧・防災消防等の対策

●安全・安心の確保

高齢者の安心・安全を考える居住空間の確保等

住宅減税や容積率の緩和などによる住宅投資の促進等

公共施設耐震化等防災対策

また、麻生首相が総理になってからやったことが書かれているので転載します。

麻生首相になってやったもの】

・一次補正(済み)

金融機能強化法案関連(野党参議院待ち)

日本領海拡大(済み)

国連演説

ワープア正社員にした場合の補助

テロ特措(野党参議院待ち)

派遣法改正(野党参議院待ち)

IMF外貨準備高から10兆円貸し出し(民主はなぜかこのドル不安の中で準備高削ってドル売り宣言)

・二国間の経済支援要請をすべて拒否、今のところアイスランド韓国×(民主IMF批判してたが、なぜか特定国への2国間支援表明)

ASEAN+3の通貨スワップ拡大を話していくことで合意、つまり韓国支援なし

空売り市場監視等強化

政府銀行マネーロンダリングへの対応の甘さを指摘

 その翌日から、数件の経済ヤクザ逮捕

G7での行動指針採択

・G20にて金融市場の透明化で共同合意

・日印安全保障協力共同宣言

 (民主小沢寝不足の為、シン首相との会談キャンセル<翌日青森選挙の為の演説は実施>)

クラスター爆弾撤廃条約調印

安倍政権で行われ福田政権で止まっていたガサ入れ再スタート

朝鮮総連強制捜査(数十年脱税疑惑があったが放置されてきた在日商工会にメス)

アーレフのガサ入れ

革マル派活動家ら11人逮捕

大麻麻薬等の摘発が増加 動いているのは厚生省麻薬取締課、通称マトリ

福田改造内閣幹事長時代】

増税再建内閣経済対策を持ち込む

中小企業への銀行貸し出しに政府保証を入れる救済策(済み)

【その間にぶらさがり記者連中のやったこと】

ホテルのバーの値段を調べる

カップラーメンの値段を調べる

・解散を煽る記事を書く

理由:(新聞社が軒並み赤字のため、選挙広告費目当てで)

これだけ。

まさにマスゴミ

http://cotodama-6000.iza.ne.jp/blog/entry/829329/

しかし、ご存じのとおり、党首討論ノーカット版)では、鳩山代表がいかに大人げない、感情的な発言をされていたのかがわかると思います。

まだご存じでない場合はYoutubeに載ってますのでご覧いただきたく。

http://www.youtube.com/watch?v=MwTxVZF2to0&feature=PlayList&p=2767C5A6517F21DD&index=0&playnext=1

あとは有名なモノとして、

http://www.youtube.com/watch?v=Tsz_wgCUhZI

2009-05-19

上海の国際的な金融センター実現にはまだまだ距離がある

箱モノは出来た。インフラも整備された。しかし言論の自由はないままだ。

衝撃的な変化が連続している。

中国外貨準備は1兆9540億ドルだが、このうち、7679億ドルが米国債権の保有であることが分かった(三月末現在)。ちなみに日本は6867億ドル、優に一千億ドル、中国日本より多い。

これを背景に「2010年にもGDPで中国世界第貳位になる」などと傲慢な自信が溢れる。

注目の経済フォーラム上海で開催された。陸角嘴フォーラムという。

テーマは「上海をいかにして香港ロンドン、NY並みに世界金融センターにするか」。(この題名から東京が落ちていることに注意)。この討論のために中国を代表するバンカー中央政府からは周小川人民銀行総裁ら700名が出席した。

金融センターと化す“容れ物”だけは既に出来た。

嘗て朱容基首相は「箱ものばかりつくってどうするんだ」と嘆いたが、金融センターに必要なのは第一にNY証券取引所のようなコンピュータ管理の巨大システムである。

日本森ビル建設した「世界金融センタービルは101階建て、すでに昨年、上海の陸角嘴の一等地に鳴り物入りでオープンしたが、賑わうのは展望台だけで、入居したテナントはまだ45%程度。関係者は真っ青になっている。

しかも上海は、森ビルの隣にもうひとつ金融センタービル建設する。

第二は規制緩和がなお必要なことである。

フォーラムの席上、上海市をおさめる兪正声・共産党上海市委員会書記は「上海を国際金融センターとすることは、中国金融分野を開拓するためでもあり、経済発展方式の変換と調和的な持続可能発展の実現のための選択でもある。上海にはすでに比較的整った金融市場システム金融機構システム金融業システムがあり、国際金融センター建設を加速するための良好な条件が備わっている」

などと獅子吼した。

 

中央政府上海市政府の政策すりあわせが前途に山積み

ところが同フォーラムで周小川人民銀行総裁はこのことに深くは触れず「世界金融危機は、G7の間で解決可能であり、中国はこの一連の動きの中で発言力を高めた」と述べるに留めた。

席上、会場からは「中国は国際化のために人民元建てのボンドを発行し、世界に買わせろ」などと威勢の良い発言もあった(ウォールストリートジャーナル、5月18日付け)。

問題点を指摘したのは屠光紹・中国証券監査委員会副主任だった。

金融センター化する鍵はなんといっても中央政府の権限になる規制緩和である。上海市政府中央政府との政策のすりあわせがない限り、すぐに国際化することは無理があり、また上海市条例など、中央政府の政策改正にともなって地方政府レベルでの規制緩和が夥しい」と問題点を指摘した。

第三に必要なのは透明な情報、それを可能とするための言論の自由である。

言論の自由がない国では、マーケット情報操作を受けやすく、決して国際的な取引が出来ない。

上海では市場に必要不可欠の企業情報からしてインサイダー取引デタラメ資産内容、虚偽に満ちた業績報告など、一から出直すべき状況の中で、貧弱な情報空間を放置たま金融センター化を目ざすという剛気な姿勢は良いにせよ、基本的に矛盾なのである。

おりしもこのフォーラムと同じ日に、中央政府電子台(つまり国営放送)CCTVの会長が更迭された。

上海市トップの愈正声は、金融国際化に一言だけ言及した後、次のようなインフラ整備に関して自慢げな報告をした。

上海南匯区を浦東新区に組み入れることを中国国務院がこのほど認可した。新たな浦東地区は国際的な金融センターと水運センターとして上海建設するにあたっての機能集中エリアとなる」

また兪正声・上海市共産党委員会書記(兼中央政治局員)は、「国際金融危機という重要な時期に、国務院は、『現代サービス業と現代製造業の発展と国際金融センターと国際水運センター建設上海による加速推進に関する意見』を発表し、上海南匯区を浦東新区に組み入れることに同意した。この措置は、改革開放をいっそう推進し国家全体の競争力を向上させようとする中国の決心を示すだけでなく、上海経済構造転換と長期的発展を促進するという戦略的な意義を持つ」と発言した。

つまり土建屋的発想のインフラ整備に関しての成果を自慢しただけで、言論の自由に触れていない事態が浮き彫りになった演説である。

上海市場の国際化、まだまだ道は遠い。

2009-04-14

http://anond.hatelabo.jp/20090414140559

たとえば、はてなCTOとして色んなメディアで取材を受けてカッコイイイメージ伊藤直也はてダを見に行ったら、毎日のように凄まじいまでの勢いで「エアコンのリモコンが見つからない」「冷蔵庫が壊れた」「渋谷スクランブル交差点の真ん中で転んだ」とか顔文字満載で書いてあったら、残念な気持ちにならない?

2008-03-01

アブソリュートラップ <前編>

TRACK1(INTRODCTION)

 激しい喉の乾きで突然目が覚める。枕もとの煙草ライターをまぶたも開けずに手に取りカサカサに乾きあれ果てた、割れ果てた、唇にくわえ火を付ける、ここまで3秒だ。

 ふた息ほど肺に送り込み喉の乾きが最高調を迎えてから立ち上がり、冷蔵庫の中のうんと冷えたコカ・コーラの缶を開け、流し込むように飲む。

 ようやく意識がはっきりと戻ってから今が朝か夜かを確認する。僕は起きた時はここまでしないと喋ることも考えることもままならない。起き抜けの煙草と飲み物、ここまでが見物。この2つで僕はやっと僕という存在になる。察するに今は夕方、だいたい4時といったところか。部屋の中を見回してもいつもと変わった様子は見られない。脱ぎ散らかされた服、いつもどうりだ。汚くて狭い部屋。その通りだ。僕の部屋を末期症状と呼んだのは誰だっけか、そろそろ掃除のしどきかもしれないな。

 とりとめのないことをそこまで考えたところで、僕は自分が泣いていたことに気づいた。いや、正確にいうとさっきまで泣いていたのだ。足元に転がった鏡に顔を写し、見ると目の下に涙が乾いた跡がある。それは、とても妙なことだった。なぜなら泣かなきゃならない理由がない、思い当たらない、仮に嫌な夢や怖い夢。憶えないよね?見ていたとしてもそれは妙なことに分類される。僕は眠れば必ずといっていいほど夢を見、またそれをことごとく覚えているという割合特異な人間なのだ。特別何もなくても、何はなくとも、何かの拍子に涙がこぼれることがあるのだろうか。窓の外では子供の声がする。今、何時?汝、そういえば僕は寝る前、何をしていたんだっけ。

 僕は、なんで泣いていたんだろう。僕は何してたんだろう。ねぇ。

TRACK2

 何年前?5年前。

 僕は浪人生だった。とある大手の美術予備校に通っていて、それなりに志を抱いてもいた。一体、僕の志って何だろう?愛称は「ダル夫」、同時にそういう悩みを抱え始める年でもあったのだが、最初、風向きはすっかり僕にあるような気がし、そして何かが僕の思うとうりに、旗幟、動きはじめるそんな気がしてもいたのだ。単純に浮かれていたといってもいいのかもな。

 その年、僕が夏の捕獲に成功したのは5月ごろだった。

 「何してるの?」

 「昼寝しようと思って」

 「あ、そうなの」

 あたりさわりのない会話の中でもとびきりあたりさわりのない、言葉を交した。裃から下。僕は臆病な割にはずうずうしい人間なので、誰もいない屋上のベンチの彼女の隣に座った。これから寝ようとしてる時に、よくしらない男に隣に座られることがどのくらい嫌なことかなんて気に、考えたこともないし、考えてもよく分からないし。なので考えないけどどういう訳か彼女は眠った。

 時計は2時を回り僕の居る建物の廻りでは人がせわしなくぐるぐると回る、その証拠にたくさんの音を巻散らていた。カサカサと葉擦れの音。聞こえ出すと。彼女の少し茶色い髪もさわさわとなびきだすのです。とたん、工事現場の騒音も人びとの喧騒も、不思議と遠のき、何も、聞こえなくなってしまった。僕はなんとなく彼女の髪を撫でた。訳もないけれど。

 僕は何も確かなことは分からなかったけれど、ショートカット彼女の髪の暖かさと連動。この世界に、やがて、ほどなく、やってくる季節のことをそっと教えてくれた。

 僕は鉛筆カッターナイフで削る。これは僕にとってとても落ち着く行為なのだ。何故か。別に僕が文明の利器を忌み嫌い、しつこくアナログにこだわっているというわけでもなく、純粋に絵を描くためには、そのためには、字を書くときに比べ長い芯を必要とするだけの話だ。

 どういうわけか、というわけで。僕は鉛筆カッターナイフで削っていた。全部で30本くらいは削ったんじゃないだろうか。この時は時間潰しのつもりで筆入れの中の鉛筆という鉛筆を削ってしまおうと思っていたので、だので、むやみに使うあてのない鉛筆を中心に削っていた。

 僕の座っていた場所、もう人の通ることのなくなったアトリエの前の廊下普通はこの時間アトリエの中で一生懸命になっているものなのだが僕はそこにいた。ふとした拍子にドアが開き、見覚えのある髪の色が目に飛び込んで。時、綻んで。

 「描かないの?」

 その髪を知っている。

 驚いたことに、僕は隣に座る彼女の名前さえ知らない。驚愕に値。なのにこうしてもう随分と話をしている。

 彼女も自分の鉛筆を削っているが、並んでこんなことをしているのは、なかなかどうして変なものだ。僕はもう指が痛い。意味あんのか、だいだい。

 「カッテぇなこれ」

 「貸して、こういうのは…ほら」

 と、その髪。

 「うまいね」

 鉛筆の木の部分を大きく削り取り芯を露出させた。彼女にそう言うと少し得意そうだった。6Hの鉛筆ともなると、異様に固く、尖らすのにも苦労するのだ。

 「ねぇ、ご飯食べないの?」

 「うん。俺はあんまり減ってないからいいや。食べたら?」

 「…わたしもいいや。お昼ご飯とかっていつも食べないから」

 「そう」なんて言っていいか分からなかったからそう答えた。

 僕も彼女も結局絵なんて描きやしなかった。なんだか知んないが、かったるくなってしまったのだろう。

 その何日か後。僕達は1度だけデートした。

   TRACK3

 J子さんの髪の色には変化、少し変わった。どのへんが?あそこのへんが。あ、そこらへんか。

 彼女は僕よりも歳がひとつ上で。その上でそのせいも有るのか無いのかそれは分からないけれど、ときおりお姉さんぽい態度をとろうとした。しかしながら、彼女は僕と同じ年度に卒業している。留年したからだ。入院したからだ。とにもかくにも、彼女は何となく僕に世話を焼いてくれてるようだった。

 彼女の作ってきてくれたお弁当を一緒にたべながら、僕は彼女に好意を感じたが、それははっきりした形をとる様なものではなかったし、言わなければいけないのであろう一言が僕にはどうしても言えなかったのだ。あるいは彼女はただ親切だっただけなのかもしれないのだし。シット。

 何月だったか忘れたがとりあえずは冬のとても寒い日だ。ラッシュアワー時よりはいくらかは空いた、電車から降りてきた僕はそう急がずに改札をくぐり、彼女の姿を探す。姿を捕捉。細かい位置まで指定しなかったのに、彼女はきちんと分かりやすい場所にたった今定刻どうりに立っていたわけだ。

 「ごめんね。待たせちゃった?」

 「ううん。そんなに待ってないよ、さっき来たから」

 そう言って読んでいた雑誌を閉じカバンにしまう。

 「来たね」

 「来たよ」

 僕はそう答えて微妙な顔つきをした。

 なぜ僕達がこの朝などに待ち合わせをしたのか。といういきさつはこうだ。前後するが戻る。

 この頃僕の足は予備校から大分遠のいていて、ほっといてたまに行く程度になっていたのだが、たまたまクラスの奴(ボケ)が僕のことを学校に連れて来いと彼女にちょこっとほのめかした。軽い冗談ぐらいにしか僕は考えいなかったのだが、帰りがけ彼女はこう言った。

 「何時にする?」

 僕は驚く。

 「早目に着くようにしよっか、そしたらいい席取れるし。わたし達来るのとても遅いでしょ。だから、変な場所でばっか描いてるから、やる気にならないんだよ。8時じゃ早いか、8時15分は?早すぎる?」

 早過ぎるし、展開早過ぎるし。早く過ぎるシーン。

 「がんばるよ」

 彼女の乗る電車はもうすぐホームに入ってくる。それを知らせるアナウンス

 アーッ、アーッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。

 「ちゃんと来るんだよ。いい」

 そして彼女を乗せた電車は行ってしまった。

 アーッ、アーッ。ンンッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。答えはアイ、シー。

 ネクスト・デイ、という呈。

 2日目の待ち合わせも同じ時間・場所で行われた。まるで口の中にドライアイスでも入ってるかのように白い息がもわもわと凝固せず出る。当たり前のような話、僕はそんなもの食べたくない。けど、でも。あたりの人という人の口からも同じように白い煙が出ても、誰ももうドライアイスなんか食い飽きたとは言わないので、僕も不平不満を口からは出さなかった。出したのはまさに白い煙だった。

 腰の絞られた濃いグレーのピーコートのポケットに手をつっこみ、眠い頭と当惑する気持ちをこさえ、彼女を迎え、姿を残さねぇ。そんな背が高くないというよりは小柄と言ったら正しいくらいなのに、彼女はロング丈のコートが意外に似合った。

 「や。時間どうりに今日も来たね」

 と彼女と翳す手。

 「そりゃね」

 と僕。

 言葉少なにそう歩き出す。

 「こうやってお互い待ち合わせればきちんと行けそうだね。こういう風にしてればわたしも行くしかないしね」

 「俺だって早く起きないわけにはいかないもんなぁ。7時くらいに起きてんだよ俺」

 「えらいじゃん」

 初めからそうだったけど僕達は相変わらず言葉少なだった。けれど、淡々としているというわけではないのだけど、大はしゃぎするふうでもない。笑いはしても、腹を抱えてゲラゲラと笑うなんてことはなかったようなという記憶で。19才になったばかりの僕と20歳の少女、差異があると、「サイ」が変わるの。そう彼女は20才になっているにも関わらずその印象は少女のままだった。その2人がこんなにも、まるでうっすらと積もった雪の上を静かに歩くように言葉を交すことは、僕にある風景を描かせた。

 描く、書くと。

 その風景とはこうだ。

 (ムーボン、ムーブ、オン。見えるか、聞こえるか。始まるぞ、濃そうな妄想のシーン。)

 陽の光がとても弱々しく感じられる。風が強いせいか肌寒い、ここは何処だろう?

 見慣れた風景と感じるのはきっと有るものがすべて決まりきっているせいなのだろう。僕はここが何処か分かった。学校、おそらく高校だ。びゅうびゅうと風が空想の怪物の呼吸みたいに聞こえるので僕は心細くなりフェンスにしがみつく。その僕の指を固く食い込ませた金網の向こうに彼女が見える。小さくしか見えないが僕の知っている彼女は僕だけが学校と分かり得るぐらいの小ささで建つ建物と僕の中間に立っている。なぜか僕も彼女制服を着ている。バサバサと髪が巻き上げられ服の皺がとたんに生命を持ったように暴れる、風が僕達の世界の全て、有体から思念体、一切合財何もかもを飲み込もうとしているみたいだった。

 「     」

 僕は胸が潰れそうになって必死に彼女の名を呼んだけど全てかき消されてしまい、届かない。すると、髪を服を草を巻き上げる耳を裂く風の音、一切の音という音を彼女が遠ざからせてくれた。

 あたりにはもう心配する事なんて何もないのだ。

 けど、けれど、何で彼女はまだ思いがけず不幸に命中してしまったような悲しい顔をしているのだろう。

(ちょっと調子が悪いのか、そうか。なら、鬱蒼など晴らそうか。そのスイッチを押せ、行くぜ。)

 リブート。

 その後。

 僕は何度か彼女の悩み事のような話に付き合ったことがある。そのたびに快方にむかったように思われた彼女も、それはしばらくするとまたがくんと調子を落とす。こういうふうに言うと冷たいかも知れないけど、そういうのはどうにもこうにも本人次第だ。何とかしたいが、したいが、悲しいけどどうしようもなく本人次第だ。SPみたいに、彼女にへばりついて、いつ降ってくるか分からない災いの流星群から守ってやることもできないし、だいたい、彼女が望むかどうかも不明じゃ現実的じゃないじゃない。

 というわけで僕はただ見ていた。

 その日も彼女は複雑な表情。僕はと言えば相変わらずも怪訝な顔。それらには触れられずに帰りの道を僕は彼女と歩いた。

 「ご飯食べていく?真直ぐ帰る?」

 「お腹も減ったんだけどそれよかコーラが異常に飲みてぇよ。どっかに自販機ないかな?」

 下がる血糖値、命の危機。

 「ここら辺ないね」

 仕方がないので彼女の知っている店へ向かった。彼女の指差す先は目的の店の電飾で、その店はばっちりコーラが飲めたのだ。

 「行く?」2本目のマールボロに火をつけながら僕は尋ねる。

 食事を済ませた僕達は向かい、駅構内へ降りていく地階からは長い。長いエスカレーターに乗っていると改めて僕は彼女の横顔が視界に。そしてきっと僕には何もできないだろうなと思ったのだ。何故そんなことをこんなときに思わなければいけないのかさっぱりだが、僕はその顔を愛いと感じた。ウイ。

 またホームへ電車が入って来た。けたたましいブレーキ音とまるで抜けた魂、知性の感じられない雑踏のミックスジュース、もう嫌気がさす、ミキサーから出す、一息で飲みほしてしまいたい、彼女の声が途切れる前に。耳を澄ましたが池袋駅でははっきりと聞こえない。もし今が初夏だったら。その奇跡の力ならば。

 「     」

 「え?」

 僕は憂う。

 何であの時みたいに必要なものだけ、必要な声だけ、それだけを抽出してくれないんだ。僕には必要な世界があって、そんなこと勿論はなから分かってる、多分そんなに重要なことは言ってないんだろう?僕はそんなこと勿論分かっているけれど、彼女の表情はそうは見えないし、多分そうじゃない。なんだか胸が詰まりそうだ、僕の傍、彼女の顔が無理やり笑ったみたいに見えた。胸が潰れそうだ。

 「バイバイ」

 電車が行ってしまったあとには言葉を遮るものは邪魔も何もない。だけどきっと遅かったんだとは思う。彼女は誰かに救いを求めたかったのだろうし、あのいやらしいノイズがかき消したのは、彼女のなんとなく悲しげな顔に含まれた聞かなきゃいけない一言だったかも知れないのに。そしたら途切れないのに。

 「ふぅ…」

 僕はため息をひとつついてみた。人とすれ違う。

 あくまでも推測だ、多分僕の考えすぎなんだろう。

 でも、僕に何かができたんだろうか。何だろうか。見当つかない、それは分からない。

 ねぇ、笑ってよ。

 止めてぇよ。

TRACK4

 「なぁ、花火大会行かねぇ?俺の友達の女の子も来るんだけどさ」

 昼ご飯時で人の多い通路に,5・6人もかたまり地べたに腰を下ろし、カップラーメンOR出来合いの弁当、貧相な食事を僕らは済ました。それぞれ煙草を吸ったりジュースを飲んだりと全身からやる気を排出していた。

 お弁当後、僕のコメント

 「あ、俺行きてぇ。女の子来るんでしょ。何人来んの?」

 フィルター近くまで吸った煙草を床で潰しもみ消し。

 「多分3人くらいは来るんじゃねぇの。行かない?」その場の全員に振るのは主催。良い返事下さい、と同意求め。

 「行く行く」

 「花火かぁ花火かぁ」

 「女かぁ女かぁ」

 「俺は無理だな、無理無理」

 めいめい自分なりの反応を示し、僕はデニム地のベルボトムのパンツで灰に汚れた手を拭きながら尋ねた。

 「そんでその花火はいつよ?」

 それは皆が知りたい重要な事だ。

 「今日

 結局一緒に行ったのは僕だけだったとか。

 僕が挨拶をすると2人の女の子も同じ要領で続けた。1人はショートカット、割合奇麗な娘。もう1人はロングのパーマの表情の豊かな娘。有体に言えばそういう子。僕はニコニコ

 「良かったね、ちょうど人数あって」

 僕がそう言うと彼はあまり同意はしなかった。聞いた話によると田舎恋人がいるとのことだ。そうは言っても毎日モチーフとにらめっこしていて大分クサッていたところなのだ、遠くの恋人恋人じゃない。4人は電車目的地へ向かった。話をしながら。

 目的地がもう目の前という頃まで近づくと、僕とロングの娘はすっかり仲良くなった。いざそうなると最初に感じたファースト・インプレッションも変わり、「ケバイ」も「チャーミング」に変わろうというものだ。僕はそういうところが調子良いようだ。

 「次の駅で降りるよ」彼の指示で僕達は降りた。

 僕にとっては見知らぬ街で、駅から出たとたんに潮の香りで、満ちるような海辺の街に降り立つとダウン。僕はロングの仲良くなった彼女と並んで、先導する友達の後をついていった。途中、道で擦れ違うのは真っ黒に日焼けしたサーファー風の男女ばかりで、

 「サーファーしかいないのか?もしかして」

 と、誰に言うともなしに言うと、

 「なんか、あたし達だけ格好が違うよね、みんなショートパンツビーサンとかなのに」

 「俺なんかめちゃくちゃ浮いてるんじゃない。Tシャツ小せぇしパンツの裾開いてるし」

 「そしたら、あたしも浮いてる。だって格好似てるじゃない」

 馬鹿馬鹿しくも会話。サーファー外野

 そんなことを話しているうちに波の音のするところまで来てしまった。多分、僕は相当うかれていたんだろうと思う。だって波の音がする。潮の香りもする。僕のような人間にとって、海という所は、そう簡単にほいほい来れる場所ではないので、しかもそれが、もう目の前とあっては高揚せずにいられるものか。浜辺に降りるには多少なりとも道なき道を行かねばならぬもので、僕達も慣例に従い膝丈くらいの草を踏み倒して進んだ。16ホールの編み上げブーツは砂利だろうと草だろうと蹴散らして行ける。爪先にスチール入りの頼れるタフガイ彼女の履いていたサボ状のサンダルとは違い、あちらはどう見てもタウン用なのでそれが理由かどうかは知らないのだけれど、結果、我々一行の中で彼女は遅れぎみだった。

 「ほら」

 差し出す手、手出して、握り返して、そのまま固く封印。

 僕の手を握る彼女の手の平は汗でじっとりにじんでいた。

 花火なんてない。いらない。

 クラスメイトの彼は相当がっくりきたらしくご機嫌斜めでショートの娘の相手すら放棄している。その娘にも悪いんだけど、本当に悪いんだけど、僕とロングの彼女は楽しんでいた。途中で買ってきたビールを開けひとしきり、

 「ちょっと海の方いってみない?」

 と彼女は言った。

 僕達は軽く走りだす。別に急ぐこともないのだけど何故か足早に。渚は玉砂利を転がした様な音だけをたて、波が僕の足の下にあるものを掴もうかと、否かといった感じで近ずいたり遠のいたりする。

 「わ」

 ふいに勢いのある波が靴のソールを濡らす。

 「靴脱いで足だけ入っちゃおうかな」

 「いいね、そうしようか」

 紐を解いてブーツをほうり投げ、サンダルを脱ぎ捨てるとジーンズの裾を捲り上げて。ちょっと悪いことをするみたいな顔をちらと僕に見せて。確信犯の顔、隠し得ぬと、一歩、また一歩と沖の方角へ歩を寄せると、いともあっさりと捲った裾が波に晒され、「ひゃぁ」と背中を撫でられた様な声を彼女は発した。うかれた僕達にピークがやってきて水をかけたりする行為をとらせ、あろうことか渚を走らせた。ここで擬音、もしくは無音、体だけはムーブ・オン。手をしっかりと繋いで。はぐれないように。

 そのとき、彼女悲鳴が聞こえた。知らないうちに波がさっきよりも満ちて僕達の靴が波にさらわれかけた。僕は悪の魔王からお姫さまを救出する、まるでブロンド王子白馬にまたがり魔の手ののびる靴たちをひどく格好良く助け出すのだ。彼女は、幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし、といった顔をして笑った。 一番最後に僕も何も特別なことはないようなフリをして、そして笑った。

 二人は幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし。

TRACK5

 話はそう簡単じゃない。人生は長く複雑である。というのがまさに一般論だぜ。

 僕は中央線に乗っている。僕の用事はパーマをかけたロングのあの娘に海で借りたハンカチを返しに行くと言う至極下らないものだが。だがもちろん、世の若者が往々にしてそうであるかは僕の知ったところではないんだけど、僕の用事がそれだけであるはずがない、僕は彼女に会わなくてはいけない。いや、会うべきだ。

 待ち合わせ場所のファーストフード店で、コーラを飲みながら過ごすこと数分。彼女はやってきた。奇麗な茶色のタートルネック、サマーニットジーンズという出で立ちに画材道具の入ったトートバッグを抱えて。気持ちの良い笑顔と一緒に駆け寄ってくる。本当ならばハンカチなんてここで渡せば用事はそこでフィニッシュなのだが、あいにくと僕はおみやげを持参していたのでそういうわけにもいかないのだ。おみやげの名称は下心っていうんだけど。そこら中で見かけんだろ?

 彼女、FMの部屋は一般的なワンルームから比べると少し広めで、あまり物がないせいか当時僕が住んでいた部屋とどっこいぐらいの、な、はずなのにもっと広く感じた。備え付けのキッチンの小さな開け放した窓からは小気味良いまな板を叩く野菜を切る音が空へと帰り、その間、僕はただ彼女の後ろ姿を眺めていた。

 手慣れているとは言い難いものがあった。が、毎日自炊しているというのもままんざら嘘ではなさそうではあった。借りたハンカチを返すだけで手料理が食べられるなんて僕は全然知らなかったけれど、割とメジャーな潮流に乗った、そんな不問律らしいとの噂は聞いた。女の子からは何はなくとも、必ずハンカチを借りることを是非おすすめしたい。

 出てきた料理は手の混んだ代物ではなかったがそれだけになかなか感動的でもあった。味よりもむしろこの事実、リアリティが僕を満腹にさせる。その後、僕たちはマットレスの様な寝床でごろごろと転がり、何を話すでもなくうだうだ雑談していただけなのだが、僕が帰るためにはそろそろ私鉄電車時間が近ずいてきていた。ここで。僕はけっこうな勇気カロリーを消費しなくてはならない。

 「あ、もしかしたらうちの方へ行く私鉄がもう間に合わないかもしんない。やばいな、多分今からじゃ終わっちゃうかも」

 本当にもう正気の沙汰ではない、この白々しさといったら。真っ白だよ。

 「どうしよう」

 こんな風に反応を伺うのももう最悪だ。

 「…いいよ。泊まっていっても」

 まさに、まさに。嘘をつくのは大変な作業である。でも無理も道理も通った。押しの一手、おっしゃる意味が分かりません。

TRACK6

 僕と僕との会話。

 『気分はどうだい?』

 「ああ、すこぶる良いね。まるで風が僕に吹いているみたいだね、別に強がりじゃないよ。だって、そうだろう?もはや何の憂いもない」

 『そう?』

 「そうだよ。見ててみなよ、きっとうまくいくから。そういつまでも同じことは繰り返されないさ、アンラッキーだなんて言わせないね、君にもだよ」

 『別に運は悪くないよ』

 「立ち位置の問題なんだよ。僕はここなら平気さ。大丈夫。ノープロブレムだね」

 『そうなの?』

 「そうさ。僕も捨てたもんじゃないだろ?」

 『どうだろう?』

 暗転、という呈。

TRACK7

 同じ布団の中、僕も彼女も眠れていない。大分個人的な話へと突入し、立ち入った空気男と女意識させる。いや、意識せずにはいられない。話の途中で彼女はごく自然寝返りをうち、肩を下にして僕の方を向いた体制をとった。その鮮やかさに感心する。明鏡止水、拳法の極意。きっと僕の寝返りはとてつもなくみっともないんだろうから。

 向かい合った体制の均衡がふいに破られ無我夢中できつく抱き合う、が、彼女は僕の足を自分の股にきちんとはさんだ形に。一枚上手だ。僕は自分のイニシアティブの存在をないがしろにするわけにはいかないのであえて言わせてもらうが、僕達は破ってはいけない沈黙を破るように同時にキスをした。同じ心音、同じタイミングってことだ。正確なところは僕が気づいたときにはすでに彼女の舌は僕の喉内に潜りこもうという意気込みであったがとりあえずそういうことだ。そこから彼女の前の彼氏の話が始まる。

 長いので省略。

 「うん」

 曖昧に、何も言うまい。このスタンスはとても便利だ、いつも僕を助けてくれるのだ。言うべきことなんか在りはしないんだから。たかだか、僕らの歳などでは。

 あっけなくマウントポジションをとられ、僕は彼女を見ている。

 「あたし、けっこううまいよ」

 彼女は唇を舐め、僕の性器に手をかけてトドメとばかりに、

 「前の彼氏より大きい、してあげよっか?」

 と舌舐めずり。

 返事はあとまわしにして僕はマウントポジションを取り返す、そして彼女のくりんくりんとうねるライオンのたてがみみたいな髪の毛を見つめていた。彼女はしっかりと現実を見つめている、だけど僕に見つめられるのはその髪ぐらいのものだ。ひどくうつろなまま彼女の服に手をかけひとつひとつボタンを外しにかかり、ワン、トゥー、スリーで3つまではずしたところで彼女ブラジャーをつけてないという当然のことが分かったが、かまわず全部はずした。ワン、トゥー、スリーで出るのは鳩ばかりとは限った話じゃなく、ハッとする。乳房だったからね。

 でも僕はぜんぜんダメだった。

 「あたし生理なんだけどバスタオル敷いてしようか?」

 うん、とも、ううん、とも言えなくなってしまった僕に腕をまわし、そんな僕をよそに、

 「なんか、あたし、したくなっちゃった

 「あたし、したいよ。しない?」

 もはや疑いようもなくなってしまった。セックス

 「よそうよ」

 10秒経過、残り20秒。10秒。5秒。持ち時間は無常にも、少なくなる。こんなときには異常に早くだ。

 オーケーと気軽に言えたらどんなにか楽だったか知れない。軽く堕落踏み込む覚悟もできていたはずだ、なのに、僕はダメだった。ぜんぜんダメだった。一体何の為だった?

 胸の内、頭を抱え。イエス、ノー、オー、ノー。いや、不能なんだよ。

 僕ははっきりいって怖かったんだと思う。肉欲が、彼女が。そして一切の現実が。

2007-11-19

[][][][][]指紋と汗とDNA

[死刑][飯塚事件][無期懲役][足利事件][DNA][MCT118型DNA鑑定][目撃]

科学的に物を言うには、「ブラインド(二重盲検査法)」という手法を使わなければいけません。その検体が誰のものか分からないという設定でなければいけません。

二重盲検法 - Wikipedia

観察者効果 - Wikipedia

確証バイアス - Wikipedia

反証可能性 - Wikipedia

二重スリット実験 - Wikipedia

コンタミネーション - Wikipedia

写真から指紋を複製、認証システムをスピード突破可能に… : ギズモード・ジャパン

脊椎動物:祖先はナメクジウオ ヒトと遺伝子6割共通 国際チーム、ゲノム解読 - 毎日jp(毎日新聞)

ナショナル ジオグラフィックチャンネル:番組探検 - 人間とチンパンジー:DNA2%の相違

オラウータンとは96.4%、ゴリラとは97,7%、

そしてチンパンジーボノボとは98.4%もの

DNAがまったく同じである

相変わらず証拠は“DNA鑑定” (つづき) - JUNSKY blog 2015

チンパンジーなら9割以上(99%以上?)DNAは一致するという。

人間ならなおさらのことだ。

人間に誰でも共通する部分を比較して見せて、『DNA完全に一致した』と言えば、

それは見かけ上A・G・C・Tの配列完全に一致して当たり前である

人類犯人となりえる。

チンパンジーでも・・・



はてなブックマーク - 足利事件菅家さんが刑事補償請求 再審無罪で8千万円 - 47NEWS(よんななニュース)

DNA鑑定の倫理学的考察

PCR増幅法の特徴は、僅かな資料からでもDNA鑑定ができるという点である

清水論文によると、鑑定に必要な量は、

血痕で2ミリメートル四方、精液斑で1ミリメートル四方、毛根鞘のついた毛髪なら1本から2本とのことである(清水1992、p.20)。

また、プロープを使わないため、それほど設備がなくても鑑定が可能であるという利点もある。

そのかわり、PCR法で増幅できるのはある程度短い部位だけなので、YNH24やCMM101などの部位はこの方法では鑑定できない。

また、少しでも別のDNAが混入すると混入したDNAまで増幅されて結果が狂ってしまう可能性もあるので、資料を慎重に扱う必要がある。

日弁連 - 「足利事件」再審請求棄却決定に関する会長声明

このDNA鑑定は極めて初期の方式に基づいて行われたものであり、

DNA型判定のものさしとなるマーカーに狂いがあったことが判明して

現在使用中止になっているなど、その正確性自体に大きな疑念がもたれている。

「科学の名による冤罪—足利事件」再審無罪を求める東京集会参加報告−JanJanニュース

SさんDNAは「16-26」という型ではなく、「18-29」の型であることが判明しました。

 弁護士によると、型の違いはB型とA型のちがいほどの違いであり、当時の技術水準は低かった、と語りました。

審判決後、科警研サイズマーカーの誤りを認め、犯人DNAは「16-26」ではなく、「18-30」と訂正しています

しかし、SさんDNAはその型とも違います

これだけでSさん犯人ではないことがわかる、と弁護士は強調しました。

日本大学医学部(法医学)のO教授は,

当時の(証拠である下着に付着した精液)のDNA型と

S受刑者受刑者の髪の毛から採取したDNA型が違うという鑑定結果を出した。

O教授は言う。

「可能性は2つある。1つは当時のDNA鑑定が間違っていた。

もう1つは真犯人でない人を捕まえていた。

どちらも大問題なので書類にして裁判所に提出した」

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これが我が国におけるDNA鑑定名誉ある第1号であると同時に、

それはまたDNA鑑定足枷をはめられた被告の長くて苦しい冤罪の闘いの始まりであった。

被告は一審段階に於いて肉親への手紙の中でこう書いている。

「俺は、事件など起こしてはいません。DNA鑑定は間違っています。もう一度やってもらいたいものです」

 被告の願いは2審結審後、弁護団独自の再鑑定という形で実現する。

果たして新たなDNA鑑定は別人であるとの結果を出したのであるが、

最高裁の5人の裁判官が下した判断は……。

弁護士のお話

Aちゃんの死体は,本件の被害者Mちゃんの死体発見された渡良瀬川河川敷から

約200メ-トル離れた対岸で発見されていたため,

捜査陣は,3つの事件犯人は,同一と考えて捜査をしてきた

最高裁の段階で,Sさんの髪の毛を使って,MCT118法の型判定をしたところ(日大のO先生による鑑定),

SさんDNA型は,18-30ではなく,18-29だということがわかりました。

Sさんは18-29ですから

真犯人が18-30だとすると,Sさんは,それだけで無実であることになります

しかし,最高裁はこの重大な疑問を無視して,上告を棄却したのです。

DNA鑑定の問題点

科警研顕微鏡確認しえた犯人のものとされる精子の数はたった3個だったのに、

最低でも700個~800個の精子必要というDNA鑑定がなぜ可能だったのか。

資料編 フライデー

「F・Mちゃん事件」の捜査が難航したまま、半径2Km圏内幼女の失踪・殺害事件が続発する。

’86年にH・Yちゃん(5)、’90年にはM・Mちゃん(4)が、ともに衣服を脱がされた状態で、遺体発見されたのだ。

S被告は、3件すべてを驚くほど具体的に自白した。

だがその内容は、矛盾だらけだった。

 結局、起訴されたのは「M・Mちゃん事件」だけ。

「F・Mちゃん事件」「H・Yちゃん事件」に関しては、証拠不充分で検察起訴を見送った。

訴訟

足利幼女殺人事件の再審棄却への疑問: 教育に情熱をかける教師のために

最高裁棄却した。

棄却理由は、今回提出された鑑定に使用された毛髪のDNAが請求人の毛髪から採取したものであるとの証拠がないとのことであった。

だが、そういう疑いも考えられるかも知れないが、それなら、裁判所の職権において再鑑定すればよいと思うのだが、なぜそこで終わってしまうのだろうという疑問が残る。

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第二審でDNA鑑定で逆転無罪になった大分短大生殺害事件 について知りたいです

はてなブックマーク - 5号館のつぶやき : 政治に翻弄される科学者 (横田めぐみさん遺骨事件)

刑事裁判を考える:高野隆@ブログ:プッテン殺人事件 - livedoor Blog(ブログ)

DNA鑑定で無罪、全米で200人 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

【海外】強姦罪で服役19年、DNA鑑定で無罪判明 「誰も恨んでいない。自由に感謝している」

<かくも多き冤罪事件>米の死刑囚ら188人、DNA鑑定で続々、無実を証明(朝日新聞)

世界・米国:DNA鑑定が無実の人間を救う

愚慫空論 無実の“死刑囚”124人の衝撃 ~冤罪に揺れるアメリカ~

内科開業医のお勉強日記 : オリンピックレスリング選手では汗による感染対策すべき

ボンソワール書房日誌 Éditions Bonsoir Journal: B型肝炎ウイルスが汗から発見、感染の可能性も?

一卵性双生児はDNAがまったく同じ。

DNAに左右されないところはある。

たとえば指紋。DNAに依存しない。


横田めぐみさんの「偽遺骨」の鑑定について

コピー用紙や感熱紙に残された指紋からDNAを解析する技術確立した。

<遺伝子を操る>DNA鑑定、超微量でも 犯人像の再現も視野に

コピー用紙や感熱紙に残された指紋からDNAを解析する技術確立した。

アルコール溶液に浸すなどして指紋の中にあった細胞からDNAを取り出す。

これを増幅してDNAの量を増やし、酵素で切断してどんな長さの断片ができたか調べる。

この断片のでき方のパターンを、指紋の持ち主の血液DNAを切断したパターンと比べたところ、ぴたりと一致した。


指紋から性別、嗜好、人種なども判別可能な新技術: Do you think for the future?

指紋の識別方法 十指法・一指法|法科学鑑定研究所

徳山高専女子学生殺害事件

任意提出を受けた「男子学生試料」(自宅を訪ね部屋から髪の毛を採取した模様)と、

「ひもに含まれた汗」のDNAを照合したところ、これが一致。

今枝弁護士が受け取ったとされる脅迫状から指紋・DNAが検出されたというのは本当なのか - TERRAZINE

未解決事件捜査班、31年前の事件解決も - 社会ニュース : nikkansports.com

18歳“早撃ちマック”逮捕…大阪、19〜71歳女性に射精

14年前の殺人とDNA一致 女性下着を投棄の男、再逮捕へ (2/3ページ) - MSN産経ニュース

ひったくり未遂の18歳少年、バッグの汗のDNA型で御用 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

【川口・女性殺害】 殺害女性の部屋の「汗」、強盗強姦で逮捕の男のDNAとほぼ一致…犯人の指紋?も発見、解析へ

8年前の殺人現場のDNAと一致 梅田の殺人事件

痴漢:JRの元バイト逮捕 指先付着物のDNA鑑定で

2007-09-20

ひろゆきさん逮捕

FACTA読んだ人いる?

http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1190288880/

1 : バイト(中部地方) [sage] :2007/09/20(木) 20:48:00 ID:0yEtG00K0 ?

FACTAに当局がひろゆき逮捕を検討との記事

http://facta.co.jp/

2ちゃんねる管理人」に天罰が下る日

http://blog.livedoor.jp/tokyokitty_seed_destiny/archives/51213009.html

ネット上の総合情報誌FACTAに、当局が複数の容疑で逮捕ひろゆき逮捕を狙っているとの記事が掲載されたようだ(@wぷ

すでにアクセスジャーナルなどが報道しており、今後の事態の推移が注目される(@wぷ

ってゆうかひろゆきも新刊で逮捕の可能性について言及してたしな(@wぷ

2ch終焉のときがいよいよ近づいてきたようだな(@w荒

とりあえず逮捕となればひろゆきだけでは済まず、その下で働く運営も大量に逮捕されるだろうな(@wぷ

ひろゆきさんのご尊顔

ttp://accessjournal.jp/uploads/weblog_imagephotos/3454.jpg

http://accessjournal.jp/modules/weblog/

依頼24

2007-03-16

anond:20070316085217

病院って、ベテランになればなるほど患者を診なくなるから、素人医者に診断を受ける確立が抜群に高いんだよ。

だから、誤診、誤判断当たり前。素人目にも酷すぎると思った俺は「予定が合わない」と言う理由で、同じ科の部長が診察に出ている時を狙って診断を受けに行ったのだが、その部長は自分の病気がなんなのかを一発で見抜いた。

それまで受けた半年間の治療は一切間違いだとわかった瞬間だ。

半年間あれこれ試されながら苦しんでいた俺は、その後わずか1週間で回復したのであった。

安心して診断を受けたければ、評判で大病院を選ぶより、いくつか病院を回って、信頼できる医者を探した方がいい。

…とはいえ何を持って良い医者なのか、素人には判断できないのがこの問題の問題点なんだよなぁ…

※簡単に説明すると、神経系の病気原因となっている箇所と実際に痛みなどがでる箇所が違う場合がある。素人医者はそれに全く気づかず、延々と痛みの箇所をCTやらMRIやらで診断しつづけ首をひねっていた訳だ。

 ちなみに、その箇所が痛む場合は部長が診断した病気である確立が高いというのは、結構常識らしい。

 当時はネットが無かったので、調べようが無かった。と言うか今なら素人でも思いつくレベルの診断だったと言う…

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