はてなキーワード: チンピラとは
しばらく認知の歪みがひどい。
法定速度をオーバーして飛ばす車、すり抜けするバイクにムカつくのはもちろん、
テレビから聞こえる「◯◯は明日夜7時!」や「ぱぷり〜か」、猫の鳴き声にすらイラっとする
電車の中で子供が騒ぎやまない親を見れば「周りに迷惑をかけているのは子供を作ったからだ。自己責任」と睨み、
バイト先に子連れの母親が来れば「ああ、こいつも非処女か」とか心の中で呪詛吐いてた。
最近、職場のAさんが結婚した。その出来事から「Aさんは増田に価値がないと考えている、ないがしろにされた」と認識してしまう。事実は「結婚した」ことだけなのに。
こんな考えになった理由は、学生の頃にあった裏切りからだと思う。
中3になり増田がいじめられ始めると、8年間両思いだった女子はいじめっ子のヤンキーと付き合い始めた。
(好意的に見れば無理矢理付き合わされていたのかもしれないが、今となっては分からない)
同じようなシチュエーションならフィクション中でさえ心が削られる。ヒロインのアルパカとチンピラのサルが実は裏で通じていたというだけで吐き気がした。
ある女子と増田をくっつけさせようとしていた女は、増田の大手企業内定を知った途端に手のひらを返して自分を売り込んできた。
それ以来、(見た目やコミュ力が悪いわけではなく、健全な恋愛経験はあるのだが、)増田には社名や金しか価値が無いと思っている。
おっす、オラ背は高くないけどスポーツやっててゴリマッチョ体型の増田だぞ。
混んでる駅の乗り換えで急いでたんだけど、うっかり前に歩いているおじさま(恰幅良い40代くらい、坊主にスーツで一見チンピラに見える)の靴を踏んでしまった。
業務の関係で急ぎすぎててそのまま電車に飛び乗ろうとしたら(いや本当に申し訳ない、いつもだったら絶対やらないけど急ぎ過ぎてた)、背負ってたカバンを引っ掴まれて呼び止められ、「靴踏んだのに一言もねぇのか!」と絡まれた。
『あーしまったなー』と思いつつ、カバン掴まれた事の衝撃が大きく、振り返って相手を眺めたら、何かおじさまのリアクションに違和感が。
小さく「すいません」と会釈したら、割と速攻で掴んだ手を渋々離して無事に電車に乗れたけど、たぶんカバン掴んだ瞬間は俺の体型見えてなかったんだろうなぁとか、もし俺の体型がゴリマッチョじゃなかったら、何なら同じ事を女性や色白細見の男性がやってたもっとネチネチ絡んだんだろうなぁとか思ってしまった。
毎月25日に少ない給料の中でやる贅沢、王将で餃子と酢豚と唐揚げを買って帰り、家でお気に入りの皿に盛り付けてビールを飲む。
今月の25日もいつもの王将でネット予約をして受け取るためにレジに並んだ。
列が進んで、店員さんに俺が予約した増田ですと伝えようとしたその時、事件が起きた。
身長190近くあろう大男とほっそい腰巾着のようなチンピラが割り込んできた。
「これ持ち帰りの列やろ?俺ら会計」
「は?会計やぞ?」
関西弁の大男がイキり散らかしている
先に外に出た腰巾着チンピラに「会計も並ばなあかんらしいぞ?そんな店聞いたことある?」
そこで俺は
「どこの組のやつか知らないが、お前のところの親分は社会のルールを教えてくれないのか?店には店のルールがあるんだよ。守れないなら来るな。そこからそこの金魚の糞、お前は一人で何も出来ないんなら黙ってろ」
とは言えなかった。
俺が取った行動は
「あ、自分後でいいんでどうぞ」
我ながらダサいなと思ったが、並び直しさえすれば誰にも迷惑かけずにチンピラを早々に店から出すことができると考えた。
これは成功した。
チンピラはふてぶてしくも札をレジ担当に放り投げ、おつりを奪うようにして大股で店を出ていった。
俺はちょっと恥ずかしい思いをしつつも最後尾にいたんだが、店中が俺を見てる。
とまでは行かなかったが、近くの人に兄ちゃんやるなと言われたり、店員さんには凄く感謝された。
列の前にいた人には先にどうぞと言われ、視線を浴びながら餃子と唐揚げと酢豚を受け取った。
「いえ、なんにも考えてないんで」
店を出る時、テーブル席の少年が手を振ってきたので親指を立てて店を後にした。
この帰路はもう最高。
己の咄嗟の起点を振り返り、拳を振り上げたままおめおめ帰るチンピラの後ろ姿を思い出す。
家に帰ってセッティング。いつもの王将中華が魔王を倒した後の打ち上げ会場に見えた。
食べながら、寝る前も次にああいうことがあったらこうしようとか、王将のロゴが俺の顔になる別エンディングまで妄想。
学校、会社とロクな成績を残してこなかった。良い意味で注目されることもなかった。
お前チンピラの親戚だろ?