2023-11-16

20歳ジャニオタの性被害問題雑感

オタクをやめたいとずっと思い続けていたが、ちょうど良い機会なのかもしれないとジャニーズ被害問題を見て思った.

小学生の頃からいわゆる「オタク」をしてきてもう20歳になってしまった。周りの同年代女子は「推し活」の範囲内でオタクをし、その傍ら恋人を作ったり勉学に励んだり充実した生活を送っている。

ジャニーズ被害問題インターネットメディアでこそ騒がれているが、正直周りではあまり話題にならない。というか、みんな知っているけどわざわざ話題にするほどのことでもないと正直考えているような気がする。そもそも高校生の時、ある授業で「今の高校生がどれほどテレビを視聴しているのか」というアンケートを学年でとったところ、約半分が「ほとんどテレビを視聴しない」と答えていた。テレビを見ない層は興味がないから皆いちいち確認していないのかもしれない(みんな私の前では話さないだけかもしれない。ある意味深い関係性でないと話せないような話題でもあるから)。

けれどインターネットではジャニーズ問題話題に上げている人々は多くいるし、事務所ファン否定する側・事務所擁護する側の対立はより深まっている。深く見ていけばどちらも対立側への罵詈雑言が見受けられる。その罵詈雑言応酬を見ているうち、なんだか、もうオタク文化なんて全部消えてしまえと思った。

私はジャニオタから自主的にハマり始めたのはここ2年ほどなので新規にも程があるけど)この問題と向き合う必要があると思い、告発が始まってから否定側の意見擁護側の意見もどちらも見てきた。元からROM専アカウントではリベラルな人たちを多くフォローしてきたこともあり、むしろ事務所擁護側の意見を自ら調べなければならないくらいだった。でももうどちらも相手中傷する、傷つけるだけの意見が多くなってきた。わざわざ調べなくともおすすめツイートで流れてくる。「左翼日本から出ていけ」「ジャニオタ人殺し」。感情的になるな、と言うのは意見を述べる人の口を塞ぐ行為になりかねないので言わないが、感情的になるにしても死ねとか人殺しとか、簡単に言って良いんだって感じ。これは一部の声だと言う人もいるけど、性被害問題だって一部の人間の被害からといってなあなあにしてはいけないのと同じで、罵倒一部の人の声だからと言って無視していいものではない。

そもそも被害問題について、私も性被害にあったことがある、そして現在進行形裁判を進めている人間から理解できるのだ。高校生の時バイト先の「上の人」から被害にあった。地元高校生で雇ってくれる場所が少ないこともあり、大学生になるまでの我慢だと思って数年我慢した。大学になってから親しい人に話し、警察まで行き、被害届を出した。裁判をすることになったが証言が私のものしかない上証拠もなく、相手弁護士も強いらしいので私にあまり勝ち目はない。一年ほど前にうつ病判定も病院で出たが性被害のせいにできるかは分からない(し、するつもりもない)。多分当事者の会よりそこそこ追い詰められた状況にあるので、彼らの大変さは分かる。そして当事者の会や被害者が金銭補償を受けることができれば私の裁判もまだ有利に進むと思うので(私は金銭的な補償は受けようとは思っていないが)、正直なところ頑張って勝ってほしい。というか私も金目当てだと思われたら嫌だから金銭を求めていないけど、本当はもらえるなら全然金銭補償をしてほしい。大学生なんて常に金欠だし。ジャニーズ被害者、頼むから頑張って金を勝ち取ってくれ。

けれどそれとまだジャニーズ自担(=推し)が好きな気持ちはまた別の感情なのだ。私の推しジャニーズジュニアで、今の事務所の状況では芸能界に残ることは難しいだろう。かといって退所したところでまだ知名度パイプも全くないので、どちらにしろ芸能界には残れないだろう。ジュニアとはいえ、私よりも全員年上だし学歴もあまりない。だから被害問題への責任感と推しを好きな気持ちで板挟みになってだいぶメンタルがすり減っている。母親は激しめのジャニオタから少クラが終わったのは若いジュニアの子が声を上げないから」とか言って責めてくるし。知らない人から死ねとか人殺しとか言われる可能性があるのにわざわざ声をあげたりはしたくないよ。

当事者の会の自殺が起きてからさらに互いへの中傷は激化した。擁護側は相変わらずレイシズム反日に絡めた罵倒否定側はジャニーズファンは全員人殺し、とか。流石にそれを見た時はかなり落ち込んで睡眠薬を何錠か飲んでも寝られず、ついでに初めてのリスカを解禁した。痛かった。そうかあ何も言わなくても性被害経験者でも人殺しかあとしみじみした(政治においては意見を表明しないことも悪なので、確かに私は悪ではある)。

私に向かってではないけどオタク人殺しと言われてからかなり全部どうでも良くなった。遺書メディアインターネットの人々のせいだと一人一人のユーザーネームメディア名を書いて自殺したらメディアは取り上げてくれるんだろうか。インターネットは湧きあがってくれるのか。大学生の「普通の」インターネットでも現実でも意見をあまり述べてこなかったジャニオタ自殺ちょっとでもお互いの罵詈雑言が減ってくれるなら全然良いなあとか思う。でもニュースでそんなの取り上げなさそうだな。あと今鬱状態からこんなこと思うだけで、薬が効いてくれば多分、大丈夫だと思う。

これだからジャニーズオタク宗教みたいだと言う人もいるけれど、正直これはジャニーズオタクに限った話ではなく、どこにでも趣味宗教にしてしまう人はいる。私が2次元ソシャゲ映画舞台など他の界隈のオタクもしていて周りにもさまざまなジャンルオタク友達がいたからわかるけど(むしろ私はアイドルオタクをしている期間の方が少ない)趣味宗教じみた入れ込み方をする人はどこにでもいるし、そういう人はどのジャンルに行ってもそんな入れ込み方をする。ソシャゲでは学生として自分学費を稼ぎながら夜勤にも入り課金・グッズ集めを同担の上に立つために頑張っている人を見たし、二次元でも借金をしてまでグッズを集めている人を見た。けーぽオタクの友人は同い年であるにもかかわらずCDを◯◯枚積んでヨントンを当てたりランダムトレカをせっせと集めていた(ヨントン?のために積んだ枚数は言ってはいけないと聞いたことがあるのでここでは伏せる)。つまり、どこのジャンルでも入れ込み過ぎているおかしオタク存在する。ジャニーズオタクの母数が多いからより「全員洗脳されている」と感じるのかもしれない。なんだかんだ私も多ステ(たくさんライブに行くこと)のためにウン万のチケット買ったりしたし、写真も好きなもの100枚単位で集めたりしたし、学生にしては金遣いが荒かったので宗教と言われても言い返せない。ジャニーズ推しもいなくなれば強制的オタクをやめられてお金自分のために使えるようになるし、それはそれで良いのかもと思ったりする。

あとジャニオタは人気ジャンルだと勘違いしていると揶揄している人もいるけど流石に成人してちょっとオタクあたりはそんなこと思ってないと思う。けーぽのオタク女性アイドルオタクもいっぱい見るし。ジャニーズジュニアだってTDCEXシアター六本木規模でライブする程度人気のグループもいるし。LDH最近インターネットではよく見るし。アニメソシャゲ地下アイドルなど見渡せば他ジャンルオタクはいくらでもいる。だから紅白番組ジャニーズが出なくなっても視聴率はそんなに変わらないと思う。私はこれ以上推しを作りたくないのであえて見ないけど、そんな閉鎖的もオタクも少ないだろう。

いい意味でも悪い意味でも、ジャニーズがなくなったとて世間日本メディアの体質も大して変わらないだろう。でもジャニーズがなくなることで救われる人がいるならきっと正しいことなのだ。

はてブロ書くの初めてだけどこんな感じでいいんだよね?裁判で記録とか取られたら嫌だから年齢やちょっとした情報にはフェイクを入れているけれど、私が10代後半〜20代前半の現ジャニーズオタクであること、性被害経験であることは本当だ。

体感想を3行でまとめると、

ジャニーズで好きなアイドルがいるし行く末が不安だけどジャニーズがなくなって救われる人がいるなら良いこと

・それはそうとして人殺しと言われると自分に向けてじゃなくても死にたくなるよ〜鬱だから勘弁しちくり

別にジャニーズがなくなっても良い意味でも悪い意味でも世界メディア社会は変わらない

以上。解散

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