はてなキーワード: 無認可保育施設とは
自営業やフリーランスなど、個人事業主で居宅内労働者の認可保育園入園指標が低い理由は?
それは、自治体保育課の職員が無知だからにつきる。居宅内労働者は育児と仕事が両立できるという、空想論を信じている事が一番大きな原因だろう。
上に3歳と、下に0歳の子供がいる。
子供を出産し、産休後すぐ仕事を再開した。生後2ヶ月未満の赤ちゃんを預けられる保育園は限られており、空きもなかった。
個人事業主には『育児休業制度』がない。そういう法律が作られていないのだ。もし、産後に仕事を休むとすると、それは『育児休暇』となる。
『育児休業』は、労働基準法により定められている被雇用者のみが利用可能な制度だ。出産し、育児の為に仕事を休む事ができる有難い制度。育児給付金まで貰える。だいたいの雇用者は約一年近く育児休暇を取得して保育園入園を果たし復職する。
一方、『育児休暇』とは。
自営業やフリーランスなどの個人事業主が『勝手に育児のため仕事を休んでいる状態』を意味する。制度ではない。休んでいる間の収入は0。そもそも個人事業主に、育児の為の法律は存在しない。
つまり、 産後不自由なく育児に集中できる被雇用者に対し、個人事業主は、産後すぐ業務を開始せざるをえないのだが、なぜか保育園入園指標が高く設定されているのは、産休も育児休暇も満足に取れ、なおかつ手当まで出る、いたれりつくせりの被雇用者のみなのだ。
おかしい。
居宅内労働の個人事業主は、これほどまで差別扱いを受けなければならないのか。
なぜか?
それは、法律に守られている方を優先しないと、『法的トラブルに巻き込まれた時が面倒だから』ではないだろうか。
なので、法律自体が存在しない個人事業主の子供を保育園入園から蹴落とす事など、自治体にとっては痛くも痒くもない。待機児童の多い地域なら、なおさら個人事業主の子供を優先する気など最初からないのだ。
個人事業主や、居宅内労働をする者の指標の低さを自治体(市・区役所)の窓口や、電話で質問してみると、職員は口を揃えて言う。「そういう決まりだから」と。それで終わり。
ちなみに、私も役所の職員から言われた言葉は、「家で仕事してるなら子供見ながらできるでしょ。自由きくんだし。」だ。噂だと思っていたら、本当に言われた。
何度でも言うが、自由がきくなら最初から保育園に申し込まない。自由がきかないから、同時に保育と仕事が成り立たないから子供を預けたいのだ。
また、職員は「一時保育を利用したら?」と軽々しく言う。職員達は、自分達の管轄する地域の認可・認証・無認可保育施設の一時保育枠に空きがめったに存在しない事、0歳は受け入れていない事を全く把握していない上に、保育施設に対する知識が無さすぎなのだ。この現状を私が説明すると「え?そうなんですかー?」と他人事の返事。
そして、いかに個人事業主は自由がきかない立場なのか、全く理解されない。
仕事内容には、外部との打合せもある。クライアントのオフィスに出向く事も多々ある。そこに、子連れで行けということか?
書類は破かれ、パソコンのキーボードは滅茶苦茶に叩かれ、筆記用具を口に突っ込まれ…その度に離席して、仕事の電話が子供の泣き声でかき消され、魔が差して我が子をぶん殴りたくなる気持ちが抑えれなくなる。しかし、居宅内労働者の実態を知ろうともしない行政の連中は、「仕事しながら子供を見れないのは、要領が悪いだけだ。」としか考えていないのだ。
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例えば、こんな話。
0歳児と3歳児を抱えながら働く女性が二人いるとする。
一人は、会社員で育児休暇中。上の子は保育園児。祖父母が近くに在住。上の子のお迎えは、祖父母がしてくれる。夫はだいたい早く帰宅するので子供の面倒を見てくれる。時間に余裕があり、温かい料理を作って家族全員で笑いながらの食事。夫が子供を風呂に入れてくれ、自分は後から一人でゆっくり入浴。子供は21時には就寝。女性は自分の時間を満喫し、23時には就寝。
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もう一人は、居宅内労働の個人事業主。こちらも上の子は保育園児。身内は全て遠方の県外に在住。夫は激務で家に帰ってこない日がほとんどだ。仕事をしながら、子供の世話も家事も全て一人でこなさなければいけない。今日も仕事は3分の1も進んでいない。日中0歳の子供はずっと昼寝をせず、一人遊びも5分が限度。母乳ばかりを欲してはぐずり、何度も仕事する手を止める。子供が仕事道具に手を伸ばしてくる為、スムーズに業務が進まない。ほとんどが育児に時間を割かれる。じっくり子供と遊ぶ時間も余裕もない。御飯を作る時間もない。今日も自分と上の子はコンビニ飯。下の子も毎日パウチの離乳食。お風呂に入れる時間なんなてない。もう何日コンビニ飯だろう。お風呂最後に入れたのいつだっけ。23時、子供を寝かしつけるにも寝ない。もう2時間は過ぎた。イライラして怒鳴りつける。上の子の頭を叩き、下の子に無理矢理添い乳をして必死に寝かせる。もう頭が回らない。ようやく二人共眠った。仕事の続きをしようと布団から出ると、0歳の子供が泣き出した。あぁ、また仕事が進まない。また寝かしつけをしなければ。時間だけが過ぎていく。納期が間に合わない。今夜も自分はまともに眠れない。大きな仕事をしたくても、こんな環境じゃ受注できない。また吐きそうだ。毎日吐いてる。死にたい…死にたい…
認可保育園、なんで一時保育が1歳からしか受け付けてないんだよ。認証保育園、なんで当日に通常保育の園児が欠席した時しか預かってくれないんだよ。ベビーシッター、高額すぎて払えば生活ができない。消費者金融に手を出せってことか?ファミリーサポート、サポート会員が少なすぎて助けて欲しい日時が合わない。生きてるのが辛い。
理想だらけのアベノミクスの裏にある、暗くて黒い家庭と、独りきりで追い詰められる女性の現状だ。政府が知らない、ある家庭の実態…
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さて、問題。入園の優先度が高いのは、上記のどちらの女性の子供か?
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理由は、この女性が『居宅外被雇用者』で、保育利用基準の指標が高いから。
『居宅内個人事業主』である後者は、どんなに産休後すぐに仕事を頑張っても、どんなに身を粉にしても、家庭環境が地獄のように荒んでいても、精神崩壊ギリギリのラインで子育てをしていても、保育園の入園優先順位にそんな事情は一切関係ない。保育園利用基準を低く設定されているが為に、申込児の中から一番優先度が低い扱いになる。全ては、指標の高い順なのだ。
生活が、どんなに荒んでいても、母親の姿が見るに耐えられない状態でも、ワンオペマザーでいつ倒れてもおかしくない状態でも、毎日子供にコンビニおにぎりしかあげられない状態でも、育児放棄に近い状態でも、認可保育園への入園に優先されるのは『居宅外雇用者の母親の子供』なのだ。それほど『居宅外被雇用者』の指標は高く、『居宅内労働の個人事業主』の指標は低く設定されている。
指標が全て。
個人事業主として働く人間は、自治体の偏見で設定されている低い指標から逃れられないのだ。どんなに頑張っても投げつけられるマイナス指標。
「今年頑張ったら、来年こそは入園できる!」なんてことはないのだ。待機児童になり、一年死に物狂いで子供を見ながら頑張って仕事をしても、同じく待機児童になって育児休業期間を延長した子が優先されるのだ。なぜなら、いくら仕事を続けた所でも、居宅内で育児をせざるを得ない為にマイナス指標が発生し、結果、総合指標で個人事業主は負けるのだ。
理不尽。
こんなにも生活に差があるのに、保育の必要性が高いとされるのは、『居宅外雇用者の母親の子供』。
それが、待機児童数ワースト1の世田谷区式認可保育園入園優先方法なのだ。多分、他の区や他県も優先方法はたいして変わらないだろう。
自営業やフリーランスの保活ブログや、自営業の方が役所に送った保育園不承諾についての意見等たくさん目を通してきたが、皆口を揃えている。「不平等だ」と。「育児休業中の会社員には勝てない」と。自分は今、預け先がないまま必死で働いているのに。そして区からは、子供の預け先が確保できないのに「自宅で育児してますね。はい、マイナス6ね。」と、理不尽なマイナス指標を投げつけられるのだ。
では、育児放棄すればいいのか?預け先もない、仕事は進まない。だったら、育児放棄して仕事に集中すれば、保護者が保育をしていない状況だと判断してくれるのか?どこまで自営業を追い詰めるのだ。有料での預け先すら空きがない現状なのに、そこを無視してマイナス点をつけるなんて不公平すぎる。預け先があれば、とうに実行している。ないのだ。探しても探しても、ないのだ。ようやく0歳児の一時保育をしている無認可施設を見つけたが、満員かつ、0歳はこれ以上受け入れないと、どこも揃って言うのだ。
数年前からメディアにも出ている、子連れ可能コワーキングスペースも利用してみた。結果は全く仕事にならなかった。いくら子連れが可能のワークスペースだろうと、子供の世話は自分でしなければならない。結局、居宅外で仕事をするにも、子供が一緒だと逐一仕事の邪魔をされて業務にならないのだ。
普通の主婦業でも、夕飯作りや掃除の最中に子供が邪魔すると「家事ができない」と嘆く人が多いが、
子供を見ながら仕事をするのも同じなのだ。全く仕事ができないのだ。
私に仕事の依頼をくださるクライアントに申し訳がないが、働けないのだ。
そして、子供をこれ以上産む気にはなれない。兄弟がいる場合、下の子が待機児童になって働けなくなると、上の子が保育園に通園していても退園になるからだ。
こんなに不満を抱える個人事業主がたくさんいる。保活に対して不平等な経験をした個人事業主達で立ち上がり、納得のいかない保育園選考基準と指標のあり方に対しての署名運動や抗議を、区や政府に対して起こす必要は十分にあると思っている。
居宅内労働者の大変さを、もっと知ってほしい。もう、役所も政府も、目を背けないでほしい。だから日本の女性は輝けないのだ。働く女性、働く母親を理解していない奴らで保育や育児に関する政策を作るな!
ちなみに私は、保育園をただ増やすだけのやり方には反対である。保育士の待遇を良くする事、保育の質を守る事、働く親、働きたい親と、その子供達に平等な保育環境を与えてくれる事を望んでいる。土地の関係上、保育園が増やせないなら、代案を。政府の的外れ対策は、無駄が多すぎるのでやめてほしい。現場の声を聞け。
今回もまた不承諾通知が届いたとすれば、それは区から「死んで下さい」と言われているのと同じ宣告だ。
人間らしく、生きたい。
私も、子供も。