「少年審判」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 少年審判とは

2023-12-16

教育委員会最後に取り組んだ課題 <其の五>


(前part)

https://anond.hatelabo.jp/20231216182406

6.社会教育課の放逐

このトピック最後である。そんな不愉快出来事が、私が指導課長として勤めていた三年間ずっと続いた。多い時だと、週に二度も三度も、人間としてあまりレベルが低い言動を間近で見ることになった。これなら中学生の方がまだマシだと思えるほどの。

三年目のことだった。腹に据えかねた私は、教育長教育局長も交えての会議の折に、別件として提案したのだ。「社会教育課を本庁部局移管できませんか?」と。2人とも賛成のようだった。だが、案の方は当然ながら私の方で考え、提示する必要があった。

次の人事異動を見据えると、部局レベルの人事案は秋までに固まる。それまでになんとかする必要があった。時間の合間を縫って、休日にも出勤して、社会教育課を教委事務局から出すための方策を考えた。

本来、こんなことをしている時間はない。本当にやらないといけない教育行政上課題はいくつもあった。学校の統廃合案を考える必要があったし、文科省に上申すべき学校教育の新制度のこともあった。

そんな中、校内暴力という至急の案件が生じた。特に時間を食わされた。

あれは秋頃だった。全校集会の際、体育館の中で男子生徒同士が喧嘩になった。片方はいわゆる不良タイプで、もう片方は学級委員を務めるなど真面目な子だった。

後者の子が、整列の仕方や身だしなみについて注意をしたところ、不良タイプの方が激高してしまい、取っ組み合いとなった。そして、顔を蹴って下顎を骨折させたという。その場で教師が止めに入り、ケガをした子は病院に運ばれ、不良の方は別室に隔離して事情聴取をしたという。

ただ、そのケガをした子の父親が、「どうして警察を呼ばなかったのか?」と教委事務局の窓口に苦情を申し立てた。窓口で話を聞いた一職員対応できるはずもなく、私を含めた指導課の数人で親御さんから話を聞くことになった。

相手方の主張は以下のようなものだった。

・うちの子被害を受けた。絶対に再発させないでほしい

・校内暴力について、学校として警察通報する基準を教えていただきたい

・再発防止策を教えてほしい

・納得できなければ警察被害届を出す

親後さんの主張は尤もだった。私はこの手の問題対処したことがある。この案件においても、誠意によって説明した。私個人手帳メモが残っている。

「この度はこのようなことになって申し訳ない。お子さんには全力でフォローします」

「どうして警察を呼ばなかったの? 傷害事件なのに」

教育活動の一環だからです。なぜ暴力という罪を犯してしまったのか、保護司スクールカウンセラーなども交えて加害生徒と話し合い、正しい方向に導くことが第一です」

「でも、犯罪ですよね。公務員には通報する義務があるんじゃ?」

警察というのは、犯罪捜査するための組織です。学校内でのことは、犯罪以前の段階であると考えます。まずは学校が、教育者という立場解決に当たるのが本来の姿です。T区の警察の方とも、過去にそのような認識を共有しています

「じゃあ、私が校内暴力を見たら警察を呼んでいいの」

「呼んでいただいてもかまいません。ただ、家庭裁判所への送致必要な、いわゆる少年審判によらねば収まらない案件でない限りは、警察教育現場に介入しません。私たち解決を委ねます経験上はそうです。当方しましても、警察への通報というのは、学校教育理念に基づいた人間教育を怠ることだと考えます暴力という結果だけで法律適用し、犯罪事件として生徒が裁かれることがあってはなりません。2人とも、当校の生徒なんです」

「今後うちの子は、加害者はどうなる?」

絶対に、以後このようなことがないよう、加害児童への指導を徹底します。お約束します。お子さんには誠心誠意、教育専門職による面談フォローします」

絶対に、再発だけはさせないでよ」

お約束します」

※ここで親御さんが退席

要約こそしたものの、この話し合いは午後八時~十時に及んだ。

お約束します」と言ったが、むろん約束などできない。だが、ああ言わねばならなかった。教育者としての、教師としての『矜持』の問題である

上の話し合いだけではなく、それに付随する学校への聞き取りや報告用の記録作成など、業務は多岐に及んでいた。事件から三週間が経つ頃には時間外勤務から解放された。あのような月日は久々だった。トラブル対応に心は踊って燃え上がるが、残念ながらこの齢になると身体がついていかない……。

しかし得られた成果もあった。社会教育課を放逐することについての気づきを得られた。事件である事件性があれば本庁人事部局も動く。それこそ、新聞沙汰やニュース報道されるほどのリスクがあると人事部局が認識すれば、事は進むに違いないと感じた。一般的に、社会教育というのは教育委員会にあるべき事務分掌である。覆そうと思えば大きな何かが必要になる。

それから時間は経ったが、二方向からアプローチを採ることで教委内の意思形成が図られた。一応は、社会教育課にも本庁移管について話を通した。本庁の人事部局にこのような提案をしようとしていることを社会教育課長協議したところ、「それで問題ない。私も基本的には賛成である。ほかの課を観察していても、ウチの課は異常である。残念なことだが……今の構造では、なにをしようが変わらない」という答えがあった。個人的な範囲であれば、協力もしてもらえるという。

アプローチ1】

これまでの社会教育課の問題行動およそ30点ほどを報告にまとめる。趣旨は「教委事務局というのは、良くも悪くも縛りや監視が少ない。社会教育課を管理統制の取れた本庁に移すことで問題の芽を摘むべき」

アプローチ2】

全国の自治体の例を調べたところ、社会教育に関する業務首長部局移管している例が見られた。学校教育以外の教育活動については、市長の指揮の元、自治体が一体として取り組むべき~という観点から全国的トレンドになりつつあるようだった。社会教育課長から応援もあり、こちらの方向をメインに据えた。

残念ながら、私が教委から異動して学校現場に戻る方が早かった。それから一年後、社会教育課は今時風の部署名になって市長部局移管された。

望みが叶った。教委事務局にとっても、本庁にとってもこの方がよかったに違いない。それから何度か、本庁に寄って元社会教育課を眺めたことがある。心なしか、以前に比べると雰囲気が違った。いい意味でピリッとしていた。

周囲の監視の目があると違うということか。教委事務局庁舎には、あまり多くの人が来ることはなかった。職員が伸び伸びとすることができるが、反面やりたい放題ということでもある。



相当の文量になった。これを書くのに丸一日かけている。始めは、この記事を書こうか否か迷っていた。当方は、40代の頃からはてなブログサービスを利用しているけれども、このような内容は個人ブログで書けるものではない。書くとしたら、このはてな匿名ダイアリーしかなかった。

気分を害された人もおられただろう。申し訳ない。その場合は、容赦なくコメントにて叱責をお願いする所存である。ここまでお読みいただき感謝する。

2019-06-14

性犯罪無罪判決を許さないってやつ

被害事実があるのに無罪おかしいって人は刑法39条や41条も廃止なり改正すべきって思ってるのかな?

ところで「触法少年 痴漢」でググる学校への連絡回避少年審判の不開始処分を獲得したこと

実績としている弁護士事務所ホームページがあってもにょるんだよな・・・

2008-04-23

光市事件、実はヤスティー軍団大勝利説」を唱えてみる

ケータイだから改行多くてすまん。

あと俺イナゴぶくまーだから、ダイアリに書いても読んでもらえない。

だから増田に書いた。後悔はしていない。

光市事件、実はヤスティー軍団大勝利説」

理由は、犯罪被害者保護/権利擁護について、全然もりあがってないから。

お茶の間ネットイナゴは、ヤスティー軍団バーカバーカ、

元少年Fバーカバーカ(→そしてぶっ殺せ)。そればっか。

社会正義ぶって、てめえらの無謬に酔いしれて

そのじつ、正気を失って顔を真っ赤にしてることに気付かない。

これ完璧ヤスティー軍団の思うつぼですから。

被害者問題からフレームをずらそうとする、左派のオモ坪ですから。

被害者権利が拡充されたら、容疑者さまが不利益をこうむられるから、

だからヤスティー軍団はじめ左派ヒールの演出に徹し、

元少年Fをヘイトターゲットに仕たて上げ、

本村さんや世間を挑発してる。

国民の関心を少年審判死刑の問題だけに矮小化させるために。

本村さんは、哀しいまでの冷静さで、その挑発を振り切ったけど、

世間や保守論壇は、みごとに釣られてしまった。

制度的に切り捨てられている被害者たちに目を向けさせまいとする、

ヤスティー軍団のもくろみはまんまと成功し、

上告してホニャホニャしても、支援集会なんかで世間を煽り

もちろん左巻きブロガーもあの手この手で煽りまくって、

Fの死刑が執行されるクライマックスまで盛り上げて盛り上げて・・・・

世間は溜飲を下げておしまい被害者なおざりのまんま。

おまえらそれじゃ困るんだよ。

世の被害者たちは、少年Fいいなーって思ってると思うよ(パラドクスじゃなくてマジで)。

たとえ党派性の権化だとしても、あんだけぞろぞろ守ってくれる人がいて、いいなーって。

それくらい、被害者って孤立してる。

犯罪被害者って、どんなんかっつーとね

たとえば、はい犯罪にあいました。

ショック受けたまま、取り調べ。

これ、めちゃんこツラい。

お巡りは、少しでもディティールを聞き出そうとする。

同じ質問を、何回も何回も。(それが仕事とは言え、最低限の配慮すらない奴大杉)

少しでも回答にブレがあったら、また何度も何度も。

この段階ですでにサポート人間が付き添ってくれる国もあるのに、

被害直後からお巡りとサシでアンケ拷問ってそれどうよ。

で、仕事は休まなきゃならないかもしれない。

事情聴取犯罪現場が家だったら片付けもある、

ケガがあったら通院、ヘタしたら入院かも。

最悪、被害者の老親がいきなり遺児の保育費ださなきゃとか、

被害で寝たきりになった配偶者介護費とか。

(裁判傍聴の場合も当てはまる。交通費とか)

被害者給付金あるじゃんって人。あれ、面倒な申請が必要だし

申請しても、1年くらい待たないと支給されない。

すぐ入り用なのに工面できないひとは、どうすればいいのさ。

(つーか額面じたい、一律でない部分の幅をふやしてほしい)

被害者サポートセンター経由で、グループカンセリングとか参加して、

被害者同士しか分かり合えない傷をなめあって

ようやっと立ち直りへの道を探している頃に、

犯人が捕まって、また記憶の傷を抉りかえされる。

(PTSDって、イラク馬鹿イメージ悪いけど、ホントしんどいよ)

ほいでやってくる裁判に、心の準備をしていると、

検事務がきて「なんか直接言いたいことあるですか?」

「え…、はあ…」「じゃ○月○日に意見陳述」「!!!」

──○月○日

検事「じゃ、今日法廷はいって」

おれ「え、は、はい…」

うわあ、courtの中あったかいナリ・・・って、俺なんの法知識もないし

つーかおめえら、検察資料なんも見せてくれねえじゃんw

今までだって、犯人のケツ眺めて、法律用語でいろどられたキャッチボール聞いてただけ。

「ブン屋にリークしたから記事でディティール追え」っておまwww

(地方面ベタ記事にすらならない事件だと、被害者はさらに置いてけぼりになる)

感情むき出しに意見しても、判事の心象を損ねそうだし、

かといってヘタに法律用語的なこと言って地雷ふんでも困るし、

当たり障りなく「被告の真摯な更正を望みたいと思います」なんて。

内心ぶっちゃけ、応報チャクラ殺意波動燃えたぎってるんだけどね。

でまあ、傍聴おわると、ブン屋がコメ獲りに囲んで来る。

あれ、数が多いと、裁判所から追い出されるのな。

他のかたのご迷惑って、おれがお招きしたお客でもないし、

そもそもこいつらが来た理由自体も、俺に直接由来じゃないんだがw

(こういう時は基本警察検察弁護士会も場所を貸してくれない

 特別視はできないんだそうだ。アホか)

正直、ブン屋が傍聴席にいたりカメラが待ってるの見るだけで、

心臓に鉛つっこまれてグッと掴まれたような気がして

裁判所から出られなくなることも。

傍聴だってさ、今は優先権があるけど、昔はなかったから、

デカい事件だと、ブン屋やテレビ屋のゴミバイトが並ぶから、

被害者サポセン職員や親戚に頼んで並んで貰って抽選確率増やして、

ってもう泣けてくる。ほんとに。今は優先権があるけど。

なんか私怨ぽくなってきたし、

俺自身特定されたらやだからやめる。

でも、ここまで書いてきた被害者って、

当事者以外にも、それで悲傷する家族恋人友人・・・

みんな不幸になってるのに、制度的に、

加害者より軽んじられてるのは否めないと思うからなんとかして欲しい。

でも昼間どこかのテレビ(キー局)の解説者が、

犯罪被害者も、支援法施行によりずいぶんと前進し・・・」

なんてのたくってたのベッドで思い出して

我慢できなくなってケータイタイピング

くわしい人とかには当たり前のことだったかもしれないけど、

当事者的に知ってることだけ書いてみました。

ここまで読んでくれた人、ありがとうね。

追記 (4/23 AM01:22)

これとかもっと報道されるべき。

http://blog.goo.ne.jp/nagashima21/e/afb4fb2b74625c50c51e489f7369ebb4

>この数年間、心血を注いできたオウムテロ被害者救済特別措置法案を??

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん