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2021-02-16

COCOA不具合放置の遠因か、開発ベンダー選定で繰り返された「丸投げ」

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05203/

COCOAHER-SYSの開発において、日本マイクロソフト厚労省との契約主体ではない。しか厚労省HER-SYSの開発ベンダーを急ぎ探していた2020年4月ベンダー選考会に参加して営業活動を展開していたのは実は同社だった。パーソルP&TやFIXER、エムティーアイは、いずれも日本マイクロソフトクラウドサービスAzure」の有力な開発パートナーでもある。各社は厚労省選考に勝ち残った「日本マイクロソフトの呼びかけでプロジェクトに参加した」(パーソルP&TのDXソリューション統括部の責任者)。

いわゆる「マイクロソフト村」だ。ときどき見かける組み合わせ(異同はある)。

契約段階でパーソルP&Tが元請けとなった理由は、関係者によれば「製品提供に徹してシステム開発案件契約は開発パートナーに任せる」という、日本マイクロソフト方針によるものだった。

この座組みもよく見る。Microsoftソフト製品バンドルしたりAzureを売ったりしている大手日系メーカーSIerガチンコ競合にならないための建前的なやつ?

接触確認アプリの基盤を世界的に提供していた米Appleアップル)と米Googleグーグル)が、接触確認アプリ提供元は各国の公衆衛生当局に限るという「1国1アプリ」と打ち出したからだ。厚労省はそれまで「接触確認アプリ導入に冷ややかだった」(関係者)が、アップルグーグル鶴の一声で「公衆衛生当局」として調達担当することになったのだ。前述の通り、ここで厚労省接触確認アプリの開発先の調達をパーソルP&Tに「一任した」。

ここでHER-SYSと抱き合わせやらせちゃえって判断した厚労省の誰かが、ある意味で最も無能で罪深いと思う。

しか接触確認アプリサーバーHER-SYS側のデータを定期でもらう必要はあるけど、逆に言えばそこだけっていうか。接触確認アプリ実装において肝になりさらに難航が予想されるポイントは、HER-SYSとは全く性質が異なるじゃん。AppleGoogleの突貫協議で開発されたOS組み込みAPIを正しく取り扱うこと、テストしにくいアーキテクチャが不可避な中でなるべく多くの国民が利用できるように多機種に対応動作確認すること、そういう感じじゃないの。しらんけど。

なんでHER-SYSのおまけで賄えると思ったんだか。やるならやるで別の予算調達してベンダー選定しなよ。

時間がなかったから仕方ない?長くても半年もいらなかったと思うけど。Androidで通知ができてなかった去年の9月から今月までで半年だ。

さら接触確認アプリの十分な知見がなかったパーソルP&Tは日本マイクロソフトCOCOA調達プロジェクト管理を任せる形を取った。「丸投げ」が連鎖したわけだ。注意が必要なのは日本マイクロソフト接触アプリを公正に選べる立場になかった点だ。COVID-19 Radarには同社社員もおり、その接触確認アプリサーバーの稼働環境Azureを使い、AndroidiOS共通に稼働するコードを開発するツールには同社の「Xamarin」を使っているなど関係が深かった。厚労省は当時、こうしたベンダー側の事情も知る立場にあったとみられる。

知ってたっしょ〜。知らないわけないよ、絶対知ってたよ。(証拠はない)

「なんでもいいかクラウドもってこい」ならぬ「なんでもいいか接触確認アプリもってこい」って態度だったんでしょう。(証拠はない)

日本Microsoft厚労省もだんまり決め込んでるみたいだけどね。

日本マイクロソフト厚労省に対して、COCOAの開発先を選んだ当時の経緯について2020年9月から複数回取材を申し込んできた。これに対して日本マイクロソフト取材に応じず、厚労省は当時の経緯の説明を避けている。

業界代表する媒体取材を何度も断るとあらば、今後数年は真相は明らかにならないかもしれない。

やれやれ

2021-02-08

COCOA開発について調べてみた

Androidバグについて開示された文書を少し読むだけでいくつかのデマが分かった。

https://note.com/mugura/n/ncc3c61de39ea情報開示されたPDFを読むことができる。

議事録側はまだ読んでいない。

 

最初HER-SYSの開発のためにパーソルプロセステクノロジー株式会社と税込約2億の契約があった。

COCOA開発は原契約を税込約3億へ変更とすることで対応した。

契約変更の時、再委託先を株式会社FIXERの1社から以下5社へ変更する申請がなされた。

厚生労働省
┗ パーソルプロセステクノロジー 2億6771万(税別。以下同様)
  ┣ FIXER         1億2062万
  ┣ エムティーアイ    1615万
  ┃ ┣ E社        355万(MTIから)
  ┃ ┗ D社         41万(MTIから)
  ┗ 日本マイクロソフト  2201万

それぞれの業務範囲

株式会社FIXER新型コロナ感染者等情報把握管理システムの開発、監視運用サポートデスクの一部業務、およびサービス提供
株式会社エムティーアイ接触確認アプリケーション開発の一部、リリース後のヘルプデスク/運用保守業務
E社(MTIから委託メールサポート日本語/英語
接触者に対する電話サポート日本語のみ)
D社(MTIから委託初期検収業務の一部、および保守開発準備業務の一部
日本マイクロソフト株式会社PMO支援技術支援

 

デマについて

・まず2億から3億の差額約1億がHER-SYS側への繋ぎこみおよびiOSAndroidアプリ開発に充てられていることになる。アプリ開発が3億のように言うとデマ

・そして3次請けの位置の2社は業務範囲に開発は含まれていない。「多重請負でたったこれだけに」みたいな図でここの金額が出てきたらデマ

 

ここから憶測や調べ切れていないこと。(議事録側で分かることもありそう)

COCOAベースOSSのCOVID-19Radarで、開発に関してはどこかにOSS利用という線を引いた方が分かりやすい。

OSS利用を0円発注搾取とは通常言わないが、今回に限っては、1国1アプリの条件がある中で、6月中旬公開の宣言されて実質納期になったり、

 初期の品質批判コミッターに直撃してリタイアしたところを見ると受託者に近いようにも思う。

 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/23/news107.html

・開示された文書での契約期間は2020/7/31までだが、それ以降の体制未確認

・2020/9/28iOS版の不具合(通知あるのに接触なし表示)修正のためにアップデートが行われ、その時Android版にエンバグが発生した。

 https://www.asahi.com/articles/ASP236SR9P23UTFL00R.html

 瑕疵として対応したものかどうかやその時の体制未確認

政府CIO佐官(ブクマカ)のツイートでは、EN API自体の制約や、アプリで選定された技術から人材・機材の手配の難しさに言及している。

 https://twitter.com/masanork/status/1358207125546127362

 https://twitter.com/masanork/status/1358187420492001281

人材についてはMSがいるのにと思ったが、MS支援が切れる事情でもあったのだろうか。

技術選定については不透明である指摘がいくつかあった。

・COVID-19Radarでない方のまもりあいJapan(の一般社団法人Code for Japan)は新型コロナウイルス感染対策テックチーム第1回から参加していたが、採用されないことになったについて根拠不透明とある

 https://medit.tech/code4japan-not-incharge-of-contact-tracing-app/

・COVID-19Radarの中心がMS社員であったことや、Azure DevOpsなどMS一色の技術選定であったことなどから経緯を訝しむ考察があった。

 https://blog.rocaz.net/2020/06/2140.html

 https://blog.rocaz.net/2020/06/2171.html

 https://blog.rocaz.net/2020/07/2257.html

・そして今回の開示された文書でもなぜCovid-19 Radarが選ばれたのか不明とある

・選定が不具合と直接関係ないとは思うものの、利用人口少ない技術スタックを選んで人材不足になったなら遠因にはなってる気がする。

・大きくやらかした時に責任取り切れず法人ごと消えることの無さそうな大企業を窓口に選びたいところまでは分かる。

 もしそうならCfJとの間に1社挟む手もあるだろうが、まんま中抜きに見えるのが嫌だったのかも知れない。

 
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