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2012-07-16

いわゆる男の娘社会的女の子として生活し始めて思ったこと

わたしはいわゆる男の娘だ。部屋の中で女装していただけだったのだが、「これじゃただの変態だな」と思い一念発起した後、いろいろ試行錯誤してかなりパス度を高めることに成功した。(パス度っていうのは女装だと見抜かれない率のこと)そしていまは大学ときどき女装して通っているし、この前無事に女の子としてバイトもはじめた。世の中じゃ結構こういう苦労をしている人はいると思うのだけれど、あんまりそういった苦労話をしているのは見たことがなかったので、振り返りの要素を込めて自分のためにもちょっとまとめてみたいと思う。世の中にはこういう人もいるのだということを知っても損はしないのではないだろうか。女装したい人やmtfの人にすこしでも参考になればと思う。

もともと中学高校と男子校に通っていたのだけれども文化祭などでときどき女装させられていた。表面上は嫌がっていたのだけれども、正直とても嬉しかったし、客観的に見てもそんなに悪くは無かったんじゃないかと思う。文化系部活だったこともあり色白で筋肉もあまりついてなく、細身でちびだったので制服を着れば首から下はほぼ完全に女子高生だった(ちょっと足がごつごつしていたりもしたけど、ニーハイ履けばごつごつしていた足もなんとかなった。)。中高時代ウィッグも2000円くらいのすっごい安物で、顔はまったくのすっぴんだったので不自然まりなかったのだけれども、それでも同級生に「お前ほんとにかわいいなw」って言われたりしてすごくどきっとしたのを覚えている。その感じたドキドキっていうのは、なんか、超えられない壁を超えてる自分ヤバイみたいな、完全に自己陶酔のそれであったのだけれども。

そんなこんなで高校を卒業しそこそこ良い大学に入り、一人暮らしをしはじめたのだが、わたしはなるべくして女装にはまることになった。

一年生の夏休みが終わった頃、最初に「あ、家族も家にいないしバイトで稼いだお金もあるし、女装ができるんじゃないか!?」と気づいたときには衝撃を覚えた。あ、今ならできるじゃん!みたいな。さっそく楽天通販(たしかHoneys)で安い服を頼み、ドン・キホーテラパンアールウィッグ(8000円くらいするちょっと良さげなウィッグ)を買った。化粧品100円ショップで全種類揃えた。自分の姿をチェックしたのだが、自分が好きなタイプ可愛い女の子にはなれないけれども、そこそこ悪くない女の子に見えるということが発覚した。ウィッグの力は偉大で、自然ウィッグでいろいろいじることで輪郭の男っぽさはかなり消えるということがわかった。

それからは室内女装を極めることになる。わたしは相当のチキンだったのでかなり長い間自宅の中だけで女装をしていた。服もだんだん溜まっていった(可愛い下着も少し買った)。家の中では自分の着たいガーリーな服を着て読書PCをいじるだけだったが、何かから解放されている感じがして居心地がよかった。外では普通男子大学生をして、中ではかなりの時間女装して過ごしていた。当然友達を家に入れることは皆無だった。(ワンピスカートが並んで、ブラが干してある家にいれられるわけがないw)。ネットでいろんな人の女装体験談や、すごくキレイ女装子さんのblogなどを読んで「世の中にはこんなレベルの人もいるのか!?」と羨ましがっていた。外では男子大学生はちょいおとなしい感じではあったけど、普通にやってたと思う。友達普通にいた。

そんな日々が続いていたのだが、冒頭でも言った通り、ある時「このままじゃただの変態だな。」と思い、この変態的な活動を生産的なものにするべく一念発起した。

「よし、女の子としてバイトしよう。」それがわたしの立てたゴールだった。6ヶ月後に女の子としてバイトできるレベルにしよう、そうじゃなきゃこの趣味は完全に辞めようと思った。

人生は短い、どうせ変態的活動に時間を費やすのであればそれを生産的活動に変えた方がいいし、それができないなら辞めるべきだ。

まず手をつけたのはファッションだった、たくさん女性誌を買って勉強した。ゴールが決まっていると自分のやるべきことも逆算できる。自分の顔や身体の隠せない特徴から自分の取るべきスタイルを決めた。ひたすら雑誌に載ってるコーデと同じようなコーデを試してみるという写経型の模索であったが、どうやら自分に似合うのは残念ながら自分の好きなnon-noみたいな可愛い系ではなく、どちらかといえばcancam系だということがわかった。ちょっとキレイめな感じ。心を鬼にして客観的に似合う方を採用した。肩幅が普通女の子よりも広いから、ふわっとしたカーディガンなどは避けて、パフスリーブフレア袖やかっちりとしたジャケットなどを着る。セミロングのウィッグで少し横方向にボリュームを出すことで肩幅の相対的な大きさを減らしつつ首の男っぽさも隠す。首周りを逆に大きめに露出させるなどの対策を講じた。靴はオリエンタルトラフィック以外の選択肢事実上無かった。身長をこれ以上伸ばさないため(自分は167cmくらいだった、女子としてはちょっと高めである)にヒール無しのぺたんこ靴しか履かなかった。補正下着で肋骨からウェストを絞り、尻パッドで尻にボリュームを出した(擬似くびれ誕生である)。黒タイツニーハイソックスは足のゴツゴツを隠すために必須。ブラはちょっと大きくしたいなというオトコ心を必死に抑えAカップ採用した。理由は下手に胸をクリエイトした不自然さが無く、実はスタイルよく見えるということを発見たかである

次に化粧の技術。これは最初の方は全く上達しなかったのだけれども、ネットでひたすら化粧動画を見て、ひたすら@cosme徘徊することで自分なりのスタイル自分なりの装備を確立させていった。まずヒゲに関してはあんまり目立つほうではないのだけれども、オレンジ色のチークをかぶせるとうまくいくことがわかった。毎回はやらないけど、化粧の前にパックをするとノリがいい。ファンデリキッドの上からパウダーファンでをのせると実は厚化粧ナチュラルメイクになる(ナチュラルメイクに見えるものは実は厚化粧だったりするのだ!)。アイメイクもひたすら日々の鍛錬。アイラインは最初は超絶難易度だけど、鉛筆からはじめてリキッドタイプに移行するとなんとかなった(鉛筆型はちょっとミスってもなんとかなる)。そしてハイライトとノーズシャドウを逆に使うことで平面顔を作り上げる。(つまりハイライトとかノーズシャドウって顔を立体的に見せるために、影があるべき場所にノーズシャドウを塗り、影がないべき場所ハイライトを塗るわけだけど、それを逆に使うことで男の立体顔を女の平面顔に近づけることができる)。そして忘れてはいけないのが最終兵器カラーコンタクト。こいつは外国人コスプレをする時に使うものだと思っていたが、実は黒目の人が黒目のカラコンを使うことで自分の目に占める黒目比率を上げられるという効果がある。こいつにはかなり侮れない効果がある。自分女の子特有の柔らかい輪郭を作るために綿を口に含ませていたりもしたのだけれども、最終的に今ではやっていない(生活に支障をきたす)。

顔は人それぞれに違う、化粧を覚えるにあたって体得すべきなのは自分にぴったりの装備品コスメ用品)を見つけ、自分にぴったりのプロセスを探しだすことだ。やっぱりこれもいろんな雑誌に載ってるメソッドを試していくしかない気がする。基本的なセオリーはおさえた段階で、自分なりにいろいろ試してみるのも重要な気がする。あとはなんといっても日頃のスキンケアがかなり効いてくることがわかった。見た目はこうした地道な試行錯誤によって、かなり改善され、女の子に近づいたと思う。少なくとも自分の姿は自分には女の子しか見えなかった。しかもそんなに悪くなかった。

ふと、ここで自分自分客観的に見つめられてないんじゃないかという不安にとりつかれた。ネット上には勘違いをしたおっさんが「私かわいいわよ」的な感じで写真をあげているブログ掲示板が無数にあって、それらの文章や写真をみていると「ああ、この人は自分かわいいと思ってるんだな」とひしひしと感じる。ためしにぐぐってみればそういう世界垣間見えると思う。そして自分もそんなヤバイ人たちの一人にすぎないのかもしれないという不安にとりつかれた。かといってネット自分写真うpして「わたしおんなのこに見えますか?」と言うのも気が引けた。(現にそういう掲示板はある。写真をあげると女の子に見える度をA~Eで採点されるのだ。)

そんな中でコンビニチェックやココイチチェックというものを知った。コンビニチェックというのはコンビニで物を買う時にレジの人が入力した性別ボタンを確認するのだ。レジにある青いボタンと赤いボタンがそうで、POSシステムマーケティングデータとしてコンビニ側が取ってるデータを更に取得するという手法だ。ココイチチェックは更に簡単で、動体視力が要求されることもなく、レジ入力された性別情報がレシートに印字されるので、それを確認するというパス度チェック方法である。他にも駅前ティッシュチェックという、女性限定で配っているティッシュを自分に配られるか否かでパス度を測定する方法もあるのだが、ティッシュを配る人は別に女装の人でもティッシュ配れればいいやと思ってそうなので信頼性はコンビニココイチチェックのほうが高そうだと思った。そしてこれを行うために家から外に出ようと思った。





続きはまた今度書こっと、夜遅いし。次は外出しはじめたときの話や、Kちゃんと出会った話、そして今の状況をまとめます

***興味ある人はこっちも見てね

大学生GID(性同一性障害)の互助サークルを作れないだろうか?

http://anond.hatelabo.jp/20130407194211

2009-11-06

http://anond.hatelabo.jp/20091106172901


「昔に比べて」AVレベルがあがったってのは少しことなる。

「昔に比べて」女の子全体の見た目レベルがあがってるんだよ。

(主にメイクの力が大きい。アイプチ、黒目を大きく見せるカラコン

 濡れても流れず長く長く伸ばせるマスカラ、肌に透明感を出すファンデ、よりナチュラルに見えるリップ

 髪を明るく、かつナチュラルに染めることが常態化したためイモ臭さが薄れたこと)

(それに付随して、ダイエットが一般化したため「昔に比べて」スタイルの良い娘が格段に増えた)

すっぴんAV女優なんていないだろ。


あと、「昔に比べて」安物のカメラでも画質の良いものが撮れるようになったっていうのも大きい。

昔のフィルムって色悪いだろ?

まー、もっとも、飯島愛タレント転進を見て、芸能界への足がかりへって考えでAV女優になる娘もいるから

昔よりもAVへでることへの抵抗感が薄れたってことも確かにあるんだが。

2009-06-08

怖くなる美容

最近気づいたことがある。女性精神不安定になると、極端な美容に走る。

30歳すぎくらいの、少しはお金がある人で、「極端な美容に走る病」の人がちょこちょこいるのだ。若いときは自分も気づかなかったんだけど。彼女たちが精神的に調子悪い、ということにも。

Aさんは、まつげのエクステをつけていた。まつげエクステって2週間くらいでパラパラ取れてしまう、維持費が結構かかるものなんだけど、Aさんは「綺麗にみられるうちにやっとこうかなって」と足しげく通っていた。

半年後、Aさんにもう一度会って、何かが変だと思ったら、そのまつげのエクステが、異様な長さになっていた。メーテルみたいな。不自然だった。長いけど、変だった。

Bさんは、あるとき会ったら、黒目が本当に不自然にでかくなっていた。聞いてみたら、日本の「黒目が大きく見えるカラコン」では効果があまりなかったので、韓国旅行へ行ったときに、度入りの黒いカラコンを作ってもらったらしい。

彼女はそれを1日中していると言って、「なんで(カラコンって)わかった?」と聞いてきた。そんな黒目、わかるにきまってるじゃない、とは言えなかった。

他にも、一気に50万円、ダイエットエステ)にかけたり、二重の手術をしてみたり、いろいろあるが、どの「美容」にも共通していたのは、そのとき彼女達が精神的に不安定だったということだ。

私が認められないのは、私が綺麗じゃないからだ、ということなのかな。睫毛が長くなっても、二重で目がはっきりしても、彼女たちの顔はなんというか、怖いんだよね。

2008-10-10

http://anond.hatelabo.jp/20081010043520

いや、それは同人誌にも言えることじゃん?

ほとんどの人が、作品に対して愛情があるはずなのに、絵も漫画イマイチでしょ?安っぽい装丁だし、中身も安っぽいし。

絵がめちゃくちゃうまい人、売れる人なんて一部だけ。

そういう「上手さ」と「愛情度」は別でしょ。なんであれ。好きだったら上手いわけじゃないし。

あと、レイヤーと一口に言っても、買うタイプと作るタイプといるからね。

で、買うタイプでも、数万するようなちゃんとした奴を買う人は少ない。

自作する人もまた、本格的に洋裁の知識を持ってやる人と、家庭科でちょっと縫い物したレベルの人がやったりと、レベル差が激しい。これは漫画の上手い下手と同じようなもので。

で、レイヤーのほとんどは、10代後半の女子(多分)。

彼女らは当然お金をそんなに持ってないので、高価な布も(拘り出すと結構いくんよ!)出来あいのも買えない。といって大抵スキルもない。ゆえに安っぽくなる。でもまあその辺の子は同時に、そんなにコスプレに拘りがないのであんまり気にしてない。友達とワイワイやるツールの一つくらいの感覚であることが多い。テニスの王子様ジャージ羽織って、何故かマスカラバリバリにつけて女の子ポーズ写真撮る、とか、そういう感じのコスプレ。余談だけど、この辺の子は、他人が使用したカラコンオークションで落としたりとかするので、ちょっと怖い。

20代以上のレイヤーだと、拘り出す人が多い。けど腐女子大学入学を機にオタをやめたりする人がいるのと同じで、コスプレも20くらいになるともういいや的に(というかそれ以前に一、二度やって終わりくらいの人もかなりいる。別に悪いとかじゃなく)やめていくので数は少なくなる。だから拘りのある人が全体からすれば少なく見える。

その辺になると布屋へいって真剣に布を吟味したりしている。

でもね、テカテカっていうけど、そもそも漫画アニメの服を忠実に再現するとそうなるってのもあるんだよ。

ああいった破天荒な服を実在化させると、どうしても安っぽく見えがち。

そもそもテカテカしてる布で作られてるっぽかったりするし。

忠実に再現してペラペラなのを選ぶか、敢えて忠実さに目を瞑り、キレイな仕上がりにするか、それは好みだけど。

案外忠実にしてるから安っぽいって場合もあるんだよ。

漫画アニメの服なんて、実際の服のようなことを考えてないからね。「これどうなってんの?どう脱ぎ着してんの?」って服はよくある。現実の服に似れば似るほど、安っぽくはならないだろうけど、逆にそういうコスプレは「しがい」がないからねー。「よつばと!」の風香コスプレなんて、安っぽくなくできそうではあるけど、しても分かり辛そうだし(いたけど)。

やっぱり「これは再現難しいだろ」ってのほどやりたい。私の場合だけど。

でもそうするとどうしてもいかにもアニメアニメしていて普通の服より安っぽくはあるよ。

とまあ色々あるんですよ。でもそれも込みで楽しいよ。

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