2020-01-02

原因は別のところにある気が

宇崎ちゃん論争、両者の主張を読みまくったけど

もう2ヶ月半たって今更だが宇崎ちゃんポスターの件。

絵として単体で見る限り、特に何か問題になる気がしません。

批判が通るには、次の3つの議論レイヤ

突破しないとダメなので

萌えポスターは世の中にあってもいい。割り引いて考えても

 マス広告、マス媒体に載らなければ別にいい。もしそれも

 ダメだったとしても、宇崎ちゃんダメ範疇には入らない」

で、とくに3つめのハードル絶対越えられないと思います

批判派は3層目が成立すると思うから1と2を組み立てているはず

なんだけれど、僕視点ではこの絵ではとてもOUTと言い切れるような

ものではないと思うし、今まで挙げられた以外に、批判派にしか

共有されない根拠材料がある気がします。

まあその最大のものは「オタク差別」と「巨乳差別」(用語は嫌い

だけど、一応使う)じゃないかとはさんざんいわれていて、

うそれでFAでいいのかもしれないし、時間が経つにつれ

別の人の言説に考えを刷り込まれて(行為遂行的な意味付けって

やつね)根拠材料があるような心理が生まれしまったというのも

あるとは思ってますが(その意味ネット上で読んだ論考では、

馬の眼氏のついったがいちばんよかった)、初期(10月頃)の段階で

批判を強く出してきた人たちにはもうひとつ心のなかに理由

あったのではないかと僕は思っているので、これからそのことを

話してみます既出だったらすみません)。

根拠レス想像ですので言ったことに責任は取りません。。

原因はTVが作った序列

いやこの件TVはまったく関係ないだろうハイ終了といわれるかも

しれませんがまあ聞いてください。

広告(ここでは、一枚絵かつ消費者広告※に限定)に登場する人物って、

どういう人が登場すると思いますか?

ここまでは、商品やその訴求内容が中心になるような人物起用ですよね。

(ほかにもそういうタイプ広告あるかもですが、ちょっと今思いつかない)

で、そうでない、商品を押し退けて人物を中心にする広告手法がむしろ

世の中ふつうです。

そういう広告に登場する人物のことを一括して何と呼ぶか微妙なところですが

ここでは

と呼ぶことにします。

宇崎ちゃん広告として見ると、5項目に当てはならない。ふつうアニメ漫画

キャラクターは商品のものか、寸劇・比喩表現として出てくることが(3次元

比較して)けっこう多いんですが、赤十字は「タレント」として宇崎ちゃんを起用した

形になっています概念的にいうと、2次元世界上で仮想的な宇崎ちゃんを演じている

女優存在していて、その2次元女優を起用した、という方が正しいかも)。

ま、2次元の話はいいとして、世の中のマス広告、一枚絵でいうと駅・電車内の広告

代表的ですが、芸能人に満ちあふれていますよね。

で、広告主が大企業だったりするとタレントのグレードも上がって、

TVゴールデンタイム番組覇者が起用されたりします。

何が言いたいかというと、宇崎ちゃんポスターダメ出しをした人たちは、

このTVコンテンツが作り出す秩序に世の中の企業や団体が従っているという

構図が心地よく(なぜならそれは自分たち民意が作り出した秩序だと思って

いるから)、それに反するものなんておかしい、と思っているのではないか

ということなんです。

赤十字知名度も信用度もものすごく高いし、低いグレードの「タレント」なんか

使うはずがないと。

これに反して宇崎ちゃんが起用されているっていうことはなにか理由があるはず

→あっエロか!となって、そこから逆算して巨乳エロ、表情もエロみえる、

という機序なんじゃないかと。

僕もそうだけど擁護派の人たちはTV離れが進んでいて、その感性をぜんぜん

共有できないのだろうと。

いやもうソース無しの脳内想像垂れ流しですみませんが。

非実在が天下を取る時代がやってくる

今の時代TV視聴率もどんどん下がってきて、広告に起用される「タレント

TVゴールデンタイムのイス取りゲームプレイヤーで占められなきゃいけない

必然性はどんどん下がっているわけです。

タレント」起用の広告自体も長期的には減るだろうけど、その前の段階では相対的

知名度の低い、TV以外の世界知名度を稼いだ「タレント」も食い込んでくるはず。

で、そうなる有力な候補が、漫画アニメ発の非実在の「タレント」なのでは

いかと思うわけです。

2次元アイドルコンテンツなんかは1020代に相当食い込んでいて、いま知名度

蓄積しているキャラクターには今後20年くらいにわたってそうとう明るい未来

待っているのじゃないかと、予想しているんですけどね。

補足

なんでこんな事を考えたかというと、もう去年だけど4月頃?に「声優の顔出しは

是か非か」っていうトピック流行して、あのとき批判者がアニメ声優好きな

ようにみえて、それ以上に言葉の端々からTVどっぷりでTVコンテンツの秩序に反する

声優進出が許せない、という感覚がにじみ出ていて、というのが強く印象に残って

いて、今回も似た構図なんじゃないかと思った、というのがあります

もう一つ補足

本稿は、「女性イメージモデルとして起用することの問題点を考える延長上で

2次元キャラの起用を考える」タイプ批判者を想定してますが、批判者には

人間と絵は並べられない、純粋に絵として批判している」タイプも明らかに

ます。そういう人は宇崎ちゃんポスターを見ても「タレント」には見えないで

しょうからこの論にはあてはまりません。

別の話

批判の原因が全然別のところにあるこという話をしたので、解決手段全然別の

ところにあるかもよ、という話もすこししてみよう)

宇崎ちゃん話題になる数ヶ月前WEBサイトに大量のディスプレイ広告が出回って

ウザイウザイと嫌われていたというのは事実としてあって、ウザイのが魅力

といわれてさらにカチンと来た批判者は多かったと思います

ポスター批判者に応えるソリューションはなにか?って考えたとき、これは本質的

解決にはならないけど、web広告のやりたい放題は変えていくべきだと思うんですよね。

ほんと、あれの不快感の方こそなんとかしてください。

(※)そもそも献血広告って、あれ仕入れ広告であって、小説懸賞広告かに近い。消費者批判に晒される広告ではない

  • 嫌いなテレビと嫌いな批判者を結びつけられてよかったネ!

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん