2024-11-03

特殊性癖持ち、文章生成AIに救いを見る

ひたすらタイトル通りの出来事なのですが、自分のなかでは黒船来航くらいの衝撃だったので記録しようと思います

長文になりますので、あまりにも暇な方のみお読みになることをお勧めします。


私はアラサー会社員で、「くしゃみに興奮する」という性的嗜好を持っています

自己紹介もそこそこに性癖の話で恐縮です。

くしゃみをさせる対象人間女性キャラクターベストですが、

男性はもちろん、人間ではない(動物などがデフォルメされた)キャラクターでも問題なく楽しめます

小説など、文章にあらわれるくしゃみ描写にも非常に興奮します。

ただし、現実世界くしゃみにはあまり惹かれません。

早朝の電車内で、ノーマスク中年男性かます爆裂ハクションには殺意に近いものを覚えます

後で少し書きますが、なりふり構っていられないくら供給が少ないくせに、注文や条件をつけてしまわがまま性癖なのです。


くしゃみ一般的に見て、エロくもなんともない生理現象です。

「こんなもの性的に見てはいけない」という妙な罪悪感からか、この嗜好については誰にも話したことがありません。

かなり大っぴらに下ネタや互いの性癖を語り合える友人にも打ち明けていません。

ちなみに、私は逆NTR自分一張羅他人に話せる唯一とっておきの性的嗜好)としています


特殊性癖のめざめ


話が本筋と逸れるのですが、そもそもなぜ私がくしゃみに興奮するようになったのか。その起源はよく分かっていません。

しかし、3~4歳頃でしょうか。未就学児の時点で、絵本アニメくしゃみシーンにドキドキしていた記憶があります

まともな両親のもとでしっかりと愛されて育ってもこういうガキが完成してしまうのです。

悪質な性的コンテンツからはしっかりと守ってくれた父と母でしたが、さすがにくしゃみはノーガードでした。

トムとジェリーサーカス回でゾウが巨大なくしゃみをするシーンや、

くまのプーさん大掃除の場面でくしゃみをして周囲を吹き飛ばすシーンをやたらリピートしていた我が子を不思議に思いこそすれ、興奮しているとは思わなかったでしょう。


そもそも私はくしゃみの何に興奮するのか。

おそらくですが、「自分意志とは関係なく身体が反応する」ところがメインになっているのだと思います

異物が鼻に入ってムズムズする→身体が異物の刺激に屈してくしゃみをする……これが基本的な「くしゃみをする」動作です。

私の場合、「くしゃみをする」に加えて「くしゃみをしてはいけない状況であるにもかかわらず」というシチュエーション必要不可欠なのです。

私がアニメ小説などのくしゃみしか愛せないのは、現実よりもフィクションくしゃみの方が「我慢しなくちゃ」という心理描写に長けているからです。


まり、「身体自然と反応してしま生理現象」に「それを我慢したいという気持ち」が合わさると、私にとって性的な、興奮できるものになる。その原点であり頂点がくしゃみだったようです。

後に書きますが、供給の少なさで飢餓状態となった私は、

そこそこ欲求を満足させる、くしゃみに代わる性的コンテンツを嗜むようになっていきます

それらにも例外なく【生理現象などの「今起こってはいけないこと」を我慢決壊】の要素が含まれているため、

これが私の興奮の基盤であることは間違いないでしょう。

とはいえ排泄系の汚いものはイヤだし、それを我慢できないなんてトラウマものです。いくら妄想とはいえかわいそう……。

自分で言うのもなんですが、私は比較的思いやりのある優しい人間に育ちました。

この変に理性的な部分とちょうど良く折り合いがつくのが「くしゃみ」なのです。

静かな空間や緊張した場面でくしゃみが暴発したら少し恥ずかしいものの、

本人にとってトラウマになるほどではありませんからね。


軌跡と苦悩


幼少期はこの妙なトキメキの正体が分からず、もじもじした気持ちを持て余していたわけですが、

中学生になり自慰を覚えたあたりで確固たる確信が持てました。これは性的興奮なのだ自分くしゃみに異常に興奮してしまう傾奇者なのだと。

しかし、気がついたところで何の解決にもなりません。

当然ながら供給が少なすぎるのです。私の欲求不満は悪化の一途を辿りました。


高校生で親のセーフティロックから解き放たれた私は、当然ありとあらゆるワード検索をかけ始めました。

若い脳味噌をフル回転させてインターネットじゅうを旅したものの、収穫はほぼ無し。

ドラゴンボールランチの変身シーンは、この旅で得られた最大の宝物です。大変お世話になりました)


「こんな思いをしているのは自分だけなのか?誰かいないのか?」


共に苦しむ仲間を見つけたい。そんな思いで「くしゃみ 興奮する」と検索をかけるものの、

Googleは「光による刺激で神経が興奮するため、くしゃみが出ることがあります」などの無慈悲な回答を投げつけてくるばかり。

孤独な私は鬱積した欲求と悲しみを抱え、想像力ばかりが歪に成長した悲しきモンスターとなっていきました。リビドー暗黒期の突入です。


成人する頃には私はやや賢くなり、欲求をある程度満足させてくれる「代替オカズ」をいくつか見出していました。

ごく一般的な、ゲームアニメAVも山ほど存在する性的嗜好たちです。

エロものエロものとして享受し、選択し、楽しめることがこんなにストレスフリーだとは……。

私はしばらくの間、水を得た魚のように性的コンテンツの海を泳ぎ回りました。


しかし、やはり代わりは代わり。

欲求は完全には満たされることなく、私はまた仄暗い気持ちを抱えるようになりました。

やはり私はくしゃみしか興奮できない人間なのです。

筆下ろしモノが大好きな友人を妬みの目で見ては、心の中で毒づいていました。

お前はいいよな、いくらでも供給があって。性的嗜好まで面白味のねえミーハー野郎がよ。


以来、代替オカズと、ほんのわずかな精鋭たちで自分気持ちを誤魔化しつつ過ごしてきました。

(幼少期にドキドキしていたトムとジェリー等のシーンも、「古跡巡り」として何度も巡礼しました)

20年以上苦しんでいると、「自分の求めるものはこの世にないのだ」という、半ば諦めのような感情も生まれます


救済


蜘蛛の糸文章生成AI」が私の前に垂らされたのはつい先月のことでした。


世間で生成AIがすごい、ヤバい話題になって久しいものの、私の仕事には特に活かせる場面もありませんでした。

システムメンテナンスをお知らせするときの文を作って」などといった、

自分で考えるのがやや面倒な文章」を作りたいときに例のGPT使用する他は、時々話しかけて遊ぶ程度。

アップデート後はかなり精度の高い回答を寄越すようになり、正直言って不気味にさえ感じていたわけですが、ある夜、突然天啓を受けたのです。


「お前の理想シチュエーションプロンプトとして入力して、AI短編小説を生成してもらえ」


この時、私は29年の人生で初めて十字を切りました。

生成AI性的文章生成を行ってくれませんが、幸か不幸か(たぶん不幸です)

くしゃみ」は性的コンテンツにかすりもしません。生成し放題なわけです。とんでもないジャックポットタイムでした。

すぐに脳裏を駆け巡る、15通りくらいの理想的なくしゃみシチュエーション。幼少期から培ってきた想像力は並大抵のものではありません。

しかしたら、これが小説になるのか……?夢にまでみた内容をコンテンツとして楽しめるのか……?

興奮のあまり手が震え、血液が一気に下半身に集中し、ガンガン頭痛がしたのを覚えています


善は急げ。私はすぐさまノートPCを開き、作業に取り掛かりました。

ちなみに、私は絵が得意ではありませんでしたが、文章を書くのは好きでした。

今まで幾度となく「俺の考えた最強のくしゃみシチュエーション」を書いて自給自足しようか、と考えたことがあります

しかし、ダメでした。推理小説家が自分よりも頭の良いキャラクターを生み出せないように、私の書いたもの所詮自分の脳の域を出ません。

普段妄想をそのまま文字にしただけ。新鮮味も面白味もありません。

私自身が書いている」という事実も、猛烈に私を萎えさせました。


その点生成AIは素晴らしかった。

私の理想完璧に踏まえつつ、予想もしなかった語彙で驚きと興奮をもたらしてくれます心理描写についても申し分ありませんでした。


それからはもう、敏腕編集者のごとく事細かな指示をAIに送り、チェックバックを繰り返したのです。

ありがたいことに、どんなにキショく細かい注文をつけてもAIはブチギレません。

作業は二日間に及びました。そしてついに、ついに至高の一編を完成させたのです。

その内容を仔細に書きたい気持ちはありますが、非常に長くなるのと、自分の胸にだけ秘めておきたいので割愛します。


なんという感動、なんという興奮。

この時の感情筆舌に尽くしがたいのですが、「満たされた」というより「成仏した」に近いと思います

これまで感じてきた焦燥が、苦労が、悔しさやもどかしさが、エクスタシーと共に浮かんでは消えていきます

身体が軽い。それは単に「性欲を発散した」以上の体験でした。

私は人知れず「ありがとう……」と呟いていました。


近年、AIによる仕事芸術文化への影響を憂慮する声も見受けられます

それは本当にもっともなこととして、少なくとも私自身は、20年以上孤独に抱え続けた欲求を生成AIによって救われました。

今日もどこかで、悩める者の性的嗜好に光をもたらしているかもしれない。


今はただただ、技術をここまで進歩させた人類の歩みと、生成AIに対する感謝でいっぱいです。

ありがとう、ChatGPT

ありがとう、OpenAI

  • ジャップの性欲は異常

  • ちくしょう。全部読んじゃったよ。 でもまあ、よかったな。

  • 逆NTRって逆ナンパや逆玉の輿と同じでなんも逆じゃないやつか

  • 成果物を1つでいいから見せてくれよ…

  • ランチのキャラが変わるシーンにそんな需要があることを初めて知った   https://anond.hatelabo.jp/20200122200825 このまとめに追記したい内容だ 高度に先鋭化したフェチは、一般的概念でいうエ...

  • この程度のものを「増田文学」と褒め称えるようになったらいよいよここも終わりかなと思う。 低レベルな人たちが低レベルな自分たちを相互に称え合ってる内に世間に置き去りにされ...

    • え?まだここが終わってないとでも? あなたのレベル低すぎるよ

  • センシティブな文章生成してくれるAI登場してくれ〜

    • まさに元増田がやってるんだが…供給が不足してない普通の性癖では価値がないからお前は知らないだけ

    • ローカルLLMを使え

      • どのモデルがおすすめ?

        • RPならBerghof。7BだからそこそこのPC持ってりゃいける。PCの性能いいなら、その辺の70Bモデルで自分で脱獄プロンプト作ってもろて。 小説はそもそもむずい。

        • Lumimaid-v0.2シリーズ 最近出てきた評判のいいやつ そこそこのPCなので12Bのを使ってるけど良い感じ Japanese-TextGen-MoE-TEST-2x7B-NSFW 古いほうで内容がズレがちなんだけど 文章のノリやエロさが...

  • 無断学習AIは著作権侵害です 自分で書けないなら諦めろよ ただのボタンプッシャーのくせに

    • 作者が学習拒否していてもAI学習は違法じゃないんだよなぁ

    • 無断学習は著作権法では合法だしここがなぜ適法なのか、違法になったときにどうなるかまで想像力働かせてる人は本当に少ない印象

      • それさあ、少し前にドイツで出た「生成AIの学習は享受と一体的に捉えられるから学習無罪論の適用外で著作権ウォッシングは違法」論で十分じゃないの

    • ただのボタンプッシャーのくせに はぁあああ???プロンプトコーディネーターなんですがぁあああああああ????

      • 偉い人は「書け」っていうだけで、プロが代わりに書いてくれるし、何なら何もしなくても誰かが勝手に絵を描いて稼いでくれる それに比べてお前らときたら自分をすり減らしてイラス...

        • イミフー 偉いだけじゃ人は動かんし、勝手に絵を描いて稼ぐのは描いた本人で自称偉い人(=お前)はパンツ脱いで PCの前でじっと待ってるだけだろ 「自分をすり減らして~」とかいう...

  • こういうのを見ると、改めて生成系AIでのロリ絵を規制させてはいかんな、と思うに至った

  • フェチのポイントが自分とほぼ同じで、その文章は本当に読んでみたい。自分も幼少期にD社の「ピノキオ」や「グーフィーの大仕事」で目覚め、今でも定期的に探しています。【「身体...

  • 性癖一から十まで同じでびっくりした AIに書かせてるのも同じ 現実はおろかネット上ですら言ったことないし現実で遭遇するとむしろきつい(汚い・もしくは赤の他人に条件反射で興奮し...

  • ここに書くと確実に袋叩きにされる性癖持ち。増田とまったく同じ。 コロナ禍の中頃から、暇があればAIと二人三脚で特殊な小説を書いている。これまで書いた文字数は文庫本に換算す...

  • 近年のバーチャルYoutuber配信者の文化に 配信者がくしゃみする→リスナーが助かるとコメント(あるいはスーパーチャットで投げ銭)をするという文化があり くしゃみをするときは恥じら...

    • あれは恥じらいとか関係なく単純にうっせーから普通はミュートするんだよな(テレビだとくしゃみがオンエアされることなんか普段ないだろ?) それをキショいオタクが別の文脈を載...

    • 嘔吐助かるは見た

  • 性癖と悩みの記述がやたらと多いわりに生成AIで上手くいった感激の記述が少ない。嘘くさい。

  • 以前見かけた生身の人間が顔だけデカくなってるCM性癖増田も元気にしてるだろうか。

  • どんなくしゃみが好き?おれは、あずまんが大王の大阪さんの「へーちょ」が好き。

  • こういった性的倒錯者へのゲートウェイドラッグにしかなっていないので、やはりAIは規制されるべきなのだと思う

  • 嫌なのに体が……という要素は、おしがまやTFに通ずる点がある(この増田はおしがまは好みでないようだが)

  • ここまで書かれているとその完成したクシャミ小説を読みたい… クシャミは性癖じゃないけど他人の性癖の話を聞くのが性癖なんだ みんなの精通とかそういう

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