2015-12-04

超絶激務の職場体験してわかった、10のこと。

よくある激務エントリー

フレックス裁量労働制なので、残業時間という概念がなく、

残業時間100時間というものがどの程度なのか想像がつかなかったのですが、

先日自分の勤務時間計算してみて驚愕しました。

たぶん、コンスタントに100時間以上の残業を続けてきていました。

そりゃー、身体もおかしくなるよなー。なんて、人ごとのように笑ってしまいました。

(当たり前のように生理はとまる。便秘薬がないと排便ができなくなる。汗をかかない。などなど)

ようやく激務生活から脱出する覚悟を決めたので激務生活で学んだことをまとめておきたいと思います

仕事人生の喜びを見出す

仕事に楽しみを見いだせないと、1日12時間以上も会社にいられません。発狂します。

どんなに辛くても、学べることがある・成長できているという実感があって、

気合いと根性と体力で乗りきれるうちは、仕事ってなんて楽しいんだ!という気持ちで満たされます

例えば移動中に仕事段取りを考えたり、新しいアイディアを考えたり、仕事に役立つであろう知識を本やネットで貪ることも、苦になりませんでした。

気合根性と体力で乗りきれるうちは。

友達が減る

一般的企業には、「アフター5」とまではいかないまでも、「アフター7」なんて概念があったりして、仕事後に友人と会って食事を楽しむ機会を、その気になれば週に何回か得られるのでは?

超絶激務が日常化している企業では、19時から会議なんて当たり前。会議後に議事録をまとめて翌日の打ち合わせの資料作成を始めたりします。

20時以降は取引から電話もこないし、快適〜♪などとメリットさえ感じたりして。

そしてよくある話ですが、平日の睡眠不足を解消すべく、休日は寝だめしがち。起きたら夕方なんてザラ。

休日出勤がいつ発生するかわからないから、土日の予定を組むのも億劫になりました。

※要領良く立ち回れる人は、日曜は絶対に出勤しないで済むように調整がデキるんだと思います仕事ができない人や、仕事を優先しなきゃ!なんて真面目脳な人は、休日出勤の罠にはまりがちです。

恋人が離れていく

②の友達が減る理論と同じ。

④そして、次の恋ができなくなる

私の場合仕事以外の事柄に対する自信がどんどん減少していきました。

美容院に行く時間がないから、買い物に行く時間がないから、化粧する時間がないから、外見に対する自信がなくなりました。

規則生活が続いたため肌荒れやむくみも慢性化し、同じく外見に対する自信がなくなりました。

世代女の子SNS手料理写真をアップしているのを横目に、自分自炊する時間がない(そもそもスーパーが開いていない)という引け目を感じ、女子力というものについての自信がなくなりました。

まれ合コンに行っても、相手が公務員で18時には帰宅するなんて知ってしまったら、あまり生活リズムの差に「住む世界が違う…」と引け目を感じ、恋愛に対しても自信を失いました。

万が一、相手が自分好意を持ってくれていたとしても、こんなに仕事ばかりしている自分は嫌われる…と勝手被害妄想を抱き、恋愛に対してかなり消極的になりました。

結婚に対してネガティブになる

そもそも恋愛に対して消極的なので、結婚なんて夢のまた夢だったんですが、別の観点から

職場の同僚の男性は既婚者も多かったのですが、当然同じように激務なので、帰宅時間が遅かったです。

門限が朝の5時なんていうトンデモ男子存在しました。(奥さんが仕事に行く前には帰って来いというパターン。)

そんな生活を当たり前のように何年も続けている男性が多く存在しました。

そういう男性ばかりを見ているから、男の人ってみんなこうなのか的なある種の洗脳みたいな感覚に陥りました。そんなはず、ないのにね。

自分の夫もこうだったらいやだなという思い。

それから仕事とかこつけて浮気やら風俗やらをこっそり楽しむ人が多かった。

いつも浮気しているわけではなくて、8割はガチ仕事で深夜、たまの2割が浮気。みたいにうまく立ちまわる器用な男性を目の当たりにして、男の人は平気で嘘をつける生物なんだと学びました。

※もちろんこんなのはきっと少数派だとおもいます。でも、会社に属していた時は井の中の蛙状態から判断できなかった。

普通価値観から遠ざかる

帰宅して家族食卓を囲んで、

ゴールデンタイムテレビを見て、

ゆっくり湯船に浸かって、

寝る前に好きな小説を読み進めて、

だいたい7〜8時間眠る

こんな生活に憧れます。こんな時間毎日過ごせるとしたら、すごい贅沢だと思います。平日も自分趣味時間をとれるなんて、考えられない。

自分仕事をしている間、同世代一般的社会人が一体何をして過ごしているのかがわからない、という事実に気づいた時、とても怖くなりました。

⑦家庭のごはんのおいしさを知る

自分でご飯をつくる時間なんてないし、そもそもスーパーが開いていないのは前述の通り。

会社の近くに家庭的な定食屋があるのですが、ランチはたいてい14時までなので、間に合わないことが多いです。

となると食事はコンビニか、チェーンの飲食店が中心に。

夜は帰宅が深夜になることがほとんどなので、夕方お菓子カロリーメイトで済ませてしまう。

から、たまに食べる家庭的な手料理友達が作ってくれたり、実家ごはんだったり)のおいしさに心底感動できるようになりました。

平日無理なら、土日に料理すればいいじゃん!とたまに思い立ってやったりしてましたが、いかんせん一人暮らしなので、土日に作ったお惣菜を次の1週間で消化できないんですね。弁当しろとか色々方法はあると思いますが根っからズボラ体質なんだと思います

昔は料理大好きだったのですが、激務で時間と心のゆとりがなくなると、料理に費やす時間無駄だと感じるようになったことも大きな変化でした。調味料とか揃えても使い切れずに賞味期限がきてしまうので、スーパーで出来合いの惣菜を買ったほうがコスパもいいし、早くて楽、という考え方から抜け出せなくなりました。

エステ価値を知る

激務で肌はボロボロ運動する時間も気力もないと、どんどん衰えていく肉体。

エステに行けば、寝っ転がっているだけでピカピカになれるので、どんどんハマりました。

運動と違って表面コーティングみたいなものから効果一時的なんですけどね。

ちなみにネイルサロンにも同じ効果があってはまりました。

美容院も、行きさえすればいい気分になるんですが、2時間鏡を見ていなきゃいけないことに苦痛を感じて足が遠のきがちでした。

⑨生きているということへの感謝を知る

激務に慣れてくると、失敗しても死ぬわけじゃない。命をとられるわけじゃない。というギリギリすぎる自己肯定思考で乗り切るようになりました。

徹夜明けの朝日の美しさや、何十時間ぶりにベッドに横になる快感

例えば温泉に入って「ふ〜極楽極楽」という生きていてよかった感とは正反対の、「地獄から抜けた」的な生きていてよかった感はしばしば味わいました。

食欲がなくても、肌がボロボロでも、命はとられなかったという安心感日常のなかで感じていました。異常だったと思います

⑩人はデスクワーク死ね

過労死って本当にあるんだ、と感じました。

幸い、自分の身近に過労死をする人はいませんでしたが、激務が続くと、座っているのに謎の動悸が止まらなかったり、揺れてないのに「あれ?地震?」と感じたり、ずっと自分携帯の着信音の空耳に悩まされたりと、身体の異変はたくさん感じました。

中でも一番怖いと思ったのは、自分の脳がきゅーっと萎縮しているような感覚頭痛に襲われること。徹夜が数日続くと確実に発症してました。

この頭痛体験してようやく、あ、死ぬな。と危機感を覚えました。

たとえデスクワークでも、激務で人は死ねると思います

ある種、洗脳されていたんだと思います

達成感の大きな仕事やりがいは実際にあった。だから激務でも乗りきれていました。

でも30も過ぎて、踏ん張りがきかなくなって、ようやくこの現実から逃げてもいいんだと思えるようになりました。

やっと恋愛に対しても前向きになってきました。

でも、私はもう妊娠できないかもしれない。

大きなチャンスを失うことになってしまったけれど、過労死危険からは遠ざかることができて、本当によかったです。

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