2024-11-15

堀潤の巧みな詐術と、それに乗っかる人たち

年収の壁」の撤廃をめぐって、国民民主党の玉木が“総務省一生懸命、こういう発言をしてくれと工作している。村上(誠一郎)総務相自身から知事会長などに連絡し、発言要領まで作っている”と騒いでいてして、堀潤東京MX援護射撃している。

『「年収の壁」巡り…総務相全国知事会へ「反対してほしい」“申し入れ”か 宮崎県は緊急要請の“たたき台作成認める ”』という見出し記事配信されているのだが、これがなかなかマスコミ詐術の好例として興味深い。

まず、見出しに“か”が入っているのが味わい深い。

からマスコミには、“へもかの法則”というのがあって、見出しというのは“〇〇へ”、“〇〇も”、“〇〇か”の順で内容の信頼度が下がるというものだが、それに従えば、信頼度があまり高くない記事ということだ。

さて、記事は、玉木が“今、一生懸命総務省から全国知事会各自治体の首長に対し、工作をしている。工作というのは『こういう発言をしてくれ』『こういう減収があるからやめてくれ』ということを、村上大臣自身から知事会の会長などに連絡をして、発言要領まで作って”と発言したのを受けてのもの

堀潤も“入手した情報”を元に当事者取材をするのだが総務省工作しているという裏は取れなかったたらしい。

その後、宮崎県知事が緊急要請文書を作っていた、という話になっていて、これは確認が取れたようだが、その文書がこれが、村上大臣自身が連絡して作らせたものなのかどうか、知事会の判断自主的作成したのかどうかは一切、言及なし。

まあ、工作していること自体の裏が取れてないのだから、当然である

結局、記事から読み取れるのは“玉木の発言の裏は取れなかったけど、知事会は反対の文書作成してた”というこでしかないのだが、なんとなく見出し、でいかにも工作があったような雰囲気を醸し出してる。

面白いのは、この記事読んで“ほら、玉木の言う通り!”とばかりに興奮したブクマカがわらわらと、沸いてること。

人は、結局、自分の信じたいようにしか世の中をみることはできない。

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