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2024-02-05

京都市長選雑感 立憲と共産が組めない理由善戦ではなく惨敗

京都市長選挙が終わった。

自民党公明党の国政与党だけでなく立憲民主党国民民主党といった野党からの推薦を受けた松井孝治氏が当選し、共産党などの支援を得た福山和人氏などが落選したとのことである

SNSを見ていると、主にリベラル左派と見られる人たちから立憲民主党への批判の声が非常に大きい。そりゃ共産党立憲民主党共闘していれば勝てたかもしれない選挙、そう言いたくなる気持ちもわかる。

だが、少しでも京都政界について関心があればそれは極めて困難(多分関係者鬼籍に入るまで不可能)なことがわかる。中高年以上の京都人には半ば常識だが、全国的には有名でないだろうから選挙も終わったことだし残しておこうと思う。

過去京都市長選(新人同士)と今回

2008年 

門川大作 158,472票(自民公明民主社民推薦)

中村和雄 157,521票(共産推薦)

※その他保守系無所属村山祥栄が8.5万票ほど

1996年

桝本賴兼 222,579票(自民公明・民社・社会推薦)

井上吉郎 218,487票(共産推薦)

1989年

田辺朋之 148,836票(自民公明・民社推薦)

木村万平 148,515票(共産推薦)

※その他社会党と社民連推薦の中野信夫が7万票ほど。

1981年も大激戦だが省略)

票差は951票、4,092票、321票で御覧の通り激戦続きだ。

今回は非共産で有力候補が三分裂しており、過去よりも共産党有利だったはずが16,251票もの差がついてしまった。

これまでの京都を知らない人からすると善戦に見えるかもしれないが、政府への批判が強まる中でのこの結果は、共産党の側からすると惨敗と言わざるを得ないだろう。

共産党立憲民主党が組めない理由

全国的に、地方首長選では非共産相乗りすることが多い。

今回もその形であり決して珍しくはないが、他地域ではリベラル左派相乗り候補もちらほら見られる中で京都ではそれが望み薄だ(国政選挙ならともかく)。

理由部落解放同盟に対する態度だ。

元々京都では共産党が異様に強い。それは何故か。その大きな理由の一つが、部落解放同盟に対する優遇に対してハッキリとNOを言っていたのが共産党だったからだ。

京都市◯◯局の職員は△△地域出身じゃないと採用されない」

京都市◯◯局の職員覚醒剤で捕まりまくってる」

「ある地域には高級車が路駐されまくってるが通報しても警察は取り合ってくれない」

別に働いていて高給を貰って高級車を乗り回しているのに生活保護も受けている」

エトセトラエトセトラ(このあたりは寺園敦史氏の【だれも書かなかった「部落」】シリーズに詳しい。そういえばこれもかもがわ出版共産党系か)

当然他の住民たちは不満に思う。その支持が共産党に入っていったわけだ。

そしてこの部落解放同盟支持基盤にしていたのが旧社会党であり、立憲民主党にもその流れが多く入っている。

京都ではこの部落解放同盟旧社会党)と全国部落解放運動連合会共産党)(現在全国地域人権運動総連合)が文字通り血みどろの争いを繰り広げていた歴史があり、彼らが生きている間は感情的しこりがあるため共闘は難しいだろう。

京都特殊事情実例

今回の選挙福山氏(共産党)が勝った区は北区上京区左京区だ。特に左京区圧勝と言って良い。

この3区は京都でどのような地域か。

いずれも京都北部で、京都御所近辺であり、どちらかというと裕福であったり誇るべき歴史(やんごとなき一族)であったりする人たちが住む地域だ。(北区左京区はやたらと広いが、人口密集地に限ればこのとおり)

このあたりからも、「過去共産党部落解放同盟の横暴から護ってくれた記憶」が連綿と続いていることが見て取れる(逆に京都市内で差別されてきた歴史を持つ山科区伏見区南区あたりでは惨敗なのもわかりやすい)

京都特殊事情実例

例えば1996年井上氏の選挙公約はこれだ

今こそ京都市政を改革

 今の市政は、大企業や「部落解放同盟幹部にばかり顔を向けています

(略)

②ゆがんだ同和行政をただし一般行政へ移行。ポンポン疑惑解明。

なんと一言目に部落解放同盟へのあり方批判、具体策でも二番目に同和(部落行政批判だ。わかりやすいね

雑感

こういった歴史を持ちつつも今回共産党惨敗となったのは、当時の記憶を持つ人が少なくなっていった、すなわち京都での共産党人気の低下をあらわしているように感じる。

追記

近畿エリアにおける解同の持つ利権てのは、住民ではない人間には実感しづらい 奈良役人の件もソレがらみだと読んだが

奈良職員上司に「違法だ」と進言したら逆に低評価を受けた案件だね

事情がまったく見えてこないので妄想しかできないけど

上司「んなこと言われてもこの事業切ると俺の命がやべーんだよ」

くらいのことはあっても驚かないね

2022-06-30

anond:20220627180940

京都では強いけど、京都市では強くないよ。門川大作市長を知らないのか?

京アニ事件選挙利用して反共産党広告を出したクソジジイ

2021-08-12

京都市財政破綻

京都人ぼく まあそりゃそうなるよね

学校無償化やめたらええのんと違う?

もう京都は凡人が住む街じゃない

財政危機の原因は何なのでしょうか?2021年6月赤羽国土交通大臣オンライン面談した京都市の門川大作市長。その口から飛び出したのは…

京都市 門川大作市長

経営危機に直面する、市バス地下鉄事業への支援でございます

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a87615dab00aaef2e8af07cf6b8102e1e072e04

2020-01-28

この件についてはオタクは単に投票に行かないだけだと思うなぁ…

京都市長選は現職の門川氏が先行、福山村山氏追う…読売情勢分析

https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20200126-OYT1T50170/

門川大作

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%80%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E4%BD%9C

普通にこれ門川氏が勝つのじゃないかな?

この門川氏と言う方も立憲の落選したLGBT活動家候補応援していたり京アニ放火事件に関して問題発言をしている様なやべー奴みたいだけど、恐らく今までの選挙の様にオタクを含めた浮動票投票に行かなくて、終わる様な選挙だと思う。

何故なら対抗馬の方は候補自身問題ではなく、昨今の共産に関してイメージが悪すぎるからオタクや若年層は普通に行かない人も多いんじゃないかな?

相手の失点だけでは対抗馬に投票されず、ただ投票率が落ちるだけなのは昨今の選挙証明されている事。

嫌な話だけどね。

しかし当時あれだけオタクは票にならないと言われたのにこの掌返しはなんなのだろうね?とは思う。

オタクは票にならないと侮っていたのは野党も同じだったのだろうね。

共産党に関して

共産党に関して言えば、他の党と違い、世間イメージでは党員議員候補自体自由意志割合が低く、議員候補の主張=政党の主張と言うのが強いし、何よりそこで昨今赤十字の件やら表現規制の件やらで規制推進を謳っていた議員やら候補やらも多かったのだから、まずオタクを中心としたアニメ漫画ゲーム等の娯楽を愛する人達には信用されていない事実がある。

この点からオタクはチョロいから支持を楽に得られると思うのは間違いだよ。

何よりしばき隊以降、フェミ等のお気持ちに付き合って規制推進しているイメージリベラル左翼全体に対して強くなっているんだしね。

オタクはチョロいだの何だの言う人も多いけど、あいつら恨みもアフリカゾウ並に覚えている様な連中だからな。

山田太郎議員しろ荻野都議しろ、この手のオタクに支持される人達山田議員に至ってはそれこそ落選中でも地道に動いていたからこそ、オタクの支持が固いのであって、その場限りの態度ではまず信頼されないのはそれこそ現在香川ゲーム規制で見直され始めた民国の玉木議員アムロコスプレの一件をみれば判る事だからね。

枝野議員保坂議員に関しては当時動いて下さったのはありがたいけど、どちらかと言うと子供権利方面からおかしな事を指摘して下さっていたので、本当の意味オタク表現の自由を守ろうと動いたのはそれこそ山田議員が初めてじゃないかな。

国連の一件なんてそれこそ山田議員がいなかったら、本当に今のアニメ漫画等の娯楽がどうなっていたか判ったもんじゃいからね。

共産党のイメージオタクの中で悪化している一例

千葉県衆議院共産候補漫画表現規制賛同する【追記】同党地方議員賛同

https://togetter.com/li/1458667

こう言う所やぞ。

2016-10-20

政令指定都市市長の経歴一覧に見る都市構造cf Chikirinの日記

ちきりん

 知事の経歴一覧に見る昭和構造

 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20161017

を見て、じゃあ政令指定都市はどうなっているんだと単純に疑問に思い調べてみた。

ソース指定都市長会のホームページ

政令指定都市市長の経歴一覧>

政令市市長生年回数経歴
網掛け=女性市長70歳以上5期以上中央官庁出身
札幌市秋元克広昭和31年1期市職員
仙台市奥山恵美子昭和26年2期市職員
さいたま市清水勇人昭和37年2期県議会議員
千葉市熊谷俊人昭和53年2期NTT、市議会議員
川崎市福田紀彦昭和47年1期県議会議員
横浜市林文子昭和21年2期日産ダイエー
相模原市加山俊夫昭和20年3期市職員
新潟市篠田昭和23年4期新聞記者
静岡市田辺信宏昭和36年2期市議会議員県議会議員
浜松市鈴木康友昭和32年3期衆議院議員
名古屋市河村たかし昭和23年2期衆議院議員
京都市門川大作昭和25年3期市職員
大阪市吉村洋文昭和50年1期弁護士市議会議員
堺市竹山修身昭和25年2期府庁職員
神戸市久元喜造昭和29年1期自治(総務)官僚
岡山市大森雅夫昭和29年1期建設国土交通官僚
広島市松井一實昭和28年2期労働(厚生労働官僚
北九州市北橋健治昭和28年3期衆議院議員
福岡市髙島宗一郎昭和49年2期キャスター
熊本市大西一史昭和42年1期商社県議会議員

こうして見ると、中央官庁出身者は20人中3人で多くはない。全員中国地方近辺というのは偶然か。

多いのは地方議員(6人)と自治体職員(5人)で合計すると過半数だ。

やはり地方行政組織選挙政治)に密着しているのは強みなのだろう。

民間企業経験者は5人(うち2人はその後、地方議員経験あり)、女性は2人と、

少数派ではあるが、都道府県知事に比べれば構成率は高い。

ちきりんの言う「改革派市長ばかりではないだろうが、都道府県知事比較してみると概ね、

 ・若い

 ・期数が短い

 ・中央官僚は少ないが、政治行政出身が多いことは変わらない。

というのは確かだ。

この結果として、非都市部と比べて、住民利益を受けているのか、不利益を受けているのか、

あるいは、中央対峙しているのか、そうではないのか、といったことは、よく考えてみると、

とても面白いのではないだろうか。それに、各都市構造も一様ではない(大阪市浜松市では中枢性が違いすぎるように)。

また、都市の中の都市である東京23区首長の経歴がどうなっているのかも、調べてみると興味深いだろう。

ぜひ誰か調べてみてほしい。

2010-03-22

阿久根市長はたいしたものだが、京都市長も負けてはいない。

たとえ話

(1)

客 「おい、チーズバーガーチーズが入ってないぞ。」

店長新人がヘマしました。すぐにクビにします。」

客 「そんなことじゃなくて、これ交換しろよ。」

店長「私がしたことじゃないですよ。交換はできません。責任は取らせますから。」

(2)

客 「修理をしてもらった車にキズがついていたよ。」

店長「あの車は新人がやったんですよ。すみませんね。工業科卒のくせにだらしない。」

客 「タダで直してよ。」

店長「そんなことできません。その新人は辞めさせます。」

(3)

預金者「この間、預けたお金と通帳の額面が合わない。」

支店長新人行員の不始末です。使い込みがありました。」

預金者「補償はしていただけますよね。」

支店長「窓口のことまで私は知りませんよ。お気の毒ですが、銀行責任はありません。」

(4)

顧客「あなたが責任者ですか。納期遵守率と不良率のどちらも水準以下ですよ。」

部長担当者を変えました。」

顧客「それでは説明になっていない。改善できなければ、取引を打ち切りますよ。」

部長「・・・。(俺の責任じゃないのに。次の担当者次第だな。)」

(5)

警部「あんたの組員がやった事件だ。来てもらうよ。」

組長「たしかにアイツはウチの新入りだが、不始末を起こしたからには組のものではない。」

警部「あなたが指示をした証拠もある。ご同行を。」

組長「組長だから命令はするさ。やったのはアイツだ。ワシは知らん。」【※1】

トラブルが起きたなら責任組織が負うものだ。上のような話は常識的にありえない。

商品もサービスも、店(組織)に依頼をしたのである。担当者能力、外部の状況に関わらず、店は依頼を履行する責任がある。店長に当然責任があるし、謝罪した上で相応の責務を果たすものだ。さらに上位の組織会社)が対応する場合もあるだろう。そもそも組織のトップが逃げていては部下はついてこない。

しかし、公務員にはそんな常識が通用しないらしい。

最高裁の決定から1ヶ月が経とうとするが、あまり話題にならない。

京都市に納税をして子供学校に通わせる親として、これでは不安が募るばかりである。

教諭分限免職取り消し確定 最高裁、市側上告受理せず

 京都市小学校で2004年4月から1年間の条件付きで教員採用した男性(36)について、「指導力不足」を理由に分限免職とした市教育委員会の処分の適否が争われた訴訟上告審で、最高裁第1小法廷金築誠志裁判長)は27日までに、市側の上告を受理しない決定をした。男性の処分を取り消した一、二審判決が確定した。決定は25日付。

 2008年2月の一審京都地裁判決は、男性が受け持ったクラスが「学級崩壊」状態になった点に触れ「指導が不十分な面はあったが、適格性に欠けていたとはいえない」と指摘。「市教委の裁量権行使は誤りで違法」として処分を取り消した。

 昨年6月の二審大阪高裁判決も「分限免職を検討する際には、将来成長していくだけの資質能力があるかどうかとの観点から判断すべきだ」として、一審の判断を支持した。

 二審判決によると、男性は04年4月に採用され、5年生の担任になった。市教委は「指導力が著しく不足しており、保護者の信頼を喪失した」などとして05年2月、男性本人に同3月31日付の分限免職処分を通知した。

http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010022701000596.html

2010/02/27 17:55 【共同通信

この事件をまとめるとこんな感じ。

他の自治体講師経験を積んだひとが、2004年に京都市小学校教員として採用された。どの組織でも同じことだが、新卒より中途採用の門戸は狭い。水準以上の能力は見込まれて採用されたはずである。

ところが、最初に担任をした5年のクラス学級崩壊が進む。学校教育委員会もこのクラスに効果的な支援ができずに、クラスを立て直すことに失敗した。先のたとえ話で言えば、学級崩壊はこの学校組織責任であるが、上司である校長は、教育委員会に担任教師に全責任があると報告。教育委員会はこの教師に自主退職を勧告。その後「分限免職処分」、つまりクビにした。

この教諭は前の職場では日教組社会党民主党系)に加入していた。京都市日教組はないので組合未加入だったが、免職後に京都市教組(共産党系)の支援を受けて分限免職の取り消しを求めて提訴。

 ↓

公判中に京都地裁和解を勧告。(行政裁判和解勧告って?市側の敗訴が見えていたから、裁判所が配慮したのでは?)

 ↓

何を勘違いしたのか、京都市は勧告を受け入れずに裁判継続

 ↓

市教委が主張する複数の免職理由が「免職理由に当たらない」「事実でない」「管理職客観性がない」と京都地裁が認定して、さらに管理職責任も問われて、市側の全面敗訴。

 ↓

京都市控訴。これまでの主張を繰り返す。

 ↓

大阪高裁京都市側に不利な認定を付け加えられて、市が全面敗訴。

 ↓

京都市が上告。

 ↓

最高裁があっさり棄却京都市の敗訴確定。

 労働法規の常識から考えてこの裁判京都市が勝てるはずがない。日本は末端の担当者をクビにすればいい国ではないからだ。【※2】

 教育委員会は「主張が認められず残念」とコメントしたらしいが、最高裁を相手に反省がないのは立派なものである。教育委員会が無能な職員を免職するという立場をそれほど強硬に主張するならば、無能なこの校長教育委員会裁判担当者と労務担当者をまとめて分限免職にしたほうがよい。自分たちは特別だから、法規を守らなくていいと考えているのだろうか。学校社会の中で特別に位置づける態度があるならば、それ自体がひどい慢心である。

ここからはぼくの推測だ。

 京都市はなぜこの勝てない裁判を強硬に続けたのだろうか。この裁判のようなケースは京都市にとって(特殊事例ではなく)良くあることなのだろう。裁判になったのは氷山の一角で、同様のケースをすべて法令遵守するとおそらくは体制が維持できないのではないか。この裁判からは上司が部下を追いつめるだけという、京都市の惨めな職場環境【※3】が想像できる。教育を担う組織が、部下・後輩の人材育成に興味がないなんて異常事態である【※4】。学校組織を活用するという考え方があるなら、教育の質を教員個人の資質に偏重して求める「スーパーティーチャー」なんて制度を市が作れるはずがないし、この裁判の流れからは、京都市教育委員会における人材の払底ぶりが見えてくるのである。

さらに邪推する。

 学級崩壊は担任教師の資質だけで起こるものではない(これはあきれた幻想である)。仮に「頼りない教師」であっても、組織校長教頭、教務、主任、学年団)で対処できるし、しなければならない【※5】。もちろん、児童集団の性向は重要な要素である。小学校クラス分けは、学級運営が上手くいくように慎重に割り当てすることが常識になっている。例えば1年生をクラス分けするために、近辺の保育園幼稚園への聞き取りだって広く行われている。児童の質を見極めて、適切な教員を配置するのは給料が高い管理職仕事である。

 しかし、学級運営を学級担任個人の責任に負わすことができるならば、問題児対処の「悪魔の方法」が管理職の手に入る。学校で手に負えなくなった学年ができたとき、問題のある児童(軽いADHDとかね)を集めたクラスを編成して、新任教師を担任に付ける。新任教師は他府県からの中途採用者でであれば、うってつけである。学校の状況をよく知らないこの教師がうまく運営できればしめたもの。失敗した場合は、新任は試用期間中だから仕方がないと、保護者教育委員会に報告して、年度終盤で教師に退職を迫る。退職しなくても、その教師を指導力不足として免職すれば、犠牲者一人で学校は丸く収まる。保護者も納得する。校長責任もない。問題は1年先送りできるし、いったん崩壊したクラスであれば、後任担任も言い訳がつく。

民間企業では考えられないが、採用経費が潤沢にあって、顧客に対して責任が無くかつ組織自分の体面を重視する公務員であれば十分にありうる仮説である。

行政の長と裁判

 さて、ここまで読んで頂いたかたには、「タイトル阿久根市長は釣りだよね」と思われるむきもあると思う。

 この裁判での京都市責任者は当時の教育長 門川大作氏だ。門川氏は、教育長としての手腕を買われて、安倍内閣時の教育再生会議メンバーに唯一の行政出身者として選ばれている。その後、この裁判のさなかに京都市長になったお方である。京都新聞Web版)は、この裁判の経過を高裁判決以降黙殺した【※6】。国の委員や市長までなった人を、非難することはいけないのである。たとえ高裁最高裁の指摘であっても、行政長であれば反省する必要もないということなのだろう。

裁判の結果からは、京都市教育について少なくとも組織での対応は期待できないので、子どもには良い担任とその人が処理可能なクラスメイトに当たることを祈るだけだ。

京都の私立小学校が繁盛しているのは、公立小学校の低レベルオペレーションへの失望の現れである。

  1. 暴力団員であっても、法的に組長の「使用者責任」を免れることはできない。それ以前にやくざなら。組織としての対応はある。
  2. そういう国もある。京都市教育委員会は反組合的立場を主張しているようだけど、その管理手法がいちいち共産党的なのである。だから今回の裁判市民の目から見れば、「内ゲバ」にしか見えない。
  3. 職場がこんなバカ上司天国だったら、部下は昇進試験に精を出すしかないよね。
  4. 京都市学校でも「教職員組織の一員として」「学校としての組織教育力」「教職員一丸となって」「組織体としての総合力を発揮して」とか校長挨拶に書かれていて、まっとうな管理職も中にはいるとは思うけど、京都市裁判姿勢を見る限り言動不一致ですわな。この裁判に登場する校長程度の人間管理職にして処遇するぐらいなら、学校管理職の半数ぐらいを民間人出身者にしたほうが子ども社会のためですよ。
  5. 学級崩壊がおきれば上司である校長から主任までは手当分を減給するなり責任取るのが筋だと思うのだが、寡聞にしてそのような制度を聞いたことがない。その一方で新任教員の免職は簡単にできるらしい。組織制度設計にも問題がありそうだ。
  6. マスコミ市長に味方している点では阿久根市とは異なる。読売や毎日は報じているけどね。
 
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