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2023-09-13

anond:20230912195121

前半("トリチウムの話も含めてあらゆる科学理論証明されておらず、すべての理論は仮説だと言えるよ。"まで)は正しい。

この理論反証は「処理水放出安全ではない」だけど、この命題、どうやったら証明できる?

反証という日本語は正しくないので帰無仮説と呼ぶ。帰無仮説になる「安全あるない」は一般状況証拠の積み上げで否定する。

ある集団健康被害を訴えた。彼らの共通点は処理水を放出した海域で泳いでいたあるいは海域捕獲された魚を食していた。彼らは内部被ばくをしていた。彼らの体内の三重水素比率が、そうでない人の体内の三重水素比率に比べて有意に多い。

これは直接的に海洋放出健康被害の原因であることを示すものではない、いわゆる状況証拠であるがこれでよい。

安全である」は「安全でない」を統計的否定したものなので、帰無仮説成立の可能性を有意水準の範囲否定できなくなった時点で「安全である」とは言えなくなる。

そうやって今までの四大公害食中毒得体のしれないものの原因を突き止めてきた。最近では沖縄米軍基地横田基地のPFASが記憶に新しい。

 

 

増田はこう否定する

現状そんな技術日本にないよね。

海域モニタリングも同じ話。現在多くの国が原発処理水を放出し続けている中で

今後のモニタリングで異常値の原因なんか特定できるはずもない。

仮に今後異常値が出たとして、「処理水放出が原因とは断定できない」というしかないんじゃないかな。

まり「処理水放出危険だった」という判定できる条件が見当たらない。

となると日本政府は今後のいかなる関連事象に対しても処理水放出危険だった、という判定を下せないわけだよね。

(冒頭で正しいと書いた)前半部分では一般的な方法論を述べているにも関わらず、ここにきてケース固有の現実技術水準の話にすりかえている。

特に海域モニタリングについては、主観の域を全く出ていない。異常値が出たら放出口近辺を調べることによって放出が原因か否かを科学的(確率的・統計的)に判断することができる。

 

 

危険」の判定を下せない審判の出す「安全」という判定って、何か意味があるの?

危険の判定を下すことは十分に可能(否定根拠増田主観しかない)なのでこれ以降は語る必要がないのだが、以下については論理に飛躍があり過ぎるので一つずつ潰しておく。

 

 

処理水放出危険だったという判定を下す、つまり反証をできないのであれば、反証に繋がりそうな事例を否定するに終止するしない。

反証可能性は否定できていないので事例を否定するに終始する必要はないし、むしろ被害者救済を担う国は早く見つけたいだろう。

 

 

そうすると日本政府による「処理水放出安全である」という主張は、

「今後処理水放出による健康被害政府として一切これを認めない」という政治的ステートメントになってしまう、

 

 

「処理水放出安全である」という主張は、そもそも確率的/統計的もの絶対ではない。科学とはそういうもの

従って、健康被害が発生した場合政府として何が原因なのかは当然調査することになる。システムのフェールなのかそもそも構造的にトリチウム健康被害が生じないというのが誤りだったのか。ただし、ことトリチウムに限って言えば実績が十分にあり過ぎるので、否定されることは考えにくいが(もちろん絶対ではない)。

 

 

①処理水放出科学理論だよ。主張する当の日本政府がそう言ってるよ。

科学理論であれば反証可能性を持つはずだけど、現状は反証される条件が見当たらないよ。

③なので日本政府またはその主張の支持者は、反証されうる条件、処理水放出危険だったと認めうる条件を明示してね。

①言いたいことはわかるが正しい日本語を使いましょう。処理水放出科学理論って何ですか?

状況証拠の積み上げだよ。横田基地のPFASがいい例だよ。

状況証拠の積み上げだよ。工学数学のような厳密な証明必要ないし一般にできるとは限らないから詳細なメカニズムの解明は後で十分だよ。その状況証拠統計的否定する責任東電政府にあるので第三者は詳細メカニズムの解明までする必要はないよ。

2021-12-15

有機農業に関する一農家見解

https://togetter.com/li/1816350

なぜ有機機械を使ってはいけないという発想になったのかわからないが、こんな誤解をする人はさすがに少数だろう。

僕は慣行農業でやっている。慣行農業とは、有機農業以外と考えてもらっていい。

では有機農業とは何かというと、化学合成農薬化学肥料を使わない農法のことだ。ポイント化学という言葉化学合成とは自然界に存在しないということで、逆を言えば自然界にあるものなら農薬でも肥料でも使っていい。具体的には消石灰のような資材や、農薬としては塩化銅微生物農薬としてバチルスチューリンゲンシス剤などがある。マルチのようなものは合成物でもよい。土にいれなければよいということなのだろう。有機には厳しい認証制度があるので、この認証を取らない限り有機農作物を名乗ることは許されない…はずだ。たしか

僕の個人的見解だが、有機農業というのは肥料農薬を使いすぎた慣行農法へのアンチテーゼなんだと思う。四大公害とか出てて、沈黙の春とか書かれて、ベトちゃんドクちゃんとかそんな時代の話。

僕の近所で有機農業をやっていて名前が思い出せるのは農家10名くらいだろうか。その範囲で見る限り、有機を稼げるからという理由選択している人は一人もいない。共通しているのは、みんな有機農業こそが正しい農業だと信じているということだ。正しいというのは主観であって、それはつまり信念を持って農業をやっているということだ。それは意味がある素晴らしいことで、ほんと尊敬する。

稼ぐという点だけなら、有機より慣行の方が良い。そういう理由慣行転向した人もいる。これも一つの選択だ、全然悪いことじゃない。僕らが離農するということは、農地放棄意味する。無理してどうにもならなくなって放棄するぐらいなら、とりあえず稼ぐというのは重要なことだ。その土地の生まれであればもちろん、移住だろうと農業を長くやっていると、金銭とかではなく守るべきもの生まれる。簡単廃業しますってわけにはいかない。

慣行農業であっても、有機技術から学ぶことは多い。有機農業基本的には土を大切にする農業だ。植物の土台はやはり土で、悪い土は肥料成分などの化学性を改善する努力ではどうしようもないことがある。柔らかく保肥力があり、水はけが良く水もちがいい土。その視点有機農業にこそある。有機物が全くない土というのはただの鉱物からだ。

有機農業の難しさは、その理論が本当に信用できるかいかがわしいということだ。でも科学的根拠なんて農家に求めるものじゃない、彼らは研究者ではないし現場では科学はいつも現実の後追いしかない。科学的に否定されてるなら間違いは明確だが、否定肯定もされておらず正しそうという農家経験則の域を出ないというものが多い。僕らはそんな中から手探りで、正しいと思える技術選択していく。どうだろう、こんなのAIが出てきても絶対取って代わられることはない、僕はそう信じている。

閑話休題。もう一つ、何かと敵視される農薬についてわかって欲しいのは、慣行農業であっても農薬はできるだけ使いたくないということだ。金はかかるし、手間もかかる。毒性はほとんど否定されていても、やはり体に良いものではない。みんな必要最小限にしているというのは理解して欲しい。それに心配するほど毒性が強いなら農家なんかみんなもう死んでるよ。僕らが1番浴びてるんだから

2020-10-19

anond:20201019163005

そう考えると「イタイイタイ病はい名前だった。四大公害で唯一地名が付いてないか風評被害にもあっていないし、神通川は今では鮎釣りの名所だぞ。

2011-09-07

福島県で見てきたことを書いておく

福島県観光にいってきた。

でも、今回は一人旅。少し古めの建物を見てきた。

誰かを誘ってというと誘いにくい。自己責任範疇を超えてしまからだ。

太平洋から100km離れている街でさえもマスクをつけた人がたくさんいた。

で、おみやげを買ってきたんだ。おみやげお菓子

別にさ、食べて直ちに害があるとは思えないんだけど、「食べて」とすすめにくい。

この気持ちのもやもや感が、この事故への対処に感じる不信感なんだろう。

県境を越えてかつて水俣病の被害が出た川沿いの町にもいった。水俣病の原因となった工場はかろうじて操業しているように見えた。

この公害が起きて以来、下流の魚は売れなくなってしまった。

当時の資料に目を通すと複雑な気持ちになった。

そのときの被害の広がり方やその被害がどれくらいの年月がかかって風化されたのかを考えるとまだ慎重に行動するしかないのかもしれない。

四大公害病を経て成立した大気汚染水質汚濁に関する法律が役に立っていないのが腹立たしい。

放射線を出さないタイプの汚染物質大気中や水中に出すと罰則で会社が傾く。傾くから抑止がかかる。

放射性物質については別に定めるって、仕事してないじゃん。

法学的なバランス観点からみるとあまりにひどい。

過去の過ちから学習することができないのか。日本が擁するエリートはその程度なのか。ほんとうにくやしい。

そろそろおのれの命と引き換えに国や人を守る人が出てくるのかもしれない。

そんな淡い期待は捨てたほうがいいのか。

今は無力感を文章に吐き出すことしかできない。

 
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