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2020-08-03

初めて三次元推しができたかもしれない話

日本ミュージカルが苦手だった。

日本語の語呂が曲に合わなくて絶妙ダサいのが聴いててなんだか恥ずかしかった。

2.5次元コンテンツも苦手だった。

二次元が史上というわけではないが、どう考えてもトンチキな髪色や髪型を無理やり再現するのが滑稽に見えた。

ニコニコ動画テニミュを見てゲラゲラ笑ってた時代人間なので、ずっとそのイメージのままだったせいもあるのだろう。

ほぼ食わず嫌いだった。


ネットで話題になるコンテンツにすぐ食いつくイナゴでもあった。

アニメ流行れば観るし、映画がバズれば劇場に足を運んだ。世間とのつながりがSNSしかないので置いていかれたくなかったのかもしれない。

映画刀剣乱舞特撮時代劇的で普通に面白かったと聞き、2.5にはまった友人の勧めもあって観に行った。

普通に面白かった。

この辺りで2.5の苦手意識ちょっと薄れた。







この自粛間中に、舞台刀剣乱舞無料配信されると話題になった。

舞台版は映画化した実写刀剣乱舞と同じキャストだというので、面白半分で観てみようと思った。

映画所作の綺麗だった三日月宗近と太もも二次元だった薬研藤四郎を拝めたらええかなくらいの軽い気持ちだった。





気付けばモニターを食い入るように見つめていた。



配信間中20時に毎日モニター前で待機した。

無料対象外だった最新作も有料配信を購入して見届けた。

配信が終わる頃には在庫がある限りの円盤を購入していた。

舞台ファンクラブまで登録した。まだ現地は行けそうにないが少しでも足しになればいいと思う。

何がここまでさせたのかはわからない。

刀剣男士や歴史人物キャラクターひとりひとりが、殺陣が、シナリオが、舞台ギミックが、全部面白かった。

気付けば登録して4年ぐらい放置してた本丸に久しぶりに帰るくらいにはどハマりしていた。



とりわけ印象に残ったのは、何故かキャストが2人いた鶴丸国永だ。

虚伝初演と維伝は染谷俊之氏(以下染鶴)、それ以外は健人氏(以下健鶴)の両名が務めている。

健鶴はまじで画面から飛び出してきたみたいに飄々としていた。声も気持ちそれっぽく聞こえる。

義伝はカッコ良すぎて震えるかと思った。

染鶴は似ているわけではなかった。

しかし、虚伝初演で三日月と一緒になってワチャワチャしてた日替わりギャグシーンがあまり面白くて、舞台のものに引き込まれたのは彼のお陰だ。

維伝で再び現れ、新キャストを巻き込んでコントかまししか殺陣になればその圧倒的な迫力に目が離せなかった。

可動式の舞台セットを劇中立ち回りながら微調整していると有識者から聞いた時はぶったまげた。

なんだこの人は。

えらいもんを見てしまったと思ってたら、今度は脚本家の末満さんによるオリジナル舞台TRUMPシリーズ」が配信されるというではないか

染谷俊之氏をはじめ、刀ステで見知ったキャストも数名いたので、面白そうだとこっちも見てみることにした。






刀ステが100倍マシに見える地獄を見てしまった。

その後に展開する続編も、最初悲劇ベースになって過去が語られる形式なので着地点決まっちゃってるじゃんと絶望しながらずっと見ていた。

そしてまた円盤が増殖していた。

いやナンボ買うねん。

シリーズハロプロメンバーが演じた「LILIUM」もU-NEXTで観た直後に円盤ポチった。

口をあんぐりしながらシリーズずっと見ていたが、一箇所だけグズグズに泣いてしまったシーンがある。

染谷俊之氏演じるダリデリコ主人公の「グランギニョル」、そのラストシーンだ。

詳細は省くがまた彼の演技にとてつもなく情緒を狂わされてどうにかなりそうだった。

彼が出演したのはそれ以降一度きりだが、そこまでは配信されていなかった。

それからずっと、ダリデリコに逢いたくて仕方がなかった。


藁にもすがる思いで最新作の入荷を待った。

そしてついに今日、手に入れた最新作「COCOONひとつ」を再生した。






ダリデリコに二度も泣かされてしまった。

役が気に入ったのか、本人を好きになってしまったのか最早分からない。

気が付けば、ずっと彼を見ていた。

染谷俊之

すごい役者出会ってしまった。

三次元ではじめての推しになるかもしれない。




視聴後のやり場のない感情をどうしたらいいかからないので、今はずっと彼のYouTubeチャンネルマック1万円分食ってる動画見てゲラゲラ笑っている。

https://youtu.be/5zOBuB7gLJo

2017-08-01

[]舞台グランギニョル』観てきた

舞台グランギニョル』がゴシックサスペンスであるということを知らずに観に行ったTRUMPシリーズファン初見感想です。

ゴシックサスペンス劇だと知っていたら思わないような感想を並べ立てているけど…「作品ジャンルを誤認して観るとこうなる」悪い例だと思ってお許しください。

TRUMPシリーズネタバレしまくるので、未見作品がある方は絶対読まないように。



まず重大なネタバレとして、『グランギニョル』はネタバレされてから観ると面白さが9割減の舞台だなと感じた。

私は『TRUMP初見の時、TRUMPの力を使っているのが誰なのかを演出通りに把握しながら観ていたが、本作の本題は「TRUMPは誰かという謎解き」ではないと感じていた。

からTRUMPの正体がバレバレでも問題無かったし、それを理由に本作をつまらないと評価するのはどうかと当時思ったものである

TRUMP』のメインディッシュ人間の魅力で、キャストの力で面白さが大きく変わる作品だと思う。

からTRUTH/REVERSE』システムが成立し、キャストを変え上演される度に魅了されてしまうんだろうなと。

で、今回の『グランギニョル』も、割りと早々に「あっ! コイツが裏切って殺しにくる担当なんや!?」と気付く。それがなんと言うか…シリーズ内への布石登場人物や接点が多すぎるせいで、作品のメインが人間ドラマよりも謎解きに置かれているように感じてしまい、主犯であることだけがバレバレなことに冷めてしまう。

要は、もっとキャラクターを絞って掘り下げてくれた方が、私の満足度は高かったと思ったのだ。

グランギニョル』の残酷さは、

信者行為神様にとっては全く無意味だったということ(『食物連鎖』『弱肉強食』のようなものではない完全な無駄死に)

エンディング後、主人公は結局息子たちを守れない未来が確定していること(だからこそ、主人公が息子へかけた呪いの雑さ・弱さが割りと胸糞悪い。結局ダリ絶望希求なんてその程度であるのに、そいつ主人公だったのが物足りない。もっと絶望が見たかった)

ラストゲルハルトが信仰を辞めると心の整理を語るが、ヴラド機関に入ることになる訳だからラストシーン直後に信仰していた神が実在していたと知る=つけたばかりの心の整理をひっくり返されるだろうこと(これは相当なショックだろうに舞台で描かれないから、観客だけが胸糞悪い想いをするので不満。発狂するような絶望希望に壊れる姿が見たかった)

などにあると思うんだけど、それらが舞台上で描かれないのが物足りなかった。

ダミアンとウルの呪いが強そうだったから、グランギニョル主人公であるダリを『グランギニョル』の主人公にするのではなく、グランギニョルの首謀者を主人公にしてピカレスクロマンみたいな感じにした方が、「TRUMPシリーズらしい面白さ」だったんじゃないかなぁ。

…って、『グランギニョル』のジャンルゴシックサスペンス劇なのか…

↓を読んだ

http://www.tvlife.jp/entame/132145

正しくそうだった。なるほどな~

観劇後もずっと胸糞悪いもんな~全然スッキリしない。めちゃくちゃサスペンスじゃん…これがサスペンスかぁ~

サスペンスあんまりきじゃないな。

解釈こちらが勝手にするので、どうか板の上でしか観れないような心をさらけ出してこちらへ見せて。

以降のTRUMPシリーズが、サスペンスではないことを願って。

2007-02-04

へー

http://anond.hatelabo.jp/20070204202619

グランギニョルんときはそうだったのか。

CDだけ追っかけてると、ノワール微妙に知られてアベンジャーでOSTも出して出世ローゼンメジャー化、売れすぎて飽きられ、みたいな成功オンリーの流れだと思ってた。

 
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