とりあえず大前提として、私は積極的に迫るタイプではなく、引きこもりオタクらしい草食系男性。
嫌がる、求めていないことを押し付けないし、押し付ける気も無かった。
面白くない男というのはとても罪深い。
「一緒にいて安心する」というのは色々刺激があったうえで、ふとした時に一緒にいてやっぱり安心するというのが大切。
刺激といえばわかりやすいのはサプライズや旅行、あとは単純に性行為。
私の場合は元交際相手が超箱入り娘(以下、箱入り娘ちゃん)で、男兄弟がいないのも合わさって相手側の性的欲求はゼロだった。
交際して数年、テンプレみたいな状況下でもキスを拒絶された時に色々と諦めた。
「人目があると恥ずかしいから嫌だ」と拒絶されたが、ドラマでも漫画でもよくある状況で、明らかに雰囲気がある中で拒絶されたので、私の中ではそういう人なんだなって割り切ることにした。
学生の時は互いに実家暮らしで駅から近くもなく、親族が常に家にいるタイプだったので互いの家に行くようなことはなく、密室になる機会もほとんどなく、相手から密室になるような状況を提案されることも一切無かったので、箱入り娘ちゃんは私に“男”を求めていないと割り切り、諦めた。
ただ、この諦めは刺激を無くすには十分であり、箱入り娘ちゃんにとって一緒にいることを拒絶する事はないが、求める理由もないという状況を作り出すには十分な要素だったと振り返る。
それでも長期間交際していたのもあり、結婚する覚悟だけは社会人になる前あたりからずっとしていましたが。
箱入り娘ちゃんは正直頭が緩い。
学生時代は珍しく渋谷に行こうと言われ着いて行ったら、まさかのアムウェイ本社(マルチ商法の総本山)に連れて行かれたぐらいには頭の緩い子だったので、社会人になって変化することにはあまり期待はしていなかったが、私より趣味と友達優先で何故別れないのか不思議で仕方なかった。
ただ、その答えはかなり単純で私に王子様役を求めていたのと、周囲に私の代わりになる男がいなかったというだけ。
それなりに豪華な指輪、煌びやかな披露宴、そして幸せな結婚生活を提供してくれるであろう真面目くん。それが私だった。
だから自分の将来設計に取り組まないし、貯金もしないで友達とライブや旅行に行って車を買い替えるお金も実家暮らしなのにも関わらず溜まっていない、そういう今という人生を楽しんでいる女の子だった。
自立力が皆無だったし、料理もできるか怪しいところがあったが、一応働いているという事実はあったのでそれらは許容範囲だった。
ただ、箱入り娘ちゃんは王子様を求めていただけなので、こちらの要求には基本的に答える気が無かったのが問題だった。
私が社会人になって一人暮らしを初めても箱入り娘ちゃんは私の家に絶対に近寄ろうとしなかった。
遊んでいる場所から私の家から近くても、なんなら箱入り娘ちゃんの家より私の家の方からの方が職場に近いという条件があっても足を踏み入れることすらなかった。
そんな関係性なので箱入り娘ちゃんは旅行に行きたい、ディズニーのホテルに泊まりたいと語りはするも、具体案を一切提示しない曖昧な姿勢だったので中学生恋愛から一向に進展が無かった。
カフェで「友達とは旅行のプランをここで決めたりするんだ」と言っても、私とランチする時は「友達とここに行ってきた」という報告ばかりで「どこに行こう」という話は無かった。
私が社会人になっても「新婚旅行ならディズニーホテルの良い部屋に泊まりたいね」ぐらいの話しかぜず、私が温泉旅館とかを軽く提案してみると曖昧な回答しか返ってこなかったので、結局相手が本気になるまで放置の姿勢になっていた。
当時の本音として、こんな状態でいきなり同室宿泊ができるとは思えていなかったし、私がモヤモヤするだけになりそうなので、箱入り娘ちゃんが本気じゃないなら私からアクションを起こすことが非常に億劫になっていた。
何はともあれ、箱入り娘ちゃんはそんな状態だったので私は箱入り娘ちゃんは”まだ遊び足りないお年頃”と判断して緩くお付き合いしていたが、それでも箱入り娘ちゃんはキスにすら至っていない相手に結婚指輪としても使えるペアリングを所望してきた。
相手が希望した品がペアで10万円以下だったので特に迷うこともなくプレゼントしたが、当然箱入り娘ちゃんは私の家に足を踏み入れてなかったので、今振り返ってもよくその要望を受け入れたなって思う。
一応渡す際に私は結婚の意思があると伝えて渡したが、状況は背伸びした高校生恋愛より酷い状況だったと思う。
特に酷いのが、こんな交際状況でも両家顔合わせというワードを箱入り娘ちゃんが何回か出してきた点。もちろん箱入り娘ちゃんは自分からはセッティングをしようとしないので、どの程度本気だったのかはわからない。
そもそも私の親は海外で働いており、子供みたいな交際関係の相手の為に場を設けることには前向きじゃなかった。
指輪を渡しても、想いを伝えても私の誘いにはならず、箱入り娘ちゃんからも誘ってこない。そんな状況下で単純にどちらかの親と食事したりするのではなく、両家顔合わせを実施する必要性とはなんだろうか。
いくら箱入り娘ちゃんが祖父母世代からの影響で宗教観の影響を受けているにしても、気が早いどころではないし、本気なら本気の姿勢をチラ見せでもいいので見せて欲しかったが、当然セッティングに向けた動きはなく、私に「両家顔合わせとかも結婚前にはちゃんとやらないといけないよね」とアピールするだけだった。
一応ゼクシィが売ってるか見に行きたいとアピールされた事も一回あったので、次に進む意思があるのかと思いきや、現実的な話をするとやっぱり何も想像できてないないようだったので、現実的な結婚ではなく、王子様との結婚を求めていたのだろう。
実際にありとあらゆる点において受け身の姿勢であり、指輪の要求は「職場の人がなんでしないの?って言ってくる」「何度も言われるから指輪を実際に見てみたい」「母親はこのブランドの結婚指輪を使ってるんだよね」という一応珍しくある程度直接的アピールだったが、結局そこに“自分が私との結婚指輪、またはペアリングが欲しい”という意思表明はなく、店でコレ可愛いって箱入り娘ちゃんが言ったやつを私がそのままお買い上げする形だったので、そこに箱入り娘ちゃんの積極性はやっぱりなく、あくまでも友達の声で動いただけだった。
箱入り娘ちゃんがやっと本気で私との旅行を考えたいという雰囲気を出したので(と言っても日帰りと思われる)次会う時にちゃんと決めようとその日は解散したところ、1週間後ぐらいに当然別れのLINEが来た。
それも箱入り娘ちゃんらしい、頭の緩い何一つ断言しない、あくまでも他責な別れたいという意思があるという文面で頭を抱えた。
8年交際して喧嘩はほとんどなく平和的な関係だったが、心のどこかでは「遂に爆発した(現実を直視するのを辞める)のか」という思っていた。
ただ、それでもゆるゆるな日本語すぎて結局どうしたいのかわからないということで、最後に会うことにはなったが、その場で別れたい理由として箱入り娘ちゃんが回答した内容はLINEでの内容とでは理由が異なっており、別れる事が第一で、別れる理由は別れたいから、という印象を持った。
最終的な結果として、箱入り娘ちゃんは占いと友達の意見を尊重して、私と歩み寄る努力は拒否して別れる結論を下した。
少なくともLINEの文面上で語られた内容についてちゃんと相談された事はない、なんなら初耳情報多数だったので、それっぽく拵えた建前だろう。
この時はそこまで私の信頼が無かったのかと呆然したが、その後箱入り娘ちゃんは私に告げた別れたい理由とは大きく異なり「進展がない事が不安だった」と周囲に語っていたらしく、今後の進展の機会を話し合う約束をしておいてその理由を述べるのは察するものがあり、とても悲しかった。
ただ信頼とか以前の話だったので、そんなものかと納得した。
事実として、私とは飲んだりしなくても、別の男とは飲んだりしていたので、私のあずかり知らぬところで遂に女になったのだろう、というだけの話だった。
私が一応は初の彼氏だったらしいので、周囲の遊んでいる話を聞いて自分も遊びたくなったのだろう。
その結果残ったのが、友人が全くいない、真面目という価値の無い取り柄と、20代半ば、結婚を見据えて貯めていた資産1000万という男だった。
※年収は450万程度で実家も特別太いわけじゃないので、単純な節約と投資の賜物。
とりあえず今言いたいのは「ならもっと早いタイミングで振ってくれ」ということ。
誠実にそして真面目に生きてきていたので、遊び方がもうよくわからず、割とそれに本気で困っている。
8年も付き合っていた相手と別れたら、つらいのは当然だよ。 それに色々考えすぎて疲れてしまったんじゃないの?誰でもそうなるよ。 まず、君が真面目で誠実だったことは、誇って...
🐊「こいつはまだ戦っているんだ!! 🐊「こいつの体内でくりひろげられている死闘の勝利をオレがっ・・」 🐊「オレが信じてやらなくてどうするかっ!!!」 🐊「増田!!!がん...
何というか...まあ、お疲れさまでした それだけ長い期間ともにした人だったなら相当ショックだっただろうなあと思います そういう経験ないからなんて声かければいいかわからないけ...