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2014-05-15

美味しんぼ問題で批判してる政治家の誰も福島を「安全」とは言わない事実

言ってる事は「風評被害」とか「地域住民の不安」とかそういうのばかり。

ホントは皆知ってる事なのに、福島原発が「安全」なはずがない。

それなのに今回の件を注視すると、「風評被害」という言葉けが独り歩きしている。

原発事故鼻血を出した例も実は少なから病院などで報告されているのに殆どマスコミはこれを無視しているし、

自民党で最も東電株を有し娘も同社社員である石破茂幹事長は、この件について黙秘しているきらいがあるし、

本来ゼロ原発とか反原発を謳っているマスコミですら、同幹事長の発言を全く取り上げない。

本当に脱原発なのかすら疑わしく思えてきた。

鼻血を出す描写が、福島事故後なんとか立ち直って来た様々な事柄に対してそれを踏み躙る「風評被害」を美味しんぼを掲載する

ビッグコミックスピリッツという知る人ぞ知る雑誌一つにそのような効力があるとは思い難い。

しろ日本全体に発言力を持つ政治家がこのような描写一つで騒ぎ立てるこの様相にこそ、問題があるのだ。

なお、今週号では東電批判とも取れる描写が掲載されたが、もはやこの事実を掲載させないがための相次ぐ批判だったのではないか?

風評被害」とは、政治家福島県民を安心させる復興支援をしてやらなかった、そのツケが今回の形で降り掛かった結果だと確信する。

2014-05-12

美味しんぼ』を読んでから、原因不明の頭痛に悩まされています

私が思うに、

ビッグコミックスピリッツ読者に

頭痛が出たり、

ひどい不快感

苦しむ人が大勢いるのは、

美味しんぼ

印刷

劇物が使われているからですよ。

2013-03-13

尿を使ったラーメン商業ベースにする

元記事 ダシとスープ――おしっこを巡る思考的冒険――

http://lkhjkljkljdkljl.hatenablog.com/entry/2013/03/12/205635

せっかくなのでちょっと実現できるか考えてみたいと思う。

元記事をしっかり読んだ上で、それでも興味があり、読んだ上での読者の行動は全て自己責任であることを認め、

筆者(元記事の元記事、元記事ならびに当記事)に責任を求めないことを約束していただけるのであれば、

読み進めて意見を表明してみて欲しい。

そうでは無い人にはそっとブラウザを閉じることをお勧めする。

なお、リプライや反論、法的な問題点の指摘をいただいても返答は保証できない旨を予め宣言しておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「尿 調理」でググって興味深い記事を見つけた。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE82T03720120330

尿を調理に使う前例はあるようだ。俺はリアルショタ コンではないので興味はないが、

定例化した前例があるのなら実現は可能かもしれない。

 

   光明が見えた気がする。

 

尿とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BF によると

血液をろ過して造られるため、腎臓健康場合は排泄までは無菌である。』

そもそも尿の材料ほとんどは血液(あとは膀胱尿道から剥落した組織)なのだから血液血漿を調理するのと概ね変わりないと考えてよさそうだ。

元記事の元記事では『ハルヒの小便スープラーメン屋経営したい』そうなので、経営に値するシゴトをしなければならない。

とりあえず集客については誰か別の人に任せるとして、そもそも実現ができるのかちょっと考えたい。

 

※以下ダラダラ続くので、結論を急ぐ人は読み飛ばして下さい。

 

http://www.shusui.com/biz_01_fctop_tonta.html

の例では日商7万円と15万円の例がある。

そもそもそんな売り上げで経営が成り立つのかはなはだ疑問ではあるが

7万円を参考値として記憶しておく。

 

http://www7a.biglobe.ne.jp/~konome/seihin.htm

によると『摂取した塩分ほとんどは尿に排泄され』るらしい。

ハルヒ日常塩分摂取量はわからないが、同ページに

日本人の平均的な1日あたりの食塩摂取量は11.4gとある

同ページでWHOでは1日5g、厚労省では10gとあるので

健康を維持して長い期間楽しめるように11g食塩入り尿を確保できると仮定する。

 

ラーメン摂取される塩分量は

http://home.c06.itscom.net/maruko/08foods/enbun/enbunhayawakari.html

では外食で5~6g/人前

http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/salt.html

ではインスタントで6.4g/食、カップ麺で6.9/食

http://h.hatena.ne.jp/mk16/299872200733360687

によると多い物では11.2g/食にもなるらしい。

まり1日の尿量で塩分を全てまかなおうとすると1日1~2杯というトンデモプレミアラーメンになってしまう。

これでは7万円を売り上げるには1食3.5~7万円に、廃棄分を考慮しても7万円に設定するしかない。

 

残念ながら1杯7万円のラーメン・・・多分今の俺の経済感覚でもこれは非現実的だとわかる。

そして元記事の元記事の>1は既にこの点まで考察済みだったようだ。

 

となると(1)ハルヒ定義をどうにかして人数(供給源)を増やすか、

(2)尿以外の食塩供給源をどうにかしてスープにするしかない。

 

(1)のハルヒの再定義だが、王欄高校ホスト部ハルヒ以外に思い浮かぶハルヒといえば涼宮ハルヒくらいだ。

あとは名古屋が生んだマルチタレント加藤ハルヒコがいるが

こちらはおそらく集客にあたってマイナス要因にしかならないので、考慮しないことにする。

他にも涼宮ハヒルとか涼宮哈爾濱とか類似例はありそうだが、いずれも集客マイナス要因にしかならなさそうなので視野に入れない物とする。

まり供給源として合計2人しかいない。

 

となると(2)になるのだが、『小便スープ』と謳う以上、

その手のマニアに尿の味とわかるような工夫が重要となってくる。

元記事の元記事の>10と>20で『誰の小便でもいい』→『詐欺罪に問われるかもしれない』という

ホンモノを求めたい経営者意向に従うことにする。

 

ここで、ラーメンにおけるスープ定義について確認してみる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3#.E3.82.B9.E3.83.BC.E3.83.97

によると、『ラーメンの汁』のことを差すようだ。また『出汁をさしてスープと呼ぶこともある』ようだ。

ラーメンの汁とすると食塩含有量が足りないが、出汁でもよければタレで食塩をまかなえばスープとして成立することになる。

 

   光明が見えてきた。

 

http://www.kensa-book.com/expression/urine-total-volume.html

によると成人の1日あたりの平均的な尿量は1000~1500mlらしい。

一般的なラーメンスープの量は

http://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/tyoumi/torigara.html

では300gくらいとのことなので、ハルヒにはちょっと多めに水飲んでもらって1日5杯くらいなんとかなりそうだ。

廃棄率はよくわからないけど、適当に40%として、3杯で7万円、1杯約23,000円だ。

このくらいなら高級中華料理店やボッタクリバーでもあり得そうな金額だ。

一生に一度でいいくらいの商品(例:結婚費用一式とか)であればいいかもしれないが、

経営が成り立つにはリピート層が必須なので、残念ながら非現実的な金額だ。

 

これまでの定義から源泉は有限であるが、どうにかしてラーメンスープにする方法として

1杯に使う尿の量を減らす他ないのであるが、どういった手法が考えられるだろうか。

(a)薄める

(b)スープを減らす

 

(a)薄める場合

昨今のラーメン店ではダブルスープ方式を採用しているところもあるようなので、

何か別の出汁と合わせることにはそれほど抵抗感はないようだ。

しかし、それでは小便スープと謳ってよいのか怪しくなってしまう。

これでは元記事の元記事の意向に反してしまうのではないかと考えられる。

 

(b)スープを減らす

昨今のラーメン店ではつけ麺とか油そばといった濃いめの少量のスープと使った

ラーメン(のようなそうでないような)も流行しているらしい。

ただしこの場合、濃いめの味付けをすることにより、本来のハルヒの繊細な小便の風味が、

添加した調味料に負けてしま危険性が考えられる。

 

ではどうするかだが、ここからは実際のその方式で調理したラーメンを食したことがないので

あくまでも仮定の話とさせてもらう。

 

先の(a)(b)の両方のいいとこ取りをする方法として、

既存ラーメンスープに後から小便スープが解ける時間ダブルスープ方式ではどうだろうか。

これは以前ビッグコミックスピリッツで連載されていた「ラーメン発見伝」で見かけたアイディアだ。

ラーメンどんぶりの底にゼリー状に固めた別の味のスープを入れておき、

食べている間にラーメンスープに溶け出すようにしておく。

 

ただこれでは小便マニアの舌が元のスープの風味が邪魔で味わうことができないかもしれない。

そこでもう一工夫、レンゲの中に小便スープゼリーを入れておき、少量のスープ攪拌して楽しんでもらうか、

アスパラギン酸ナトリウム等で人工イクラのようにしてトッピングとして添えて食感も楽しんでもらう方法も考えられる。

 

   光明が見えた気がする。

 

残念ながら俺はこのような方式のラーメン店出会ったことがないため、この方式が現実的なものなのか、

マンガのための誇張表現なのか判断が付かない。

しかしもし現実に小便スープトッピングにできるものであるならば、

材料と作る手間さえあれば通常のラーメン店にある調理器具で何とかなりそうだ。

 

レンゲ一杯は30gくらいとして、いっぱいに満たす必要はないから1食あたり10gとすると、

ハルヒ2人で3000g確保できるとし、廃棄率40%として120食分。

ハルヒの小便という集客力で客単価もある程度期待できるため、

なんとか経営ベースにできるのではないかと思う。

もちろんこれ以外にも方法はあるだろうし、もっと良い方法があるかもしれない。

だが、ハルヒという尿源は有限であり、彼女に無理強いをするなんて人間のすることではない。

貴重な資源有効に活用する読者の意見を聞いてみたい。

 

 

◆結論

ラーメン繁盛店を用意する

・小便スープトッピングとして提供する準備をする(材料供給・仕込み・メニュー改変)

・注文があったら提供する

 

元記事の元記事の>1の叶えたい『ハルヒの小便スープラーメン屋経営したい』夢は

少々仮定の部分が多いのは否めないものの、実現にあたって法律的な問題がない限りなんとかなりそうである

 

 

なおこれは俺の個人的な見解にもとづく文章であり、ほかの人にはほかの意見があるだろう。

すでに書いたように、法律的な問題を除けばそれを欲望する人間の数だけの手法があるに違いない。

※期待を裏切るようで申し訳ないが俺は全く渇望していない(満たされてるわけでもない)

 

識者の見解が待たれるところである

2011-04-06

神戸震災日記」の読書メモ

筆者:田中康夫

ボランティア活動時期:1995年1月から7月の約半年

本業(東京でのラジオTV番組レギュラー出演と執筆活動)と平行しつつ、「週5日」のボランティア活動。

故に頻繁に移動してボランティア活動を継続する。

自分自身の補給地点はは被災地からほど近い梅田ホテルした

阪神淡路大震災ボランティアが過労で倒れた事例を考えるとボランティア地震の休養や補給の重要性に気付いた先見の明を感じる)

移動手段:原チャリ

救援物資:水、野菜ジュース、食糧、軍手カイロバンドエイド、あとは企業からの救援物資(企業名&支援物資については以下にしるす)

救援拠点:カトリック教会の各拠点(自治体は受け入れ態勢がないと断られる)

ベネトン

衣料品提供

今度の震災衣料品手の提供

http://www.benetton.jp/news/2011/03/post-19.html

JALANAキャセイパシッフィック

オーバーナイトキット、アイマスク

今度の震災:救援物資輸送、支援者搭乗協力、マイル寄付

http://www.jal.co.jp/other/info2011_0314_02.html

ANAでは義捐金ツアーも開催

http://www.ana.co.jp/pr/11-0103/pdf/11-051.pdf

資生堂ドライシャンプー提供

今度の震災義捐金一億円、ドライシャンプー、ハンドソープ、消毒剤の提供

http://www.shiseido.co.jp/corp/announcement/20110314.html

小学館ビッグコミックスピリッツ

同誌と漫画単行本提供

今度の震災義捐金受付け口座開設、?

http://www.shogakukan.co.jp/news/detail/_id_377016

シャネル

自社ブランドの石けんと化粧品メイク道具

今度の震災:?

ランコム

タイプ別に化粧水乳液をセット

今度の震災義捐金一億円

http://www.lancome.jp/brand/announce/

2010-03-31

花咲アキラ幸せなのだろうか

美味しんぼ」の単行本は累計一億部以上売れているらしい。

原作雁屋哲と、作画の花咲アキラとで印税を半々にしても、一人辺り相当な額だろう。

しかし私は花咲アキラを心配している。

初期の「美味しんぼ」は絵が荒かった。

少し劇画っぽいというか、

とにかく主人公の山岡士郎も荒っぽい人間だった。

それが、アニメ化の影響か知らないが、

どんどんアニメっぽい類型的な絵になっていく。

どこかで絵柄を進化させるのを、やめたようだ。

ストーリーも、山岡が栗田さんと結婚したりと、安定したものになっていく。

雁屋哲はいい。彼は適当に、

水戸黄門的なストーリーを書くだけだ。

それっぽい料理うんちくを混ぜたりして。

楽な仕事だ。

自分政治主張を織り込んだりして、

エゴも満足させられる。

しかもオーストラリアで余生を楽しんでるし。

しかし花咲アキラはどうだろう。

漫画の週刊連載というのはハードワークである。

自分エゴを作品に織り込めれば、辛い仕事にも満足できるだろう。

しかし彼が求められるのは、アニメ的な類型的な絵だ。

おまけにストーリー水戸黄門

こんなの、辛いに決まってる。

それを彼は二十年以上続けているのだ。

恐ろしい忍耐力である。

やめたくても、やめられないのだろう。

ビッグコミックスピリッツの部数にも影響するだろうし。

花咲アキラは「美味しんぼ」の大ヒットで、

大金を得る代わりに、

大事なものを失った気がする。

2009-09-08

コミックギア買った

 ちまたで賛否両論、9割否定、と大変話題の雑誌コミックギア」を購入いたしました。遅きに失した感がありますが、ここでダラダラと感想を述べさせていただきます

 このマンガ雑誌の特徴は、漫画家さんだけで雑誌を作っていく、ということ。互いに互いの作品に対してあーだこーだを繰り返して、各々が漫画製作に励むというわけです。では「編集者がいないのか」というと実はそうではなく、公式ブログによると「漫画家全員で意見を出し合って出来たネームを、まとめて編集者に見せる」という形をとっているようです。なんだか詐欺にあったような気がしますね。

 まぁ、そんな作り方などどうでもよいのですよ、読者にとって。ようは、面白ければいいのです。とかく厳しいマンガ世界。あるものは巨万の富を得、またあるモノは借金まみれで放り出される。このマンガ砂漠で生き残れるのは、「面白いモノ」を描いたものだけなのです。あとのモノは砂漠にて自分のひり出しか糞を食いながら水分を補給するような人生を歩むだけなのです。

 ちょっと言い過ぎのような気もしますが、とりあえず個々の作品の感想を述べさせていただきます。べんべん。


ヒロユキ著「スーパー俺様ラブストーリー

 このマンガの凄いところは作者が頭蓋骨の奥に秘めた人類の宝物である脳味噌を一片も使った形跡がないことです。

 「一挙2話、94ページ掲載!」と表紙に銘打ってありますが、94ページも使って進んだのは起承転結の「起」くらい。四コマで言えば一コマ目です。ヒロユキ氏は自作四コママンガドージンワーク」がアニメ化されるほどの人気作家ですが、どうやら同じ手法でストーリーマンガを描こうとしているようです。画期的です。インディーズコミック(?)で活躍なさっている大橋浩之さんの作品に「音楽」というのがありますが、こちらのページ数は100ページほど。その100ページで1時間半の映画ほどのストーリーをやっておられる大橋氏に対してのこのプロの仕打ち。さすが、プロは違いますね。

 あと、これはコミックギアに載っている全ての作品に言えることで、ほかでもさんざん指摘されていることですが、見開きや1ページぶちぬきが実に多い。通常、見開きなどというものは、一つにマンガ作品に一回くらいあればいい様なもの。それをヒロユキ氏は、とにかく乱発しまくっています。しかも、絵はうまいが構図が下手なので、全体的に書きこまれているのにスカスカ感を味わってしまいます。コップ一杯分のカルピスドラム缶で薄めたような味わいが口の中に広がり、さわやかな水を飲んでいるかのような錯覚を味わってしまいます。カルピスなのに。二次元美少女ぶっかけるのに不可欠な白濁色はどこに行ったのでしょうか。

 見開きと云うのは使いどころが難しいもので、例えば現在ビッグコミックスピリッツで連載されている花沢健吾著「アイアムアヒーロー」では、見開きが異常に多用されているシーンが出現します。しかし、スカスカでないどころか、迫力と恐怖がこれでもかというくらい倍増されている。また、「ディエン・ビン・フー」などで知られる大西大介さんも大ゴマ、見開きを多用する作家さんですが、こちらもそれらが見事に活かされています。要は使い方を誤らなければ連発してもよいのですが、ヒロユキ氏のそれは、先ほども言いましたように、「連発」ではなく「乱発」です。これが銃なら大変なことで、マイケル・ムーアドキュメンタリーネタを一本提供してしまうことでしょう。実に恐ろしい結果となります。

 つまり、基本的なマンガの描き方をヒロユキ氏が一切把握していないどころか、そのことに対してなんら疑問も抱いていないのです。実に自信満々に作品を提供しておられる。ヒロユキ氏はインタビューで「自分がつまらないマンガを描くわけにはいかない」という旨の発言をしておられますが、残念ながら収録作品中、一番つまらなかったです。


じゅら著「マシンガンソウル

 ヒロユキ氏の作品をずいぶんと長く言及してしまいましたので、あとのは軽く流していきます。疲れてきましたので。

 この「マシンガンソウル」という作品はダメ傭兵が主人公で、そいつが頑張る、という内容なのですが、こちらも絵はうまいのですが構図の取り方が下手です。79ページの一コマ目などは、あまりに下手過ぎて映画デビルマン」のうんこ演技を思い出してしまいます。「おれ・・・でーもんになっちゃったよ~」とか「ぐわわぁぁ」とかいう、あれです。観ていない人はレンタルして後悔して下さい。

 物語の途中で主人公は負傷した上官と、助けるべき人質を抱えて敵陣をひたすら疾走します。その猪突猛進ぶりや凄まじく、足を撃ち抜かれても崖から飛び降りても止まりませんし、最終的には頭突きで壁を打ち砕きます。その理由が、すべて主人公が持っている「根性」。凄いですね。「元気があれば何でもできる」という某アゴプロレスラー名言を地でいくような主人公です。

 しかし、やはり「根性だけでそんなことできるわけねーじゃん」的な思いを読者に抱かせてしまう。ここはひとつ、次回にて「実は主人公には謎の力があって、それを狙って謎の組織が…」と言った感じに、謎だらけな感じにしてしまうのはどうでしょうか。そうすれば何とか連載も続けられると思いますが、その前に雑誌が終わりそうな気もするので、やはりこのままでいいような気がします。


・若林稔弥著「大魔王ザキ」

 よく作品を評価するのに「主人公にまるで共感できない」などと言った言葉をよく耳にしますが、主人公に共感できない=ダメ作品、というわけではないことを、ここに記しておきます。そもそもまるで主人公に共感できない作品など有史以来、大量に存在し、しかもそのうちの多くが評価を得ていることを考えれば、その一点でもって作品すべてを否定することなどできないはずです。映画ドーベルマン」や山本英夫さんのマンガ殺し屋1」など、どうしようもない人間ばかりでてきますが、高く評価されていることからも、そのことが判るというものでしょう。個人的な好き嫌いはともかくとして。

 この作品「大魔王ザキ」もそうした「主人公に共感できない作品」の一つとして挙げられると思います。しかし残念なのは、作者がそのことを理解していないこと。読者に対して「こいつ(主人公)に共感して下さいねぇ~」と言った感じのオーラを放っています。「どうしようもない悪党が主人公なのに、最後はそいつに同情してほろりと涙してしまう」作品として映画「マーダー・ライドショー2/デビルズリジェクト」がありますが、これは実は高い演出力がないととてもじゃないけど出来ないことなのです。作者のじゅら氏はおそらく何も判らずにその壁にぶち当たって行った。結果、何も判らないまま崩れていったようです。素直に悪党は悪党にしておくか、最初から共感を得やすいような主人公にしておいた方が無難だったと思われます。

 一つ疑問なのですが、物語ラスト。主人公の師匠は主人公を山から降ろさないようにしようと画策していたのに、なぜあっさりと降ろしてしまったのでしょう?「けがをして動けない」と言った描写もないですし(けがはしてるけど、日本の足で立っているのだから、止めることくらいは出来るはず)。どうせだったらベッドにでも縛り付けておけばよかったのではないかと思います。


・ユーゴ著「ゴーストラッシュ

 怪物退治をする潔癖症な主人公とその使い魔のお話。どうでもいいけど、なんで扉に作者の名前がないのでしょうか。名無しですか。としゆきですか。覆面座談会でコミックギアの内情を暴露ですか。ぜひやっていただきたいところです。

 ちょっとホラーな雰囲気を醸し出そうとしていますが、ものの見事に失敗しています。犬を吠えさせ、カラスを啼かせておけばアトモスフィアが形成されると思ったら大間違いなりよ、キテレツコロッケ食べたいなりよ、キテレツ。私、ボディーだけ病気なりよ、キテレツ。言いたいことが他の作品とかぶるので(コマ割りが下手、構図の取り方が下手、主人公に共感できない、それを作者が判っていない)、適当に埋めておきました。

 あ!女の子触手に襲われているのに、えっちぃ絵を描かなかったことは許せませんね!えっちぃのは嫌いか!金髪ぶってんじゃねぇ!俺は大好きなんだよ!えっちぃのも金髪もな!


友吉著「GOOD GAME」

 もう少し少ないページ数でまとめられたのではないかと思うのですが、ヒロユキ氏の作品に触れた後では、ちょうどいいような感じがしてしまいますから厄介ですね。もしかしたらヒロユキ氏は、他の作品を引き立てるためにわざとあのような作品をお描きになったのかもしれません。涙がちょちょぎれますね。嘘ですけど。


・とりねこ。著「ヒヨコ道化不思議な町と」

 タイトルから林静一さんの「アグマと息子と食えない魂」を思い出してしまいましたが、全然関係ありませんでした。

 柔らかくゆったりとした空気感を醸し出す絵柄に、ほんわかとした話。天野こずえさんの「ARIA」を想起させるような作風で、コミックギアの中では比較的読める作品に仕上がっております。「比較的」ですが。

 途中で繰り出されるトリックの謎解きが、いまいちよく分かりませんでした。私がバカなせいでしょうか。いやいやまさか、そんなはずは…


佐藤ユーキ著「デスハート

 女に振られたら死ぬ話。明らかな構成ミスが目立つ作品です。

 主人公は心臓病気を持っているらしく、女に振られるたびに激しい痛みに襲われます。主人公はそれを「失恋の痛みだ」と解釈していますが、いけませんね。異変を感じたらすぐさま病院に馳せ参じないと。手遅れで死ぬかもしれません。

 主人公は友達の女性のことを「まさか俺に気があるのでは」と童貞丸出しな妄想で突進するのですが、実は彼女にはすでに恋人がいます。そのことが序盤で明らかになるものですから、主人公がその女友達に告白して振られることを読者は分かり切っている。それで引っ張るというのは、土台無理な話です。実は作者は「序盤で明らかにした」つもりはなく、「伏線を張った」つもりだったのかもしれませんが、だとしたら伏線の張り方が下手過ぎます。しかも、その女友達彼氏は主人公の友達なのですが、その友達が最初にちょっと出ただけ。一回もアップになってないので、全然印象が薄いです。

 物語の構成の仕方がまるで分かっていない作者だったのでした。いや、コミックギアは掲載作家全員で作品のネームを回し読み、意見を出し合っているのですから、むしろコミックギア作家全員が物語の構成を分かってないといった方が正しいような気もしますが、私はとても心優しく繊細な人間なので、そのようなひどい事は言わないようにしておきます。罵詈雑言は、人の心を荒んだ物にしますからね。


桜井マコト著「アシュラ」

 いきなり盗賊の頭になった女の子の話。これも比較的読める作品だと思いますが(「比較的」、な)、これで連載はちょっと厳しいような気がします。個人的にはコミックギアの中で一番好きな作品なのですけどね。


・九品そういん著「プリンセスサマナー

 カードゲームで闘う話。最近テレビアニメを観てますと「おれのターン!」とか「場に出ているカードをすべてケツに突っ込んでターンエンド!」とかそんな叫びばかり聞きます。流行ってるみたいですね、カードゲーム

 これもその流行に乗っかった作品なのでしょうが、「負けたい」人間と「勝ちたい人間」を闘わせて、それがうまくいかない、という展開は結構面白かったです。コマの使い方も比較的順当で(「比較的」、な)、読みやすかったのもポイント高し。そういえばポイントたかしさんって、まだエロマンガ描いてるんですか?結構好きだったんですけど。

 ただ面白かった要素がこの一話で使い切られているような気がしますので、今後どうなるのか不安です。まぁ、コミックギアの今後の方が不安なのですが。


総評

 「プリンセスサマナー」と「アシュラ」と「アグマと息子と食えない魂」だけは他の雑誌に移行して、あとは全部打ち切り廃刊ザッツオール、みたいな感じです。ヒロユキさんはコミックギアのために自腹を切って仕事場を借りたそうですが、競馬で負けたと思って、大人しく四コママンガを描いておいてください。うまくいけばまたアニメになるかもしれませんしね。知りませんけど。

 しかし、ネットでの評判でシコタマダメ」を喰らったこの雑誌。それによって世間では「コミックギア=面白くない雑誌」という見方が定着してしまったような気がします。一度そういう印象が付いてしまうと、次回でよほど頑張らないと挽回は不可能。次は11月に発売だそうですが、その頃にはどうなっているのか、とても楽しみです。

 がんばれ!コミックギア!負けるな!ヒロユキ先生

2009-02-12

http://anond.hatelabo.jp/20090212171437

うちの母ちゃんは年金貰ってるような歳(と言っても、まだ60代)だけど、ビッグコミックスピリッツヤングアニマル普通に購読してる。

その話を周りにするとみんな「面白そうな母ちゃんだなあ」「若者と話が合うんじゃない?」「ボケなさそう」とか言われる。

40代で漫画をよく読む=子供っぽい、何かが欠落

60代で漫画をよく読む=面白い、若い、ボケなさそう

…この差はなんだろうな。

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