2024-10-21

弱者男性やってた頃の恋愛

っていうか別に今も弱者男性やってるんだけど、ここ2年ほど精神科に通ってカウンセリングを受けるうちに自分思考の歪みに気づくようになってきた

生きづらさを解消するためのメンタルトレーニングとして、恥ずかしかったり屈辱的だったりする過去黒歴史を実際に紙に書きながらそれを受容して未来への糧にするためのアドバイスを受ける……みたいな感じのをやっている

最近トレーニングの一環として俺が弱者男性拗らせていた頃の恥ずかしい恋愛観を紙に書いていた折、これをあえて衆目に晒せばここ最近弱者男性界隈の考え方の理解になるのではないかと思った

ここのところ、フェミ関連の論争や弱者男性界隈の論争を見るにつけ実は弱者男性思考の歪みの傾向って一般の人にはそんなに知られていないよなと思う場面が増えた

同情してほしいとか共感してほしいというのではなく、相互理解のための補助線として弱者男性恋愛観の一類型をお披露目しつつ反省の弁を記しておこうと思う





まず、俺が弱者男性になったのは小中のいじめが原因だ

これはメンタルトレーナーからも言われているので、あえて断言させてもらう

思春期の多感な時期に自己肯定感を育てられず、人とのコミュニケーションに支障が生じた

自己肯定感を育てられないとどうなるか

まぁ色々な方向性の悪影響があるそうだが、俺は他人を心の中で馬鹿にするようになった

当時の俺は例に漏れオタクであり、アニメ漫画ゲームにハマっていた

で、いじめっ子たちはことあるごとにそれを馬鹿にしてくるわけだ

すり減った自尊心を保つために俺は「こいつらは芸術素養がない馬鹿だ」「教養がない低能だ」と心の中でそいつらを見下し、逆に自分教養があふれるがためにかえって大衆からは疎まれ存在になってしまったのだと思うようになった

これが恋愛観にどう作用たかというと、「モテているやつは底の浅い馬鹿ばかり」「俺はそんな底の浅い恋愛ではなく真の恋愛を成し遂げるのだ」と思うようになった

ここでいう真の恋愛とは、

自分趣味否定されない

自分の振る舞いが否定されない

自分の全てを相手が許容してくれる

といったもの

要は、陽キャもの恋愛を下に見ていたのだ

自分恋人にすら媚びへつらってものを奢ったりする』

自分趣味ではないディズニーに付き合って楽しんだふりをする』

こういうのは真の恋愛ではなく、単なる見栄と性欲のためのゲームだと思っていた

世間一般の皆様がやっているゲームのような恋愛と俺の脳内にある真の恋愛

この二項対立ものを考えるようになるので、非モテますます加速した

無論俺は初デートサイゼ論争においてサイゼ否定する女のことを嫌っていた

だって俺は当時自意識を拗らせすぎてサイゼガスト牛丼チェーンくらいにしか行けなかったか

おしゃれなレストランに行って頓珍漢なことして恥をかくのが耐えられない

自分の見知らぬ場所に行って人から笑われるようなことをしてしまう恐怖心が、サイゼはあり得ないと言っている女性への怒りに転嫁されていた

「真の恋愛ならば相手サイゼに行くことを受容するはずだ。だって高級なレストランに行って恥をかく恐怖を理解してくれるはずだから。女はパートナーの弱さを察する優しさを持つべきだ。そんな優しさすら持てずサイゼに行くことを馬鹿にする女はみんな低能だ。自分のことしか考えてないビッチだ」

色々と理論武装してサイゼ否定派をぶっ叩いていた裏で、無意識本心としてはざっとこれくらいのことを考えていた

こちらの弱さを無条件に受け入れて慰撫してくれる存在」がいたとするなら、れは親もしくはカウンセラーであり、恋人という一番近い距離にいる他人に求めることではない

最近の俺はこれを受け入れようと努力しているのだが、それでもやっぱり疑問が湧くことしきりだ

世の中には真の恋愛をしている人たちも存在していて、相互にお互いの全てを無条件で許容しあっており、自分を高めたり相手を受け入れたりする努力を一切せずただありのままを受け入れあっている

そういうカップルがいるはずだと思えてならない

でもどうやら現実は違うらしい

相手の望む自分であろうと努力して、慣れないレストランを予約してみたり恥をかきながら勉強したりするのが正しい恋愛でありコミュニケーションのあり方なのだそうだ

そういった意味で俺はまさしく弱者

30過ぎてそういう背伸びしたことが一切ない

恥をかくのが怖すぎてずっと逃げ続けた結果、いい年して中学生みたいな化け物になってしまった

カウンセリングの場で、俺と同じような恋愛観を持っている人は多いと知ることができた

恋人のために何かを我慢するなんてことはあってはならない、恋人は無条件で自分安心させてくれる存在でなければならない

グループワークでそういう話を聞くたび正直わかるわかると頷いてしまった

と、同時にやはりこういう恋愛観は幼稚でまともな大人の思うことではないという背反した考えも頭の中に流れたりもする

とりとめもなくなってしまったが、弱者男性的な恋愛観とはそういうもの

世の中から色々なものを奪われてきたという自意識を拗らせているので「相手に合わせて〇〇する」という恋愛の初歩的な気遣いができない

それを要求されようものなら「これ以上俺から奪うのか!!」と怒り狂ってしま

から優しくしろと言いたいのではなく、フェミ関連の論争に興じる際には弱者男性のそういう思考の傾向を踏まえれば少しは話が通じるようになると思うのでぜひ頭に入れてほしい

逆に弱者男性マジで一度精神科に行ったほうがいいと思う

人間ものの考え方だけでこうも生きやすくなるのかって感動するぞ

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