はてなキーワード: gotoとは
まあ、GOTO やるくらいならそっちのがマシってだけの話
それは先週金曜日のことだった。
慌ててCOCOAを起動して確認するも、「陽性者との接触は確認されませんでした」との表示が。
新型コロナウィルス流行後、いわゆる三密に相当する施設は避けてきた。
買い物に行くときも、自家用車を利用してきた。新型コロナに感染するような覚えは全くない。
さっきの通知は何だったんだ?そういえば、COCOAはバグがいろいろ残っているというし…
急いでCOCOAの不具合について調べると、似たような現象に直面している人はいるらしい。
どうやら、携帯の設定項目をたどると、接触ログを記録したjsonファイルが書き出せるので、
そのログの中を検索し、Match Countという項目が0以外になっている箇所があれば濃厚接触があったという事らしい。
…残念ながらMatch Count :1となっている箇所を発見。陽性者と濃厚接触している。
それからが大変だ。
厚生労働省のCOCOAに関するQ & A の問23に、上記のような不具合が起きたら問い合わせしてほしいとの記載があったので、
状況を記載して、証拠となるjsonファイルを添付した確認メールを送付。
職場の規定でCOCOAに反応があった人は2週間の出社停止なので、すぐに会社に連絡を入れる。
同時に、陽性者との濃厚接触した日付がわからないので14日以内に会った人に注意喚起の連絡。
14日以内に会った人でCOCOAを入れていた人には、バグの存在とjsonファイルから確認する方法も説明。
今回はたまたま14日以内に会った人が全員職場関係のエンジニアだったので難なく説明できたが、
はあ、疲れた。感染拡大防止のためとはいえ、アプリのバグのせいで無駄な仕事が増える。
正常系のテストもまともにできていないであろうCOCOA開発元に対して若干の怒りを覚える。
さすがにこの完成度の低さはないだろうとネットで情報を収集していると、ずさんな開発体制(物理的に無理のあるリリース日程や、2つ動いていた開発プロジェクトの1本化など)であることが判明。
ちなみに、この不具合は今日現在の最新バージョン1.12でも改善されていないし、改善予定のアナウンスもない。
今時スマホゲームですら、ちょっとした不具合(例えば、アイテムの効果が正しく設定されていなかった等)に対しての修正予定を公開しているのに、
下手すりゃ人命にかかわるアプリがバグ自体を公にせず、修正予定も公開していないことに苛立ちを覚える。
そして日曜日。確認の問い合わせを送っていた厚生労働省から返信。
メールの内容の転載はやめてくれとの記載があったので、転記は控えるが、要旨を書くと
「ポップアップが出たのにアプリで接触履歴が確認できない場合はiOSまたはAndroidの設定から接触チェックの項目を確認してください」とのコピペのような文章。
まあ、サポートも問い合わせ殺到しているだろうし、返信遅れるのは仕方ないなと思っていたが、
きっちりログファイルまで送って濃厚接触していると思われるのだがどうでしょうかと聞いてこの返答はあまりにも人を馬鹿にしてるなと思った。
多分、急にサポートに人手が必要になったので、バイトをかき集めて適当に回していると思われる。
それにしてもだ、そんな適当な回答をするなら初めからQ & Aに設定から接触チェックを確認して1以上なら接触しているとの前提で行動してくださいと書けばよいだろうに。
ちなみに、8/19日12時現在でも厚生労働省のQ & Aは下記のままであり問い合わせるようにとの文言になっている。
問23 陽性者との接触があったようなプッシュ通知が表示されましたが、接触確認アプリを開いて陽性者との接触を確認すると「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されます。どちらが正しいですか。
Android搭載のスマホをご利用の方は、問21、問22をご確認ください。これらで解決しない場合、またはiOSをご利用の場合は、大変お手数ですが、メール(appsupport@cov19.mhlw.go.jp)にてご連絡いただきますよう、お願いいたします。
さて、話はアプリの完成度が低くてストレスがたまったという話だけで終わらない。
私が周囲に反応したという事を報告したせいで、思わぬ影響が出たのだ。
職場の同僚が、私の濃厚接触者だったという事でコロナマン扱いされて出社するのは軽率だと怒られ問題になるという事件が起きたのだ。
アプリのバグのせいで私が陽性者と接触した日がわからないため(正常に反応するケースでは接触日がわかるとのこと)、
最大2週間のマージンを取って、その間にあった人全員に連絡をしたのだが、
彼自体は私が陽性者と濃厚接触する前に私と合っただけかもしれない。
それならば完全に風評被害だ。ちなみに私も私の濃厚接触者も全員体調に問題は起きていない。
話は長くなったが、このアプリにいろいろ思うことはある。
まず、陽性登録者が200人程度の時点で反応したという事でコロナの影は意外に身近にあると感じられたこと。
これで全陽性者が登録していたらえらいことになっているだろう。
次に、このアプリが反応した時の社会の対応指針が現状ではうまく設定されていないこと。
現状では反応が出ただけの人間のその接触者までもがコロナ陽性者と同じ扱いを受けて、社会的に行動制限を課されてしまう。
アプリを活用するための合理的な指針が社会に浸透することを望む。
そもそもBluetoothの電波強度で濃厚接触を判定しているため、近くにいても濃厚接触にならないケースがあるだろうし、
十分距離を取っていても濃厚接触とカウントされる恐れがある。(携帯のBluetoothモジュールのアンテナ次第で当然電波強度の指向性出るよな?)
また、アプリで反応が確認できないというのは論外だし、確認できても次のステップにつながらない。
例えば、LINEアンケートでたまに送られるようなアンケートが自動的に配信され、怪しい兆候があれば医療機関のデータベースに登録され、優先的に取り次げる等の工夫がほしい。
私自身はなんだかんだで感染拡大防止しないと社会も経済も正常に戻せない思っているタイプなのでできる限りの協力はしたいのだが、アプリの完成度の低さには正直あきれ返っている。
最近は真面目に感染拡大防止をする人間を「コロナ脳」とかいって揶揄する人がTwitterをはじめとするネット上に増えた印象を受ける。