2020-10-30

臨月妊婦備忘録

臨月というか、もう明日が予定日なんだけど。いまだに陣痛来なくて、ここ一週間はずっとソワソワしている。産まれたあとはまたバタバタしそうなので、今のうちに妊娠中に自分が感じていたことを書いておく。

 

私:30代後半、会社員地方都市在住、夫は1つ年上の自営業結婚5年目、実家義実家ともに車で3時間距離

  

  

・これから書くのは、あくまでn=1の話。

そもそも大前提として、「妊婦による」「子どもによる」「環境による」ことが多過ぎる。

アドバイスを求めてもないのに、「俺の奥さんがこうだったから、増田もこうなるはずだよ!絶対!」とか決めつけたことを言われるたびに「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」と思っていた。

・ただ、自分場合はどうするのが一番良いか都度考えなくてはならないので、判断材料としていろんな事例を知ることは大事だと思う。

・「うちはこういう環境だったから、これが役立ったよ」とか、単純な事例共有の話はありがたかった。

・だからこれも年間80数万ある出産のうちの、ただの1つの事例。私はこうだった、というだけの話。

 

 

仕事に追われていたけれど、年齢的にもも子ども欲しいなと思ったのが去年のこと。ゆるく妊活してて、今月ダメだったら不妊外来行こうかなとしていた時に妊娠発覚。運が良かった。

・早々につわりの症状が出始めたので、8週の時点で上司と一部同僚にだけ報告。

つわりは食べづわりと、匂いつわりと、げっぷつわり。吐かなかった。「じゃあ、しんどくないんでしょ」って思われそうだけど、二日酔いの時とか吐かなくてもしんどいでしょ?しんどいもんはしんどい

グレープフルーツジュースと、アイスの実と、キウイをよく食べた。酸っぱいものが食べたくなるというか、口の中が気持ちいかサッパリさせたかった。

ポテトが食べたくなる日もあった。げっぷつわりがあるから炭酸あんまり飲まなかった。

 

 

・どんどん体調が悪くなるうちに、コロナ非常事態宣言会社から在宅勤務にシフトするよう通達が出る。これがめちゃくちゃ助かった。

・一応、在宅勤務できる制度は元からあったけれど、部下には妊娠を報告できていなかったし、その時はうまく仕事を回せる自信が無かった。

会社からの指令ということで、PC等の環境も使いやすくなるよう上も素早く動いてくれたし、メンバーもうまく在宅で作業するために自分たちで工夫してくれて、格段に仕事がしやすくなった。

非常事態宣言が解除されたころにはつわりも落ち着いて、会社から会社に徐々に出勤するよう通達が出た。私も基本出勤するようにしたが、無理な時は在宅勤務した。

・安定期に入って頃合いを見てから、部下に報告。みんな「おめでとうございます!」と最初に言ってくれたのが嬉しかった。

取引先には「えっ・・・マジですか?」と言われたりもした。そう言った人のことは絶対忘れない。

 

 

通勤電車を使っていたが、体が触れ合う程度には満員電車だったので、時間はかかるが比較的空いてるバスに切り替えた。

マタニティマークは「変な人に絡まれるのでは・・・」と付けるのを躊躇していたが、次第に「それどころじゃねーわ、とりあえず座らせてくれ」となって、付けるようになった。

・心優しい人たちに席を譲ってもらえることもあった。高校生女の子、50代くらいのサラリーマンのおじさま、笑顔が素敵なおばさま。皆さんありがとうございました。いいことがありますように。

・気まずいのは優先座席に座っている時に、目の前にご老人に立たれること。譲れそうな時は譲ったけれど、無理な時は譲れなかった。ごめんなさい。

満員電車だとマタニティマークって難しいなって思う。距離が近いかマークに周りも気付かないと思うし、そもそも優先座席近くまで移動できない。

・結局、電車でもバスでも街中でも、変な人に絡まれることはなかった。同じ市内でも知人は絡まれたと話していたし、ほんと運が良かっただけだと思う。産後出会うかもしれんし。

 

 

・調べてみると思っていた以上にいろんな公的サポートがあることを知り、改めて今の自分社会的弱者なのだな~としみじみ感じた。

役所に行ったり、電話をかけることが多くなった。税金政治のことも、妊娠前より考える機会が増えた。

お金については出産入院費用が(出産育児一時金42万引いて)8万、無痛分娩に13万、これまでの検診が9万、交通費に1万、出産準備に20万。トータルで50万超えくらいになりそう。

行政から補助クーポン出るけれど、検診が全てタダになるわけではなかった。

出産手当金とか育児休業給付金は試算してみると、産後8ヶ月くらいまでは手取り給料の9割くらいはもらえる。非課税なのがありがたい。住民税はあるけど。

・ただ、これらの補助金産後すぐもらえるわけじゃなく3ヶ月くらいしないともらえないので、それまでの生活費は立て替えないといけない。

・各種サポートはあれど、実際問題出産には先立つものがないと苦しいなと感じた。

両親学級などはコロナのせいでほとんど中止になってしまった。私も受けられず、動画などを見て学んだ。

 

 

・産院の方は非常事態宣言からずっと、家族の付き添いができなくなった。

・通院も本来だったら2週間に1回のところが4週間に1回になったりした。胎動が感じられない頃はちゃんと生きてくれているのか分からなくて、産院に行くまで毎回不安だった。

・そして1人で先生から説明を受ける。怖かった。

出産の際も立会い不可だったが、出産直前・直後のみ立会い可に今はなった。でも、同じ市内でも立会い全面不可のところが今でも多い。

PCR検査は38週の時に受けた。2万円かかった。助成金がうちの市では出るけど、出ない行政もあるの辛すぎる。

Go Toで日常を取り戻そうと世の中が動いている中、産院だけが時間が春から止まっているみたい。

・ただでさえ出産前の時点で女と男意識の差が生まれやすいというのに、今年はコロナがそれに拍車をかけている感じ。産後うつにもそりゃなるわ、って思う。

 

 

コロナ禍で良かったのは、在宅勤務以外だと各種ライブイベントオンラインで開催されたこと。

ナンバガエルレライブなんて、コロナ禍じゃない世界線だったら妊婦な時点で絶対に行けなかった。チケット取れるかどうかは置いといて。

・他にもオンリーイベントとかもオンラインで楽しめたし、推し配信も多くて、妊婦の割にはいろいろと楽しめた。本当にありがたかった。

・現地の良さはもちろん重々分かっているけれど、これからも自宅で楽しめる配信サービスは並行して充実してほしい・・・お金は払うから・・・

 

 

体重は安定期に入ってから今日に至るまで、ほぼ一定のペースで増えてトータル9kg増。後期になって一気に増える人もいると聞いていたが、私はそうではなかった。

・ただ、お腹はかなり早い段階で大きくなっていた。今では腹囲も100cmに近いとこまで来てる。妊娠前は一応BMIが19.5とかだったので、すごく太っていた訳ではないのだけど。はちきれそう。

・「(予定日を伝えて) え、まだそんな先なの?その割にはお腹大きくない?」「(7ヶ月の時点で) もう臨月かと思ったwww」「子ども4㎏超えるんじゃない?」「実は双子でしょ!」とか言われまくった。

・人の!体型を!いじったらダメだって!習わなかったのですかね!!?

妊婦になった途端、体型のことを話題に出していいと思っている人が多過ぎる。「触っていい?」とも聞かずにお腹触ってくる人も同様。

・逆にお腹があまり大きくなっていない人も、それはそれで「赤ちゃんが週数の割に大きくなっていない」と気にしている場合もあるので、どちらにしろ体型のことは触れない方がいいと思った。

 

 

産休は早目に取りたかったが、結局34週からとなった。最後の方はもう出勤しているだけで息も絶え絶えだった。

産休が近づくにつれて復帰後の話をするようになったが、いくら「復帰後も変わらず頑張ります」という話をしても、上からは「いやいや、お母さんになるんだから働き方変えないと!」と言われる。

・「やっぱり産んだら家庭優先になるからね」「頑張れるって今は思っていても、絶対変わるよ」「だから今は話半分にしか聞けないな」などなど。言われるたびに脳がスッと冷える感じがした。

・それと同じ言葉男性社員には言ってないですよね。最近子どもが産まれ男性社員たち、誰も働き方変えてないですよね。

・うちはあくまでツーオペの予定。保育園の送りは私、迎えは夫。時短勤務にはせず、定時までフルで働くつもり。

・もちろん、妊娠前と100%同じ仕事ができるとは思っていない。試行錯誤必要子供がどんな子かにもよるし。産後に考えが変わることもあると思う。

・でも、“今”、がんばろうと思っている私の思いを汲んではくれないところに心底ガッカリした。たとえそれが善意から言葉だったとしても。

 

 

産休に入ってからの日々は穏やかそのものだった。

保活したり、出産準備でいろいろ買ったり、やることはたくさんあったけれど。仕事から離れてまず体調が安定して、心も安定した。

・検診も特に問題なく進み、今日に至る。

産後どうなるかは分からない。今想像していることと180度違うことが起こるかもしれない。覚悟100%できているかって言われたらそんなことはない。

・今願うのは、ただ無事に産まれてきてほしいということ。それだけです。

 

 

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