はてなキーワード: タリバンとは
イスラム国が盛り上がっていたころに「あれはただのテロリストなのだから国家として認めるような言い方をするな」とわざわざ「ISIS」などと呼ぶ動きがあった。
銀河英雄伝説の「自由惑星同盟を僭称する叛徒ども」を思い出す話だが、そうした「言葉遊び」は結局のところ理解の妨げになっているのではないかと感じる。
今回も、タリバンをただの「テロリスト」として認識するのは、(アルカイダとの混同もありそうだが)ただの矮小化だと考える。
もともとアフガンのほぼ全土を統一して、まがりなりにも政権を運営していたのがタリバンなのだし、全体としては国家同士の戦いとして見るべきではないのか。
発言力のある少数インテリが「ポリコレは大事である」と発信したところで、肝心の大多数の国民がついてこなければ意味が無い。
同じように、国民の支持無きポリコレも無力であることになるのだろう。
今後のアフガニスタンは、タリバンによる現地国民の身の丈に合った政治が進められているのだろう。
悪意を持って解釈するのであれば「アフガンの部族政治の土人どもには欧米風の民主主義は200年早い」ということになる。
そもそもアメリカや欧州諸国ですらポリコレの価値観は激しく揺らいでいるのだから、アフガン国民にだけそれを求めるのもひどい。
屈強なタリバンに手も足も口も出せる方が稀なんですが
https://anond.hatelabo.jp/20210817084455
タリバン支配によって内戦が終結したとして、人権のことは置いといてアフガンに平和は訪れるかな?
過激なイスラム原理主義を脅威だと考えてるのは別にアメリカだけじゃないからね。
米軍撤退してタリバンがアフガン全土を掌握することに戦戦恐恐としてるのは
イラン・パキスタンやトルクメニスタン・ウズベキスタン・タジキスタンの旧ソ連構成国
大多数のアフガン国民からしたら、西洋から押し付けられた女性の人権(婚姻の自由・学問の自由)を守るかどうかで内戦させられる意味がわからないだろう。安定した統治がされるなら別にタリバンでも良かったわけで。
女性が12〜13歳で強制的に結婚させられる伝統的なアフガン社会に戻るだけで、今でもたぶん農村ではそういう慣習だろうし、ごく一部の都市部のリベラルな女性にしか影響はないのかもしれん。
アフガン政府軍の上から下まで「なんで俺達が欧米様の民主主義とかのために死の危険を犯して戦わにゃならんのよw」であろうから、まあしょうがねえよなって気はするなあ。
以前だと「俺達が死ぬかタリバンが死ぬか」で徹底抗戦だったのが、そうでもなくなってあっさり降伏するのは、反タリバンの軍閥でも片っ端から処刑されたり権力を全て奪われたりという心配を軍閥側がしていないということなのかな。
日曜日の早朝、授業のために大学へ向かっていると、女子寮から女性たちが駆け出してきた。
何があったのか尋ねると、タリバンがカブールに到着したので警察が避難するよう言っている、ブルカを着ていない女性は殴られるのだと言う。
私たちは家に帰りたかったが、公共交通機関は使えなかった。女性を乗せたことの責任を負いたくないからと、ドライバーたちが乗せてくれないからだ。
寮で生活していた女性たちからすれば、さらに悲惨だ。彼女たちはカブール外の土地から来ていたので、どこへ向かえばいいのかもわからず、怖がり、混乱していた。
一方で周囲に立っていた男たちは、少女や女性たちをバカにしてその恐怖を笑っていた。
「ブルカを着てこいよ」とある男は言った。またある男は「お前たちが路上に出るのは今日が最後だ」と言い、さらに「1日でお前らの4人を娶ってやる」と言う男もいた。
周りを見渡せば女性たちの恐怖に怯えた顔と、女性を憎み、そして女性が教育を受け、働き、自由を得ることを否定する男たちの醜い顔ばかりが目に入る。
私が何よりショックを受けたのは、楽しそうに女性をバカにしている者たちの姿だ。彼らは私たちの側ではなくタリバンの側に立ち、その力をさらに強大化させている。