2023-09-08

仕事ができない人(Bさん)へ

結論

ロジカルシンキングを学んでください。スキルとか資格勉強する前にこれ。

下記読んでしっかり理解してください。

https://www.amazon.co.jp/dp/B084VK5BY5


難しそうな内容ですが、ゆっくりじっくり読めば、理解できるはず。

これが理解できないのであれば、基礎学力が足りてないです。

別の方法を参考ください。。


前提

仕事ができない人=頑張っているつもりだが、周りに迷惑を掛けてしまう人

上記定義で進めますそもそも「やる気がない人」はどう周りが頑張っても、難しい場合が多いです。

なので、これは「本人」向けです。周囲や後輩育成にもある程度の効果は発揮すると思いますが、結局はその「本人」次第です。


念のため書いておきますが、いわゆる「サラリーマン」の人向けです。

また、「仕事ができる人」にはならないです。あくまで「普通に仕事がこなせるようになる」レベルです。勘違いしないでください。


前編

まずロジカルシンキング意味引用します。

ロジカルシンキングとは、一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のことである日本語訳として論理思考あるいは論理思考と置き換えられることが多い。

ざっくり言うと、上記ができれば仕事普通にこなせます

では仕事に置き換えて考えてみましょう。


大前提として、一般的企業利益のために行動します。

・その利益を生むために、サービスプロダクトを生産し、販売します。

サービスプロダクトの生産販売を円滑に行うために、部署やチーム単位に分割し役割を与えます

役割を全うするために、必要タスク仕事)を考えます

必要タスクを実行するために、メンバータスクが割り当てられます

そしてやっと、メンバータスク遂行する、という流れになっています

※当たり前ですが、この流れに沿わない職種仕事存在します。


そしてそれぞれの段階でゴールや目的、それらを設定した背景や意図存在します。

雑に言うと、会社/部署/チームからは「この一貫の流れを汲み取りながらタスク遂行すること」がメンバーには求められています

さらには、タスク遂行することで「設定したゴールや目的を達成すること」が求められています

※もちろん一つのタスクで達成することはほぼなく、他のタスク自分他人、他部署/チームの含む)と複合して達成となる場合が多いです。


仕事ができない人は、この全てを意識していません。自分に振り当てられたタスクのみに集中し、それをこなすことだけに集中します。

もちろんタスクをこなすことは重要ですが、会社側が求めている水準に達していないことが、これまでの流れでわかると思います

ここで重要になってくるのが、目的や背景・意図です。

以下にそれらの重要性と例を書きます


中編

前段でロジカルシンキング意味を書きましたが、ざっくり仕事に当てはめると「目的や背景、見えない意図等をしっかり理解/把握しながら、一貫性を持って仕事を進めていく」ことができれば、普通に働けるようになります


以下簡単な例を書きます

・Bさんは、Aさん(上司から仕事を任されました

・その仕事の内容は「担当するECサイトの売上の集計」です

・Bさんは集計ツールはある程度触れます(使い方のマニュアル存在する)

・任された仕事については手順書等はありません

この後のBさんの行動によって、仕事ができる/できないに別れます


仕事ができない人は、大きく下記2つの行動を取ることが多いです。

※「仕事ができない人」という言い方はとても嫌いですが、簡潔に説明するためにあえて使用させてください。

自分がわかる範囲で、必要だと思うもの想像して資料作成する

②Aさんに手順書を求める


まず①から解説します。

仕事ができない人が絶対にやってはいけないことは、「想像して~する」ことです。

あなた必要だと思うもの」を集計するのではなく、「Aさんが必要もの」を集計してください。そして「Aさんが必要もの」を想像して取り掛かるのではなく、Aさんに確認して取り掛かってください。

確認するポイントは、よく使われる5W1Hで整理しますが、それだけでは不十分な場合も多いです。5W1Hを肉付けする情報が、前述の「目的や背景・意図」です。


以下例です。

タスク担当するECサイトの売上の集計

タスク目的:売れ線商品の把握

タスクの背景:商品ラインナップが流行に乗れていないと感じている

タスク意図:来期の取扱商品方向性を、現在の売上を基に検討したい


これらをAさんに確認できると、見えてくるものがあります

・「売れ線商品を把握」するのが目的であれば、全商品の売上を集計しなくてもよいな

 →・集計の幅としては売上TOP30くらいで良いかな?

・「取扱商品流行に乗れていない」ことが課題となっているな

 →・自社の売上だけでなく、競合の情報もあると喜ばれるかも

・Aさんのその次のアクションが「検討」なのであれば、資料を作り込む必要まではないな

 →・Excelベースで良さそうだが、ポイントの整理はしておこう

※他にも見えてくるものありますが、一例です。


もちろん、集計の中身(何を集計するか)についても具体的に5W1Hで整理する必要はありますが、それだけでは見えてこない情報(背景など)が手に入ります

何より、Aさんが求めていた「タスク完了状態について意識が揃うため、Bさん:完了→Aさん:ここ直して、のやり取りのボリュームや頻度が圧倒的に減ります

仕事ができない人は、このやり取りのボリューム修正の度合い)と頻度(完了→直しての回数)がとても多く、その間にAさんに「Bさんは仕事ができない」と思われてしまうのです。


整理すると

与えられたタスクに対して、「あなた必要だと思うもの」を勝手想像して取り掛かることは、絶対にしてはいけません。

「Aさんが必要もの」を(目的や背景・意図確認した上で、Aさんが必要だと思うことを想像し)Aさんに確認した上で、やっとタスクに取り掛かってください。


ちなみに、仕事ができる人が上記のようなことを毎回確認しないのは、MTG等ですでに確認している、もしくは会社/部署目標タスクがどう紐づいているか理解している(流れの一貫性理解/把握している)からです。上から一貫性理解/把握するためには「目的や背景/意図」が必須となります

この辺は慣れです。

※「この仕事やる意味があるのか…?」と疑問を持ち始め、中々手が進まない人も上記しっかり確認するようにしてください。「意味があるのか?」は適切な疑問ですが、”確認せずに手を止めてしまう”ことがダメです。


②について解説します。

「Aさんに手順書を求める」とは、手順書が存在するのかという確認ではありません。その確認は何も間違っていません。

ここで言いたいのは、「手順書が無いと取り掛かれないので、用意して私にください」という意味です。

このような直球で伝えてくる人は少ないと思いますが、「具体的な指示が欲しい」と伝えてくる人は多いのではないでしょうか?

Aさんが曖昧な指示しかさないのであれば、正当な要求です。ただその要求の度合いが「手順書」の範囲ではないか、注意が必要です。

Aさんに伝えるべきは、「具体的な指示が欲しい」ではなく、「作業に取り掛かるべく、必要情報が欲しい」です。必要情報は①に大きく関連しています


また、仕事作業についても触れておきます

仕事作業の違いは下記引用します。

作業」とは、「ルーチンワークを言われた通りにこなすこと」です。 どんなに丁寧に、真面 目な態度であっても、上司に言われたことをそのまま形にしているだけでは「作業」の域を出ま せん。 「仕事」とは、上から指示されたことを完成させた上で、さらに「これでいいのか」と疑問を 持って、自分なりの⼯夫を施していくこと。

このような違いがあるそうですが、今回はもっと簡単定義します。

作業 「ルーチンワークを定められた手順でこなすこと」

仕事 「作業以外」

※大きく仕事の中に作業も含まれることも多いですが、以降便宜上分けさせてください。


今回の「担当するECサイトの売上の集計」は仕事です。なぜなら手順書等が存在せず、作業ではないからです。

※手順書等があり、ルーチンワークであるのであれば、作業です。

まり、「何を、どれだけ、どうやって」等のことを、自分で考て取り組む必要があります仕事とはそこも含まれるのです。


整理すると

仕事は「何を、どれだけ、どうやって」等のことを、自分で考て取り組むものです。

「それらを考えるために必要情報」をAさんに求める必要があり、決して「手順書」を求めてはいけません。

※「具体的な指示」も程度によっては「手順書」に近い意味になる/捉えられるので、注意が必要です。


後編

特殊職種専門職や専門資格必須等)、レベルが高すぎる職場サラリーマン以外を除けば、ロジカルシンキングさえ出来ていれば、大抵のことは普通にこなせるようになります簡単に言えば、なんとかなります

仕事を進める上で困難が降り掛かっても、そのポイントを見抜けるようになりますポイントが見えてくると、適切な対処も見えてきます。後は一人で抱え込まずに、上司や同僚をしっかり頼りましょう。


ただ要注意なのが、ブラック企業ブラック上司無能上司です。

どんなに優秀でも、上がブラック/無能であれば、一声で仕事ができない人に成り下がります絶対に避けてください。

思考がぐちゃぐちゃになり、自分が間違っているかも…と思い詰めてしまます。ぐちゃぐちゃなのはあなた思考ではなく、上です。間違っているのは必ずしもBさんではなく、周りの環境である可能性もあります

それらの見極めができるよう、ロジカルシンキングをしっかり身につけましょう。


さいごに

長々書いた上にくどいようですが、ロジカルシンキングだけで「仕事ができる人」にはならないです。あくまで「普通に働けるようになる」レベルです。

ただ大手企業ですら、ロジカルシンキングをしっかり身につけている人は、個人的観測上少ないです。しっかり身につけられれば、環境によってはそれだけで「仕事ができる人」と評価されることすらあります。ただ、それは相対的評価であることに注意が必要です。

天狗にならないこと大事


なので全サラリーマンロジカルシンキングをしっかり学び、身につけるべきだと考えています。もちろん紹介した書籍を読むだけでは不十分で、その思考仕事に取り組み続けることで身につき、さらに磨かれていきます

仕事ができないから、スキルを磨いたり資格勉強、とにかく経験を積むという選択肢を取る人も多いですが、個人的には間違っていると思います

まず足りないものロジカルシンキング、ということが非常に多いです。仕事対応範囲を広げる、スピードを上げる、クオリティを上げるために、スキル資格勉強経験を積むべきです。

仕事ができるようになりたい」という解像度では、遠回りの選択をしてしまます自分に足りてないものを見極め、優先度をつけて実施するために、ロジカルシンキングをまずは身につけましょう。身につけた前後では、効率全然違ってきます

個人的には「仕事」における全ての土台だと思っています。備わってなければ苦労して当然です。まじで人生変わるので、騙されたと思って勉強してみてください。これに限っては損は一つもないです。


余談①

ロジカルシンキングなんて当然身についているよ、と思いながらここまで読み進めた人も多いと思います。ただ上述したように、大手企業でも(ベンチャーでも)しっかり身につけている人は少ない印象です。

「身についていると思っている」状態ではありませんか?

時間研修を受けただけで「身についている」「そんな当たり前のことわかってる」と思っていませんか?

その程度(時間)の研修の大抵が「当たり前のこと」+「フレームワーク」の紹介で終わります全然足りないです。

自分新人時代ロジカルシンキングに関連する数時間研修複数回受けましたが、紹介した書籍10%くらいの内容でした。残り90%にも大事な部分が含まれています

わかった気になるのはもったいないです。

※ちなみにこの文章書籍1%の内容にも満たないと思います


余談②

自分がこの本に出会ったのは大学3年生の後半でした。

当時かっこいいという理由だけでバイトしていた、ベンチャー企業事務営業サポート)が全くできませんでした。薄々自分仕事できない側だとは気づいていましたが、これほどまでかと打ちのめされ、涙ぐみながら色々調べた結果この本と出会いました。

バイト先の人はとても優秀で優しかったです。なので余計に自分無能さが浮き彫りとなりました。

高校まではもちろん、大学講義でも学んだことはなかったため、全てが目からウロコ状態でした。

何度も読み直し、しっかり頭に叩き込んだ上で、卒業までの1年間のアルバイト新卒から現在までの仕事に取り組みました。なので幸いこれまで「仕事ができない」と自分自身思ったこと/評価されたことはありません。もちろん仕事ができるとも思ってないですが、普通に働けています

絶望した時期があったからこそ、だと思っています

Bさんにとっての絶望した時期が、将来「今現在」となるように祈っています

  • これだけ意味のない長文を書けるのはある意味「才能」なのでは?

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