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はてなキーワード: 増税派とは

2012-04-10

社会保障と税の一体改革をしたら消費税を上げても問題ないからな

164 ソーゾー君 [] 2012/02/26(日) 16:14:24 ID:NwIxHKBUO Be:

民主党消費税ネタに税の一体改革をしたかっただけだぜ?

消費税増税を話し合わないと野党議会ボイコットすると言うんだから

税の一体改革の為にネタ振りしただけだぜ?

社会保障と税の一体改革をしたら消費税を上げても問題ないからなw

から野党は「望みどおり消費税増税してやんよw」と挑発する野田を批判するw

民主党は二段構えだからな…消費税なんかどーでも良いの…

社会保障と税の一体改革が出来たら消費税を上げようが下げようが廃止しようがどーでも良いw

野党消費税増税派なのに何故野田を支持しないんだ?w

なんで議会ボイコットするんだ?何%上げたら満足するの?

野党は何がしたいの?

中央銀行・発行権】黒幕銀行家5【信用創造

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/business/9191/1333369457/

2012-04-07

消費税増税案をもりこんだ税の一体改革法案を通そうとしている

982 暇な書生さん [] 2012/04/07(土) 08:19:12 ID:DIP6XZd60 Be:

法人税減税がされた後

自民党と組んででも消費税増税しようとする民主党について語ってみろよ。

983 ソーゾー君 [] 2012/04/07(土) 09:36:19 ID:EZ2R6cDcO Be:

>>982

アンカー付けて議論を挑めよ?その手のことは過去論破済み。

法人税雇用の為だろ?企業救済の為だろ?

減税した河村を擁護してるお前達が言っても意味が無い。

民主党消費税増税目的ではない

税の一体改革が目的から増税派野党が納得するように

消費税増税案をもりこんだ税の一体改革法案を通そうとしている。

増税派野党マスコミがなぜ反対批判するのか

説明しなきゃならないのはお前達だぜ?

何時までスルーするんだ?

デフレだ!」と騒ぐから財政出動したら「借金増やすのか?」と言う。

ギリシャ見たいに破綻する!」と騒ぐから増税に賛成したら

不景気増税は有り得ない!」と言う。

批判は良いから何をしたら良いか語ってみ?

http://anond.hatelabo.jp/20120406000142

http://anond.hatelabo.jp/20120406000446

http://anond.hatelabo.jp/20120406000651

↑942-944にアンカー付けて反論してみ?ただ減税すりゃ良いってもんじゃないんだぜ?

中身の無い民主批判をしてるから理論破綻するんだよ?

このデフレ不況最中に緊縮財政派(民には民で=小さな政府)で

増税派野党を支持することは出来ないんだよ。

>>942-944を見たら解るが税制改革=富の再分配が必要なんだぜ?

からお前達は>>942-944に反論できない。

法人税を減税して任してみたが「やらない」から税制改革をするんだろ?

民には民で=小さな政府はもう成り立たない事が証明されたな…

>>942-944を見たら解るよな?反論できないだろ?

中央銀行・発行権】黒幕銀行家5【信用創造

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/business/9191/1333369457/

2012-04-01

自民党TPP推進派で消費税増税派なんだよ…

897 ソーゾー君 [] 2012/03/31(土) 18:21:03 ID:NHoau.8.O Be:

お前さー日本主権国家だと思ってんの?

民主主義国家だと思ってんの?

自民党と糞役人戦後約60年掛けて何をしてきたか再考しろドチンカス

そんなもんなんの対策にもならないよ…糞役人裁量で決めると言ってんだぞ?

役人財界癒着してるんだぜ?自動車業界の指標で決めない?

それ具体的に誰がどのように判断するか語ってみ?

聖域なき関税?誰が決めるの?どのように判断するの?

保険制度社会保障破壊したのは自民党だぞ?お前アホだろ?

あのなー日本主権国家じゃないし国内状況は小泉改革でガタガタなんだぞ?

米一極依存状態で反対なんか出来ないんだよアホ…

メリットなんかないよ…小泉改革メリットなんか有ったのか?

今更自民を擁護するとは間抜けな奴だ…

近衛文麿みたいな事を言う自民党…何が反対派だよ…

反対できない状況にしたのは自民党だろうがアホが…

今だけ見せて誤魔化すな…明らかに政局選挙を見越した単なるパフォーマンスじゃねーか…

自民党TPP推進派で消費税増税派なんだよ…

小泉改革を維持又は推進した上でな…

小泉改革=米一極依存TPP参加なんだよドアホ…

現状見ろチンカス

黒幕銀行家4

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/business/9191/1329613996/

中央銀行・発行権】黒幕銀行家36【信用創造

http://uni.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1327244413/

2011-11-07

http://anond.hatelabo.jp/20111107075031

価格太刀打ちできないもので儲けることができるのはほんのわずかな生産者だけ。

ベンツポルシェをみんな欲しがるか?

それを買える余力のある人間か、見栄っぱりな人間けがそれを求める

残念ながら、高級品はそんなに需要ないんだよ

日本におけるバナナ

昔は超高級品だったこの果物の総輸入額が増えたのは安くなってから

TPPをやりたがってる理由はよくわからん

農作物の輸出観点からでは原発事故と円高のコンボがキマってる状態の今やっても日本に利は無いし

工業の輸出観点から言ってもやはり円高がキツい

安く使える海外労働力を取り込みたいのかとも思ったが(少子化だし)

そうなると賃金の高い日本人労働者のクビが切られる=支持率が落ちる で、民主にとってはいいことがない

野田っちはもともと消費税増税派だが、増税したら支持率落ちることはわかってるはずだから

増税のついでにTPPもやって辞職するつもりなのかもなーとは思う

日本をどうしていきたいかビジョンはさっぱりわからん

多分消費税あげたい理由は今後団塊がごっそり退職して所得税からの歳入が減るから

これから日本所得税パーセント上げるより消費税パーセント上げたほうが計算上は効果的な時代になっていく

まあ、消費冷え込んじゃって税収的にも逆効果なんですけどね不景気時に消費税上げると

2011-04-20

消費税引き上げ派って政治戦略拙いんじゃね?

http://togetter.com/li/125580

リフレ派は増税に反対してるから多数派になれず政治戦略が拙い」みたいなこと書いてあるけど、

そもそも政治戦略について論じたいなら主要政党公約とか実際に行われた政策に触れるべきなんじゃなかろうか。

参院選公約ではみんなの党以外でも自民とか新党改革インフレ目標かかげて、改選議席では過半数とったし、みんなの党以外は消費税増税公約してたわけで増税に反対してるとか多数派になれないとかいうのは現実政治真逆

それにリフレを主張してる有名人でも増税に賛成してるのは勝間やら高橋含め何人もいるわけでいったいどのあたりが観測範囲なのか気になる。原発推進とか小泉改革片棒担いだような奴は嫌がられるから戦略が悪いとかいうかもしれんが、それを言い出した増税派与謝野小泉政権で閣僚歴任してたり、原発会社出身で原発を所管する通産大臣やってたわけでリフレより消費税引き上げ派のほうが政治戦略つたないとか批判する気にならないもんなのだろうか。

しかリフレゼロ金利量的緩和外貨や株社債の購入とか不十分ではあれ少しずつ実現してるのに、消費税引き上げのほうは大新聞は賛成派ばかりで民主自民とか大政党公約に掲げてたこともあるくらい後押しされてるのに1%すら引き上げることもできずに税収を超える財政赤字で福祉充実のために必要な額まで賄うにはほど遠い。今回も震災で引き揚げれそうだったのに野党が反対して無理そう。本気で引き揚げたいなら不人気で失脚寸前の管内閣に提案させないほうがいいだろうに。

2010-07-18

http://anond.hatelabo.jp/20100718162626

3年以内に総選挙あるしかった自民党は明確な増税派。反対派の協賛社民国民新党は惨敗。6年もタブーになるのはありえない。せいぜい民主党政権の3年間程度。

2008-12-02

http://anond.hatelabo.jp/20081202195010

麻生経済政策が適切とは到底思えないが。

景気対策の要のはずの金融債策をやる日銀の副総裁には利上げに執着する日銀出身者を選んじゃうし、財政面で見れば、経済大臣増税派だし、本人も増税するといってるわけで。財政出動の規模もたった数兆円で過去の例から見てもあまりに小規模。しかも政局より政策といって景気対策をやるために選挙先送りしたのに2時補正は先送り。民主が反対するから先送りとか言い訳するが予算参院通さなくてもできるし、法改正が必要な分だけならその言い訳は通るが、法改正不要なものも提出しないので明らかにみえみえの嘘。

2008-11-11

http://anond.hatelabo.jp/20081110235842

企業賃金雇用を増やさないのは不景気(が続くという予想)のせいでもあるわけで労働者自己責任にするのも間違いなら企業のせいにするのもおかしいと思う。自社だけ賃金上げても競争に負けて潰れるのがオチ。みんなが消費増やして賃金上げるように促すためにマクロ経済政策があるわけでこれは政府がやるべきこと。麻生政権日銀出身を日銀総裁に選んだり増税派与謝野を経済担当にして数年後の増税を明言して小規模なバラまきをするほどやる気なさ杉てだめと思うが、デフレでも利上げを公約したり、低金利を理由に日銀総裁をやらせないような民主も期待できないんだけどね。

2008-10-25

http://anond.hatelabo.jp/20081025201608

自民なら5年は消費税上げないって事ないだろ、与謝野谷垣とか増税派を起用してるわけだし。財政ばら撒き度で言えば民主のほうが上。ただデフレ真っ最中に0金利早期解除とかを公約するような政党だからマクロ政策は全然期待できないけど。

2008-08-20

インフレを作り出せば景気が回復する」と主張する人々について

政府もとうとう景気の悪化を認めた中で、景気回復のために何すりゃいいの?ということで、大まかに次のグループがある。

積極財政派(別名「ばらまき派」)

政府がどんどん公共事業をやり、(その乗数効果で)消費を刺激して景気を良くしようという立場。麻生幹事長中川昭一がこの一派。

財政再建派(別名「増税派」)

国の借金を減らすことが最優先で、消費税増税もやむなしという立場。与謝野経済財政大臣谷垣禎一がこの一派。

上げ潮派(別名「構造改革派」)

構造改革企業競争力を強くして、高い経済成長を実現しようという立場。中川秀直竹中平蔵がこの一派。

このあたりがニュースなどで良く出てくる構図だが、実はもう一つ無視できないグループがある。”大きな誤り”の始まり増田のような主張をする一派である。これを「リフレ派」という。

リフレ派の主張をわかりやすく言うと

リフレ派の主張は、”大きな誤り”の始まりに書いてあるとおりだが、わかりにくいのでポイントだけ簡単に書くと、

というものだ。「あえてインフレを作り出す」のを目指すことから、「インフレターゲット目標)政策」とも呼ばれている。

リフレ派の主張は正しいの?

結論から書くと、“理論的には”正しい、ということになるだろう。まず、確かにデフレ物価が安くなって(゜Д゜)ウマーという面もあるが、物を作っている企業にしてみればコストを下げるために人件費を切り詰めないといけない。そうすると、人々の給料が減って、物は売れなくなり、経済活動は落ち込んでいく。だから、インフレを起こせばいいというのは自然な発想だ。

次に、インフレを作り出すために日銀お金の量を増やすという点だが、普通なら日銀金利を下げればインフレにもっていくことができる。しかし、今は超低金利でこれ以上下げようがないので、お金の量を増やすという手しか残っていない。

本当にインフレは起こせるのか?

じゃあなぜ日銀はこの政策をとらないの?ということになるが、実はこのようなリフレ派の主張には、「本当にインフレを起こせるのか?」という問題がある。「インフレを作り出せば景気が回復する」という主張は、「日本シリコンバレーを作れば産業が活性化する」という主張と変わらないからだ。「で、どうやって作るの?」というツッコミが入るのである。

上に書いたように、リフレ派は日銀お金の量を増やすことでインフレを作るというが、すでに日銀は自ら直接増やせるお金ベースマネー)の量を増やしているのに、市場全体で流れるお金マネーサプライ)の量はあまり増えていない。「日銀インフレにすると言えばみんなが期待するから結果としてそうなるんだ」という楽観論もあるが、これも「メダル獲ります」と宣言したからといってメダルが獲れるわけではないのと同じだ。

リフレ派はばらまき派のことをどう思っているのか?

そんな中で、ひょっとしたらインフレが作り出せるかもしれない方法は、ばらまき派と手を組むことだ。大規模なばらまきをやるために大量に国債を発行して、その国債日銀が引き受ければ、インフレになるかもしれない。

ところが奇妙なことに、リフレ派はばらまき派との関係になると口を閉ざす。それどころか、「ばらまき派の言うことは間違いで、リフレ派こそ正しい」というちぐはぐな主張すらしたりする。

リフレ派の人々って・・・

リフレ派の人々(×リフレ政策)のおかしいところは、その孤高性にある。特に、構造改革派の主張に対する嫌悪感は、”大きな誤り”の始まりによく表れている。実際には、構造改革派の中川(女)や竹中、そのブレーンの高橋洋一などはリフレ政策に理解を示しているが、なぜかネット上のリフレ派は構造改革に異常なほどの敵意をむき出しにしている。

おまけに、リフレ派は自らの主張の正しさをわかりやすくアピールする努力をしていないように思える。むしろ、あえてそうしないのかもしれない。構造改革派を中心とする他の一派をdisることで、「難しい金融政策がわかってるリフレ派の俺たちって、ちょっと高い所にいるよね」と限られた仲間内で結束を確認しあっているように見える。この態度が、リフレ派が全く世間に浸透しない原因の一つになっているのではないか。

はてブも、そんなリフレ派の人々のサロンになっている気がするのは、ただの気のせいなんだろうか。

2008-08-19

”大きな誤り”の始まり

 標題は竹中氏が定期的に公表しているポリシーウォッチ(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080818/plc0808180311001-n1.htm)のタイトルだが、今回の議論は承服できない。

 まず竹中氏は、政策の基本的な方向という点について、中国と同じく我が国も大きなリスクに直面していると述べる。経済の弱さは08年第2四半期のGDP統計にも現われているとおりである。近年のGDP統計の弱さについては、対前期比で見ても対前年同期比で見ても景気の弱さが現われているという点はその通りだろう。

 続けて、竹中氏は1990年当時の日本経済は、政策の大きな方向を誤ったがゆえに「失われた10年」を経験したと述べる。氏曰く、「当時は二つの誤った政策、つまり一つは好況投資など政府による財政支出を拡大するという偏ったマクロ政策であり、もう一つは97年の消費税引き上げをきっかけに財政再建に走ったこと」とのことである。そして、現在は「日本経済運営の大きな誤りをもたらした「ばらまき派」と「増税派」が要職を占めていることが政策の基本的方向を誤るというリスクをもたらしている」とのことである。このような言葉を耳にすると、小泉政権時にも歳出削減を柱とした財政再建策が構造改革の一環として採用されていたが、この点はどのように考えればよいのかという疑問が浮かぶ。

 さて、竹中氏の論説の中で、最もいただけない箇所は次の記述である。

危惧(きぐ)される具体的事例が、目の前で起こりつつある。原油価格高騰などに対する救済措置だ。原油価格の高騰で、漁業関係者らに大きな影響が出ているのは事実である。しかし経済政策として重要な点は、今回のように輸入価格が上昇し「交易条件」が悪化している下では、国民生活水準低下は避けられないという事実である。厳しいが、これが資源輸入国の現実なのだ。政治指導者国民に、「我慢しよう。歯を食いしばって、これをしのごう」とまず訴えなければならない。にもかかわらず現状は、国民に対し痛みに耐えることを訴える政治勢力は皆無である。与党野党もばらまき型の政策を求め、一部メディアもこれをあおっている。

 まず「我慢しよう。歯を食いしばってこれをしのごう」という発想は、小泉政権の下で「構造改革なくして成長なし」と唱えた際の「今我慢すれば(構造改革の結果)きっと良くなる」という考え方と同根であることに留意すべきだ。

「交易条件」が悪化している下では、国民生活水準低下は避けられないという事実はその通りだが、問題はこの「交易条件」の悪化は甘受せざるをえない痛みなのかという点である。竹中氏は「米国経済が回復すれば日本の景気は良くなる」と論じる与謝野氏を批判しているが、今般の原油価格高騰を避けることが出来ない問題であると捉えている点においては与謝野氏と同じ穴の狢であり、竹中氏も同様に批判されるべきである。

 そして、「歯を食いしばってこれをしのごうと言うべきだ」という発想は、「政府が自ら無為無策であることを主張せよ」といっているに等しい。そしてこれは「原油価格上昇という供給ショックは黙って甘受すべきであり、その環境条件で淘汰される企業があれば致し方ない、相対価格自律的調整が進むまでショックを耐え忍ぶことが必要で、構造改革を徹底的に進めるのが必要である」という我が国において根強く生き残っている清算主義という魔物を体現したものに他ならないのだ。言うまでもなく、清算主義が不況脱却において「無理筋」の考え方であることは大恐慌における教訓や、我が国の長期停滞の経験から実証済みである。

 90年代以降の長期停滞期の経験に鑑みれば、バラマキ政策は景気の下支え以上の効果を持ち得なかったことは明らかだろう。そして景気悪化局面での増税は、更なる奈落の底へと日本経済をいざなうことも明らかだろう。さらに、現状に対してひたすら耐えることを国民に要求することも誤りなのである。

 では、どうしたらよいのだろうか。基本的な経済学が教えるところによれば、輸入価格上昇による交易条件の悪化、つまり購買力の低下に対しては、購買力を向上させる政策を採ればよいのである。購買力を向上させる政策とは言うまでも無く金融緩和策である。

 金融緩和により市中に流通するマネーサプライの量を増加させることが出来れば、人々はそれを貨幣として溜め込むのではなく何かしらの形で消費しようとするだろう。失業率が十分に高い水準にあるのならば、実質賃金の低下を通じて失業率は低下し、家計の平均的な購買力は増加する。さらに失業率が十分低い水準(3%前後)に到達すれば、金融緩和は雇用者の賃金自体の上昇をもたらすことで家計購買力はさらに増加する。購買力の増加は、基本的には相対価格に影響を与えないと考えられる。しかし価格高騰が進む原材料は、我が国の家計にとって必需財でありかつ非競争輸入財としての性格を有している。家計にとって一定量の支出が必要であるということが価格上昇による購買力の低下を現在実感させている一因であるが、所得上昇が明確になればこれまで支出が出来なかった奢侈品・娯楽品への支出が進むだろう。このような効果は原材料に対する他財の相対価格を低める圧力をもたらすことになる。

 原材料価格高騰のショックがなぜ問題なのかといえば、原材料価格が他財と比較して急激に上昇することで、他財の原材料価格に対する相対価格(原材料価格/他財価格)が高まるためである。では、このショックを緩和するにはどうしたらよいのだろうか。

 一つには技術革新といった手段で原材料価格自体を引き下げることである。これは原材料に対する他財の相対価格が高騰した現状を緩和させることを意味している。しかし、原材料価格自体を引き下げていくのは短期的には容易ではなく、竹中氏が言うように「我慢しよう。歯を食いしばってこれをしのごう。」と国民にこれまで以上の負担を要請することになってしまう。そしてこのような政策が効果をもたらすのは技術革新が伴う以上長い時間がかかり、そしてこの政策を推し進めるのは原材料価格以外の財の価格ベースではマイルドデフレにある我が国経済にとっては得策ではない。

 原材料価格高騰のインパクト(つまり原材料の他財に対する相対価格の高騰)を押さえるもう一つの方法は、他財の価格押し上げることである。原材料価格ではなく他財の価格押し上げることは、原材料価格自体を抑制するという方法と同様に、原材料価格の他財に対する相対価格の上昇を抑えることに繋がる。そしてこの、他財の価格押し上げることは、GDPデフレーター、CPIコアコアといった国内財価格デフレに陥っている我が国の内需を掘り起こすことに寄与し、失われた購買力を回復させることに繋がるのだ。

 このような原材料価格と他財との間の相対価格の調整は、産業構造の調整を伴うという意味である程度の時間が必要かもしれない。しかしながら、金融緩和策を進めることは、相対価格一定の元で購買力を上昇させ、原材料価格高騰の影響を和らげる。ノーベル経済学賞受賞者でもあるアカロフ教授は、マイルドインフレ効用として相対価格の調整がより進み易くなる点を指摘しているが、現在の我が国においてCPIコアコア、GDPデフレータで見た物価指数マイルドデフレを示しているのであれば、そのような状況からの脱却を目指す金融緩和策は相対価格の調整がスムーズに為されるのを後押しするのではないかと思うのである。

 竹中氏の議論は、「失われた十年」で得た教訓を全く踏まえていないという点でご自身が批判しているバラマキ政策や財政再建派と同じではないだろうか。そして論説を読んで、竹中氏の「構造改革」を支える思想国民に痛みを強いるものでしかないということにも改めて失望した次第である。これではリフレ政策をいくら取り入れたところで結局の所掛け声だけで終わってしまったのは当たり前だ。繰返しになるが、GDPデフレーターやCPIコアコアといった指標でマイルドデフレが続いている我が国において原材料価格高騰による購買力の低下を抑制するための政策手段を採ることはたやすい。金融緩和を行えばさらにCPIは上昇しインフレが進むのではと懸念する向きもあるかもしれないがそれは杞憂である。欧米諸国のCPIの伸びはヘッドラインで4%??5%だが、我が国は前年同月比で2%の伸びである。そして欧米CPIコア(我が国のコアコアに相当する)は2%程度だが、我が国のCPIコアコアの伸びは0.1%に過ぎない。さらにGDPデフレーターがマイナスである国は何処にもないのだ。

 政府として今何を議論すべきだろうか。当然ながら、同じ狢同士で批判しあうことではないのは明白である。金融政策は政府からの独立性が付与された日銀によって為されているという点は留保すべきだが、以上の論点を考慮に入れれば、政府検討課題として金融緩和を行うための具体的政策手段としてどのようなものがあり得るのかという点も少しは議論の俎上に乗せても良いのではないだろうか。90年代の誤りがなぜ生じたのか、それは、経済政策における金融政策の有効性を過度に軽視するという大きな誤りを見過ごしたためである。だからこそ90年代の誤りは起きたのである。交易条件の悪化という事実の前で、自ら国民に対して痛みを求めるという無為無策をつまびらかにすることこそ愚の骨頂である。勇気を持って経済問題に対して果敢に戦った先人が居たことを忘れるべきではなく、そして我が国のリーダー勇気を持って果断に金融緩和の実行を論じ、そのための具体的政策を実現していくために何をすべきかという点も考慮に入れても良いのではないだろうか。金融政策の決定に対して異論があれば、政策決定会合における議決延期請求権の行使や、極論かもしれないが、例えば政府紙幣の発行、国債発行による日銀引受けといった策もある。現状空席となっている副総裁・審議委員の席を埋めることや、政府による政策目的の独立性を発揮する重要な機会でもある総裁・副総裁・審議委員の任命がスムーズに行くように制度整備を進めることも重要だ。

 先程、「金融政策は政府からの独立性が付与された日銀によって為されている」と指摘したが、日銀が与えられている独立性は政策手段の独立性であり、政策目的の独立性ではないことに注意すべきである。政策目的政府認識を一にすることが望ましく、正しい政策目的は正しい現状認識と正しい将来の見通しから育まれるものである。昨日の金融政策決定会合においても日銀経済見通しを下方修正しつつ現状維持を決定したが、これまでデフレ脱却が進まなかった大きな理由は、日銀が判断の根拠である経済見通しを常に楽観的に捉え、その結果として性急な金融引締め(量的緩和解除→利上げ)を行ったことではなかっただろうか。02年以降の景気回復期におけるメインエンジン外需だと言われるところであり、昨今景況悪化のリスク要因として取りざたされているのは原材料価格の高騰やサブプライムローン問題といった海外経済の景況悪化であるが、我が国の景況悪化要因として国内政策の要因も影響している可能性も排除できず、寧ろ現在の状況は外需の低迷が鮮明になったことで元々隠されていた内需の弱さが顕在化したとも捉えることが出来るのではないだろうか。

 景気対策として効果を持ちうる規模の財政政策を行うのであれば、名目成長率が低下している現状では政策目的であるプライマリバランスの黒字化を放棄せざるを得ないだろう。景気対策財政再建ジレンマに直面すれば結局のところ最低限の政策しか行うことが出来ず支出した金は無駄金になる懸念すらあり、景気後退が顕在化している中で増税を行うのは論外だろう。以上を踏まえれば、竹中氏のバラマキ政策・財政再建派への指摘は正しいだろう。但しデフレ脱却を主要政策課題の一つとして掲げ、そのための政策努力日銀に対して在任中求めてきた竹中氏だからこそ、景気後退色が濃厚になった現状において「歯を食いしばってこれをしのごう」という更なる痛みを強いるような議論を聞きたくはないと感じるのは自分だけだろうか。論説のタイトル通り、今回の選択が「大きな誤り」の始まりにならないことを祈念するばかりである。

(※)沢山のブクマが付いていて驚きますが(汗、文章を修正しました。ご容赦を。

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